ロードバイクのカスタムで、おすすめなのは「シートポスト」
ロードバイクのカスタムの目的は「より速いロードバイク」や「見た目をかっこよく」などですよね。そして、より速いロードバイクにするなら、軽量化ですね。
その軽量化には、シートポスト(シートピラー)がおすすめです。もちろん見た目を変える目的で、シートポストを変更するのもアリですよ。
一気に数百グラム、軽量化できることも
完成車のシートポストは、スタンダードなアルミ製が多く、300~400gぐらいがほとんどです。単体で販売される軽量なシートポストは、200gを切るモデルもあり、シートポスト交換だけで数百グラムの軽量化も可能です!
ダンシングも軽く感じる!?
また、シートポストが軽くなれば、ロードバイクを左右に揺らしながら走行するダンシングのしやすさも変わってきます。シートポストは、車体の高い位置にあるパーツなので、シートポストが軽くなると、結果、重心が下がることに。重心が低くなれば、ダンシングも軽快になってきますよ。
軽いシートポストなら、素材は「カーボン」がおすすめ
シートポストには、様々な素材がありますが、特に軽量な200g前後のモデルの多くはカーボン製です。軽量化が目的で、シートポストを交換するなら、カーボン製のシートポストをチェックしましょう。
カーボンに変えると、振動吸収性も良くなる?
カーボンは振動吸収性に優れた素材です。ですのでカーボン製のシートポストは衝撃吸収性が高い?と考える人もいるでしょう。
ですが、シートポストはパーツの特性上、アルミからカーボンに変わっても、はっきりと振動吸収性の違いは感じづらいかもしれません。
振動吸収性の向上が目的なら、タイヤや体重を預けるサドル交換などが、おすすめです。
ロードバイク用のシートポストを選ぶポイント
軽さや素材の違い以外の、その他のチェックポイントも確認しましょう。
角度調整のしやすさも大事
シートポストとサドルの取り付け部分は、「ラチェットで簡単に調整できるタイプ」、「ボルト2本で締めて調整するモデル」など、モデルごとに特徴があります。調整のしやすさや、調整方法も、様々なので、選ぶ時は確認してみましょう。
直径や長さのチェックも忘れずに!
シートポストで、チェックすべきサイズは「太さ(直径)」と「長さ」です。
●太さ:シートポスト直径
27.2mm・30.9mm・31.6mmが多く、メーカー・モデルによって採用サイズが違います。フレーム一体型やエアロタイプには使用できないので注意しましょう。
●長さ:シートポスト長
大半は250~400mmでラインナップされています。シートポストには最低限、その部分まではフレームに収まっていなくてはならない、挿入長さのマーキングがあるので、確認しましょう。
「直径」はフレームに合わせたものを、「長さ」はフレームから出るパイプ部分の長さと、高さ調節の幅を想定して、選びましょう。
オフセットも確認!
シートポストには、オフセットという数値もあります。オフセットは、サドルを取り付ける台座とパイプの前後の距離で、サドルの位置決めに影響します。
サドル位置を、さらに前に・後ろにしたいという場合は、オフセットの違うシートポストも良いでしょう。
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アルミのシートポストのおすすめ3選
それでは、おすすめのシートポストを紹介します。まずはアルミ製のシートポストから!
Dixna(ディズナ)/ARC
シルエットも美しい、シルバーコストパフォーマンスが良いモデル。弧(アーク)をイメージしてデザインされていて、同シリーズのハンドルともマッチします。カラーバリエーションのあるクランプとは別売りで、コーディネートも楽しめます。
Dixna ARC シートポスト
サイズ | 27.2mm・31.6mm |
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カラー | ブラック・シルバー |
長さ | 300mm |
オフセット | 35mm |
重量 | 265g(27.2mm) |
NITTO(ニットー)/S65
日本ブランド「ニットー」のシートポスト。美しいアルミ鍛造の本製品は所有欲も満たしてくれるでしょう。美しいシルバーの外観は、クロモリのロードバイクにおすすめです。
NITTO(ニットー) S65
サイズ | 26.8mm・27.0mm・27.2mm |
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カラー | シルバー |
長さ | 250、300mm |
重量 | 250、280g |
オフセット | 24mm |
KCNC(ケーシーエヌシー)/TI PRO LITE
品質の高いアルミパーツで有名なイギリスのブランドKCNC。本体にはスカンジウム、ボルトにはチタンを採用し、アルミモデルながら153gという軽さのモデルです。
KCNC TI PRO LITE
サイズ | 27.2mm・31.6mm・34.9mm |
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カラー | ブラック・シルバー・レッド・ブルー・ゴールド |
長さ | 350mm・400mm |
オフセット | 0mm |
重量 | 153g(27.2mm×350mm)・169g(27.2mm×400mm) |
TOMSON(トムソン)/MASTERPIECE SEATPOST
CNC加工パーツでは最高峰ともいえるTOMSON。無駄をそぎ落としたシートポストは、まさに耐久性と軽量を両立させた理想のシートポストといえます。
THOMSON Masterpiece
サイズ | 27.2mm・30.9mm・31.6mm |
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カラー | ブラック・シルバー |
長さ | 240mm・330mm・350mm |
オフセット | 0mm/セットバック16mm |
重量 | 193g(31.6mm×350mm) |
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カーボンのシートポストのおすすめ7選
シートポストをカスタムする時の本命、カーボン製のシートポストです。
TIOGA(タイオガ)/Scepter Carbon
サイクルパーツやアイテムをトータルでコーディネートするTIOGAのカーボンシートポスト。ヘッドとチューブを一体成型することで、継ぎ目がなく31.6mmサイズでも180gという軽量化を果たしています。
cinelli(チネリ)/NEOS
アルミ製チューブにカーボン繊維で補強をし、アルミの使いやすさとカーボンのルックスを持つシートポスト。cinelliのデザインもお洒落ですね。
cinelli NEOS
サイズ | 27.2mm・31.6mm |
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カラー | カーボンブラック |
長さ | 350mm |
オフセット | 15mm |
重量 | 235g(27.2mm) |
EASTON(イーストン)/EC70
EASTONのEC90に次ぐミドルグレードのシートポストです。サドルの前後と角度を、それぞれ別に調整する機能もあり、調整作業も簡単に行えます。
DEDA(デダ)/SUPER ZERO
自転車フレームの名門Dedacciai社のパーツ部門であるDEDA ELEMENTI。アルミモデルの名器ZERO100の流れをくむカーボンモデルのSUPER ZEROはモノコック構造による軽量化と、1ボルトクランプでサドル位置の微調整も簡単に行えます。
DEDA SUPER ZERO
サイズ | 27.2mm・31.6mm |
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カラー | POB・TEAM・ホワイト |
長さ | 350mm |
オフセット | 25mm |
重量 | 215g(31.6mm) |
3T(スリーティー)/ZERO 25 TEAM STEALTH
販売サイズは350mmでもカットして280mmとして使用できます。また、オフセットはクランプの位置を調整することで0mmと25mmにセットでき、サドルのセッティング幅も広げることができます。
3T ZERO 25 TEAM STEALTH
サイズ | 27.2mm・31.6mm |
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カラー | マットブラック |
長さ | 350mm |
オフセット | 0mm・25mm |
重量 | 215g(27.2x350mm) |
FSA(エフエスエー)/K-Force SB25
ワンピースのカーボンシャフトに、サドルを確実に固定する鍛造アルミクランプを搭載、軽量で、調整幅も広いモデルです。オプションでSHIMANO Di2に対応しています。
FSA K-Force SB25
サイズ | 25.4mm・27.2mm・31.6mm |
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カラー | カーボン×グレー |
長さ | 350mm・400mm |
オフセット | 25mm |
重量 | 210g(27.2mm×350mm) |
fi’zi:k(フィジーク)/Cyrano 00
広い調整幅と簡易なセッティングが可能なフィジークのサドル。重量・機能とも申し分なく、fi’zi:kのサドルとの相性はピッタリですね。
シートポスト選びに役立つパーツ
細いシートポストはあるけど、カーボンフレームの太めのフレームに付けられない!というときは、シートポストシムというスペーサーもあります。
シムを使うと27.2mmから31.6mmなどのサイズにセットできるので、サイズ違いのシートポストを試したいときなど便利です。
サスペンション付きのシートポストもあります
シートポストの中には、路面からの振動や衝撃を吸収する、サスペンション機能がついたシートポストもあります。特にお尻の痛みに困っている方などは、サスペンションシートポストも検討してみてはいかがでしょうか。ぐっと乗り心地が向上するかもしませんね。
SR SUNTOUR(エスアール サンツアー) SP12-NCX
サイズ(直径×長さ) | 27.2 x 350mm |
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重量 | 820g |
トラベル量 | 50mm |
振動吸収材 | コイルスプリング |
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シートポストに交換時に気をつけたい点
シートポストの中でも、特にカーボン製のシートポストは、注意するポイントがいくつかあります。カーボンシートポストは、こんなところに気をつけて交換しましょう。
シートクランプの確認
カーボンシートポストは、均等にかかる力にはとても強いですが、1点に集中する力などには弱く、割れてしまうことがあります。
幅の細いシートクランプや、レバー式のタイプは、均等な力がかけられないため、カーボンを破損してしまう恐れがあるので、カーボン専用のモデルか、幅の広いものに交換しましょう。
KCNC TWIN CLAMP
サイズ | 30.7/27.2mm・31.8/27.2mm・34.9/31.6mm |
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カラー | ブラック・レッド・ブルー・ゴールド |
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シートポストが滑らないために
カーボンは表面がとても滑りやすい素材です。いつのまにかずれ落ちてしまうのを防ぐための、カーボン表面の摩擦を強めるグリスがあるので、カーボン製品を使用する場合は活用しましょう。
ロードバイクを軽くカスタムするなら、シートポスト
シートポストは、モデルによってはコスパも高く確実に軽量化できるパーツです。また、軽量化だけではなくビジュアルも、クールに締まるポイントです。ロードバイクのカスタムの手始めにシートポストはいかがでしょうか。
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