ロードバイクを軽くしたい!!
ロードバイクに乗りはじめた頃は「なんて軽いんだ!」と感じていたのに、だんだん慣れてくると「もっと軽くならないかなぁ」なんて思い始めるもの。知り合いのロードバイクを持ち上げてみて「え?こんなに違うの?」なんてこともあるでしょう。
ロードバイクはパーツ単位で交換ができるので、より軽いパーツに替えていくことで軽量化することができます。目的や予算に合ったパーツを見つけて、ロードバイクの軽量化にチャレンジしてみよう!
上り坂や漕ぎ出しで、軽さを実感できます
ではロードバイクを軽量化すると、どんなイイことがあるのでしょうか?
まずは「上り坂」での効果。重力に逆らいながら走るヒルクライムなどでは、重量がダイレクトに楽さや速さにつながってきます。
次に「漕ぎ出し」の軽さ。慣性が小さくなるので、加減速が良くなります。ストップアンドゴーの多い街乗りにもおすすめですね。そしてイチバン効くのが「気持ち」が軽くなること。自分でコツコツ軽量化したバイクで、ご機嫌なライドに出かけよう。
軽くするには費用対効果を考えたパーツ交換が「吉」
ロードバイクを軽くするにはパーツをより軽いものに交換していくのですが、費用対効果の高いパーツもあれば、値段の割にあまり軽量化できないパーツもあります。究極の軽量化パーツなどは1グラム(軽くするのに)1万円と言われるほど。
今回はロードバイク初心者の方に向けて、費用と軽量化効果のバランスの取れたおすすめのパーツをご紹介していきます!
【最重要!】軽量化パーツ5選
エントリーグレードのロードバイクの重量は、だいたい10kg程度。コストや強度の関係で、どうしても1つ1つのパーツが重たいものになっています。そこで「まずココから手を付けたい」という優先度の高い軽量化パーツを、費用の目安や軽量化できる重量とともに、ご紹介しましょう。
コスパ良く軽量化するなら「ホイール」
もっとも軽量化の効果を実感しやすいのが、ホイールの交換。エントリーモデルの完成車には、前後セットで2,000g程度の頑丈なホイールが装備されていますが、これを5万円台のミドルグレードのホイールにすれば、1600~1700gくらいと、およそ300~400gほど軽量化できます。また回転するホイールが軽くなれば、漕ぎ出しも軽くなり、とくにヒルクライムで見違えるように走りが変わりますよ。
SHIMANO(シマノ) WH-RS500
リムタイプ | チューブレス/クリンチャー |
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リム材質 | アルミ |
リムサイズ | 高さ24mm・幅20.8mm |
重量 | F705g・R944g |
対応ブレーキ | リムブレーキ |
Campagnolo(カンパニョーロ) ZONDA C17
リムタイプ | クリンチャー |
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リム材質 | アルミ |
重量 | 1596g |
対応ブレーキ | リムブレーキ |
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走りの違いを実感できる「タイヤ」
タイヤも意外と重さが違うもの。完成車のタイヤはどちらかというと耐久性重視の、1本300g程度のものがついています。レース用のタイヤなら1本5,000~8,000円で重さ200gちょっとなので、100g弱くらいの軽量化が可能。前後合わせれば150~200gほど軽くできます。タイヤは消耗品ですから、交換のタイミングで思い切って変えてしまうのも手です。
Continental(コンチネンタル) GRAND PRIX 5000
重量 | 200~290g |
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サイズ | 700x23・700x25・700x28・700x32 |
カラー | ブラック |
MICHELIN(ミシュラン) POWER ROAD クリンチャータイヤ
重量 | 223g~255g |
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サイズ | 700x23C・700x25C・700x28C |
カラー | ブラック・ブルー・レッド |
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軽くするなら「シートポスト」も、カーボン1択
完成車のシートポストは、アルミ製が多く、300~400gぐらいがほとんどです。カーボン製のシートポストにすれば200g前後、さらに軽いモデルなら150gを切ることも。一気に100~200gの軽量化が可能です。価格の目安は10,000~15,000円くらいですね。
TIOGA(タイオガ) セプター カーボン シートポスト
重量 | 180g |
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チューブ | カーボン |
クランプ | #6061 T6 アルミ合金 鍛造 |
オフセット | 10mm |
ポスト径 | Φ27.2mm・Ø30.9mm・Ø31.6mm |
EASTON (イーストン) EC70 カーボンシートポスト
重量 | 225g |
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材質 | イーストンEC70カーボン |
ポスト径 | Φ27.2mm |
オフセット | 20mm |
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軽量化の効果を感じやすい「サドル」
エントリーモデルのサドルは、ロードバイク初心者向けにお尻が痛くならないよう、クッションが厚めで、重量も300~400gとそれなりにあります。
サドルは乗り心地(すわり心地)も重要なので、軽ければいいというものでもありませんが、だいたい10,000~15,000円くらいの200g前後のモデルなら、クッション性もキープしつつ100gほど軽量化も図れるのでおすすめです。
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脚の疲労も軽減できる「ペダル」
ロードバイクは完成車といえどペダルは別売りが基本。はじめてロードバイクを買った方は、フラットペダルを選んだ方も多いでしょう。左右合わせてだいたい500g程度でしょうか。これをエントリーグレードのビンディングペダルにすれば、300g程度と軽量化できます。
さらにビンディングペダルは、足をしっかりペダルに固定して無駄なく力を伝えてくれるので、より軽い力で走ることが可能に。脚の疲労も軽減できて一石二鳥です。
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【優先度・中】軽量化パーツ3選
ここからは、費用もそれなりにかかる、あるいは少し軽量化できそうなパーツをご紹介。「軽量化のためだけ」にパーツ交換するにはちょっと考えてしまいますが、軽量化以外にも走りのグレードアップやポジション合わせの効果も期待できるので、ぜひ検討してみてくださいね。
余裕があれば交換したい「コンポーネント」
コンポーネント(コンポ)もグレードにより重量が変わってきます。エントリーグレードの「シマノSORA」のコンポ重量は約2500g、上級グレードの「シマノULTEGRA」は約2000gと、およそ500gほど軽量。
コンポは重量はもちろんですが、駆動系の軽さ(抵抗が小さい)や、動作の正確さといった、走り全般に好影響があります。余裕があれば、ぜひ交換したいパーツですね。
値段は高いけど、重量を削りやすい「ハンドル」
完成車に多いアルミハンドルの重量は、300~350gほど。カーボンハンドルにすれば250g前後と、100g近く軽量化できることもあります。ただし、カーボンハンドルはお値段も30,000円前後とコスパはあまりよくありません。
カーボンでもエアロタイプは、形状が複雑な分だけ重くなりますし、ノーマルタイプだと軽いけどアルミと見た目が変わらないと、ビジュアルと軽量化がマッチしないので、悩みどころですね。
完成車だと、意外と重さがある「ステム」
完成車のステムはあまり情報がないのですが、およそ150~200gくらい。これを軽量なモデルに交換すると、100~130g程度でしょうか。なんとか50g程度の軽量化ができますが、10,000円以上かかります。
ポジションを合わせるためステム長を変更するときに、軽量モデルを選ぶといった交換の仕方がおすすめです。
ウェアの軽量化も効果大です
ヘルメットやシューズなどのウェアの軽量化もおすすめです。例えばヘルメット。エントリーモデルとトップモデルで100gくらい違います。常に身につけている分、少し軽くなるだけでも体感で軽く感じられますし、ロングライドでは疲労も大きく軽減されるでしょう。
コスパの良いパーツから軽量化しよう
ロードバイクの軽量化、いかがでしたか?エントリーグレードのロードバイクは、ラフな扱いにも耐えられるよう頑丈で、そこそこ重量もあります。
ですから、コスパの良いパーツから軽量化していけば、その効果を感じやすいといえるでしょう。軽くなったマイバイクで、軽量化の効果を実感しに行こう!