Campagnoloのコンポを徹底解説!全グレードと、SHIMANOとも比較紹介します

2022/07/15 更新

「Campagnoloのコンポって、品質はいいみたいけど高いよね」と聞いたりしませんか?実は筆者も、そうでした。

あらためてCampagnoloについて調べていくと、とても興味深いコンポーネントだと気づかされました。先進的な技術を取り入れて、高いデザイン性で美しく仕上げられるパーツ。高価格なだけではない、Campagnoloの魅力を紹介していきましょう!

 

目次

アイキャッチ画像出典:Flickr/Glory Cycles

Campagnoloとは?

カンパニョーロロゴ

出典:Campagnolo

Campagnolo(カンパニョーロ)は、1933年に設立された自転車パーツのイタリアブランドです。

ロードバイク向けコンポーネントとホイールを中心に製造しており、高い品質とデザイン性でシェアを獲得してきました。ロードバイク用コンポーネントにおいては、SHIMANO(シマノ)、SRAM(スラム)とともに、3大ブランドとも言われています。

Campagnoloの魅力は、なんといっても「美しい仕上がり」

Campagnoloの魅力は、なんといっても「美しい仕上がり」

出典:Flickr/Glory Cycles

Campagnoloの製品は、上品なバイクと相性がよく、芸術作品に近い雰囲気すら感じさせます。

また、見た目だけではなく、先進的に新技術を投入するブランドとしても知られています。電動変速や12速ディレイラーなど、他ブランドに先駆けて導入し、コンポーネントの在り方を革新させてきました。

Campagnoloのテクノロジー

ロードバイクの歴史とともに進化してきたCampagnoloですが、そのテクノロジーをご紹介していきましょう。

カーボン成形技術

Campagnolo コンポ

出典:Flickr/Glory Cycles

これまで自転車競技の世界では見られなかった「カーボンファイバー」を真っ先に採用したのがCampagnoloです。軽量化と高剛性化のためとは言え、小さく複雑な形状なパーツをカーボンで成形するには高い技術が必要です。

レバーやディレイラーにもカーボンが使用され、カーボン柄が浮きだっていることも特徴です。積極的に新素材を取り入れる姿勢は、Campagnoloならではでしょう。

変速段数の多段化

Campagnolo コンポ

出典:Flickr/Glory Cycles

ロードバイク向けコンポとして、初めて11速・12速を取り入れたブランドも、Campagnoloです。より細かなギア選択ができるように変速段数を増やし、業界をリードするように、ロードバイクパーツ規格を革新してきました。

現在はグラベルロード向けの13速対応コンポも発売しており、ロードバイク向けの13速コンポが登場する時代もそう遠くないかもしれません。

直感的な操作のエルゴパワー

Campagnolo エルゴパワー

出典:Flickr/Glory Cycles

エルゴパワーとは、Campagnolo独自のブレーキ一体型変速システムのことです。変速レバーが「親指の位置」「人差し指の位置」の2か所にあることが特徴です。

エルゴパワー 操作方法
出典:Campagnolo

リアディレイラーの操作(右側レバー)

シフトダウン:人差し指位置の変速レバーを押し込むと、ギアが軽くなる。

シフトアップ:親指位置のレバーを押し込むと、ギアが重くなる。

フロントディレイラーの操作(左側レバー)

シフトダウン:親指位置のレバーを押し込むと、ギアが軽くなる。

シフトアップ:人差し指位置の変速レバーを押し込むと、ギアが重くなる。

レバーが独立しているため、押し間違いが起こりくいのは、ユーザーにとっては何よりもうれしいことですね。シフトダウン/アップの2本のレバー位置が近いSHIMANOのSTIレバーとは違い、独立したレバーのタメ、直感的に操作できることもエルゴパワーの強みです。

またブレーキレバーを含めた全体の形状が、手にフィットして握りやすい形に仕上げられています。新しいシリーズになる度にレバー形状が変わるので、最適なレバー形状を常に開発していることが分かります。

電子式シフト「EPS」

Campagnolo 電子式シフトEPS

出典:Flickr/Glory Cycles

EPS(Electronic Power Shift)とは、Campagnoloの電動変速システムのことです。「電動変速」でなく「電子式シフト」と呼ばれます。

完全ワイヤレスではなく、バッテリーから配線されて電力供給がされるシステムです。ディレイラーとは別に、電子機器類(ジャンクションやバッテリー)を別途バイクに取り付ける形になります。

しかしEPS12速コンポだけではなく、従来の「機械式変速の12速コンポ」もラインナップされているのは、Campagnoloだけです。

Campagnoloのコンポの4つのグレード

Campagnoloのロードグループセットは、グレード順に、SUPER RECORD>RECORD>CHORUS>CENTAURの4つのラインナップがあります。

リムブレーキ対応モデルが豊富なのも、Campagnoloの強みです。最下位グレードのCENTAUR以外、12速対応のディレイラーも展開されています。また2020年には、初のグラベル向け13速コンポ「EKAR」が登場しました。

それでは、各グレードの紹介をしていきましょう。

フラグシップ「SUPER RECORD」

SUPER RECORD

出典:Campagnolo

SUPER RECORD(スーパー レコード)は、Campagnoloを代表する最高峰グレードのコンポーネントです。SHIMANO DURA-ACEやSRAM Redのライバルモデルで、プロレースの世界でも輝かしい勝利に貢献してきました。

Campagnoloらしいカーボン模様を、全面にあしらったデザインで、自転車パーツとは思えない高級感を感じさせてくれます。

2008年にフラッグシップモデルとして「SUPER RECORD」の名前で登場し、2014年には初めて電子式シフト「SUPER RECORD EPS 11s」が発売されました。カーボンファイバー、チタン、セラミックベラリングなど、高品質な素材を採用し、極限にまで軽量性が高められています。

現在のコンポーネントのラインナップでは唯一EPSモデルがるのがSUPER RECORDです。EPS仕様12速対応で2種類のブレーキシステム(ディスク/リムブレーキ)が展開されています。

今やロードバイクは、リムブレーキからディスクブレーキへ変遷しつつあり、リムブレーキモデル製品がかなり縮小されています。12速対応として未だにコンポーネントを発売しているのは、リムブレーキを使い続けたいユーザーにはありがたいことですね。

また、EPSだけではなく、従来の機械式変速の12速コンポーネントも揃えています。

ラインナップ:
EPS 12速 ディスクブレーキ
EPS 12速 リムブレーキ
機械式 12速 ディスクブレーキ
機械式 12速 リムブレーキ

Campagnolo/SUPER RECORD

フロント・リア ブレーキ
リムブレーキ専用

性能と価格のバランスが取れた「RECORD」

RECORD

出典:Campagnolo

RECORD(レコード)は、SUPER RECORDに次ぐセカンドグレードです。

現在は機械式12速対応のディスク/リムブレーキモデルが展開されています。機能面では、機械式SUPER RECORDと遜色のない高いレベルに仕立てられており、重量も2,200〜2,454gと、軽量性を持ち合わせています。また価格は、おおよそSUPER RECORDの半額に抑えられているため、高グレードながら手ごろに購入できるモデルになっています。

1つ惜しい点を挙げるなら、EPS仕様ではないことです。前シリーズでは11速ながら「RECORD EPS 11s」モデルも発売されていたため、今後「RECORD EPS 12s」が登場する可能性も高いと思われます。

ラインナップ:
機械式 12速 ディスクブレーキ
機械式 12速 リムブレーキ

Campagnolo/RECORD

リアディレイラー
12速対応
機械式変速

Campagnolo/RECORD

フロントディレイラー
12速対応
機械式変速

Campagnolo/RECORD

フロント・リア ブレーキ
リアブレーキ専用

Campagnolo/RECORD

クランクセット
12速対応
クランク長:165mm
歯数:50-34

12速に進化した「CHORUS」

CHORUS

出典:Campagnolo

CHORUS(コーラス)は、上位3番目のグレードで、2008年に11速化され、2019年に12速化まで進化しました。サードグレードであるCHORUSが12速化することで、ロードバイク業界全体が12速化に向けて動き出した印象を受けました。

上位モデルと似たパーツ形状をしていますが、ディレイラーの一部をカーボンからアルミに代替しています。素材や形状が違うことで、グループセットの重量は、1つ上のモデルのRECORDから約100~150g増の2,605g(ディスクブレーキ仕様)、2,308g(リムブレーキ仕様)となります。

リアディレイラーは32T まで対応し、幅広く使いたいユーザー向けに設計されています。

下位モデルのCENTAURはディスクブレーキに対応していないので、ディスクブレーキバイクをお持ちの方はSUPER RECORD/RECORD/CHORUSが選択肢に挙がるでしょう。

こちらもRECORDと同様、EPS仕様が展開されておらず、機械式変速モデルしかありません。2015年発売シリーズには、11速対応でしたが「RECORD EPS 11s」もラインナップされていたので、こちらも今後「CHORUS EPS 12s」が発売されるのを期待していてもいいかもしれませんね。

ラインナップ:
機械式 12速 ディスクブレーキ
機械式 12速 リムブレーキ

Campagnolo/CHORUS

シフトレバーセット
12速対応
リムブレーキ向け

Campagnolo/CHORUS

リアディレイラー
12速対応
機械式変速

Campagnolo/CHORUS

フロントディレイラー
12速対応
機械式変速

Campagnolo/CHORUS

クランクセット
12速対応
クランク長:170mm
歯数:48-32

最安価モデル「CENTAUR」

CENTAUR

出典:Campagnolo

CENTAUR(ケンタウロス)は、機械式11速リムブレーキ仕様のみとなります。

他のラインナップとの違いは、「11速対応のグループセット」です。10~15万円ほどでホビーユーザーにも手が届きやすい価格設定になっています。重量は2,493gです。

ラインナップ:
機械式 12速 リムブレーキ

Campagnolo/CENTAUR

シフトレバーセット
11速対応
リムブレーキ向け

Campagnolo/CENTAUR

リアディレイラー
11速対応
機械式変速

Campagnolo/CENTAUR

クランクセット
11速対応
クランク長:170mm
歯数:50-34

グラベルロード向けEKAR

EKAR

出典:Campagnolo

EKAR(エカル)は、グラベルロード向けコンポーネントです。

Campagnolo初のリア13段変速で、フロント1段仕様になっています。重量がグラベルコンポーネントで世界最軽量2,385gです。グラベル好きには目が離せないコンポーネントが登場しています。

ラインナップ:
機械式 13速 ディスクブレーキ

Campagnolo/EKARグループセット

油圧ディスクブレーキ
13速対応
歯数:フロント38T/リア10-44T

各グレード、CampagnoloとSHIMANOのスペック比較

価格や重量では、国内シェアトップのSHIMANOと、どれぐらいの差があるのでしょうか?各グループセットを、グレード別で比較してみました。

ただし価格も重量も参考値になります。あくまで参考として見てくださいね。

トップグレード比較

 メーカー グレード モデル名 システム 参考価格(税込) 参考重量(g) F/R変速段数
 Campagnolo SUPER RECORD EPS 12×2 SPEED DISC BRAKE EPS油圧ディスク749,166 2,497 2/12
 Campagnolo SUPER RECORD EPS 12×2 SPEED EPS RIM BRAKE EPSワイヤー引きリム656,766 2,247 2/12
 SHIMANO DURA-ACE R9270 電動油圧ディスク¥453,865 2,467 2/12
 SHIMANO DURA-ACE R9250 電動ワイヤー引きリム¥423,5822,146 2/12

スペック上は同じ油圧ディスクブレーキの電動12速です。同一スペックで比べた場合、価格はCampagnoloが233,184~295,301円高くなっています。SHIMANO新型DURA-ACEが高騰してきましたが、それでもCampagnoloと20万円以上の価格差があります。

また重量は、Campagnoloの方が30~101g重くなっています。SHIMANOは各パーツを少しずつ軽量化し、全体のグループセットでも軽量に仕上げています。

トップグレード同士のスペック比較においては「Campagnoloの方が重量が重くなる傾向にあり、価格も約1.5倍ほど高い」と見て取れます。

セカンドグレード比較

Campagnoloのセカンドグレード「RECORD」には、12速電子式シフトがなく、機械式変速だけのラインナップになります。

 メーカー グレード モデル名 システム 参考価格(税込) 参考重量(g) F/R変速段数
 Campagnolo RECORD EPS 12×2 SPEED DISC BRAKE 機械式油圧ディスク358,952 2,454 2/12
 Campagnolo RECORD EPS 12×2 SPEED EPS RIM BRAKE 機械式ワイヤー引きリム308,396 2,200 2/12
 SHIMANO ULTEGRA R8270 電動油圧ディスク¥278,055 2,711 2/12
 SHIMANO ULTEGRA R8150 電動ワイヤー引きリム¥233,1432,419 2/12

価格面ではCampagnoloの方が75,253~80,987円高くなっていますが、トップグレードほどの価格差はありません。

しかし重量では、Campagnoloが219~257g軽くなっています。電子式変速ではなく、機械式変速によるものでしょう。バッテリー、インターフェイスがない分、軽量になっています。

Campagnoloは、12速電子式のセカンドグレードがないため、価格差が8万円ほどに対して、SHIMANOよりも軽量に仕上げられていることが特長のようです。

Campagnoloも選んでみては?

SUPER RECORD組み

出典:Flickr/Glory Cycles

Campagnoloの特長は、カーボンの採用、11速・12速化を先進的に取り入れてきたことでしょう。エルゴパワーによる変速のしやすさや、レバー形状の最適中など、ユーザーフレンドリーな機能を搭載しています。

Campagnoloの魅力であるEPSが、今後RECORDやCHORUSに搭載されることになるかも気になるところです。

完成車を購入する際や、バラ完で自転車を組む際には、Campagnoloコンポーネントを視野に入れてはいかがでしょうか?

もう1つの大手コンポメーカーのSRAM。この記事のようにSRAMのコンポについても、記事にまとめているので、ぜひチェックしてくださいね!

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