自転車のタイヤの選び方
まずは、タイヤの種類について知っておきましょう。
基本的に、今のタイヤと同じであれば、問題なく取り付けできますが、種類を変える場合は交換できない可能性もあるので、先に今のタイヤのスペックを確認すると安心です。
サイズは「ETRTO規格」で確認しよう
自転車のタイヤは規格が多く、サイズ表記も「インチ」や「mm」が入り乱れています。ロードバイクなら700×25C(mm)、MTBなら27.5×1.95(インチ)、ミニベロの場合は20×1-3/8など、分数表記も少なくありません。
そこで、間違いなくタイヤを選ぶには「ETRTO規格」に注目しましょう。乱立する規格を統一するために生まれた規格で、「タイヤ幅×リムのビードの直径」がmm単位で表記されています。タイヤ側面に記載があるので、まずは自分のタイヤを確認してみましょう。
ちなみに20インチの場合、現在多く流通しているタイヤのリムのビード径は、406と451の2種類に分かれます。この二つには互換性がないので、注意してくださいね。
▼▼406と451の違いは、ここで解説しています▼▼
タイヤの幅を選ぼう
タイヤの幅は、走行性能と乗り心地に関わります。長距離を速く走りたいなら、細めのタイヤがおすすめ。転がり抵抗が減るので、スピード維持しやすくなるでしょう。その反面、乗り心地は硬めになります。
乗り心地を良くしたいなら、太めのタイヤを選びましょう。路面からの衝撃を、タイヤが吸収してくれます。また、多少の砂利道でも安心して走れる高い走破性も、太めのタイヤのメリット。
ただし、元々のタイヤより2サイズ以上幅を変えるなら、注意が必要です。リム幅に合わなかったり、ブレーキやフレームと干渉したりする可能性があります。変える前にショップに相談してみましょう。
【おまけ】トレッドパターンも見てみよう
「トレッドパターン」とは、地面に接する部分の溝、切れ込み等の模様のこと。交換による変化は感じにくいですが、迷ったら、走りたい場所に合うパターンで選んでみてもいいでしょう。オンロード中心なら、溝のないスリックタイヤ。砂利道なども走りたいならブロックタイヤがおすすめです。
ちなみに通勤など、雨でも走ることがある場合は、スリックタイヤだとスリップする可能性が高まるので、気をつけましょう。
【406規格】おすすめのミニベロ用タイヤ3選
走行性能、乗り心地、耐久性の3つの視点から、おすすめの406タイヤをご紹介します。
SCHWALBE(シュワルベ) SCHWALBE ONE TUBE TYPE
走行性能重視
走行性能を重視するなら、軽くて細めの、転がりが良いタイヤがおすすめ。本製品は幅28mmで200gと、尖ったサイズ感ではありませんが、バランス良く走りを楽しめるオールラウンドなタイヤです。
ETRTO | 28-406 |
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サイズ | 20×1.10 |
重量 | 200g |
価格 | 5,500円(税込) |
SCHWALBE(シュワルベ) Kojak(コジャック)(406)
乗り心地重視
乗り心地で定評のあるタイヤ。抵抗の少ないスリックタイヤで、重量も230gと比較的軽いので、転がりやすいでしょう。幅が35mmあるので、空気感たっぷりのマイルドな乗り心地です。
ETRTO | 35−406 |
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サイズ | 20×1.35 |
重量 | 230g |
価格 | 6,160円(税込) |
SCHWALBE(シュワルベ) MARATHON RACER(マラソンレーサー)
耐久性重視
ツーリング用のタイヤとして誕生した「マラソン」シリーズの中でも、比較的重量が抑えられているのがマラソンレーサー。スムーズな走りと耐パンク性能を両立しています。
ETRTO | 40−406 |
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サイズ | 20×1.50 |
重量 | 355g |
価格 | 3,850円(税込) |
【451規格】おすすめのミニベロ用タイヤ3選
451は406よりタイヤ径が大きいので、長距離をラクに走ることができるでしょう。そんな451の特性に合うタイヤをご紹介します。
Panaracer(パナレーサー) Minits Lite (ミニッツライト)(451)
451らしい走行性能を活かす、幅23mmのレーシーなスリックタイヤ。重量もわずか165gと、長距離サイクリングや坂道で威力を発揮してくれます。細さに不安がある人は、同シリーズの28mmを選ぶと良いでしょう。
ETRTO | 23×451 |
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サイズ | 20×7/8 |
重量 | 165g |
参考価格 | 5,636円(税込) |
MAXXIS(マキシス) DTH BMXタイヤ 20x1-3/8(451)
乗り心地重視
BMXレースタイヤとして設計されたタイヤ。アスファルトに強く、漕ぎ出し・転がりもとても軽いので、街乗りにも適しています。37mm幅の恩恵で、段差を超えるときの突き上げがマイルドになるでしょう。推奨空気圧も45〜65PSIと低めなので、柔らかな乗り心地を楽しめそうです。
ETRTO | 37-451 |
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サイズ | 20×1-3/8 |
重量 | 315g |
価格 | 5,600円(税込) |
Panaracer(パナレーサー) Minits S(ミニッツS)
「Minits lite」の弟分となる本製品。スポーティーなシルエットながら、サイドまでゴムで覆われているので、耐久性が高くなっています。とにかくパンクしたくない方にもおすすめ。
ETRTO | 28×451 |
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サイズ | 20×1-1/8 |
重量 | 420g(ブラック)、400g(ホワイト) |
カラー | ブラック、ホワイト |
参考価格 | 3,132円(税込) |
ミニベロのタイヤは、どこで買う?
費用はかかりますが、交換してくれる自転車ショップに持ち込むのが、最も手軽です。ただ、ミニベロ専門店でない限り、品揃えがあまり多くないこと、取り寄せになってしまうこともありそうです。
自分で交換するなら、ネットショップが何と言っても手軽で、選択肢も豊富。ミニベロはタイヤが減りやすく、乗れば乗るほどタイヤ交換のタイミングも多くなるので、自分で交換できるようになると良いですね!
タイヤ交換は、自分でもできます!
タイヤ交換はそれほど難しい作業ではないので、自分で行うことも可能です。ただコツがあるので、会得するには回数をこなすことが一番。ぜひチャレンジしてみてください!
必要なアイテム
タイヤの取り外し、取り付けにはタイヤレバーが必要です。また、乗った距離にもよりますが、タイヤ交換と一緒にチューブとリムテープも変えておくと、より安心です。
交換手順
タイヤを自転車本体から外したら、空気を抜き、両手でグニグニして、ビードが外れやすくしておきます。
次に、リムにタイヤレバーを差し込んで、ビードを持ち上げて行きます。片側が外れたら、チューブを引き出して、もう片方のビードを外しましょう。
新しいタイヤの片側のビードをリムにはめ込んだら、少し空気を入れたチューブをセットし、チューブを噛まないように、もう片方のビードをはめて行きます。
最後、かなり硬くなりますが、「タイヤインストール」を使うと簡単にはめることができますよ。
ビードが全部はまったら、チューブをかんでいないか、タイヤをグニグニして確認しましょう。空気を入れたら完成です!
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タイヤを変えて、新しいミニベロライフを!
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