走りが変わる!ロードバイクのタイヤ
ロードバイクのタイヤは交換すると乗り心地や、走り出し、制動力などの変化が実感できるパーツです。そして、デザインや太さが変われば、ロードバイクの見た目も大きく変わりますよね。
地面と接地するタイヤは、乗り心地や走行性能に、影響が大きいパーツです。
ロードバイク用タイヤの選び方を確認
ロードバイクのタイヤは実にたくさんの種類があります。どういう基準で選んだらよいのでしょうか? 選び方を確認していきましょう。
①自分のホイールの規格に合うタイヤを選ぶ
タイヤの種類は、ホイールの規格で使える種類が変わってきます。以下、代表的な3つの種類になります。
●クリンチャータイプ
最も普及しているタイプで、タイヤの中にチューブを入れて使用するタイヤです。パンク修理やメンテナンスが簡単です。
●チューブレスタイプ
クリンチャータイプと違い、チューブを使用しないタイヤです。そのため、ホイールも専用の密閉構造を持ったホイールが必要になります。低圧でもパンクをしにくい構造で、デメリットとしては取扱いが難しい、チューブタイプよりエア抜けが早い、高価な点があげられます。
●チューブラータイプ
チューブをタイヤで包み込み、ホイールに接着剤やテープで貼りつけるタイプで主に競技用として使われています。パンクをしにくく、高圧・低圧な空気を入れることができますが、パンクをした場合の補修が、慣れていないの難しい点が多いです。
クリンチャー用ホイールはクリンチャータイヤのみ使用できますが、チューブレス用ホイールはチューブレス・クリンチャーを使用することができます。チューブラー用ホイールは、チューブラータイヤ専用になります。
自分のロードバイクのホイールがどのタイプかを確認して、タイヤを選びましょう。
②タイヤの太さ
ロードバイクのタイヤは、●●Cという数値で太さが表されます。人気の太さは、乗り心地がよくグリップ力もある25Cや28C。ホイールによって使用できるタイヤ幅が変わりますので注意しましょう。
●25C:現在の主流の太さ。トータルバランスに優れていて、レースでもユーザーが増えています。
●28C:クロスバイクでも使われているサイズ。大径によるエアボリュームは、空気圧を下げることができるのでロングライド・街乗りに最適です。
●23C:数年前は主流だった細いタイプ。現在は軽量のメリットを活かしヒルクライムなど競技で使用する場合が多いです。
32C以上のタイヤはグラベルロードやマウンテンバイクなどでも使われるサイズで、太すぎるとロードバイクのフレームやホイールによっては、使用できない場合もあるので注意しましょう。
③タイヤの大きさ
シティサイクルなどでは、26インチなど、インチで表記されますが、ほとんどのロードバイクのタイヤの大きさは「700C」という大きさのタイヤになります。
一部、「650B」というサイズの、一回り小さいサイズもあるので、選ぶ際には、良く確認しましょう。
④タイヤのトレッドパターンで選ぶ
自転車のタイヤにある溝をトレッドパターンと呼びます。ロードバイクのタイヤはスリックと呼ばれる溝のないタイヤと、トレッドパターンのあるタイヤの2種あります。
どちらもメリット・デメリットがありますが、街乗りやサイクリングでは、どちらを選んでも問題はありません。トレッドパターンの性能よりも、デザインや材質で選ぶのが良いでしょう。
⑤カラーが入ったタイヤで、お気に入りのスタイルに
ロードバイクのタイヤには、単純な黒色ではなく、全体がカラーリングされているタイヤや、サイドにカラーが入っているタイヤなど、様々あります。フレームの色に合わせて、コーディネートすると、ロードバイクの印象も、がらっと変わりますよ。
クリンチャータイヤおすすめ5選
それでは、クリンチャータイプのタイヤのおすすめからご紹介していきます。
PANARACER RACE C EVO4
パナレーサーRACEシリーズの中でも、RACE Cはトレッドパターンを持ち、荒れた路面にも対応するタイヤです。サイズも23~28Cと、ロードバイクにセットすることができ、クラシカルなサイドウォールはクロモリバイクにもよくマッチします。
重量 | 200~230g |
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サイズ | 23・26・28C |
カラー | 黒×スキン |
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Continental GRAND PRIX 5000
名作だったGrandPrix4000シリーズから実に10年をかけてリニューアルされたGrandPrix5000。4000シリーズと比較して転がり抵抗・耐久性をアップしながら軽量化されています。5000シリーズにはチューブレスも用意され、700Cの他に650もラインナップされています。
重量 | 200~290g |
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サイズ | 700×23・700×25・700×28・700×32・650×25・650×28B |
カラー | 黒 |
MICHELIN/PRO 4 SC V2 PRO 4 SC V2
高いパフォーマンスを発揮する、ロードバイク用クリンチャータイヤでは定番だった、MICHELIN PRO4がリニューアルされたモデルがV2です。トータルバランスの高さで定評のあったPRO4の性能をさらに高め、センター部に硬めの素材によって、耐久性も向上しています。
重量 | 200g(23C) |
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サイズ | 23・25C |
カラー | ブラック・レッド・デジタルブルー・シルバー・ブルー・ホワイト・グリーン |
Vittoria ZAFFIRO PRO 4
トレーニング用に軽さと耐久性を追求したコストパフォーマンスに優れるモデル。街乗りやポタリングにも、その耐久性と価格は心強い味方になります。
重量 | 280g(25C) |
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サイズ | 23・25・28・30・32C |
カラー | 黒 |
BRIDGESTONE ANCHOR EXTENZA BICOLORE
グリップの高いコンパウンドを幅広く使用し、コーナーの安定感や乗り心地の良さを実現させたモデル。カラーは4色展開され、フレームに合わせたコーディネートも楽しめます。
重量 | 205~215g |
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サイズ | 23・25C |
カラー | ブルー・レッド・ホワイト・グレー |
チューブレスタイヤおすすめ3選
チューブを必要としない、チューブレスタイヤのおすすめです。
IRC Formula PRO TUBELESS X-GUARD
チューブレスタイヤを得意とするIRC。最上級グレードにあるFORMULA PROシリーズのX-Guardは最も耐久性を重視したモデルになっています。タイヤサイドまで全面を40x40tpiメッシュ耐パンクガードで覆い、耐パンク性能はチューブレスタイヤの中でもトップクラスになります。
重量 | 300g(25c)・340g(28c) |
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サイズ | 25・28C |
カラー | 黒 |
SCHWALBE ONE TUBELESS EASY
トップモデルのSCHWALBE PRO ONEを、高い走行性能を保ちながら、オールラウンドモデルとしてるのがSCHWALBE ONEです。新採用のコンパウンドは耐パンク性と耐久性が高く、ウェット路面にも対応しているので、街乗りや通勤に適したタイヤと言えます。カラーもブラックの他にクラシックスキンがあり、クロモリフレームにもマッチするでしょう。
重量 | 275~305g |
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サイズ | 25・28・30C |
カラー | 黒・クラシックスキン |
PIRELLI CINTURATO VELO tublessready
F1を始めとするレース界で長年、培ってきたテクノロジーが、ロードバイク用のタイヤに詰め込まれている「CINTURATO VELO」。快適に楽しむためのハンドリング性・耐パンク性は、ロングライドやポタリングでも性能を実感できるでしょう。
重量 | 290g(26c)・320g(28c)・350g(32c)・380g(35c) |
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サイズ | 24・26・28・32・35C |
カラー | 黒 |
チューブラータイヤおすすめ3選
競技用としても使用が多い、おすすめのチューブラータイヤをご紹介します。
VITTORIA RUBINO PRO
根強いファンを持つタイヤメーカーVITTORIA。RUBINO PROシリーズはクリンチャー・チューブレスも用意されていて、どのタイプを選択しても高いトータルバランスを持った性能を実感できます。チューブラーとしてはCORSAに次ぐセカンドグレードですが、耐久性も高く街乗りやサイクリングに適しているでしょう。
重量 | 285g(23)・295g(25)・335g(28) |
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サイズ | 23・25・28C |
カラー | 黒×スキン |
TUFO S33PRO27
東欧チェコのタイヤメーカーTUFOは、ロードバイクタイヤをメインに独自開発・展開をしているメーカーです。S33PROは耐久性も高く練習用チューブラーの位置づけですが、センター部をスリック・サイドを杉目にするなど走りに関してもクオリティが高く、安価で購入できるので初めてのチューブラーやスペアに最適です。
重量 | 310g |
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サイズ | 24mm×700c |
カラー | 黒 |
SOYO Upstream
ダイワボウが展開する自転車用タイヤブランドがSOYOです。トラック・競輪用もラインナップされていますが、Upstreamはロードバイク用として作られたチューブラータイヤで、職人の手作りによる国産品です。縫い目のないシームレス化による軽量など国内ではトップクラスのチューブラータイヤといえます。
重量 | 240g |
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サイズ | 22mm×28C・24mm×28C |
カラー | 黒 |
タイヤが消耗してきた時の、交換目安はいつ?
走行距離で、およそ3,000~5,000kmが目安と言われています。距離の目安と合わせて、トレッドパターンやスリップサインが消えたり、タイヤセンター部がすり減るなど、見てわかるポイントもチェックしましょう。
また、走行をしていないタイヤでも素材の劣化によるひび割れがある場合や、2~3年経っているものは経年劣化も考えられます。
▼▼タイヤ交換の詳しい記事はこちら▼▼
【豆知識】タイヤのビード素材の違いについて
タイヤの縁の部分にある固い素材を「ビード」と呼びます。ビードにはワイヤーとケブラーの2種類があります。
ワイヤービードは安価で丈夫な作りですが、重量があり小さく折りたためないので、保管や販売時は、タイヤの形、そのままになります。
ケブラービードは軽量で折りたたむことができるので、クリンチャー・チューブレスタイヤの主流ですが、価格はワイヤーと比べ高価になります。
ワイヤーは廉価品に多く、メーカーが力を入れているモデルはケブラーが大半で選択肢も多くなります。
新しいロードバイクのタイヤで、違った走りを手に入れよう
ロードバイクのタイヤは地面との唯一の接点。タイヤの性能が乗り心地に直結します。タイヤを交換するだけで、まるで違うロードバイクになったような乗り心地になります。もちろん、乗り心地だけではなくタイヤのデザインで雰囲気も変わり、カスタマイズの達成感も得ることができますよ。