ARGON 18 ロードバイク

【選ぶ時のポイントも】ロードバイクのホイール、おすすめ18選!

ロードバイクのホイールをどうやって選ぶのか難しいですよね。様々な規格があり、自分のロードバイクに適合するかも、なかなか分かりにくいものです。

この記事では、ホイール規格を詳しく解説したうえで、それぞれの規格のおすすめホイールを紹介しましょう!これさえ読めば、自分の欲しいホイールが見つかることでしょう。

目次

アイキャッチ画像、記事内画像:CYCLE HACK編集部

“走り”を左右する、ロードバイクのホイール

ARGON 18 ロードバイク

「そろそろパーツ交換をしようかな」と考えているなら、ホイール交換も視野に入れてみませんか?

「走りが一番変わるパーツはホイール!」と言っても過言ではないでしょう。

ホイールは、加速性、登坂性能、乗り心地など、ロードバイクの走りそのものを変えうるパーツです。また性能だけではなく、ロードバイク全体の見た目も大きく変わります。

「ロードバイクを自分好みにカスタムしたい!」と思うなら、ホイールの交換がおすすめですよ。

価格はどれくらい?

カーボンホイール ロードバイク

とは言っても、決して安くないのが「ホイール交換」の宿命です。

安くて2〜3万円のエントリーモデルから、高いと40~50万円ほどのハイエンドモデルまで幅広くあります(もっと高いものも世の中にはありますが)。

予算を抑えたいなら、性能と価格のバランスの取れた5〜10万円の価格帯のミドルグレード・オールラウンドなモデルが良いでしょう。10万円以上のハイエンドモデルは、「ヒルクライムを誰よりも早く走りたい!」「レースに勝ちたい!」など、大きな目的を達成したい方におすすめです。

押さえておくべき3つの互換性

ホイールを選びでは、必ず互換性を確認しましょう。

初めてのホイール選びでは、失敗してしまう落とし穴が多くあります。「フレームやタイヤとの規格が合わず、せっかく買ったのに使えない…」なんてことにもなってしまいます。一見分かりにくいホイールの互換性ですが、3つのポイントを押さえておきましょう。

その①ディスクブレーキ or リムブレーキ

ロードバイクのブレーキには、主に2種類あります。「リムブレーキ/ディスクブレーキ」と呼ばれます。

その名の通り、どのパーツがブレーキ面になるのかで違いが出ます。

ブレーキシステム 比較  ロードバイク●ディスクブレーキ

ディスクブレーキは、ホイールのハブ(回転軸)の横の円盤を挟み込んでブレーキを掛けるシステム。

●リムブレーキ

リムブレーキは、ホイールのリム(外周部)を挟み込んでブレーキを掛けるシステム。

自転車のフレームもホイールも、それぞれの専用モデルになります。自分のロードバイクのフレームに合わせて選びましょう。

近年はディスクブレーキモデルが主流になっていきいます。新しくロードバイクを買う際には、消耗パーツの互換性を考え、ディスクブレーキモデルのフレームとホイールを選ぶほうがいいかもしれませんね。

その②ホイールシステムは3種類

「どんなタイヤを取り付けたいか?」で、ホイールは3種類に大別されます。

※細かいことを言うと、タイヤとチューブのセットのこと。チューブとは、タイヤを膨らませるための内袋。

「クリンチャー」、「チューブレス」、「チューブラー」の3種類があります。使いたいタイヤのタイプも考えて選びましょう。

タイヤ種類 ロードバイク●クリンチャー

最もメジャーなタイプ。パンクしたときにチューブ交換が簡単で、取扱いがしやすい。

●チューブレス

最近人気が出て、使う人も増えているタイプ。乗り心地が良く快適な一方で、タイヤの取付け作業が少し難しい。

●チューブラー

軽量で高圧・低圧の空気でも走れるのでレースでも使われています。しかしパンク修理が難しく、取り扱いが難しい。

基本的にはこの3つには互換性はありませんが、2way-fit、チューブレスレディなどと呼ばれる「クリンチャーとチューブレスどちらのタイヤでも取り付け可能」のホイールも出ています。

まずはクリンチャー運用から始めてみるのがいいでしょう。

その③変速段数

自分のロードバイクのリアディレイラー(後ろの変速機)によって、変速段数が決まっています。

ホイール変速段数 ロードバイク

後輪のスプロケット(複数の歯車セット)の枚数が、11枚か12枚かで取り付けられるホイールが違います。

これまで11速が主流でしたが、最近は12速のホイールが数多く登場しているので、混同しないように注意しましょう。

自分好みを見つけるための3つのポイント

3つの互換性がクリアできたら、次は「どんな走りに特化したグレードアップしたいのか?」を考えてみるといいでしょう。

「走りの性能」の代表格でもあるホイール。走りの性能がより高いホイールを見つけるために、一体どんなポイントで選ぶといいのでしょうか?

その①扱いやすさを決める「リム素材が、アルミかカーボンか」

ホイールパーツ ロードバイク

ホイールの外周部部分の「リム」の素材によって、ホイールの扱いやすさ、性能、価格帯が変わってきます。

素材別で大きく、アルミ製とカーボン製に分かれます。

リム素材 ホイール

●アルミ

最もメジャーな素材で、コスパに優れ耐用年数が長いが、カーボンよりは重たい傾向がある。

●カーボン

剛性が硬く軽量で、より速さを求めるのに最適だが、アルミより破損しやすい傾向がある。

走りの性能が良いカーボン製のホイールは、アルミと比べて、耐用年数が短いと言われていて、良いコンディションを保つ為には、日光を避けて保管するなど、取り扱いの面では気を使う必要があります。

また、リムブレーキのホイールでは、アルミとカーボンで、それぞれ専用のブレーキシューを使うことになります。

その②高速巡行性能を決める「リムの高さ」

リム高さ ロードバイク

リムの高さの違いで、ロードバイクの印象を大きく変え、走行性能や乗り心地も変わります。リム高さとは、ホイール外周部分のリムが、中心方向の高さのことです。

●リム高さ24~35mm

軽量化されていて、踏み出しが軽く登りに強い特徴があります。ロングライドやヒルクライムも楽しめるオールラウンドなモデルです。初めてのホイール交換には24~35mmのホイールがおすすめです。

●リム高さ35~50mm

バランスに優れています。程よく軽量で坂も登りやすく、高速走行にも適しています。

●リム高さ50mm~

剛性が高く、空気抵抗も少ないため、高速走行に適しています。幅が広いリムは、見た目がワイルドになることも特徴です。漕ぎ出しが重たくなる、横風の影響を受けやすいなぢデメリットもあります。

フレーム自体の太さや雰囲気に合わせて、ビジュアルのトータルバランスも、考えるとより楽しいですよ。

 リム高さ 特徴 得意なシーン
 ~35mm  軽量 ヒルクライム
 35~50mm バランス重視 オールラウンド
 50mm~ 高速走行 平地

その③乗り心地を決める「リム幅」

リム幅 ロードバイク

ロードバイクのリムには、リム内幅・リム外幅の規格があります。

リム内幅は、おもに15mm・17mm・19mmなど複数の規格があります。近年はワイド化が進み、17mm・19mmが主流になっています。リム幅を太くすることでの横剛性の向上・空力的な安定につながります。

またワイドリム化に伴い、適合するタイヤ幅も太くなっていきました。モデルによっては23Cが推奨されず、25C以上になっているホイールもあるので、タイヤ幅も気を付けましょう。

おさえておきたい、定番ブランド

ホイールにも、いわゆる定番のブランドがあります。メンテナンス対応店舗が多い、補修部品の手配も早いなど、定番ブランドを使うメリットも様々あります。購入前に各ブランドもイメージを知っておくのもいいでしょう。

SHIMANO(シマノ)

Shimano(シマノ)

出典:Facebook/SHIMANO

業界シェアが最も大きい自転車パーツメーカーです。シマノホイールのハブにはシールドベアリングではなく、メンテナンスしやすいカップ&コーンシステムが採用されているのが特徴です。

▼▼関連記事はこちら▼▼


Campagnolo(カンパニョーロ)

Campagnolo(カンパニョーロ)

出典:Facebook/Campagnolo

3大コンポーネントメーカーのひとつ「カンパニョーロ」。カンパニョーロのホイールはリアにG3組みというスポークを3本づつに組んだ形状で有名です。


Fulcrum(フルクラム)

Fulcrum(フルクラム)

出典:Facebook/Fulcrum

カンパニョーロ系列のメーカーですが、コンポーネントはなくホイールを主力としています。素材と技術にこだわったホイール開発をしています。

▼▼関連記事はこちら▼▼

Mavic(マビック)

Mavic(マビック)

出典:Facebook/MAVIC

ホイールを中心に扱うメーカーで、多くのロードレースで公式サポートをしています。コンプリートホイールをメインに、アマチュアからプロレーサーまで高い評価を得ています。

▼▼関連記事はこちら▼▼

ではここからは、ディスクブレーキとリムブレーキに分けて、価格帯ごとのおすすめホイールを紹介していきましょう。

【ディスク】5万円前後のホイール4選

アルミモデルが多く、デザイン性の高いモデルや軽量・回転がよくコスパの良いモデルを選びましょう。

Campagnolo SCIROCCO DB

Campagnoloのエントリーグレードであり、ディスクモデルであるSCIROCCO DB。扱いやすく、通勤や通学などの普段使いから、ちょっと遠出のサイクリングまで幅広く楽しめます。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質アルミ
リム高さ33mm
リム内幅19mm
重量1,739g

FULCRUM RACING 5 DB

FULCRUMのレーシングシリーズは、数字が小さくなるほどのハイグレードとなるモデルです。RACING 5はコストを抑えつつも、走行の安定性に優れたバランスの取れたホイールです。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質アルミ
リム高さ26mm
リム内幅17mm
重量1,610g

MAVIC(マヴィック)/KSYRIUM 30 DISC

マヴィック KSYRIUM 30 DISC

出典:MAVIC

MAVICのアルミクリンチャーモデルの代表格であるKSYRIUM。低価格ながらもMAVICの優れた性能を楽しめる30mmリム高のチューブレス対応ホイールです。

●リムタイプ:クリンチャー、チューブレス
●リム材質:アルミ
●リム高さ:30mm
●リム内幅:19mm
●重量:1,790g

公式サイトはこちら


DT SWISS P1800 Spline db 32

高性能なスポークやハブでも有名なDT SWISSのコンプリートホイール。チューブレスにも対応し、トータルバランスに優れたモデルです。32mmハイトのリムはロードバイクのビジュアルを格段に向上させます。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質アルミ
リム高さ32mm
リム内幅18mm
重量1821g

【ディスク】10万円前後のホイール4選

アルミのトップ・セカンドグレードや、カーボンの普及モデルが多くあります。トップグレードと同じ仕様で、素材をおさえてセカンドグレードとしているモデルもある価格帯です。

Campagnolo(カンパニョーロ) ZONDA DB

多くのユーザーに愛されるCampagnoloのミドルグレードであり、ベストセラーホイールであるZONDA。中堅ながら妥協のない作りは、サイクリングや普段使いから、プロレーサーのトレーニングホイールとしても愛用されています。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミ
リム高さF26mm、R28mm
リム内幅22mm
重量1,675g

FULCRUM(フルクラム) Racing3 DB

Racing3はレースでも使える性能を持ちながら、ロングライドでの安定した走行性能・耐久性も高くトレーニングホイールとしても使用できるミドルグレードホイールです。メンテナンス性の高いカップ&コーン採用や、特徴的なリアホイールデザインやエレガントなカラーリングはロードバイクのビジュアルもアップグレードします。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミ
リム高さF/28mm・R/28mm
リム内幅19mm
重量1,660g

MAVIC(マヴィック)/KSYRIUM SL DISC

KSYRIUM SL DISC マヴィック

出典:MAVIC

アルミクリンチャーモデルであるKSYRIUMの中でも最高峰グレードです。リム重量が400gと軽量ながら耐久性があり、路面追従性にも優れていることが特徴です。ミドルグレードのホイールながら、長距離ライドでも活躍するホイールでしょう。

●リムタイプ:クリンチャー、チューブレス
●リム材質:アルミ
●リム高さ:22mm
●リム内幅:19mm
●重量:1,575g

公式サイトはこちら


DT SWISS PR1400 DICUT db 21

高い駆動効率のDT SWISS 240Sをハブに採用、リムを21mmにすることで軽量化をした、ロングライド・ヒルクライムにうってつけの、高いパフォーマンスを誇るホイールです。アルミリムなので耐久性も高く、ハードなロングライドでも心強い味方になるでしょう。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミ
リム高さ21mm
リム内幅18mm
重量1443g

【ディスク】15万円前後のホイール4選

各メーカーのトップグレードも視野に入る価格帯です。自分の理想の走りを実現してくれるモデルが数多くあります。

SHIMANO DURA-ACE WH-R9270-C36

SHIMANOのフラッグシップであるDURA-ACEのチューブレスモデルです。36mmとセミディープリムでありながらフルカーボン製のため、高いレベルで高剛性・軽量化の両立がされています。新しくなったハブにより、軽量と容易なメンテナンス性を実現したオールラウンドなホイールです。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質カーボン
リム高さ36mm
リム内幅21mm
重量1,350g

Campagnolo SHAMAL ULTRA DB

SHAMAL ULTRAは、Campagnoloアルミモデルのトップグレードとして、20年前からモデルチェンジをくり返している定番モデル。トレンドのワイドタイヤにも対応しています。

リムタイプ1,557g2ウェイ(クリンチャー/チューブレスどちらも可)
リム材質アルミニウム
リム外幅17mm
重量

FULCRUM Racing ZERO DB

アルミクリンチャーホイールの中では代表的な存在であるのがRacing ZEROです。レーシングシリーズ最高峰のモデルです。前モデルまでの走行性能はそのままに、リムを17Cにすることで高剛性化と安定した走行感が得られるホイールです。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミニウム
リム高さ30mm
リム外幅19mm
重量1,590g

MAVIC Ksyrium Pro Carbon UST Disc

KSYRIUMはMAVICのトップグレードのエンデュランスホイールです。エネルギー効率が高く、USTチューブレス仕様で超軽量。カーボン使用やディスクブレーキに対応したモデルもあるので、自分に合ったKSYRIUMを選ぶことができるでしょう。

リムタイプチューブレス
リム材質カーボン
リム高さ32mm
リム内幅21mm
対応タイヤ幅25~32mm
重量1,620g

【リム】おすすめのホイール5選

いまやラインナップが少なくなったリムモデルのホイールです。しかし性能が決して低いわけではなく、名作と呼ばれるホイールも数多くあります。ここでは価格の低い順に紹介していきましょう。

EASTON EA70

アルミニウム製品の名門EASTONのミドルグレードとなるEA70シリーズのホイール。伝統のEAシリーズはワイドリム化によりエアボリュームも増え快適性・安定性も格段に向上しました。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミニウム
リム高さ25mm
リム内幅17.5mm
重量1,650g

TOKEN C22AX DHuezz Zenith

軽量ホイールのC22Aにセラミックコーティングを施し、剛性を上げたホイールです。上位グレードと同等のハブ採用・リムハイトを22mmにするなど全体的に高い性能を持ち、ブレーキシューはノーマルも使用可能。軽量ホイールならまず検討したい、コストパフォーマンスに優れたモデルです。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質アルミ
リム高さ22mm
リム内幅18mm
重量1,406g

SHIMANO WH-RS700-C30-TL

SHIMANOらしいシンプルなビジュアルで、チューブレスにも対応したコストパフォーマンスに優れたホイール。グレードとしてはアルテグラと同等になり、10~15万円のロードバイクからのホイール交換に最もおすすめしたいモデルのひとつです。

リムタイプクリンチャー、チューブレス
リム材質アルミ
リム高さF24mm、R28mm
リム内幅15mm
重量1,540g

3T ORBISⅡ C35 PRO

Turin Tube Technologyから名付けられた3Tは、ホイールをはじめハンドル・ステムなど様々な高品質のアルミ・カーボン製品を展開するメーカー。ヒルクライムからロードレースまで活躍するハンドリングの安定性と、走りの軽さが魅力です。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミ
リム高さ32mm
リム内幅20mm
重量1,810g

SHIMANO WH-RS700-C30-TL

SHIMANOのフラッグシップであるDURA-ACEの超軽量クリンチャーモデルです。アルミリムにセラミックラミネートをすることで高剛性・軽量化がされています。チタン採用のハブは軽量と容易なメンテナンス性を実現する、オールラウンドなホイールです。

リムタイプクリンチャー
リム材質アルミ
リム高さF21mm、R24mm
リム内幅15mm
重量1,453g

新しいホイールでワンランク上の走りを

ホイール ロードバイク

ロードバイクで走ると、「もっと快適に走れないか」「もっと自分に合うカスタムが出来ないか」と考えるようになります。ホイールは、ロードバイクの変化を最も体感できるカスタムパーツです。

実物を見て考えたいなら、まずは自転車ショップへ見に行ってみましょう。様々な規格があり間違えやすいため、初心者の方はまず店員さんに話を聞いてみることをおすすめします。

しかし価格が高いホイールも多いため、中古で購入する方もいるでしょう。その場合も最寄りのショップで対応してもらえるか事前に確認しておくと、何かあった時に安心できます。

ホイールを変えて、「自分だけのロードバイク」になっていくと、サイクリングもより楽しくなりますよ!

▼▼関連記事はこちら▼▼