小さなタイヤの「ミニベロ」
「ミニベロ」といえば、小さなタイヤ。個性的なフレームや、おしゃれなカラーリングも多く、買い物から休日サイクリングまで楽しめる自転車です。
今回はそんなミニベロの、定番ブランドをご紹介していきましょう!
「ミニベロ」って、どんな自転車??
ミニベロとは、タイヤサイズが20インチ以下の自転車の総称。「小径車」とも呼ばれます。「ミニベロ=スポーツバイク」、「小径車=シティサイクル(ママチャリ)」と使い分けることありますが、意味は変わりません。
ミニベロは、シティサイクルのように街中を気軽に走れるモデルから、ロードバイクのような本格的なモデルまで、種類もさまざま。
タイヤが小さい分、小回りしやすく、こぎ出しがスムーズですが、大きいタイヤの自転車と比べると、スピードが維持しづらく、悪路での走行性能は劣るでしょう。
これでOK!ミニベロの選び方
ミニベロは、デザインで選ぶのもいいですが、以下のポイントも一緒にチェックしましょう!
タイヤサイズ
20、16、14インチが主流。もちろん、それ以下の小さいタイヤのミニベロもあります。
走行性能を重視するなら、20インチのモデルがおすすめ。軽さやコンパクトさを求めるなら、16インチ以下のモデルがいいでしょう。
ただし、タイヤサイズが小さいほど、スピードが出しにくく、段差にタイヤが取られやすくなるので、注意したいですね。
変速ギア
坂道や長距離を走るなら、変速段数が多いミニベロを選びましょう。段数が多いと、ペースを細かく調整できますよ。
逆に、平地や街中がメインなら、変速がないタイプもあり。変速がなければ、チェーントラブルも減るうえに、メンテナンスもラクラクです。
迷ったら、定番ブランド
ミニベロを扱っているブランドは、世界各国にあります。とくに知られているブランドがこちら。
- ●BIANCHI(ビアンキ)
- ●RALEIGH(ラレー)
- ●LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
- ●BRUNO(ブルーノ)
- ●DAHON(ダホン)
- ●BROMPTON(ブロンプトン)
初めての1台で迷ったら、定番ブランドもぜひチェックしてみてください!
折りたたみができるかどうか
折りたたみできると、車や電車に載せる「輪行」が簡単で、持ち運びやすいです。また駐輪場がない場所でも、室内に運んで保管しやすいでしょう。
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ちなみに、ミニベロと折りたたみ自転車は、なにが違うの?
折りたたみ自転車とミニベロ。見た目が似ていますが、違いは名前の通り「車体を折りたためるか、どうか」です。
折りたたみ自転車は、一部を折りたたむ、または分解することで、コンパクトになる自転車を指します。ミニベロと違い、タイヤの大きさは関係ありません。
ただ、コンパクトさがウリの折りたたみ自転車は、必然的に20インチ以下の小さいタイヤがついていることが多いでしょう。
【呼び方まとめ】
- ●タイヤサイズ20インチ以下の自転車=ミニベロ
- ●折りたためる自転車=折りたたみ自転車
- ●20インチ以下のタイヤで、折りたためる自転車=折りたたみのミニベロ
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ミニベロの定番ブランド12選
ここからは、元自転車ショップ店員の私が、ミニベロを扱う定番ブランドと、おすすめのモデルを紹介します。
BRIDGESTONE(ブリヂストン)
通勤通学用の自転車でもお馴染みの、ブリヂストン。ミニベロやクロスバイクなど、スポーティーな自転車も作っていますよ。
「CYLVA F8F」は、折りたためるミニベロ。細めなタイヤ、8段変速ギアなので、平地も坂道も軽快に走れるでしょう。
モデル名 | CYLVA F8F |
タイヤサイズ | 20インチ |
変速段数 | 8段変速 |
折りたたみサイズ | 72×83×42.5cm |
Tyrell(タイレル)
香川県のスポーツバイクブランド。細身なフレームのバイクをデザインしていて、カラーの種類も豊富です。
こちらは、2本の細いフレームがクロスする「FXα」。繊細な見た目ですが、コンパクトに折りたためます。変速ギアなどのコンポーネント(コンポ)は、ロードバイクにも使われるシマノのSORA。スポーツバイクらしい、滑らかな変速ができるでしょう。
モデル名 | FXα |
タイヤサイズ | 20インチ |
変速段数 | 9段変速 |
折りたたみサイズ | 79×35×87cm |
BIANCHI(ビアンキ)
イタリアの老舗スポーツバイクブランド。ブランドカラーの「チェレステ」も知られていて、チェレステカラーのバイクは男女問わず人気です。
▼▼ビアンキのミニベロ、集めたよ▼▼
Pacific Cycles (パシフィックサイクル)
台湾に本社を置く、自転車ブランド。ドイツの自転車ブランドRiese&Müllerが設計する、サスペンションつきミニベロ「birdy」など、独特なデザインの自転車を手がけています。
CarryME(キャリーミー) エアタイヤ
縦長に折りたたむ「CarryMe」は、わずか8インチの小さなタイヤがついたミニベロ。ギアがない分、長い坂道は得意ではありませんが、街中を走るのにぴったりでしょう。
タイヤサイズ | 8インチ |
---|---|
変速段数 | なし |
折りたたみサイズ | 91×32×25cm |
BROMPTON(ブロンプトン)
イギリスの老舗、折りたたみ自転車専門ブランド。工具なしでサッと折りたためる仕様で、会社のデスク下にも収まる、コンパクトなサイズ感になります。
こちらは16インチのミニベロ。街中を気軽に走るなら2段変速、車や電車に積んで旅先も走りたいなら6段変速がおすすめです。カラーラインナップが豊富なので、自分のコーデに合わせて選びたくなりますね。
モデル名 | C Line REGULAR COLOR |
タイヤサイズ | 16インチ |
変速段数 | 2、3、6段変速 |
折りたたみサイズ | 565×585×270mm |
▼▼ブロンプトン乗りが、魅力を語る!▼▼
BRUNO(ブルーノ)
スイス生まれの自転車ブランド。細身のフレームにぴったりな、レトロなカラーのミニベロを多く扱っています。
BRUNO(ブルーノ) MIXTE SILVER EDITION
街中を「お散歩」するように走るなら、「MIXTE SILVER EDITION」。小回りしやすく、ちょっと駐輪したいときに便利なスタンド付きです。7段変速なので、坂道も自分のペースで走れるでしょう。
タイヤサイズ | 20インチ |
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変速段数 | 7段 |
折りたたみサイズ | 折りたたみ不可 |
▼▼ブルーノのミニベロ、集めたよ▼▼
DAHON(ダホン)
折りたたみ自転車専門ブランド。簡単に折りたためるフレーム構造を開発して、多くの特許を持っています。
DAHON(ダホン) Horize Disc
ラインナップでも、とくに太いタイヤの「Horize Disc」は、タイヤが地面からの衝撃を和らげてくれるので、長時間乗っても快適。路面が濡れていてもよく利く「ディスクブレーキ」なので、雨の日の通勤通学も安心です。
タイヤサイズ | 20インチ |
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変速段数 | 8段 |
折りたたみサイズ | 68c×85×43cm |
▼▼ダホンのミニベロ、集めたよ▼▼
GIANT(ジャイアント)
台湾に本社を構える、世界最大級のスポーツバイクブランド。ロードバイクを中心に、日本でも多くの自転車ショップが扱う、定番ブランドです。
ミニベロでは、「IDIOM」シリーズがロングセラー。「IDIOM 1」は、ロードバイクに使われるコンポ、シマノのSORA仕様のモデル。ハンドルもロードバイクのような「ドロップハンドル」で、休日サイクリングまで楽しめるでしょう。
モデル名 | IDIOM 1 |
タイヤサイズ | 20インチ |
変速段数 | 18段変速 |
折りたたみサイズ | – |
▼▼ジャイアントのミニベロ、集めたよ▼▼
GIOS(ジオス)
イタリアのスポーツバイクブランド。ブランドカラー「ジオスブルー」や、細身のシルエットなど、クラシカルなデザインが多いです。
GIOS(ジオス) ANTICO
「ANTICO」は、ロードバイクのようなドロップハンドルのミニベロロード。「Wレバーシフター」は、変速に少しコツがいりますが、クラシカルな見た目にぴったり。カラーラインナップは、ジオスブルーと、ホワイトの2種類。
タイヤサイズ | 20インチ |
---|---|
変速段数 | 16段 |
折りたたみサイズ | 折りたたみ不可 |
▼▼ジオスのミニベロ、集めたよ▼▼
LOUIS GARNEAU(ルイガノ)
カナダの自転車ブランド。オシャレなカラーで、カゴ付きなど便利なアイテムがついたスポーツバイクを作っています。
LOUIS GARNEAU(ルイガノ) EASEL9.0
ミニベロを選ぶなら、ロングセラーの「EASEL」シリーズをチェック。中でも「EASEL 9.0」は、16段変速で走行性能を重視したモデルです。オプションで前カゴも付けられますよ。
タイヤサイズ | 20インチ |
---|---|
変速段数 | 16段 |
折りたたみサイズ | 折りたたみ不可 |
▼▼ルイガノのミニベロ、集めたよ▼▼
RALEIGH(ラレー)
イギリスの老舗ブランド。落ち着いたカラーラインナップ、細身のフレームで、「ザ・クラシカル」なスポーツバイクが有名です。
RALEIGH(ラレー) RSP RSW Special
「RSP」は、ドロップハンドルや、ロードバイク仕様のシマノ・CLARISなど、スポーティーなスペックのミニベロロード。一方でレトロなシルバーの泥よけ、ブラウンのタイヤやサドルなど、カジュアルな服装にも合うデザインなので、街中を走るのにもおすすめですよ。
タイヤサイズ | 20インチ |
---|---|
変速段数 | 16段 |
折りたたみサイズ | 折りたたみ不可 |
▼▼ラレーのミニベロ、集めたよ▼▼
Tern(ターン)
ミニベロの専門ブランド。折りたためるモデル、電動アシスト付きなど、シーンに合わせたミニベロが見つかるでしょう。
Tern(ターン) AMP F1
極太のブロックタイヤが迫力ある「AMP F1」は、BMXのスタイルが混ざったモデル。BMXのハンドルが個性的で、ストリートファッションにも合わせやすいですよ。
タイヤサイズ | 20インチ |
---|---|
変速段数 | 8段 |
折りたたみサイズ | 折りたたみ不可 |
▼▼ターンのミニベロ、集めたよ▼▼
e-Bike仕様のミニベロも、おすすめです
タイヤが小さいミニベロは、長い坂道がちょっと苦手。ですが、電動アシスト付きなら、スイスイ走れちゃいますよ。
電動アシストがついたスポーツバイク、「e-Bike」のミニベロ。スポーツバイクブランドなどが開発していますが、BESVのe-Bikeミニベロは、個性的な見た目です。
BESV(ベズビー) PSA1
グッドデザイン賞2017を受賞した「PSA1」は、フル充電で最大約90kmアシストしてくれます。坂道はもちろん、長距離サイクリングでも活躍するでしょう。
タイヤサイズ | 20インチ |
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変速段数 | 7段 |
バッテリー | 36V 10.5Ah リチウムイオンバッテリー |
アシストモード | 3アシストモード&スマートモード |
最大走行距離 | 90km |
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【まとめ】ミニベロのメリット&デメリット
20インチ以下の小さなタイヤがかわいい、ミニベロ。ほかの自転車と比べた特徴を、おさらいしておきましょう。
ミニベロのメリット
- ●軽量&コンパクト
- ●こぎ出しが軽くてスムーズ
- ●小回りが利く
- ●小さくて駐輪しやすい
- ●折りたたみタイプなら、持ち歩きもできる
ミニベロのデメリット
- ●大きいタイヤと比べて、スピードを維持しにくい
- ●段差やデコボコした道が苦手
- ●ふらつきやすい
ミニベロで、気軽にサイクリングを楽しもう
ストップ&ゴーの多い街中など、いろんな場所で気軽に乗れるミニベロ。
ロードバイクのようなスポーティーなデザインはもちろん、細身でクラシカルなモデルもあるので、いつものコーデに合わせて選んでみましょう。
自分にぴったりの「小さな相棒」と、気ままなサイクリングを楽しんでくださいね!
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