ARES「SWORD」はどんなBMXなのかオーナー目線で解説

さっそく、ARESBIKESのSWORDがどんなBMXなのか、実際に購入した筆者がオーナー目線で解説します。いざBMXを始めようと思っていろいろなモデルを見ても、どれを買えば良いのか分かりにくいですよね。
筆者もどんなBXMを選べば良いのか悩み、いろいろ調べたうえでSWORDの購入に行きつきました。SWORDの基本的な特徴やパーツ構成、実際に乗ってみて気に入っているところ、いまいちなところ含めて、オーナー目線で徹底解説します。
フリースタイルBMXを1台で楽しめるのが魅力
筆者がARESBIKESのSWORDを購入した決め手は、1台のBMXでさまざまなスタイルのトリックを練習できる点です。レースのようなスピード競技を除いたフリースタイル系のBMXは、パーク&ストリートとフラットランドの2つのジャンルに大別されます。
フリースタイルBMXのジャンル
- パーク&ストリート:ジャンプ台や段差などのセクションでトリックを繰り出す
- フラットランド:平らな路面でバランスを取りながらトリックを繰り出す

パーク&ストリートBMXでは、ジャンプ台や階段の段差などのセクションを使い、さまざまなトリックを繰り出します。後輪のみで走る「マニュアル」やダイナミックにジャンプする「バニーホップ」などのトリックがメインになるため、トップチューブが長めで安定感のあるBMXが選ばれます。

一方、フラットランドは平らな路面でBMXに乗り、足を付かずにバランスを取りながらスピンなどのトリックを繰り出すのが特徴。フレームを回したりまたいだりするトリックが多いため、トップチューブが短めで扱いやすいBMXを使う傾向があります。
このようにパークやストリートとフラットランドは繰り出すトリックや乗り方が違うため、適しているBMXの設計やパーツ構成が異なります。見た目は同じBMXですが、それぞれのジャンルに特化するために、フレームのトップチューブの長さやパーツ構成などさまざまな点が違うのです。
▼BMXのストリート・フラットランドの違いについてはこちら!
しかし、初心者である筆者は自分がどのスタイルのトリックを練習したいのか分からなかったので、どちらかに特化したBMXを購入するのは少しためらいがありました。そこでパーク&ストリート、フラットランド両方に挑戦できるBMXを探していたところ、ARESBIKESのSWORDを見つけて購入したという流れです。
SWORDはBMXのフリースタイルを幅広く楽しめるように、フレーム設計やパーツ構成が工夫されています。実際、筆者もSWORDを購入して、マニュアルやバニーホップなどパーク&ストリート系のトリックと、ハイドラントのようなフラットランド系トリック両方を練習しています。
お気に入りポイント
ARESBIKESのSWORDを購入して実際に乗り回し、気に入っているポイントをまとめました。
トリック練習に必要な装備がそろっている
SWORDで一番気に入っているのは、前述したようにフリースタイルBMXのトリック練習に必要な装備が一通りそろっている点です。

ハンドルを回転してもワイヤーが絡まないジャイロブレーキは、フラットランドのトリックを練習するための必須装備です。また、パークやストリートなどの基本トリックであるバースピン(ハンドルを回転させるトリック)もやりやすくなります。
▼ジャイロブレーキについて詳しくはこちら!

タイヤを逆回転させるフリーコースターハブも、ARESBIKESのオリジナルパーツが標準装備されています。フリーコースターハブも、フラットランドの一部のトリックを練習するために欠かせないパーツです。パーク・ストリートの基本トリックであるフェイキー(後ろ向きに走るトリック)も、ペダルの回転を止められるため練習しやすくなります。

フラットランドで必須のペグは、アルミ製の滑りにくいものが4本標準装備です。フラットランドの練習で足を乗せてトリックをするときも滑りにくく使いやすいですね。パークなどでセクションに引っ掛けたり滑らせたりするトリックを練習する場合は、プラスチックペグへの交換が必要になります。

このように装備が充実しているので、フラットランドのトリックはもちろん、マニュアルやバニーホップなどパーク・ストリート系のトリックも完成車の状態でそのまま練習できました。

また、ペダルやグリップ、ブレーキレバーやタイヤなどのパーツも、ARESBIKESのオリジナルのものが標準で付いてきます。BMXのトリック練習中はパーツが地面と接触することが多いのですが、今のところ故障もなく使えているので耐久性も良さそうです。
シンプルなデザインやロゴもかっこいい

SWORDはフレームから各パーツまでブラックで統一されていて、シンプルかつかっこいいデザインにまとまっているのもお気に入りポイントです。シンプルなデザインゆえに、幅広い服装や好みにマッチしやすいのもARESBIKESのBMXの魅力。

フレームの艶消しブラックも満足度が高く、オリジナルのロゴもかっこいいですね。筆者はブラックが好きなのでほぼそのまま乗っていますが、ステムやグリップなどに差し色を入れてカスタムするのも楽しそうです。ベースがシンプルなので、1つずつパーツを交換して自分好みのBMXに育てていくのもおすすめです。
いまいちなポイント
実際にSWORDに乗ってみて、いまいちだと感じるポイントもお伝えします。

まず標準装備のブレーキシューは若干効きが悪かったため、社外品に交換しました。普段の練習場所への移動では十分な制動力ですが、ジャックナイフやフロントスクエーカーなどブレーキを使うトリックをするときはもう少し制動力が欲しいと感じたためです。ただし、ブレーキシューは消耗品で、好みによって変えることが多いパーツなのでそれほどのデメリットではありません。

また、標準装備のフリーコースターハブが、タイヤを逆回転させた時に勝手にクランクが回ってしまうことが多いのも気になるポイントです。フェイキーなどで後ろ向きにBMXを走らせる際、ペダルが勝手に動いてしまうと思い通りのトリックができないことがあります。調べてみるとエントリーグレードのフリーコースターハブによくある症状のようで、レベルアップしていくならホイールやハブの交換によるグレードアップが必要になりそうです。
ARES BIKESってどんなBMXメーカー?

ARESBIKESは、先ほどご紹介したSWORD以外にも複数のBMXをラインナップするメーカーです。どのようなBMXメーカーなのか、特徴や強み、ラインナップなどをご紹介します。
フラットランドを中心に人気を集める日本メーカー

ARESBIKESは、日本人BMXライダーの宇野陽介氏が1999年に立ち上げたメーカーです。主にフラットランド向けのBMXやパーツを製造販売していて、世界中のライダーから人気を集めています。

タイヤやペグなどのパーツはBMXライダーから人気が高く、完成車に標準装備されているものもあります。
BMX初心者が購入しやすい完成車をラインナップ

ARESBIKESは比較的リーズナブルな価格帯のBMX完成車をラインナップしていて、これからフリースタイルに挑戦してみたい初心者の方におすすめです。完成車は実売価格で6万円台~ラインナップがあり、フリースタイルBMXを練習するための装備が一通りそろっています。
BMXはフレームとパーツを1つずつ選ぶ「バラ完」もありますが、完成車の方が価格を安く抑えられることが多いです。前述したようにARESBIKESはフラットランドに強みを持つメーカーなので、リーズナブルに本格的なBMXを購入できるのは大きな魅力ですね。
ARESBIKESのBMXラインナップ
2025年現在、ARESBIKESで購入できるBMXの完成車ラインナップをご紹介します。
2025年モデルとして公式サイトに掲載されているのはAPLUSのみですが、ほかのモデルもECサイトに在庫があるものはまだ購入可能です。それぞれのモデルの特徴を詳しくチェックしていきましょう。
ARESBIKES(アーレスバイク) APLUS
ホイールサイズ | 20インチ |
---|---|
タイヤ幅 | 1.9インチ |
パーツ | アルミペグ4本 フリーコースターハブ ジャイロブレーキ |
カラー | MAT BLACK MAT GRAY WHITE NAVY PURPLE |
フラットランド向けの本格モデル
APLUSは、ARESBIKESの強みであるフラットランドに特化したBMXです。日本人の体格に合わせたフレーム設計や、自社パーツを使うことでフラットランドを練習しやすい完成車に仕上がっています。

フラットランドで必須となるジャイロブレーキ・フリーコースターハブ・ペグが標準装備で、購入してそのまま練習できるパーツ構成です。
おすすめポイント
- 日本人の体格に合わせたフレーム設計
- フラットランドに必要な装備が充実
- おしゃれな5色展開で好みに合わせて選べる
ARESBIKES SWORD
ホイールサイズ | 20インチ |
---|---|
タイヤ幅 | 1.9インチ |
パーツ | アルミペグ4本 フリーコースターハブ ジャイロブレーキ |
カラー | マットブラック |
幅広いトリックに対応する万能モデル
今回の記事でご紹介したSWORDは、パーク&ストリート系とフラットランド系のトリックを両方練習できる万能タイプのBMXです。フラットランド向けのAPLUSよりフレームが少し大きめにつくられていて安定感が高く、マニュアルやバニーホップなどのトリックに挑戦しやすくなっています。フラットランドに必要な装備も網羅しているため、1台でいろいろなトリックに挑戦可能です。
おすすめポイント
- 1台でストリート系・フラットランド系のトリックを両方練習できる
- トップチューブが長めで身長が高めの方でも乗りやすい
- フリースタイルBMXに必要な装備を網羅
ARESBIKES STN-AL
ホイールサイズ | 16インチ |
---|---|
タイヤ幅 | 1.75インチ |
パーツ | アルミペグ4本 フリーコースターハブ ジャイロブレーキ |
カラー | Mat Black G.D.RED M.GRAY G.SILVER G.SKY BLUE G.GOLD |
16インチのキッズ向けBMX
STN-ALは、16インチのホイールサイズで対象年齢5歳~のキッズ向けBMXです。キッズ向けながら大人用BMXと同じようにフリースタイルに必要なパーツをフル装備していて、さまざまなトリックに挑戦できます。身体が小さな子どもでも扱いやすいように、軽量なアルミフレームが採用されているのも特徴です。
おすすめポイント
- 普段使いからトリック練習まで幅広く使いやすい
- 大人用BMXと同レベルの強度やパーツ構成
- 日本人の子どもに合わせたフレーム設計
ARESBIKESのBMXはどこで買える?
実際にARESBIKESのBMXを購入する方法は、取り扱いのある実店舗か、Amazonや楽天などのECサイトの2パターンあります。それぞれメリット・デメリットがありますので、ご自身の状況に合わせて選びましょう。
取り扱い店舗

BMXを販売していてARESBIKESの取り扱いもある自転車ショップでは、店頭の在庫や取り寄せで購入できる可能性があります。
実店舗では実際にBMXを見て選ぶことができ、メンテナンスや扱い方などのアドバイスをもらえるのがメリット。また、練習で使い込んだパーツの交換やカスタムなども相談できるため、初心者の方にとって心強い存在になります。
ただし、BMXを販売しているショップ自体が限られるため、家の近くにない場合が多いのがデメリットです。遠くの店舗だと修理やメンテナンスを相談しにくいため、あまりメリットはないかもしれません。また、ARESBIKESの取り扱いや在庫があるかは、事前に問い合わせるのが確実です。
ECサイト

ECサイトなら在庫がある店舗を手軽に検索して、家の近くに取扱ショップがなくても購入できるのが大きなメリットです。一般的なスポーツバイクはネット注文だとサイズが気になるところですが、BMXは基本的に20インチのワンサイズなので購入のハードルも低めです。
ネット通販だとメンテナンスが気になるところですが、BMXは練習に伴うパーツの消耗や故障が多いので、基本的には自分でメンテナンスやカスタムができるようになるのが理想的です。筆者もECサイトでARESBIKESのSWORDを購入して、YouTubeなどを見ながらメンテナンスを1つずつ覚えました。どうしても自信がない方は、購入前に家の近くでBMXの持ち込みメンテナンスに対応してくれる自転車ショップを探しておくと安心ですね。
ARESBIKESのBMXでフリースタイルを始めてみよう!

ARESBIKESは初心者の方でも購入しやすい価格帯で、フラットランドやパークなどフリースタイルBMXを始めやすい完成車をラインナップしています。筆者もまだまだ初心者ですが、ARESBIKESのSWORDでBMXの基礎を楽しく練習できています。興味がある方は、ぜひBMXを手に入れてトリックの楽しみを体感してみてください!
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※各商品に関する情報は、実際に商品を使用したうえでの見解に加え、ブランド・ECサイトなどの情報を参照して記載しています。
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