チューブはロードバイクの生命線です
タイヤの中に入っている、空気を入れるパーツのチューブ。どんな自転車でも、適切な空気が入っていないと、乗り心地が悪くなりますよね。
ロードバイクに乗るなら、空気を入れる役割のチューブは、とても大切なパーツであることはもちろん、最も手に取ることが多いパーツの一つでしょう。
チューブ選びはココをチェック!
ロードバイクのチューブは多くのサイズや規格があります。まずは選び方をチェックしましょう。
タイヤの横を見て「サイズ」を確認
タイヤにサイズがあるように、チューブもそれに合ったサイズを選びます。タイヤの側面には、タイヤサイズが印字されているので、そのサイズに合ったチューブを選びましょう。
タイヤサイズが700×25Cなら、チューブは700C×25Cのものを選んでください。製品によっては23~28Cなど、複数の太さに対応している製品もあります。
リムの高さを確認して、適切な長さのバルブを選ぼう
チューブに付属する金具部分のバルブは、製品によって長さが違います。一般的には40mm前後と60mm前後の長さの製品が多くあります。
バルブが長すぎると、やけにバルブが出っぱっていたり、逆に短すぎると、バルブがリムの中に隠れてしまいます。ホイールのリム高を確認して、+15mmくらいを目安に選びましょう。
素材は「ブチル」がおすすめ
ロードバイクのチューブは素材も選ぶポイントです。
競技でも良く使われる、天然ゴムの「ラテックス」素材は、強度があり、軽くて薄いチューブを作れますが、デリケートに取り扱う必要があります。一方、「ブチル」という合成ゴムの素材は、天候や気温の変化に強く、オールマイティに使え、サイクリングやママチャリにも適した素材です。
ロングライドでの携帯用のチューブや、予備として用意しておくにも、取扱いやすい「ブチルチューブ」がおすすめです。
定番メーカーのチューブを選ぶと安心
定番のメーカーはチューブ作りのノウハウもあり、耐久性・軽さも意識されたチューブを生産しています。
パナレーサー(Panaracer)
家電製品で有名なパナソニックの自転車部門だった「パナレーサー」。チューブを含めたタイヤまわりの製品は、多くのショップ・ホームセンターなどで取り扱っていて、使いやすく購入しやすいメーカーです。
ビットリア(Vittoria)
イタリアの自転車用タイヤメーカーで、創業は1953年と歴史があります。ロードレースタイヤではドイツのコンチネンタル、フランスのミシュランと並び大きなシェアを占めています。
ミシュラン(MICHELIN)
世界最大級のタイヤメーカー。自転車用だけではなく、モータースポーツなどあらゆるタイヤを製造・販売しています。自転車用タイヤもシェアは大きく、レストランガイドでも有名ですよね。
ロードバイクのチューブおすすめ6選
それでは、定番タイヤメーカーの、軽くて取扱いやすいブチルチューブ、6モデルをご紹介します!
Panaracer Cycle Tube
自転車用チューブの定番、パナレーサーのチューブです。サイズ・バルブ長と豊富なラインナップがあります。どこでも手に入る手軽さと安定した品質で、迷った時は定番のチューブですね。
サイズ | 18/23・23/26・27/31・31/34・35/40・40/45C |
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バルブ | 34・48・60mm |
重量 | 78~225g |
Vittoria COMPETITION BUTYL
ブチルチューブとしては軽量で、高いシェアを誇るヴィットリアのミドルグレードチューブです。コストパフォーマンスの高さはロングライドや予備のチューブとしてもおすすめです。
サイズ | 19/23・25/28・30/38C |
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バルブ | 48mm |
重量 | 90~125g |
MICHELIN エアストップ チューブ
ビバンダムのパッケージで有名なミシュランのブチルチューブ。耐パンク性能も高く、ロングライドや街乗り、通勤通学にも使いやすい定番のひとつです。
サイズ | 18/25・25~32C |
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バルブ | 40・452・80mm |
重量 | 93~125g |
SCHWALBE チューブ
12インチから29インチまで、ほぼ全てのサイズを揃えているシュワルベのチューブです。バルブ長・バルブ形式もそろっていて、キッズバイクやミニベロの対応サイズも用意されています。
サイズ | 18/28・28/45・38C |
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バルブ | 40・50・60・80mm |
重量 | 65~220g |
CONTINENTAL RACE 28
ロードレースでおなじみのコンチネンタルの定番、超軽量のブチルチューブRACE28は、64gというラテックス並みの軽さです。取扱いはラテックスよりも楽で、ロングライドの予備として持っておきたいですね。
サイズ | 18/25C |
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バルブ | 42・60mm |
重量 | 64g |
TIOGA Inner Tube
独創的なサイクルパーツメーカーのタイオガ。コストパフォーマンスが高いインナーチューブは、軽量、幅広いサイズでラインナップされています。
サイズ | 18/25・25/32・35/43C |
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バルブ | 36・40・48・60・80mm |
重量 | 80~140g |
チューブ交換もマスターしておこう
ロードバイクに乗っていれば、チューブ交換は、必ずと言って良いほど行う作業でしょう。ここでは、ロードバイクに多いクイックリリース式でのチューブ交換をご紹介します。
①タイヤを外す
ブレーキパッドを開き、クイックリリースを開放してホイールを真下に落とすように外します。
②タイヤレバーを使い、タイヤの片側をリムから外す
リムとタイヤの間にタイヤレバーを入れ、てこの原理を使って、ビードを外しましょう。タイヤレバーは、ロードバイクタイヤに適した薄型のものがおすすめです。
③チューブを抜き取る
全体的にビードを外したら、中のチューブを引き出します。タイヤとチューブが固着している場合があるので、ゆっくりと引き出しましょう。
④新しいチューブに少し空気を入れ、タイヤにおさめる
チューブの噛みこみを防ぐため、タイヤが軽くふくらむ程度に空気を入れます。このとき、チューブにベビーパウダーなどをつけると固着が防げて、チューブの入りも良くなります。
⑤タイヤをリムにおさめる
チューブをビードとリムで挟まないように、注意しながらビードを入れましょう。チューブが膨らんでいて入らない場合は、少し空気を抜いても大丈夫です。
⑥空気を入れる
ビードをいれて、はめ込みが完了したら、適正な空気圧を入れ、タイヤにビードのずれやタイヤにゆがみがないかチェックしましょう。
走る時は予備のチューブを持とう
サイクリングでのトラブルで、一番多いのがパンクでしょう。でも、多くのパンクはチューブを交換すれば元通りに走り出せるので、そこまで心配しなくても大丈夫です。
ロードバイクで走りに行く時は、パンクにそなえてチューブを2本持つのがおすすめですよ。