TREKが手がけるパーツブランド「ボントレガー」
TREK(トレック)のホイール、パーツブランドがBONTRAGER(ボントレガー)。1980年にボントレガーサイクルとしてアメリカ・カリフォルニアで創業し、ロードバイクやMTBのフレームも作っていました。
1995年にトレックの傘下に入り、高性能なカーボンホイールや、ハンドルバー、ステムなどのパーツを送り出すメーカーです。
独自のカーボン成型技術で作るホイール
トレックが特許を持つ独自のカーボン成型技術が、OCLV(Optimum Compaction Low Void)=超高密度圧縮、低空隙製法です。ボントレガーは、このOCLV製法をカーボンホイールに取り入れ、軽さ・剛性・耐久性に優れたホイールを作り出しているのです。
ホイールはプロチームも採用
UCIワールドチームのTrek-Segafredo(トレックーセガフレード)が使用するボントレガーのホイール。あらゆる状況で走る過酷なレースシーンからのフィードバックを元に開発された性能で、実績も十分です。
ロード向け最新ホイールは2つのシリーズ
それでは、ボントレガーのロード向けホイールは、カーボン製とアルミで2つに分けられますので、それぞれご紹介しましょう。
カーボンホイールのAeolus(アイオロス)
Aeolos(アイオロス)はトレック独自のOCLV カーボンレイアップ製法で作り出されるカーボンホイールシリーズ。最新モデルは、RSL、Pro、Eliteの3種類で、全モデルがディスクブレーキ、チューブレスレディ対応となっています。またリムブレーキ用モデルは、一部モデルが継続販売されています。
●Aeolos RSL
史上最速のフラッグシップモデルがアイオロスRSLです。最新3D モデリングを利用して設計された、内幅23mm、外幅31mmのワイド仕様(RSL 37は内幅21mm、外幅28mm)で、空気抵抗と転がり抵抗の両方を削減。RSLグレードのOCLV カーボンや、超軽量ハブにより、軽量化も実現しました。リムハイトは37mm、51mm、62mm、75mmの4種類があるので、目的に合わせて選ぶことができますよ。
●Aeolos Pro
RSLと同様のリム形状をお求めやすい価格で実現したのがアイオロスPro。空力や転がり抵抗はRSLと同等といっていいでしょう。ProグレードのOCLVカーボン、軽量ハブとなっていて、RSLと比べると若干重くなっていますが、よほど軽量化にこだわるのでなければ十分な軽さといえるでしょう。リムハイトは37mmと51mmの2種類となっています。なお、Pro3、Pro 3V、Pro 5は同じProのネーミングですが、リム形状の異なる継続モデルなので、注意が必要です。
●Aeolos Elite
これまで使われていたD3(Dual Directional Design)形状を継承したのがアイオロスElite。さらにEliteグレードのOCLVカーボンを使用することで、グッとお求めやすい価格を実現しています。もちろん実績あるD3形状で性能も折り紙付き。リムハイト35mmと50mmがラインナップされています。
アルミホイールのParadigm(パラダイム)
Paradigm(パラダイム)は、ボントレガーのアルミホイールシリーズ。全モデルチューブレスレディ対応で、ディスクブレーキ用とリムブレーキ用の両モデルがあります。
●Paradigm Elite
ボントレガーのアルミホイール最軽量モデルがパラダイムElite。前後セットで1500gを切る軽さと高い剛性が特徴です。
●Paradigm Comp
普段使いのアルミホイールならパラダイムComp。どんなときでも安定した性能を発揮してくれます。リムブレーキ用モデルと、ディスクブレーキ用モデルがあります。
●Paradigm
最もベーシックなグレードのパラダイム。上位グレードと同様の設計で、リーズナブルな価格でチューブレスタイヤを楽しむことができるモデルです。
ホイール選びのポイント
ボントレガーのホイールは、ブレーキタイプやタイヤの種類、リムハイトによりいろいろあります。ここではホイール選びのポイントをいくつかご紹介します。
ディスクブレーキか、リムブレーキか
まず、自分のロードバイクが、ディスクブレーキか、リムブレーキかで、仕様に合ったホイールを選ぶ必要があります。間違えると、折角買ったホイールが使えないということになるので注意しよう。
タイヤのタイプ
現在のボントレガーのホイールラインナップは、チューブレスレディ(TLR)/クリンチャー対応のモデルがほとんどです。特にレース志向のこだわりがあるなら、チューブラー対応のモデルもありますよ。
リムハイトも23~75mmと豊富
ヒルクライムやアップダウンの多いコースなら、リムハイト30mm程度以下がおすすめ。漕ぎだしも軽いのでオールラウンドに使えます。50mm程度のリムハイトなら平坦の巡行が気持ちいいでしょう。それ以上のリムハイトは、タイムトライアルのような高速巡行向き。横風にハンドルを取られやすくなるので、普段使いには注意が必要です。
ディスクブレーキ対応のおすすめホイール5選
最新モデルは全てディスクブレーキ対応なので、いろいろなモデルから選ぶことができますよ。
Aeolus RSL 37 TLR Disc
前後セットで1,325グラムと、ボントレガー史上最軽量のカーボンエアロロードホイール。ただ軽いだけでなく、3D解析で得られたエアロデザインを採用することで、速さも手に入れたモデルです。
Aeolus Pro 51 TLR Disc
Aeolus RSL 51 TLR Discと同じエアロデザインを採用し、カーボングレードとハブの違いにより重量が若干重いのがAeolus Pro 51 TLR Disc。エアロ重視のミドルハイトリムであれば、重量差に目をつぶってエアロとコスパでこちらを選ぶのもアリでしょう。
Aeolus Elite 35 TLR Disc
これまで使われていた、実績あるD3(Dual Directional Design)形状を継承し、価格を抑えたAeolus Elite 35 TLR Disc。ボントレガーならではのカーボンホイール保証で、初めてのカーボンホイールに最適です。
Paradigm Elite TLR Disc
前後セットで1,520グラムと、カーボンホイールに匹敵する軽さを備えたアルミホイールがParadigm Elite TLR Disc。スポークを支える角度の広いスタックドレーシングにより、剛性、軽量性、スピードのバランスのとれたアルミホイールとなっています。
Paradigm Comp TLR Disc
Paradigm Elite TLR Discと同様のスタックドレーシングを採用し、剛性と反応性に優れたアルミホイールがParadigm Comp TLR Discです。普段使いから、ロングライド、レースまで、どんなシチュエーションでも使いやすいホイールです。
リムブレーキ対応のおすすめホイール3選
ディスクブレーキ対応のホイールラインナップが充実する一方、リムブレーキ対応のホイールは、ちょっと少なくなってきています。その中からおすすめのホイールをご紹介します。
Aeolus Pro 5 TLR
D3(Dual Directional Design)形状を持つ、リムハイト50mmの、OCLV ProグレードカーボンホイールがAeolus Pro 5 TLR。リムブレーキ用モデルとして、安心感のあるブレーキトラック(ブレーキのあたり面)で、高い制動力と放熱性を備えています。同じ名前の新モデルAeolos Pro 37、Pro 51とは違って、こちらは継続モデルなので要注意。
Paradigm Comp TLR
こちらはParadigm Comp TLR Diskのリムブレーキ版アルミホイール。もちろんDisk版と同様の特徴を備えた、万能ホイールです。
Paradigm TLR
上位グレードと同じ特徴を数多く備えた、お求めやすい価格のベーシックグレードアルミホイールがParadigm TLR。簡単にチューブレス化できるチューブレスレディ(TLR)となっているので、入門モデル完成車からの初グレードアップに最適です。
ボントレガーのホイールは購入後も安心
ボントレガーの全てのホイールには『30日間満足保証』が付帯しています。これは製品に満足できない場合、30日以内なら返品可能というもの。いわば、30日間有効のお試し期間といっていいでしょう。
また、カーボンホイールなら『カーボンケア・ホイールプログラム』がついています。これは、最初の購入から2年以内に不測にも走行中に壊してしまった場合、無料の修理または交換を受けられるというもの。さらに2年以降も、大幅な割引価格で組替または交換を受けられる、生涯補償もついています。
コスパも◎、ステップアップにおすすめのホイールです
最新のテクノロジーとデザインを融合し、剛性・エアロ・軽量性のバランスに優れたボントレガーのホイール。コストパフォーマンスにも優れ、初めてのステップアップに最適なアルミホイールや、高性能なカーボンホイールなど、目的や予算に合わせて選べます。ボントレガーのホイールで、ワンランク上の走りを体感してみよう!
ホイール別のスペック表
2021年8月現在でBONTRAGERの取り扱いしているホイールのスペック表をまとめました。
ディスクブレーキ/リムブレーキ別に分けていますので、ホイールの比較の参考にしてください!
名称 | 重量(g) | 参考価格(円) | リム素材 | タイヤシステム | リムハイト(mm) | リム内幅(mm) |
Aeolus RSL 37 TLR Disc | 1,325 | 323,950 | カーボン | TLR | 37 | 21 |
Aeolus RSL 37 Tubular Disc | 1,250 | 323,950 | カーボン | TUB | 37 | 21 |
Aeolus RSL 51 TLR Disc | 1,410 | 323,950 | カーボン | TLR | 51 | 23 |
Aeolus RSL 62 TLR Disc | 1,520 | 323,950 | カーボン | TLR | 62 | 23 |
Aeolus RSL 75 TLR Disc | 1,645 | 323,950 | カーボン | TLR | 75 | 23 |
Aeolus Pro 3 TLR Disc | (F)715 | (F)92,400 | カーボン | TLR | 35 | 19.5 |
Aeolus Pro 3V TLR Disc | 1,575 | 202,400 | カーボン | TLR | 35 | 25 |
Aeolus Pro 37 TLR Disc | 1,505 | 202,400 | カーボン | TLR | 37 | 21 |
Aeolus Pro 51 TLR Disc | 1,590 | 202,400 | カーボン | TLR | 51 | 21 |
Aeolus Elite 35 TLR Disc | 1,665 | 137,500 | カーボン | TLR | 35 | 19.5 |
Aeolus Elite 50 TLR Disc | 1,750 | 137,500 | カーボン | TLR | 50 | 19.5 |
Aeolus XXX 4 TLR Disc Clincher | 1,455 | 344,410 | カーボン | TLR | 47 | 21 |
Aeolus XXX 4 Disc Tubular | 1,330 | 323,950 | カーボン | TUB | 47 | 21 |
Aeolus XXX 6 TLR Disc Clincher | 1,575 | 364,650 | カーボン | TLR | 60 | 21 |
Paradigm Comp 25 TLR Disc | 1,785 | 69,410 | アルミ | TLR | 23 | 25 |
Paradigm Comp TLR Disc | 1,675 | 110,110 | アルミ | TLR | 23 | 19.5 |
Paradigm Elite TLR Disc | 1,520 | 150,920 | アルミ | TLR | 23 | 19.5 |
リムブレーキ
名称 | 重量(g) | 参考価格(円) | リム素材 | タイヤシステム | リムハイト(mm) | リム内幅(mm) |
Aeolus Pro 3 TLR | 1,506 | 202,400 | カーボン | TLR | 35 | 19.5 |
Aeolus Pro 5 TLR | 1,605 | 202,400 | カーボン | TLR | 50 | 19.5 |
Aeolus XXX 2 TLR Clincher | 1,305 | 323,950 | カーボン | TLR | 28 | 21 |
Aeolus XXX 4 TLR Clincher | (R)700 | (R)182,380 | カーボン | TLR | 47 | 21 |
Aeolus XXX 4 Tubular | 1,270 | 323,950 | カーボン | TUB | 47 | 21 |
Aeolus XXX 6 TLR Clincher | 1,530 | 364,650 | カーボン | TLR | 60 | 21 |
Aeolus XXX 6 Tubular | (F)620 | (F)162,030 | カーボン | TUB | 60 | 21 |
Aeolus Comp 5 TLR | 1,860 | 121,000 | アルミ | TLR | 50 | 17.5 |
Paradigm Comp TLR | 1,520 | 89,760 | アルミ | TLR | 23 | 19.5 |
Paradigm TLR | 1,750 | 48,950 | アルミ | TLR | 23 | 19.5 |
(F):フロントホイールのみのスペック
(R):リアホイールのみのスペック