アイキャッチ画像:シマノ
シマノとは?
株式会社シマノは、1921年に創業した大阪の企業。日本では釣り具のイメージも強いですが、自転車用のコンポーネント(コンポ)では、世界的なシェアを誇ります。

現在では一般的な、変速とブレーキが一体型のレバー(STIレバー)を、広く普及させたのもシマノです。
シマノが展開するロードバイク用コンポは、現在7つのグレードに分かれています。2025年9月時点の最新版のグレードとスペック概要は以下の通りです。
グレード | 読み方 | 型番 | 変速段数 |
DURA-ACE | デュラエース | R92〇〇 | 2×12 |
ULTEGRA | アルテグラ | R81〇〇 | 2×12 |
105 | イチマルゴ | R71〇〇 | 2×12 |
Tiagra | ティアグラ | 47〇〇 | 2×10(3×10) |
SORA | ソラ | R30〇〇 | 2×9(3×9) |
Claris | クラリス | R20〇〇 | 2×8(3×8) |
CUES | キューズ | U○000 | 2×9~11(1×9~11) |
シマノはグラベルバイク用やMTB用、シティサイクル用など、幅広い自転車のコンポを手掛けていますが、ロードバイク用コンポのグレードはかなり豊富です。
変速段数が同じでぱっと見だと違いが分かりにくいグレードもありますので、それぞれのコンポを詳しく掘り下げていきます。用途が似ていて比較検討されることが多いコンポは用途や特徴の違いも詳しく解説しますので、ぜひロードバイクを選ぶときの参考にしてください。
シマノのコンポの特徴
まずは、シマノのコンポの特徴をご紹介します。
高い技術力と信頼性

シマノのコンポと言えば、「高い技術」と「信頼性」が特徴です。
シマノは「各コンポーネントメーカーの中でも、変速性能が良い」と高い評価を受けており、特にフロント変速のスムーズさはほかのメーカーと比較されることが多いです。
また、長年にわたりプロ・アマチュア問わず様々なサイクリストが使用し続けていることから、信頼性の高さもうかがえます。シマノが積み重ねてきた自転車業界からの信頼は、絶大なものと言えるでしょう。
エントリーグレードも充実

シマノのコンポーネントはプロ向けのトップグレードだけでなく、初心者向けのエントリーグレードも充実しています。グレード数も多く、ユーザーのニーズや予算に合わせてコンポを選択できるのが魅力です。最初はエントリーグレードのコンポで予算を抑えて、レベルアップに応じて上位モデルにグレードアップするのも良いですね。
「エントリーグレード」と言っても決して性能が低いわけではなく、十分にロードバイクを楽しめるものばかりです。上位グレードの技術や性能がしっかりと引き継がれており、あえて下位グレードを使用するベテランサイクリストもいるほどです。
日本語の情報が豊富

シマノは大手コンポメーカーの中でも、公開情報が豊富で、パーツのスペックからメンテナンス方法、アップグレードの選択肢など、知りたい情報がインターネットで多く公開されています。ほとんどの情報が日本語対応しているのも、日本企業のシマノならではのメリットですね。
パーツの入手性が高い

シマノのコンポーネントはパーツの入手性が高いことも魅力の1つ。
消耗や破損でパーツ交換が必要になったとき、「アフターパーツが入手できずしばらく乗れない…」という事態が起こりにくいです。基本的なアフターパーツを常備している自転車ショップが多いため、出先でのトラブルに対応しやすいのも安心ですね。
ハードに乗る上級者はもちろん、経験の浅い初心者にも、シマノをおすすめしたい理由です。
それでは、次の章からシマノのロード用コンポをグレード別に詳しく見ていきましょう。
プロ仕様の最高グレード「DURA-ACE」

シマノロード用コンポのトップグレード「DURA-ACE(デュラ-エース)」。長年にわたり、幾度となくワールドツアーの勝者を生み出してきたコンポです。
軽量で高性能、堅牢性も十分と、文句なしの最高級のコンポ。
初代DURA-ACEは、1973年にプロ供給されデビュー。『duralumin(アルミニウム合金)とdurability(耐久性)からとったDURAと、ACE(最高のもの)を掛け合わせて命名』されたそうで、様々なアップデートを積み重ねながら常にシマノの最上級コンポとして多くのライダーを支えてきました。
DURA-ACEは、シマノのアイデンティティが詰まった製品でもあり、特別なグレードと言えるでしょう。
現在では、変速ギア関連からホイールまで一式の展開をしています。プロ仕様のコンポを一般ユーザーでも簡単に購入できるというのは、大きな魅力ですね。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
R9250系 | 機械式リム | 電動変速 | 2×12速 |
R9270系 | 油圧ディスク | 電動変速 | 2×12速 |
DURA-ACEのラインナップは上記の2種類で、ロードバイクで主流の油圧ディスクブレーキに対応するR9250系と、機械式リムブレーキで使える9270系があります。
どちらも変速数段数や電動変速である点は同じですが、リムブレーキ用のSTIレバーとブレーキ本体のラインナップがあるため、古いフレームのレストアやヒルクライム向けの軽量ロードバイクを組むことも可能です。
シマノ R9270系 グループセット(油圧/電動)
・ST-R9270 ・FD-R9250 ・RD-R9250 ・FC-R9200 ・CS-R9200 11-34T ・CN-M9100 ・BR-R9270(F&R) ・SM-BH90 ・EW-SD300 ・BT-DN300 ・EW-EC300 ・RT-CL900
高性能なセカンドグレード「ULTEGRA」

「ULTEGRA(アルテグラ)」はシマノのセカンドグレードで、DURA-ACEの技術を継承しつつ、価格を抑えた展開をしています。
ULTEGRAは、『シマノの最新のテクノロジーとトレンドを取り入れた「ULTIMATE(究極)」のコンセプトと、その完成度をきわめた「INTEGRITY(誠実性/完全性)」のコンセプトの融合』として展開が始まりました。
現在では、性能に妥協せず実用性も求めるユーザーに人気で、シマノのコンポの中核を担う存在のコンポです。DURA-ACEに肉薄する性能と、価格を抑えたULTEGRAは、まさに「究極」と「誠実性/完全性」の融合といえるでしょう。
DURA-ACEとULTEGRAの違い
レース向けコンポとして比較されることが多い、DURA-ACEとULTEGRAのスペックや価格を比較してみましょう。
グレード | モデル名 | システム | 参考重量(g) | F/R変速段数 | 参考価格(税込) |
DURA-ACE | R9270系 | 電動/油圧ディスク | 2,149 | 2/12 | ¥499,650 |
DURA-ACE | R9250系 | 電動/機械式リム | 2,146 | 2/12 | ¥423,582 |
ULTEGRA | R8170系 | 電動/油圧ディスク | 2,394 | 2/12 | ¥278,055 |
ULTEGRA | R8150系 | 電動/機械式リム | 2,419 | 2/12 | ¥233,143 |
油圧ディスクで比較すると、DURA-ACEのほうが245g軽量で、約20万円高価です(数値は参考値)。
基本的な仕様はDURA-ACEとULTEGRAで変わりませんが、DURA-ACEは徹底した軽量化や性能向上を行っており、細部に至るまでカーボンパーツや特殊な加工を惜しみなく採用しています。
世界トップレベルで戦える最高性能を追求したDURA-ACEに対し、ULTEGRAは価格を抑えつつも、DURA-ACEに迫る性能を持たせたモデルなのです。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
R8150系 | 機械式リム | 電動変速 | 2×12速 |
R8170系 | 油圧ディスク | 電動変速 | 2×12速 |
ULTEGRAのラインナップは上記の2種類で、どちらも電動変速2×12速、機械式リムブレーキと油圧ディスクを選べます。予算を抑えつつレース向けのロードバイクを組んだり、リムブレーキの古いフレームをレストアすることも可能です。
レース対応の高コスパ「105」

「105(イチマルゴ)」は、ULTEGRAに続くコンポとして1982年に誕生しました。
元々はスポーツ・フィットネス用として人気を博していましたが、エントリーグレードの拡充により、現在ではレースにも対応する『登竜門』的なコンポの位置づけです。「初心者がコンポを変えるなら105」と言われるように、コスパ良く上位グレードの性能を体感できるグレードとなっています。
R7100系へのアップデートで、リア12速、電動変速、油圧ディスクブレーキなど、上位グレードと同様の仕様に進化しました。変速段数が上位グレードと同様のリア12速で互換性のあるパーツも多いため、レベルに合わせてアップグレードしやすいのも105の特徴です。レースへの挑戦を考えている方や、上位グレードの性能に興味のある方におすすめのコンポです。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
R7120系 | 油圧ディスク | 機械式変速 | 2×12速 |
R7170系 | 油圧ディスク | 電動変速 | 2×12速 |
105のラインナップは2パターンで、ブレーキは油圧ディスクのみで変速段数は2×12速で共通、電動変速と機械式変速を選べるのが特徴です。レース向けのリア12速コンポとしては唯一機械式変速を選べるため、予算を抑えつつ高性能なロードバイクを組みたい方におすすめ。
シマノ R7100系 グループセット(油圧/電動)
・ST-R7170 ・FD-R7150 ・RD-R7150 ・FC-R7100 ・CS-R7101 ・ SM-RT70 ・BR-R7170 ・RT-CL800 ・BT-DN300 ・EW-SD300 ・EW-EC300A
ミドルグレードへの入り口「Tiagra」

1990年代後半に、より幅広いユーザーに向けスポーツバイクの間口を開くコンポとして発売されたのが、「Tiagra(ティアグラ)」です。
105よりも少ない変速段数で、現在ではミドルグレードの完成車でよく採用されています。ロードバイクを楽しむには十二分なスペックで、消耗品が入手しやすい価格のため、実用的ともいえるでしょう。
ロードバイク用コンポながら、フラットバー用のブレーキレバーやシフターを展開したり、フロントトリプルの選択肢があったりと多様性があります。コンセプト通り幅広いユーザーに愛されるコンポです。
105とTiagraの違い
105はレース系、Tiagraはサイクリング/フィットネス系として比較されることが多いですが、実際にどのような違いがあるのか比較してみましょう。
グレード | モデル名 | システム | 参考重量(g) | F/R変速段数 | 参考価格(税込) |
105 | R7170系 | 電動/油圧ディスク | 2,611 | 2/12 | ¥192,500 |
105 | R7100系 | 機械式/油圧ディスク | 2,840 | 2/12 | ¥137,000 |
Tiagra | 4720系 | 機械式/油圧ディスク | 2,971 | 2/10 | ¥125,000 |
Tiagra | 4700系 | 機械式/機械式リム | 2,742 | 2/10 | ¥76,768 |
105とTiagraはリアの変速段数に2速差があるのが大きな違いです。また、105は電動変速、Tiagraは機械式リムブレーキのラインナップがある点も違います。まず、価格を抑えて電動変速を取り入れたい方は105、リムブレーキのロードバイクが欲しい方はTiagraという選び方になりますね。
条件が同じ機械式変速/油圧ディスクブレーキで比較すると、グループセットでの重量差が約100gあります。価格差は1万円強なので、同じ条件なら重量が軽く変速段数が多い105の方がお得感があります。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
4700系 | 機械式リム | 機械式変速 | 2×10速 |
4703系 | 機械式リム | 機械式変速 | 3×10速 |
4720系 | 油圧ディスク | 機械式変速 | 2×10速 |
Tiagraのラインナップは3種類で、機械式リムブレーキと油圧ディスクブレーキを選べて、フロント3速のラインナップがあるのが特徴です。リムブレーキは最大32mmのタイヤ幅に対応するロングアーチタイプもあり、古いロードバイクフレームを現代的なスペックでレストアしやすいのもうれしいポイント。
高耐久なスポーツ、フィットネス用「SORA」

「SORA(ソラ)」は、自転車の楽しみをより多くの人に届けるべく、スポーツ・フィットネス用途に作られたコンポ。命名の由来は、『澄み渡った青「空」の下、爽快に駆け抜けるロードバイクの情景』のイメージだそうです。
エントリーグレードの完成車に多く採用されており、安価ながら確実な動作と高い耐久性を誇ります。最初の1台や実用車にピッタリのコンポと言えるでしょう。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
R3000系 | 機械式リム/ディスク | 機械式変速 | 2×9速 |
R3030系 | 機械式リム/ディスク | 機械式変速 | 3×9速 |
SORAのラインナップは2種類で、リアの変速段数はTiagraより少ない9段、フロントは2段と3段から選べます。ブレーキは機械式リム・ディスク両方のラインナップがあり、さまざまなロードバイクフレームに対応できます。
初心者に優しいエントリーグレード「Claris」

シマノのコンポのエントリーグレード「Claris(クラリス)」は2013年に登場したコンポで、SORAと共に入門用の位置づけのコンポです。
グレードから「性能が低いのでは?」と思う方も多いかもしれませんが、自転車の楽しみを味わうのに十分な性能があります。ロードバイクに用いられるコンポでは最も安価ですので、なるべく価格を抑えて楽しんでみたい初心者の方向けです。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
R2000系 | 機械式リム/ディスク | 機械式変速 | 2×8速 |
R2030系 | 機械式リム/ディスク | 機械式変速 | 3×8速 |
Clarisのラインナップは2種類で、リアの変速段数はSORAより少ない8段、フロントは2段と3段から選べます。機械式リム・ディスクブレーキのラインナップがあり、エントリーグレードながら必要なコンポがしっかりそろっています。
幅広いライダーに対応する新世代コンポ「CUES」

シマノの新しいコンポーネントシリーズ「CUES(キューズ)」は、2023年に登場した新型コンポで、従来のエントリー〜ミドルグレードを統合した位置づけです。元々クロスバイクやMTB、E-Bike向けのコンポとしてリリースされましたが、2025年にSTIレバーがラインナップに加わりロードバイクにも対応しました。
CUESは新しいLINKGLIDE(リンクグライド)規格を採用し、スプロケットの耐久性向上や変速ショックの低減など、信頼性や使い勝手にもこだわっています。また、9~11速を共通規格でそろえることでパーツの互換性を持たせ、アップグレードしやすいように設計されているのも新型コンポのCUESならではの特徴です。
ほかのコンポとの違いは?
CUESのロード用コンポは リアの変速段数9速〜11速 をカバーしていて、SORA(9速)・Tiagra(10速)と同じため違いが分かりにくいですよね。
結論としては、現在はCUESと変速段数が同じほかのコンポが併売されていますが、将来的には統合される可能性が高いと言われています。シマノはCUESを「統合プラットフォーム」として打ち出しているため、今後Tiagra以下のグレードがCUESに置き換わる可能性が高いと言えるでしょう。また、変速段数が同じでも、CUESとほかのコンポには、基本的にパーツの互換性がないので注意しましょう。
現在のラインナップ
モデル名 | ブレーキ | 変速 | F/R変速段数 |
U4000系 | 機械式ディスク | 機械式変速 | 1~2×9~10 |
U6000系 | 油圧ディスク | 機械式変速 | 1~2×10~11 |
CUESのSTIレバーがあるロードバイク向けのラインナップは2種類で、リアの変速段数は9~11段、フロントはシングルorダブルを選べます。フロントダブルで一般的なロードバイクを組んだり、フロントシングルでグラベルロードのように仕上げることも可能です。ブレーキも機械式ディスクと油圧ディスクに対応していて、予算に合わせて選べるのが特徴。
スラム、カンパニョーロとスペック比較

コンポーネントメーカーは、シマノの他に「スラム」「カンパニョーロ」が有名です。ここでは、この3社のコンポーネントのスペックを比較してみましょう。トップグレードとセカンドグレードの2つについて、仕様や価格・重量を比べました。
表の重量や価格はあくまで参考値であり、細かなパーツ構成や条件によって結果は異なりますので、ご了承ください。
トップグレード比較

ではまず、トップグレードから比較しましょう。シマノは「DURA-ACE」、スラムは「RED」、カンパニョーロは「SUPER RECORD」です。
メーカー | グレード | モデル名 | システム | 参考重量(g) | F/R変速段数 | 参考価格(税込) |
シマノ | DURA-ACE | R9270 | 電動/油圧ディスク | 2,149 | 2/12 | ¥499,650 |
スラム | RED | eTap AXS HRD | 電動/油圧ディスク | 2,235 | 2/12 | ¥521,840 |
カンパニョーロ | Super Record 13 | EPS 13×2 SPEED DISC BRAKE | 電動/油圧ディスク | 2,445 | 2/13 | ¥781,000 |
シマノ | DURA-ACE | R9250 | 電動/機械式リム | 2,146 | 2/12 | ¥423,582 |
スラム | RED | eTap AXS | 電動/機械式リム | 2,101 | 2/12 | ¥448,690 |
カンパニョーロ | Super Record | EPS 12×2 SPEED EPS RIM BRAKE | 電動/機械式リム | 2,247 | 2/12 | ¥656,766 |
シマノとスラムは変速・ブレーキシステムのラインナップは同じですが、カンパニョーロのみリア13速の油圧ディスクモデルがあります。
同じブレーキシステム(油圧orリム)で重量を比較すると、カンパニョーロのSuper Record13速モデルを除き3社とも大きな差はありません。油圧ディスクでは「シマノ⇒スラム⇒カンパニョーロ」の順で軽量、機械式リムでは「スラム⇒シマノ⇒カンパニョーロ」と並びます。
価格はシマノが最も安価で、スラムが続き、カンパニョーロが最も高価です。シマノとスラムの差は数万円ですが、カンパニョーロは20万円以上という大きな違いがありますね。
シマノのコンポは高性能かつ低価格ともいわれており、その地位は健在です。
セカンドグレード比較

続いてはセカンドグレードの比較です。こちらは、シマノが「ULTEGRA」、スラムが「FORCE」、カンパニョーロが「RECORD」です。
メーカー | グレード | モデル名 | システム | 参考重量(g) | F/R変速段数 | 参考価格(税込) |
シマノ | ULTEGRA | R8170 | 電動/油圧ディスク | 2,394 | 2/12 | ¥278,055 |
スラム | Force | eTap AXS HRD | 電動/油圧ディスク | 2,509 | 2/12 | ¥380,468 |
カンパニョーロ | Record | 12×2 SPEED DISC BRAKE | 機械式/油圧ディスク | 2,454 | 2/12 | ¥358,952 |
シマノ | ULTEGRA | R8150 | 電動/機械式リム | 2,419 | 2/12 | ¥233,143 |
スラム | Force | eTap AXS | 電動/機械式リム | 2,393 | 2/12 | ¥329,208 |
カンパニョーロ | Record | 12×2 SPEED RIM BRAKE | 機械式/機械式リム | 2,200 | 2/12 | ¥305,276 |
セカンドグレードでは、変速システムのラインナップが異なります。シマノとスラムは電動変速なのに対し、カンパニョーロは機械式の変速です。その他のブレーキシステムや変速段数は共通です。
重量では、油圧ディスクは「シマノ⇒カンパニョーロ⇒スラム」、機械式リムは「カンパニョーロ⇒スラム⇒シマノ」の順で軽量です。カンパニョーロは機械式変速で軽量化を果たし、上位のSUPER RECORDと同等か若干軽量に仕上がっていますね。
価格では、シマノが最も安価で、スラムとカンパニョーロがほぼ同じ水準で並びます。シマノのコストパフォーマンスの良さは、セカンドグレードでも顕著に表れていますね。スラムとカンパニョーロは同じ価格帯に見えますが、高価な電動変速を用いているスラムに優位性があるとも言えるでしょう。
シマノのMTB・グラベル用コンポもチェック!
ここまでシマノのロード用コンポをご紹介してきましたが、シマノはMTB用やグラベル用コンポのラインナップも豊富です。

こちらもロード用と同様に、高性能で人気のあるコンポがそろっています。
MTB用コンポは、ハイエンドの「XTR」、セカンドグレードの「DEORE XT」、「SLX」「DEORE」「ALIVIO」など、ミドル~エントリーグレードも充実しています。ロード用と同様に、レースでの勝利を目指した開発と、その技術を継承する下位グレードで構成されます。
昨今のグラベルブームにより登場したグラベル用コンポ「GRX」にも注目です。ロードバイクで培った技術と、MTB用コンポのオフロード向け技術とが融合した人気のコンポです。
また、ロード向けで解説した新型「CUESE」も、MTB向けコンポを展開しています。従来のXTR・XT・DEOREにくわえてCUESもMTB向けDi2コンポが登場しており、さらに選択肢が広がっています。
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シマノのコンポで快適サイクリングを!

シマノのコンポは、性能や信頼性が高いことはもちろん、幅広いユーザーにとって使いやすい特徴を兼ね備えています。
「シマノを選んでおけば間違いなし」と言われるほど、初心者からベテランにまで愛用されるコンポです。
皆さんも、ぜひシマノのコンポで快適なサイクリング・ライフをお楽しみください!
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