【2025年版】クロモリロードバイクのおすすめ7選|クロモリの特徴や魅力も解説

ロードバイクの素材として、軽さや剛性を重視するならアルミやカーボンが定番。でも、細身で美しいフレームに惹かれるなら、クロモリロードバイクも見逃せません。クラシックな見た目としなやかな乗り心地が魅力のクロモリは、街乗りやツーリングを楽しみたい人にぴったり。

この記事では、クロモリフレームの特徴から、選び方、デメリット、そしておすすめモデルまでを詳しく紹介します。自分だけの1台に出会いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

アイキャッチ画像撮影:編集部

クロモリのロードバイクとは?

ビアンキのロードバイク

出典:Flickr/Salim Virji

「クロモリロードバイク」は、フレームがクロモリ素材で作られたロードバイクのこと。

ロードバイクは、アルミやカーボンのフレームが主流ですが、クロモリも根強い人気がある素材です。

クロモリってどんな素材?

クロモリのパイプ

クロモリは、鉄にクロムとモリブデンという金属を加えた合金で、鉄よりも高い強度があり、衝撃や熱にも強いのが特徴です。鉄と共通する点としては、磁石にくっつく性質や、熱や電気を通す性質があることが挙げられます。

クロモリは細くて軽い形状でもしっかりと強度を保てるため、自転車やバイクのフレーム、工具、飛行機の部品など、強さが求められるさまざまな場面で使われています。

多くの人を惹きつける、クロモリロードバイクの4つの魅力

クロモリが使われているロードバイクは、見た目やはもちろん、性能面でも強みや特長がさまざまあります。各ポイントをチェックしていきましょう。

細身で美しいフレームと、クラシカルなシルエット

ミューラー ロードバイク

画像撮影:編集部

クロモリは引張強度に優れ、しなやかさもあるため、細身のチューブで強度を保てる素材です。対してアルミは、クロモリ同様の細さで仕上げることは難しいでしょう。細くて美しいシルエットは、クロモリならではです。

また、トップチューブ(上部のフレーム)が地面と水平になった「ホリゾンタルフレーム」が多いのもクロモリのロードバイクの特徴のひとつです。側面から見ると逆三角形のようなシンプルな形状は、クラシカルな雰囲気を持ち、多くのサイクリストに支持されています。

硬すぎない心地よさ。クロモリの“ちょうどいい”乗り味

クロモリ ロードバイク

画像撮影:編集部

クロモリは、アルミに比べて引っ張り強度が高く、しなやかさを持ち合わせた素材です。縦弾性係数(素材の「硬さ」や「たわみにくさ」を表す数値)はアルミよりも低いため、適度にしなり、振動をやわらげてくれます。これが、クロモリならではの快適な乗り心地につながっています。

また、ペダルを踏み込んだときに感じられる独特の“しなり”や、“しっとりとした走り心地”も、クロモリフレームならではの特徴です。長距離でも疲れにくく、多くのサイクリストに愛されている理由のひとつです。

一生モノにふさわしい、耐久年数の長さ

コルナゴ ロードバイク

クロモリは、経年劣化しにくく、しっかりと手入れすれば長く使えるのが特長です。カーボンフレームの耐用年数は一般的に10〜15年程度とされていますが、クロモリは錆び対策などの適切なメンテナンスを続けることで、何十年にもわたって使用することが可能です。

一生モノのフレームとして「クロモリのロードバイク」が選ばれるのも納得ですね。

デメリットな部分も理解しよう

見た目だけでなく、性能や価格面でも嬉しいクロモリのロードバイクですが、以下の点には注意をしておきましょう。

サビる可能性がある

クロモリは鉄をベースとした合金素材のため、塗装が剥がれたり、湿気が多い環境に長期間さらされたりすると、錆が発生することがあります。アルミやカーボンは素材自体に錆の心配がほとんどないため、これはクロモリならではの注意点と言えるでしょう。

特にフレーム内部など、目に見えない部分の錆には注意が必要です。ただし、防錆スプレーの使用や日常的な手入れを行うことで、錆の発生を防ぐこともできます。

アルミやカーボンに比べ、重量は重くなる

クロモリは素材の特性上、アルミやカーボンに比べてどうしても重量が増します。そのため、ヒルクライムやレースなどで軽さを重視するライダーにはやや不向きです。ただし、重量以上に得られる乗り心地の良さや安定感を魅力と感じる人も多いのも事実です。

おすすめのクロモリロードバイク7選

シルエットが美しい、クロモリのロードバイクを集めました。お気に入りの1台をみつけてくださいね。

FUJI BALLAD R

重量 10.0kg
カラー BRITISH GREEN,Classic Silver
タイヤ 700x25
サイズ 43、49、52、54、56
変速 2x8
ブレーキタイプ キャリパーブレーキ

FUJIのBALLAD Rは、クラシックなホリゾンタルフレームに、クロモリ特有のしなやかな乗り心地を備えた1台。細身のパイプが美しいシルエットを描き、街乗りからロングライドまで幅広く対応します。ダブルバテッドのクロモリフレームとシンプルなパーツ構成で、カスタムのベースにも最適。見た目も乗り味も楽しめる、バランスの取れたロードバイクです。


RALEIGH(ラレー) CRB Carlton-B

重量 11.5kg(450mm)
カラー マットスティール、マットアイアンブラック
タイヤ 700 x 28
サイズ 450、500、550mm
変速 2x8
ブレーキタイプ ディスクブレーキ(機械式)

RALEIGH CRB Carlton-Bは、英国ブランドの伝統を感じさせる美しいラグ付きクロモリフレームを採用したクラシックなロードバイク。しなやかな乗り心地と安定感が魅力で、街乗りからツーリングまで幅広く対応します。細部まで丁寧に仕上げられたデザインは、眺めているだけでも愛着がわく1台。スタイルと実用性を兼ね備えた、クラシック派におすすめのモデルです。


ARAYA (アラヤ) Federal(フェデラル)

重量 13.2kg
カラー ダークモスグリーン, スチールグレー
タイヤ 650×38B
サイズ 450、500、550mm
変速 3x8
ブレーキタイプ カンチブレーキ

ARAYA FEDERAL(フェデラル)は、ツーリングに適したクロモリフレームを採用したランドナースタイルの1台。太めの650×38Bタイヤと制動力に優れたカンチブレーキを備え、荷物を積んだ長距離走行でも安定感があります。フロントキャリアや泥除けの取り付けにも対応し、実用性とクラシックなデザインを両立。街乗りから自転車旅まで、幅広く活躍してくれます。


GIOS(ジオス) MITO CLARIS

重量 12.0kg
カラー SAND、DARK GREEN
タイヤ 700×38
サイズ 480、510、540
変速 2×8
ブレーキタイプ ディスクブレーキ(機械式)

GIOS MITO CLARISは、ジオスが得意とするクロモリフレームを採用し、細身で美しいシルエットと快適な乗り心地を実現したグラベルバイク。コンポーネントにはSHIMANO CLARISを搭載し、街乗りからサイクリングまで幅広く対応します。雨天時でも安定した制動力を発揮するフラットマウントディスクブレーキを装備し、天候や路面を問わず安心して走れる1台です。


cinelli(チネリ) SUPERCORSA(スーパーコルサ)

重量 フレーム 1830 g. (Mサイズ)、 フォーク 670 g. (アンカット)
カラー ビアンコ パーラ / アズーロ レーザー / チタニウム グレイ / ヴェルデ ジャガー / ブラック タイ / ブルー チャイナ / ジアロ カリー / ロッソフェラーリ
タイヤ 700×25 mm(最大)
サイズ 48〜64
変速 -
ブレーキタイプ リムブレーキ

CINELLI Supercorsa(チネリ・スーパーコルサ)は、1950年代から続く伝統を受け継ぐ、イタリア製ハンドメイドの名作クロモリロード。美しいラグ構造とホリゾンタルフレームが魅力で、芸術品のような佇まいを持ちます。現代のパーツ規格にも対応しつつ、設計思想はそのまま。フレームセットでの販売となり、自分好みに組み上げたいこだわり派にぴったりの一台です。


BASSO(バッソ) VIPER CLARIS

重量 10.0Kg
カラー ELECTRIC SKY / VERDE
タイヤ 700 × 25C
サイズ 480~540mm
変速 2×8
ブレーキタイプ キャリパーブレーキ

BASSO 25 VIPER CLARISは、振動吸収性に優れたREYNOLDS社製クロモリチューブを採用し、しなやかな乗り心地を実現したロードバイク。オーバーサイズのヘッドチューブにより、キレのあるハンドリングも魅力です。フルSHIMANO CLARISコンポーネントを搭載し、操作性やブレーキの安定感も良好。実売で15万円以内で販売されいている場合もあり、ロードバイクデビューにも最適な1台です。


JAMIS(ジェイミス) RENEGADE S5

重量 -
カラー Chacoal
タイヤ 700 x 40c
サイズ 48, 51, 54, 56, 58, 61cm
変速 2×8
ブレーキタイプ ディスクブレーキ(機械式)

JAMIS RENEGADE S5は、日本限定で展開されるクロモリ製グラベルバイク。太めのタイヤと安定感のあるジオメトリーで、未舗装路や長距離ライドでも快適な走行が可能です。SHIMANO CLARISをアッセンブルし、過酷なツーリングでもランニングコストを抑えられる仕様に。日本一周やキャンピングライドを目指すサイクリストにも、頼れる1台です。

【こだわり派は】オーダーメイドのクロモリバイクがおすすめ

クロモリのロードバイクは、身長や体型に合わせてオーダーメイドできるモデルもあります。フレームサイズやカラーを自分で選べる「セミオーダー」、設計からパーツ選びまで自由に決められる「フルオーダー」など、作り方もいろいろ。自分だけの一台をじっくり仕上げたい人にとって、クロモリはぴったりの素材です。

オーダーメイドで有名な「パナモリ」のロードバイク

出典:Panasonic Order System

「パナモリ」の愛称で親しまれるパナソニック・オーダー・システム(POS)は、1987年にスタートした国産オーダーバイクの先駆け。大阪・柏原の本社内にある専用工房で、熟練のクラフトマンが1台ずつ丁寧にハンドメイドしています。サイズやカラー、仕様を細かく選べるカスタムオーダー制で、ダブルバテッド加工のオリジナルクロモリを使用し、軽量でしなやかな乗り心地を実現。まさに一生モノの1台が手に入ります。

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専門の工房や製作所でも、オーダーメイドできるよ

クロモリのオーダーバイクは、専門の工房やフレームビルダーが一台ずつ手作りしてくれる特別な一台です。使い方や好みに合わせて、素材選びからデザイン、パーツの組み合わせまで相談できるのが魅力。価格は内容によって変わるので、気になる人はまずビルダーや工房に問い合わせてみましょう。

クロモリのロードバイクに似合うカスタムパーツ・アクセサリー

独特の魅力を持つクロモリのロードバイク。フレームの雰囲気に合わせて、バーテープやサドルなどのパーツやアクセサリーも選んでみてはいかがでしょうか。

パーツ類もこだわることで、自分だけの一台に仕上げる楽しさが広がりますよ。

バーテープ:クロモリの雰囲気に合う素材を見つけよう

クロモリのロードバイクには、雰囲気に合った素材のバーテープを選ぶのがおすすめです。レザー調のバーテープは高級感があり、クラシックな雰囲気を引き立てます。布製は素朴で温かみのある印象に。コルク素材はやさしい手触りと優れた振動吸収性が魅力です。落ち着いた色味を選べば、クロモリの細身フレームによくなじみ、上品な仕上がりになりますよ。

BROOKS MICROFIBER BAR TAPEは、レザーサドルで有名なブルックスが手がける、高品質なマイクロファイバー製バーテープ。レザーのような風合いとクラシックな見た目を持ちながら、耐久性・グリップ力・メンテナンス性に優れています。クロモリバイクとの相性も良く、上品で落ち着いたスタイルに仕上げたい方におすすめの1本です。


サドル:レザー調&シルエットにも注目

クロモリのロードバイクに合うサドルを選ぶ際は、素材はもちろん、形状やシルエットに着目しましょう。素材はバーテープ同様、レザーやレザー調はクラシックな雰囲気とも相性抜群。また、細身のクロモリフレームには、スリムで横から見たときに美しいカーブを描くシルエットがよく映えます。座面がフラットすぎず、やや丸みを帯びた形状のサドルを選ぶと、デザインだけでなく快適性も両立できますよ。

BROOKS C17は、レザーサドルと同じ“ハンモック構造”を採用しつつ、天然ゴムとナイロンを組み合わせた全天候型モデル。ナイロントップカバーにより防水性・耐久性に優れ、真夏の直射日光や雨天でも安心して使えます。クラシックな見た目と快適性を両立し、クロモリのロードバイクとも好相性の万能サドルです。

クロモリのロードバイクのよくある質問

クロモリのロードバイクに関して、よくある質問をまとめました。

アルミやカーボンと何が違う?

クロモリは鉄をベースにした合金で、しなやかさと振動吸収性が特長。長距離でも疲れにくく、クラシックな見た目も魅力です。アルミは軽量で反応性が高く、レースやヒルクライム向き。カーボンは最軽量で振動吸収性にも優れますが、高価で1点の衝撃に弱い一面も。乗り味・デザイン・用途のバランスで選ぶのがおすすめです。

クロモリアルミカーボン
しなやかさ◎(しなりがあり、振動を吸収)△(硬めで衝撃を拾いやすい)◎(衝撃をいなす構造が可能)
強度・耐久性◎(粘り強く長持ち)○(割れにくいが疲労に弱い)△(強いが割れると修復困難)
デザイン細身でクラシック太め自由な成形が可能
おすすめの用途ツーリング・街乗り・ロングライドレース・ヒルクライム・通勤レース・軽量志向・高性能モデル
重さ重め軽量最軽量
価格帯比較的手ごろ手ごろ〜中価格帯高価

クロモリは錆びるって本当?

錆が発生したクロモリのロードバイク

クロモリは鉄をベースにした素材のため、塗装が剥がれたりして、湿気が多い環境に長期間さらされると錆が発生することがあります。ただし、こまめな手入れや防錆スプレーの使用、雨天後の水分ふき取りなどを行えば、錆を防いで長く使うことができます。見た目も機能も長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが大切です。

クロモリバイクは初心者にも向いていますか?

クロモリのロードバイクでサイクリングをする女性

クロモリフレームは初心者にもおすすめのロードバイクです。振動吸収性に優れたしなやかな乗り心地で、長時間のライドでも疲れにくいのが特長。フレームが頑丈で扱いやすく、街乗りやツーリングなど幅広い用途に対応します。見た目もクラシックで親しみやすく、自分好みにカスタムしやすいのも魅力ですよ。

クロモリのロードバイクで、自転車ライフを楽しもう!

クロモリのロードバイク

アルミやカーボンのロードバイクも良いですが、細身でクラシカルな見た目のクロモリロードバイクも、おしゃれでかっこいいですよね。クロモリロードは、人とは違う個性的なバイクに乗りたい人にはぴったり。オーダーメイドで購入すれば、自分だけの1台が手に入りますよ!

おしゃれなクロモリロードバイクに乗って、自転車ライフを楽しみましょう!

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