アイキャッチ画像出典:GIANT
クロスバイクの超定番!GIANT(ジャイアント)
GIANT(ジャイアント)はクロスバイクだけでなくロードバイクやMTBも扱う総合自転車ブランドです。まずは、どんな特徴・強みを持っているのかご紹介します。
コストパフォーマンスが魅力。台湾の大手ブランド

1972年に台湾で創業したGIANTは、世界最大手ブランドとしてスポーツバイク業界で確固たる地位を築いています。元々は他社のOEM生産からスタートし、自社ブラントとしてGIANTを立ち上げた後、世界最大の自転車ブランドに成長しました。
自社生産体制によるコストパフォーマンスの高さがGIANTの魅力で、同じ価格帯のほかのブランドよりグレードの高いパーツやハイスペックな自転車が多いと評判です。また、高い技術力や製品開発力も持ち、ツールドフランスなどロードレースの実績も豊富です。
一貫して「対面販売」にこだわる

公式オンラインストアやEC(インターネット)での通販を禁止しており、対面販売のみにこだわっているのもGIANTの特徴です。スポーツバイクの選び方のサポート、身体に合わせたフィッティングや整備などを通じ、自転車に乗る人の安全性を確保するのが対面販売にこだわる目的です。
特に初めてクロスバイクを選ぶ人にとって、心強いポイントですね。対面販売のみと聞くとデメリットにも感じるかもしれません。しかし、最大手ブランドだけあって販売網が充実しており、家の近くで店舗を見つけやすいので大きなデメリットにはならないでしょう。GIANTのスポーツバイクを購入できる場所の探し方は後半で詳しく解説します。
GIANTのクロスバイクの特徴
具体的に、GIANTのクロスバイクの傾向やラインナップの特徴などをご紹介します。
「ESCAPE R3」は街乗りクロスバイクの定番モデル!

エントリーモデルである「ESCAPE R3」は20年以上の歴史があり、クロスバイクを検討するなら必ずと言っていいほど候補に挙がる超定番モデルです。
クロスバイクの基本を押さえ、街乗りからサイクリングまで柔軟に対応できる設計やパーツ構成、購入しやすい価格と性能のバランスが人気の理由。どのクロスバイクを買うべきか迷ったら、まずはESCAPE R3を基準に考えてメーカーやモデルを比較してみるのがおすすめです。
ハイスペックな派生モデルも充実

GIANTのクロスバイクラインナップは豊富で、ロードバイク並みのハイスペックモデルや、安定感を重視したモデルなども充実しています。休日に遠くまでサイクリングしてみたい、舗装路だけでなくフラットダートも走ってみたいなど、さまざまな使い方に応えられるモデルが見つかります。
女性向け「Liv」シリーズもラインナップ

GIANTのクロスバイクは、「Liv」シリーズも用意されており、女性目線でデザインや乗りやすさにこだわったモデルを選べるのも特徴です。一般的なクロスバイクと同じ700Cのホイールを採用しながら、フレームやパーツのサイズを調整して身長140cmの方から対応しています。また、持ち運びやすい軽量な仕上がりや女性の身体に合わせたサドルなど、細かい部分にもこだわっています。
▼女性向けクロスバイク「Liv」についてはこちら!
GIANTのクロスバイク3シリーズ全8台を徹底比較!
GIANTのクロスバイクは全8モデルあり、次の3つのシリーズに分かれています。
同じクロスバイクでもそれぞれ特徴や得意分野が異なるため、シリーズごとに各モデルを比較してみましょう。
ESCAPE R:街乗りベースの万能選手
GIANTのベースシリーズであるESCAPE Rは、最初の1台にピッタリな使い勝手の良いモデルがそろいます。街乗りから快適なサイクリングにも対応できる万能モデル、ロードバイクのようなドロップハンドルの派生モデルなども選べます。
GIANTの看板モデルESCAPE R3、ディスクブレーキ仕様にしたEscape R Discは、通勤通学はもちろん、休日のサイクリングまで幅広く使いやすい万能選手です。ドロップハンドル仕様のEscape R Dropは、ロードバイク寄りの設計&パーツ構成で、より効率の良い走りを求める方におすすめ。
それぞれの特徴やパーツ構成の違いなどを、1台ずつチェックしていきましょう!
GIANT(ジャイアント) Escape R3
定価(税込) | 69,300円 |
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フロントフォーク素材 | スチール |
変速段数 | 3×8段 |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤサイズ | 700x32C |
重量 | 11.1kg (S) |
クロスバイクの定番と言えばこの1台!
多くのライダーに選ばれてきた定番モデルで、クロスバイクとしての性能と価格のバランスが良く、どんな使い方にも応えてくれる1台です。街乗りにピッタリな32Cタイヤ、メンテナンス性に優れるVブレーキなど、スポーツバイク初心者の方でも扱いやすいのもうれしいポイント。エントリーモデルながら、操作性や信頼性に定評のある3×8段変速のシマノコンポを装備しているのも良いですね。
おすすめポイント
- 泥除けやキックスタンドなど、オプション純正パーツも充実
- 軽量な第五世代アルミフレームを採用
- 日本のサイクリストのために設計されたモデル
GIANT(ジャイアント) Escape R Disc
定価(税込) | 77,000円 |
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フロントフォーク素材 | スチール |
変速段数 | 3×8段 |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤサイズ | 700x32C |
重量 | 12.0kg (S) |
雨の日も停まりやすいディスクブレーキ仕様
基本モデルの設計とパーツ構成をベースに、油圧式ディスクブレーキにアップグレードしたモデルです。油圧式ディスクブレーキは軽いタッチで制動力をコントロールしやすく、雨の日もしっかり停まりやすいのがメリット。通勤通学などで毎日クロスバイクに乗る方にとってうれしいポイントですね。
おすすめポイント
- 基本設計はEscape R3と同じで初心者でも扱いやすい
- いつでも安定した制動力の油圧式ディスクブレーキ
- 握力に自信がない方でもブレーキを扱いやすい
GIANT(ジャイアント) Escape R Drop
定価(税込) | 99,000円 |
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フロントフォーク素材 | スチール |
変速段数 | 2×8段 |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤサイズ | 700x30C |
重量 | 11.5kg (S) |
ドロップハンドルによる効率的な走り
クロスバイクにドロップハンドルを組み合わせ、街乗りだけでなく前傾姿勢による効率の良い走りにも対応するモデルです。ドロップハンドル専用のフレーム設計、バランスの良い30Cタイヤなど、フラットハンドルの基本モデルより効率の良い走りに向いています。上体を起こした姿勢で操作できるサブブレーキレバーが付いていて、一般的なロードバイクより扱いやすいのも初心者にうれしいポイント。
おすすめポイント
- スムーズなギヤチェンジに定評のあるシマノ製コンポ「クラリス」を採用
- ドロップハンドル専用に設計された軽量なフレーム
- ロードバイクの快適性とクロスバイクの扱いやすさを両立
ESCAPE RX:ロードバイク譲りのハイスペックモデル
ESCAPE RXは、ロードバイクにも採用されているフレーム製造技術や、グレードの高いパーツ構成で、高い性能と快適性を両立したモデルです。
ESCAPE RXシリーズは全3モデルで、モデル名の数字が小さいほどスペックやパーツのグレードが上がっていきます。予算や使い方に合わせて、自分にピッタリ合うクロスバイクを選びやすいラインナップですね。
それぞれのモデルのパーツ構成や特徴の違いをチェックしていきましょう。
GIANT(ジャイアント) Escape RX 3
定価(税込) | 86,900円 |
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フロントフォーク素材 | アルミ |
変速段数 | 2×8段 |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤサイズ | 700x30C |
重量 | 10.9kg (M) |
ロードバイクのような軽さと走行性能
ロードバイク譲りの軽量なアルミフレームを採用し、走行性能や快適性を高めた1台です。独自工法のALUXX SLによるアルミフレームは、場所によってパイプの厚みや溶接方法を変え、軽さと剛性を両立しています。路面の振動を吸収するD-Fuseシートポストで、走行時の快適性も高めています。
おすすめポイント
- 10kg台と軽量でアップダウンのある場所も走りやすい
- 2×8段のバランスの良い変速段数
- 弾力性のある疲れにくいサドルを採用
GIANT(ジャイアント) Escape RX 2 Disc
定価(税込) | 118,800円 |
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フロントフォーク素材 | カーボン |
変速段数 | 2×9段 |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤサイズ | 700x30C |
重量 | 11.2kg (XS) |
ハイエンドクロスバイクのディスクブレーキ仕様
軽量で振動吸収性に優れるフルカーボンフォーク、油圧式ディスクブレーキ、2×9段のギア構成など、よりロードバイクらしいパーツにアップグレードされた上位モデルです。シマノの新型コンポ「CUES」を採用していて、スムーズなギアチェンジも期待できます。
おすすめポイント
- 2×9段変速でより効率的な走行が可能
- 天候を選ばず操作しやすい油圧式ディスクブレーキ
- 快適性と転がり効率のバランスが良い30Cタイヤ採用
GIANT(ジャイアント) Escape RX 1 Disc
定価(税込) | 154,000円 |
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フロントフォーク素材 | カーボン |
変速段数 | 2×10段 |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤサイズ | 700x30C |
重量 | 11.0kg (M) |
走行性能を求める方向きのハイエンドモデル
フラットバーのクロスバイクながら、ロードバイクのようなキビキビとした走りが期待できる最上位モデルです。ミドルクラスのロードバイクに多い2×10段のギヤ構成で、アップダウンを含むさまざまなシーンに対応しやすいです。コンポもロードバイクで使われているシマノ製の「TIAGRA」を採用し、信頼性や軽さがアップしています。
おすすめポイント
- 「フラットバーロードバイク」のようなパーツ構成でキビキビと走れる
- D-Fuseシートポストで快適性も両立
- 信頼性の高いシマノ製TIAGRAコンポ採用
GRAVIER:ワイドタイヤで凹凸やフラットダート走行もこなす
GRAVIERシリーズは、GIANTのクロスバイクの中でも乗り心地の良さや走行中の安定感が重視されたモデルです。太めのタイヤや頑丈なフレームを採用し、街中のちょっとした段差や、フラットダート走行などもこなせるモデルになっています。
GRAVIERシリーズは全2台で、基本的な設計は変わらず採用しているブレーキの種類が違います。
Vブレーキ仕様、油圧式ディスクブレーキ仕様の違いをチェックしてみましょう。
GIANT(ジャイアント) Gravier
定価(税込) | 70,400円 |
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フロントフォーク素材 | スチール |
変速段数 | 3×8段 |
ブレーキ | Vブレーキ |
タイヤサイズ | 27.5x1.75インチ |
重量 | 11.8kg (S) |
ワイドタイヤ&タフなフレームの安定感!
頑丈なフレームや1.75インチの太いタイヤを装備し、安定感のある走りを重視したモデルです。快適性重視の設計ながら、重量は11㎏台と軽量に抑えられているバランス感が魅力的。元々太めのタイヤが付いているので、ブロックタイヤに履き替えてフラットダート走行をしてみたい方にもおすすめです。
おすすめポイント
- メンテナンス性に優れるVブレーキ仕様で初心者の方も扱いやすい
- 快適性が高くインパクトもある1.75インチのワイドタイヤ
- 頑丈な設計と軽快な走りのバランス
GIANT(ジャイアント) Gravier Disc
定価(税込) | 78,100円 |
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フロントフォーク素材 | スチール |
変速段数 | 3×8段 |
ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
タイヤサイズ | 27.5x1.75インチ |
重量 | 12.3kg (S) |
ディスクブレーキ仕様でさらに走りが広がる!
安定感がありタフなGravierの基本設計はそのままに、油圧式ディスクブレーキにアップグレードしたモデルです。コントロール性が高く雨天も停まりやすいディスクブレーキに変更したことで、どんなシーンでも扱いやすいクロスバイクに仕上がっています。スタイリッシュなディスクブレーキの見た目は、デザイン性にこだわりたい方にもおすすめ。
おすすめポイント
- 約50mmのワイドタイヤで見た目のインパクトも○
- 頑丈な設計ながら12㎏台で一般的なMTBより軽量
- 油圧式ディスクブレーキで天候を選ばずスムーズな走り
電動クロスバイク「Escape R E+」もラインナップ

GIANTには、クロスバイクの軽快な走行性能と電動アシスト機能を組み合わせたe-bikeのラインナップもあります。バッテリーをフレームに内蔵し、クロスバイクのスタイリッシュなデザインを壊さず、快適な走りをサポートしてくれます。
アシスト力が異なる複数のモードを選択でき、1回の充電で100km以上走ることも可能なため、街乗りはもちろん休日のサイクリングにもピッタリ。より快適に遠くまで走りたい方は、電動クロスバイク「Escape R E+」も検討してみましょう。
ジャイアントのクロスバイク、オーナーの1台をご紹介!
ここでは、普段からジャイアントのクロスバイクを愛用されているオーナーの方の、素敵なショットをご紹介します。




GIANTのクロスバイクはどこで買える?
GIANTはオンラインストアやEC(インターネット)による通販を行っておらず、購入できるのは店頭での対面販売のみになります。具体的にはGIANTストア、正規取扱店の2種類です。
GIANTストア

GIANTの自転車のみを扱う専門店で、豊富な在庫やスタッフによるアドバイス、フィッティングサービスなどを受けることができます。初めてのクロスバイク選びでも、実物を見ながら知識が豊富なスタッフにサポートしてもらえるのは心強いですね。
また、GIANTストアで購入したクロスバイクは、点検やメンテナンスなどを無料で受けられるのも大きなメリットです。(回数制限あり)GIANTストアは全国にあり、公式サイトから検索できます。
正規取扱店

サイクルベースあさひやワイズロードなどの大手量販店、個人経営の自転車ショップなど、GIANTの正規取扱店も日本全国にたくさんあります。正規取扱店はGIANT以外のメーカーも扱っているため、いろいろなクロスバイクを比較検討しやすいのがメリットです。GIANT PREMIUM DEALER (GPD)のように、取り扱いに高度な知識と技術が求められる製品も扱えるショップも絞込検索できます。
よくある質問
GIANTのクロスバイクを検討するとき、疑問に挙がることが多いポイントをまとめました。
GIANT以外のおすすめメーカーは?

コストパフォーマンスに優れるGIANTのクロスバイクは、同じ台湾メーカーのMERIDA(メリダ)と比較検討されることが多いです。MERIDAもGIANTと同じように自社生産体制によるコストパフォーマンスの高さに定評があり、価格と性能のバランスが人気です。
▼MERIDAのクロスバイクについてはこちら!

また、おしゃれなデザイン性や走行性能にこだわるなら、SPECIALIZED(スペシャライズド)、TREK(トレック)などの大手自転車ブランドを比較してみるのもおすすめです。メーカーごとに特徴や強みが異なるので、いろいろなクロスバイクをチェックしてみましょう。
▼SPECIALIZED、TREKのクロスバイクについてはこちら!
型落ちモデルは安く買える?

モデルの切り替え時期など、型落ちモデルを見つければ定価より安く買える可能性があります。GIANTストアでの店頭販売のほか、アウトレット店舗などでも型落ちモデルが見つかることも。ただし、型落ちモデルやセール品はサイズの在庫が少ないこともあるので、欲しいモデルが見つかったらラッキー、ぐらいに考えるのが良いでしょう。
中古購入はあり?

GIANTのクロスバイクは人気が高いため、中古自転車ショップやEC(インターネット)などで中古車が安く販売されていることもあります。ただし、初めてクロスバイクを購入する方には、基本的に中古購入はおすすめできません。
中古のクロスバイクはどのような使われ方、整備をされているのか分からず、購入後にフレームやパーツが破損するリスクがあります。走行中の破損はケガにつながり、修理のために余計なお金がかかるリスクも考えられます。信頼できる自転車ショップの整備済み中古車なら検討の余地ありですが、基本的にはGIANTストアや正規取扱店で新車を購入しましょう。
ロードバイクやMTBとどちらがおすすめ?

クロスバイクは幅広い使い方に対応できるのが魅力ですが、それぞれのジャンルに特化したロードバイク、MTBと迷う方も少なくありません。クロスバイク・ロードバイク・MTBどれを選ぶべきかは、スポーツバイクを購入してやりたいことによって異なります。
種類 | 向いている使い方 |
ロードバイク | ・舗装路の高速走行 ・100km以上のロングライド ・レース |
クロスバイク | ・通勤通学 ・休日のサイクリング ・凹凸の少ないフラットダート走行 |
MTB | ・凹凸のあるダート走行 |
クロスバイクはロードバイクとMTBの中間的な特徴を持っていて、通勤通学や休日のサイクリング、凹凸の少ないフラットダート走行など1台で幅広くこなしたい方におすすめ。100km以上のロングライドやレースなど、舗装路の走行性能を求める方にはロードバイクが向いています。凹凸のある本格的なダート走行を楽しむならMTBがおすすめ。
スポーツバイクの使い方は人それぞれで、クロスバイクでロングライドやダート走行をするのも不可能ではありません。しかし、それぞれのジャンルに本格的に挑戦したいなら、専用設計されたロードバイクやMTBの方が楽しみ方が広がります。やりたいことに迷ったら、まずはクロスバイクでいろいろな場所を走ってみて、やりたいことが広がったらロードバイクやMTBを増車するのも1つの考え方です。
▼GIANTのロードバイク、MTBについてはこちら!
GIANTのクロスバイクで楽しみを見つけよう!

価格と性能のバランスに優れ、いろいろな派生モデルもあるGIANTのクロスバイクは、これからスポーツバイクを始める方にピッタリです。1台で街乗りからサイクリングまで幅広くこなせるクロスバイクがそろっているため、いろいろな楽しみ方ができますよ。ぜひご自身に合うクロスバイクを選んで、走りたい場所や挑戦したいことを見つけてみてください。
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