“ポタリング”とは
「ポタ」とも、「ゆるポタ」とも呼ばれるポタリング。和製英語で、明確な定義などはありませんが、距離も速度も気にせず、がんばりすぎず散歩するようにのんびり走ることを指します。
スポーツバイクで、数十キロ以上もの距離や、レースのように速度を出して楽しむこともできますが、あまり距離や速度にこだわらず、気楽に始める「ポタリング」も、いいものですよ。
サイクリングとは、何が違う?
サイクリングは、自転車で走ること全般を指す言葉。多くは、ロードバイクなどのスポーツバイクで、長い距離・時間走ることを表します。快適に走るには、専用のウェアや各種装備、自転車メンテナンスのスキルも必要でしょう。
一方、時間や距離にこだわらないのが、ポタリング。ひとりなら、寄り道や予定変更も自由。スポーツバイクでなく、シティサイクル(ママチャリ)でもOK。服装も、安全に走れるウェアであればいいでしょう。
自転車やウェア、メンテナンスの道具などは、ポタリングに慣れてから徐々に揃えていくと、楽しいものですよ。
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ポタリングの“自由な”楽しみかた
ポタリングは、いろんな楽しみ方があります。たとえば、街をぶらぶら散歩、グルメを楽しむ。
ひとりはもちろん、仲間とポタリングや、ポタリングのイベントに出るのもいいでしょう。
気軽に街をぶらぶら
歩くより、遠くまでラクに速く行けるのが、ポタリングです。気分次第で距離を伸ばしたり、引き返したり、方向転換したりもでき、自由に行動できるのが良いところ。
「雑貨屋さん巡りをする」「カフェを探す」「季節の花を撮影しながら走る」など、目的を持って走るもの良いし、気持ちのおもむくままにゆるゆる走るのも、ポタリングの醍醐味です。
お気に入りのグルメを楽しむ
「SNS映えするスイーツのあるカフェ」、「自家焙煎のコーヒー専門店」、「知る人ぞ知るラーメン店」などの行きたいお店が、電車やバスでは行きにくいこともあります。
ポタリングなら、駅から遠いお店も足を伸ばせますね。
商店街でコロッケ、夏ならかき氷、冬なら、ほかほかの肉まんで温まる、そんな途中の楽しみもポタリングらしい、と言えるでしょう。
ちょっと距離を伸ばして、日帰り旅行
慣れてきたら距離を伸ばして 、ポタリングで遠出もできます。旅先でレンタサイクルを利用してみるのもおすすめ。点在する観光スポットも、自転車があれば足を運びやすくなるでしょう。
御朱印集め、季節の花めぐり、美術館めぐりなども、自転車と組み合わせれば、もっと楽しめそうですね。
参加型イベントで楽しむ
自転車ショップや、街が主体になったポタリングのイベントもあります。ひとりとは違う、仲間と一緒に走る楽しさを、満喫できますよ。
参加する前に、イベント内容が自分の走力や目的と合っているかを確認して、申し込みましょう。
こういうこともあるので、気をつけよう・・
ポタリングと思って参加したのに、実際は本格的すぎた、なんてことがないよう、事前のリサーチは重要です。
ポタリングの定義が曖昧なだけに、必要な自転車の種類や服装など、注意事項をよく確認しましょう。不明点を事前に問い合わせできるイベントに参加するのも、手です。
ポタリング時の服装について
「動きやすくて、こまめに体温調節ができる服装」を心がけましょう。必ずしも、自転車用のジャージでなくても問題ありません。
カフェめぐりや、近所を散策する程度なら、ラフな服装でOK。Tシャツにハーフパンツなら、気軽に街中を走れますね。ただし、距離が長く、スピードを出して走るなら、専用ジャージの方が、快適でおすすめです。
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自転車の交通ルールを知ろう
歩行者と同じルールで歩道を走る人を見たことがあるかもしれませんが、自転車には自転車の交通ルールがあります。正しいルールを理解し、順守して走りましょう。
- ●基本的に、車道の左側を走行。
- ●信号のある交差点で右折する場合は、二段階右折。
- ●やむ負えず歩道を走行する場合は、直ちに停止できる速度で、道路側を走る。
ルールを無視すれば、大きな事故やケガにつながります。安心・安全に楽しむためにも、交通ルールはしっかり守りましょう。
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ポタリングには、どんな自転車がおすすめ?
ポタリング用と決められた自転車はありません。もちろんシティサイクルでも楽しめます。ただ、次のポイントをおさえると、より快適に楽しめるでしょう。
まず、駐輪のしやすさ。ポタリング中は、自転車を停めて観光や休憩、ショッピングすることもあるでしょう。盗難されやすい高額なバイク、駐輪ラックに入らないタイヤの太すぎる自転車(ファットバイクなど)は避けるのがベター。スポーツバイクなら、スタンドがあるバイクがおすすめです。
また、坂道が多いなら、電動アシスト自転車や、アシスト付きスポーツバイク(e-bike)もいいですよ。
ポタリングにおすすめ自転車6選!
ポタリングにおすすめの自転車を「ミニベロ」「クロスバイク」「グラベルロード」の3つのタイプ別にご紹介します。
ミニベロ
ストップ&ゴーが多い街中を走るなら、タイヤが小さいミニベロもおすすめ。カジュアルな服装にもマッチします。
Bianchi LECCO
青空という意味のブランドカラー「チェレステ」でも知られる、イタリアの老舗Bianchi。こちらは軽量アルミフレームに、20インチタイヤのミニベロLECCO。軽くて変速段数も7段と多いので、スポーティーに走れるでしょう。
フレーム素材 | アルミ |
---|---|
カラー | 3色 |
サイズ | 43 |
変速段数 | 7段 |
タイヤサイズ | 20インチ |
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DAHON D-Zero
DAHONは、折りたたみ自転車など、ミニベロを専門にするブランド。中でもD-Zeroは、走行性能も期待できる、16インチのミニベロです。細身でスッキリしたシルエットですね。折りたたみできるので、車に載せて目的地をポタリングするのもいいでしょう。
フレーム素材 | クロモリ |
---|---|
カラー | 2色 |
折りたたみサイズ | W136×H63×D19 |
変速段数 | 7段 |
タイヤサイズ | 16インチ |
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クロスバイク
クロスバイクは、街乗りでも活躍するスポーツバイク。カジュアルな服装に合わせやすく、初めてのスポーツバイクにもピッタリです。
RALEIGH RFT Radford Traditional
英国の老舗ブランド「Raleigh」。クラシカルな細身の自転車をデザインしています。安心のシマノ製、24段変速ギアで、坂道もスイスイ走れるRFT Radford Traditionalは、街中から抜けて遠出もできるでしょう。シックなカラーリングが、カジュアルな服との相性抜群です。
フレーム素材 | クロモリ |
---|---|
カラー | 3色 |
サイズ | 440、480、520mm |
変速段数 | 24段 |
タイヤサイズ | 700×28C |
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FUJI(フジ) BALLAD
街中をラフに走りたいなら、FUJIがおすすめ。細身でおしゃれなカラーのスポーツバイクが見つかります。定番のクロスバイクBALLADも、細身でシンプルなモデル。重量はロードバイク並みの10kgと、超軽量です。こぎ出しも軽く、スピード感のある走りが楽しめるでしょう。
フレーム素材 | クロモリ |
---|---|
カラー | 4色 |
サイズ | 43、49、52、54、56cm |
変速段数 | 8段 |
タイヤサイズ | 700×28C |
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グラベルロード
ロードバイクより太いタイヤのグラベルロードなら、少し長めのポタリングも快適。「グラベル」とは砂利道のことで、舗装の荒れた道や段差のある場所も、へっちゃらですよ。
MASI BRUNELLO
イタリアのブランド「MASI」のグラベルロード。40Cの極太タイヤで、デコボコした道や、荒れた路面の上でも難なく走れるでしょう。砂利道の奥にあるカフェや観光地にも、行きたくなりますね。
フレーム | アルミ |
---|---|
カラー | 1色 |
サイズ | 47、51、54cm |
変速段数 | 22段 |
タイヤサイズ | 700×40C |
JAMIS(ジェイミス) RENEGADE S4
マウンテンバイクなど、オフロード向けのスポーツバイクが得意な「JAMIS」。RENEGADE S4は、グラベルロードのエントリーモデル。街乗りにも合う、おしゃれなデザインです。
フレーム素材 | クロモリ |
---|---|
カラー | 2色 |
サイズ | 44、48、51、54、56、58cm |
変速段数 | 18段 |
タイヤサイズ | 700×37C、650×40C(44cmのみ) |
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ポタリングで、自転車を自由に楽しもう!
本格的なサイクリングではなく、マイペースに楽しめるポタリングなら、気軽に始められるでしょう。
どこを走ればいいか悩んだら、「いつもは車で行く、ちょっと遠い場所」を選んでみてはいかがでしょうか。少しずつ、距離や時間を伸ばしてみると、楽しみの幅も広がります。
1人で楽しむも良し、気の合う仲間と走って、思い出を作るのにもぴったりなポタリング。ぜひチャレンジしてみてください!