ロードバイク ホイール交換

ロードバイクのホイール交換で自分でやるには?必要な工具や手順まとめ

2022/04/26 作成

ロードバイクのホイール交換は、カスタマイズの第一歩として候補に挙げる方が多いはず。しかし、そのホイール交換の作業に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、ロードバイクのホイール交換に必要な工具や、作業手順をご説明していきます。記事を参考に、ぜひ愛車のアップグレードをお楽しみください!

目次

アイキャッチ画像:筆者

ホイール交換は自分でできる!?

ロードバイクのカスタムとして、初心者にもおすすめされる「ホイール交換」。

ロードバイクのホイール交換は、整備やパーツ交換のなかで、「中」くらいの難易度の作業です。

1つ1つの作業は工具さえあれば、難しくない作業ですが、作業工程はやや多めです。また、ブレーキ関連のパーツを触るため、注意が欠かせない作業でしょう。

ロードバイク ホイール交換

撮影:筆者

リムブレーキかディスクブレーキか?

ロードバイク ホイール交換 ブレーキ種類

撮影:筆者

お持ちのロードバイクが「リムブレーキ」か「ディスクブレーキ」かで、作業方法や必要な工具が変わってきます。

ディスクブレーキ用とリムブレーキ用では、ホイールの互換性がありませんので、ホイールを選ぶ際は、気をつけましょう。

その他他にも、ホイールの規格でチェックすべき項目を、記事の最後に詳しく記載しました。そちらも参考にしてみてくださいね。

交換作業は5ステップ

ホイール交換の主な工程は、以下の5つです。

①古いホイールを、車体から外す
②タイヤを、新しいホイールへ
③スプロケットを、新しいホイールへ
④ローターも、新しいホイールへ ※ディスクブレーキ車の場合
⑤新しいホイールを、車体へ取り付ける

基本的には「ホイールの脱着」を行い、それに合わせて、ホイール周りの「バーツの移植(又は新品の取り付け)」が必要になります。

また、作業の際は、メンテナンス台を利用すると便利ですが、バイクをひっくり返して作業も出来ます。

ロードバイク ホイール交換

撮影:筆者

では、それぞれの項目ごとに詳しく見ていきましょう。

①古いホイールを、車体から外す

まずは古いホイールを外します。リムブレーキとディスクブレーキで、外し方が異なりますので、それぞれご説明していきましょう。

リムブレーキ(クイックリリース)の場合

リムブレーキ車の場合は、以下の4ステップです。

⑴トップギアに入れる
⑵ブレーキを開放する
⑶クリックリリースを緩める
⑷ホイールを外す

上記は、工具などは必要なく、作業ができます。

⑴トップギアに入れる

まずは、ホイールを外しやすいようにリアの変速をトップギア(一番重たいギア=一番小さな歯)に入れておきましょう。

フロント変速をローギア(一番軽いギア=一番小さな歯)に入れると更に脱着が楽になりますが、必ずしも必要なわけではありません。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

⑵ブレーキを開放する

キャリパーブレーキの場合は、ブレーキのクイックリリースレバーを開放して、ホイールを脱着できるようにします。

多くの場合、レバーが下向きで閉まった状態、上向きで開いた状態です。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

⑶クリックリリースを緩める

次に、クイックリリースレバーを緩めます。レバーが閉じた状態からいったん起こし、反対側に倒せば緩めることが出来ます。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

フロントホイールの場合は、クイックリリースレバーを回して更に緩めるか、完全に取り外しましょう。

リアホイールの場合は、レバーを反対側には倒すだけでもホイールの脱着が可能です。


⑷ホイールを外す

あとはホイールを持ちあげ、車体から外すだけです。

適切な方向に引っ張れば、力は必要なく外れるでしょう。上手く外れない時は、ここまでの手順を確認したり、斜めに引っ張ったりしていないか確認しましょう。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

リアホイールの場合は、リアディレーラーが干渉して外しにくいことがあります。

そんな時は、ディレーラーを持ち上げ、ホイールの通り道を作ってあげると外しやすいですよ。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ディスクブレーキ(スルーアクスル)の場合

ディスクブレーキ車の場合は、以下の3ステップ。

⑴トップギアに入れる
スルーアクスルを抜く
⑶ホイールを外す

スルーアクスルを緩めるのに、多くの場合6mmの六角レンチを使用します。

SK11/レインボーボールポイント六角棒レンチセット 9本組

・ボールポイント
・六角レンチ9本組
・色分けあり

作業中は、以下の2点に注意しましょう。

・ブレーキローターやパッドに、油分を付けない、素手で触らない


・ブレーキローターが無い状態で、ブレーキレバーを握らない

ディスクブレーキは特に油分に弱く、チェーンオイル等はもちろんのこと、手の油分でも性能が低下する恐れがあります。

また、油圧ディスクブレーキの場合、ブレーキローターが無い状態でブレーキレバーを握ると、パッドが出すぎる可能性がありますので、ブレーキレバーは操作しないようにしましょう。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

*指の油が付くので、ローターは触らない。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

*レバーを握ってしまわないように注意。


⑴トップギアに入れる

まず、ホイールを外しやすいようにリアの変速をトップギア(一番重たいギア=一番小さな歯)に入れます。

フロント変速をローギア(一番軽いギア=一番小さな歯)に入れると、更に脱着が楽になりますが、基本的には必ずしも必要なわけではありません。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

スルーアクスルを抜く

ディスクブレーキ車の多くは「スルーアクスル」という機構でホイールを固定しているため、このスルーアクスルを緩めて抜きます。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

作業には多くの場合6mmの六角レンチを用い、反時計回りに回します。完全に緩めたら、スルーアクスルを引っ張って抜けば完了です。


⑶ホイールを外す

スルーアクスルを抜いたら、あとはホイールを外すだけ。

フロント・リア共に持ち上げるだけで取り外せます。斜めに力を加えてしまうとローターを傷める恐れがありますので、まっすぐ上に持ち上げるようにしましょう。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

リアホイールの場合は、リムブレーキの場合と同様にリアディレーラーを手で持ち上げ、ホイールの通り道を作ってあげると作業がしやすいですよ。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

②タイヤを、新しいホイールへ

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

古いホイールを外したら、新しいホイールにタイヤを取り付けましょう。

必要な工具は、タイヤレバーと空気入れ。どちらもパンク修理等で用いているものと同じで構いません。

タイヤ交換の詳しい説明は、こちらの記事からご確認ください。

▼▼関連記事はこちら▼▼

③スプロケットを、新しいホイールへ

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

次にスプロケットの移植です。

スプロケットの脱着には専用工具が必要ですので、ご自身のバイクの規格に合った工具を揃えましょう。

PWT/フリーホイールリムーバー

・シマノ8~11速対応

こちらも詳しくは、リンク先の記事をご覧ください。

▼▼関連記事はこちら▼▼

④ローターも、新しいホイールへ(ディスクブレーキ車の場合)

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

ディスクブレーキ車の場合は、ホイールに取り付けられている「ローター」を移す必要があります。

センターロックの場合はロックリング外し工具、6ボルトの場合はT25のトルクスレンチが必要となります。

シマノ/TL-LR10 ロックリング工具

・シマノのセンターロック式ロックリング用工具
・スパナやトルクレンチと組み合わせて使用

トピーク/トルクスレンチ セット

・ セット内容:T7、T9、T10、T15、T20、T25、T27、T30
・サイズ:L165 × W66 × H12mm
・重量:130g

詳しい作業方法は、別の記事で紹介予定です。

⑤新しいホイールを取り付ける

最後に、新しいホイールを取り付けて完成です。ホイールの取り付けは、基本的には取り外しの手順の逆ですが、ブレーキ関連の調節が必要な場合があります。

リムブレーキ車の場合:ブレーキシューを調節する

ホイールを車体に戻す手順は、

⑴ホイールをはめる
⑵クイックリリースで固定する
⑶ブレーキのクイックレバーを閉める

の3ステップ。ホイールを外すときの逆と考えると分かりやすいでしょう。詳しくは、①のホイールを外す手順をご参照ください。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

よくあるミスは、「⑶ブレーキのクイックレバーを閉める」を忘れること。レバーが開いたままだとブレーキがきちんと効かず危険ですので、閉め忘れの無いように心がけましょう。


上記の手順とは別に、リムブレーキ車の場合は、車体に付いているブレーキシューの交換や位置調節が必要な場合があります。

・ホイールを「アルミ⇔カーボン」の場合

ホイールのリム素材をアルミからカーボン(又はカーボンからアルミ)に変更する場合は、適切なブレーキシューに交換する必要があります。リム素材を変更するなら、ブレーキシューの交換も忘れずに行いましょう。

Swiss Stop/FLASH PRO BLACK PRINCE

・カーボンリム用ブレーキシュー
・シマノ製キャリパーブレーキ用

・ブレーキシューの位置調節

ホイールのリム幅等が変わる場合、ブレーキシューの位置調節が必要かも知れません。本来のブレーキ性能を発揮させるために、ブレーキシューの位置調節は欠かさず行いましょう。

詳しい作業方法は、以下の記事でご紹介しています。

▼▼関連記事はこちら▼▼

ディスクブレーキの場合:キャリパーの位置を調節する

ホイールをはめる手順は、以下の2ステップ。

⑴ホイールをはめる
⑵スルーアクスルを差し込み、締め付ける

ディスクブレーキ車の場合も「①ホイールを外す方法」を参考に、逆の手順で行いましょう。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

スルーアクスルが緩んでしまうと危険ですので、定められたトルク(「〇Nm」など)で締め付けましょう。

トルクを測定するには、トルクレンチを用います。

トピーク/コンボトルク レンチ&ビット セット

・ビット:3、4、5、6mm、T25
・トルク測定範囲:1〜12Nm

ブレーキの調節は必要ない場合もありますが、ホイールによっては微調整が求められます。もし新しいホイールを取り付けた際、ブレーキローターがパッドに擦ってしまうなら、キャリパーを適切な状態にセッティングしましょう。

キャリパーの調節は、ブレーキキャリパーのピストンを奥まで戻したり、ブレーキキャリパーの位置を微調整したりして対応します。

*詳しい作業方法は、別の記事で紹介予定です。

新しいホイール選びは、規格が合っているかの確認がポイント!

現在市場に出回っているロードバイクには、様々な規格のものがあります。

新旧のホイールで規格を合わせておかないと、バイクに取り付けできなかったり、スプロケットやタイヤ等のパーツの流用が出来なかったりと問題が起こるかも知れません。

ロードバイク ホイール交換 やり方

撮影:筆者

メーカーの独自規格や古いものも合わせると膨大な数になりますが、おおよそ近年で一般的なものでは、以下の項目をチェックしておくと良いでしょう。

・エンド幅、アクスル
・フリーボディー
・リム幅

エンド幅

フレームのホイールを取り付ける部分の幅のことで、「アクスル」はホイール固定に用いる軸部分のこと

エンド幅とアクスルはセットで表示されることが多く、「9×100mm/9×130mm QR」や「12×100mm/12×142mm TA」が一般的です。この部分が新旧のホイールで異なると、フレームへ装着出来ません。

フリーボディー

スプロケットを取り付ける部分のことで、コンポーネントのブランドや変速段数によって適合が異なります。

適合するものでないと、スプロケットの取り付けができず、パーツ交換をしないと使用できません。

リム幅

ホイールのリムの幅のこと。主にリムブレーキで問題となり、後述するブレーキキャリパーの調整が必要となるでしょう。

また、使用するタイヤが23c以下(又は30c以上)のように細い(又は太い)場合は、タイヤの移植が適していない場合もあります。

ホイール交換で、愛車をグレードアップ!

ホイール交換で、愛車をグレードアップ!

撮影:筆者

ロードバイクのホイール交換は、アップグレードの効果を感じやすく、おすすめのカスタマイズの1つです。

初心者の方でも取り組みやすい作業ですので、ご自身でチャレンジしてみるのも良いでしょう。不安な場合は専門店に頼んだり、自分で作業をした後に点検を依頼したりするのも良いですよ。

▼▼関連記事はこちら▼▼