カーボンシートポストで、軽量化しませんか?

アルミやクロモリなど自転車のフレーム素材は様々な種類があります。その中でも軽くて剛性が高い「カーボン素材」は、フレームだけでなくハンドル、フロントフォークなどスポーツバイクのパーツに多く採用されています。
シートポストもカーボンにすることで、軽量化や、振動吸収性向上による、乗り心地UPなどメリットが出てきます。
シートポストの軽量化はコスパが良い

カーボンシートポストは他の素材のシートポストと比べて安いものではありませが、軽量化を狙ったホイール交換などと比べると、手の出しやすい価格です。比較的にコスパの良い軽量化パーツと言えますね。
カーボンシートポストの選び方
シートポストはサイズや形、様々なモデルがあります。基本的な、シートポストの選び方を確認しましょう。
太さ(直径)や長さを確認

●シートポストの太さ(直径)
シートポストの直径は様々なサイズがあるので、車体本体のシートチューブ径に合わる必要があります。
27.2mm・31.6mmがメジャーなサイズですが、今のシートポストのサイズなどを測るなどして、良く確認しましょう。
●シートポストの長さ
シートポストの長さのサイズも豊富で、長すぎると軽量化の効果が少なくなったり、逆に短すぎると高さが足りないということあります。
サドル下から、フレームから出ている部分までの、長さを想定して、その長さでセットできるシートポスト長の製品を選びましょう。
サドルの前後を決める「オフセット」

前後のサドル位置を変更したい場合、レールの取り付け部分で微調整ができますが、更に大きく前後に移動させたい場合もあります。その時は「オフセット値」を確認しましょう。
シートポストにはオフセット値と呼ばれる、シートポストの中心とサドル取付け位置の距離を表す値があります。オフセット値がゼロなら、サドルはシートポストの真上。オフセットされていると、その数値だけ、シートポスト中央から後ろにずれます。
大きめにサドルを前後に調整したいときは、オフセット値もチェックしましょう。
カーボンシートポスト、おすすめ5選
カスタマイズに最適なカーボンシートポスト5モデルをご紹介します!
品質の高い製品を、優れたコストパフォーマンスでリリースする「タイオガ」。セプターカーボンシートポストはヘッド部分まで一体成型することで、ポスト径31.6mmのモデルで180gという軽さを実現しています。 TIOGA セプター カーボン シートポスト
ポスト径 30.9・31.6mm ポスト長 350mm オフセット 10mm 参考重量 180g (31.6mm)
EASTON EC70 シートポスト
ポスト径 | 27.2mm |
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ポスト長 | 350mm |
オフセット | 20mm |
参考重量 | 225g |
カーボン・ステンレスの素材を得意とし、ハンドルやホイールにも定評のあるイーストン。サドル角度と前後位置を独立して調整できる機構があり、繊細なフィッティングが可です。オフセットゼロのEC70ZEROも用意されています。
イタリアで創業されたパーツメーカー、自転車パーツとしてアルミ合金を採用した初めてのメーカーでもあります。全長350mmモデル1種ですが、280mmで使用するためのカットラインも入っています。 3T ZERO 25 TEAM
ポスト径 27.2・31.6mm ポスト長 350mm オフセット 0・25mm 参考重量 215g(27.2x350mm)
DEDA スーパーゼロ カーボンシートポスト
ポスト径 | 27.2・31.6mm |
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ポスト長 | 350mm |
オフセット | 25mm |
参考重量 | 215g(31.6mm) |
フレーム素材のトップメーカー、デダチャイ社のパーツブランドになるDEDA。カーボンモノコック構造で1ボルトクランプシステムによりシンプルな調整が可能です。
フレームからコンポーネントまで幅広く展開するTNI。クランプ部もアルミ+カーボンで構成されています。本体は上から110mm部分でベンドしており、この部分はフレームに挿入することができないのでフレームとのマッチングに注意が必要です。 TNI KOM カーボンピラー
ポスト径 27.2mm ポスト長 280・350mm オフセット 20mm 参考重量 160g(280mm)185g(350mm)
カーボンシートポストの少し注意したいところ
メリットの多いカーボンシートポストですが、使う上で注意したい点がいくつかあります。
シートクランプも要確認

カーボンは、1点に集中して大きな力が加わると、割れやすい素材です。
レバー式のシートクランプは、締める時に偏った負荷がかかりますし、細いクランプも負荷が集中するので、カーボンシートポストへの使用は避けましょう。
カーボンシートポストをセットするときは、シートクランプもカーボンシートポスト用に換えるか、幅の広いものにしましょう。
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シートポストのずれ落ち
カーボンシートポストは表面が滑りやすく、滑るからといってシートクランプを強く締めると割れてしまう恐れがあります。
シートクランプを締めるときはトルクレンチで締付けトルクの管理を行い、ずれやすい場合はカーボンパーツ用のグリスを使用しましょう。
FINISH LINE(フィニッシュライン) FIBER GRIP
内容量 | 50g(チューブタイプ) |
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FINISH LINE(フィニッシュライン)/FIBER GRIP 50g
取付けにはトルク管理を

前述しているように、カーボン製品は一点に負荷がかかったり、強い力を加えると、割れてしまう恐れがあります。安全かつ確実に取付けるには、「トルクレンチ」で締付けトルクの管理を行うことをオススメします。
締付けトルクは、各パーツの推奨値を守りましょう。トルクレンチが用意できない場合はショップに相談、または交換をお願いするのも良いでしょう。
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カーボン製のシートポストで、ワンランク上の走りを!

ロードバイクなどの、カスタムパーツとして、おすすめなシートポスト。
軽量化をしながら、ハンドルやステムと違ってフィーリングが大きく変わることがないので「せっかく自転車を買ったからパーツ交換をしよう!でも何から?」といった時、シートポストを検討すると良いですね。
クールに引き締まったビジュアルは車体のアクセントにもなりますよ!
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