BMX

BMXストリート完成車の選び方とおすすめブランドを紹介

BMXが欲しいけど、どれがストリート向けのモデルなのか分からない・・・。この記事はストリート向けのBMXの特徴や選び方を詳しく解説します。

実際にストリートBMXをリリースしているおすすめのメーカー、実際のモデルも紹介しています。本格的にストリートBMXのトリックに挑戦したい方は、ぜひ選び方の参考にしてください。

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目次

トリックを楽しむなら、ストリート向けのBMX!

ストリートBMXライダー

BMXのストリートは、街中や公園にある段差や壁などを利用し、ジャンプや回転などの技(トリック)を楽しむのが得意なBMXです。

段差に飛び乗ったり飛び降りたりするジャンプ系のバニーホップは、ストリートBMXの代表的なトリックです。ジャンプしながら回転する180(ワンエイティ)など派生トリックもたくさんあります。

ストリートBMXのマニュアル走行

フロントタイヤを持ち上げたまま走行するマニュアルも、ストリートBMXの基本的なトリック。

このようなトリックはパークBMXでも使われますが、ストリートは街中が舞台なので楽しみ方は人それぞれ。決められたセクションが無いので、アイデア次第でさまざまなトリックを楽しむことができます。

【おさらい】BMXってどんな自転車?

BMXのレースをする子供

BMXは「Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)」の略で、自転車でオートバイ競技の真似をしたのが始まりと言われています。

BMXのジャンルは、決められたコースでタイムを競うレース、ジャンプやテクニックを競うフリースタイルの二つに分かれます。2008年の北京オリンピックでレースが正式種目になり、2020年の東京オリンピックではフリースタイルが正式種目に加わりました。フリースタイルはさらに「パーク」「フラットランド」「ストリート」の3種類に分かれ、それぞれルールや楽しみ方が異なります。

ストリートBMXのメリット

ストリートBMXは、他の自転車にはないさまざまなメリットを持っています。

トリックしやすい

ストリートBMXでトリックする男性

ストリート向けのBMXは専用設計で、他のBMXよりトリックをしやすいのがメリットです。

前述したバニーホップやマニュアルといったトリックは、マウンテンバイクなどほかの自転車でも挑戦できます。しかしストリート向きの20インチBMXはコンパクトで扱いやすく、トリックのきっかけやコツをつかみやすいです。

なるべく早くトリックを覚えて楽しみたい方は、ストリート向けに設計されたBMXを選びましょう。

頑丈なフレーム

頑丈なストリートBMXフレーム

ストリートBMXのフレームの素材はクロモリが主流で、頑丈につくられているのも特徴です。クロモリは「クロームモリブデン」の略で、鉄やアルミよりしなやかで耐久性に優れる素材です。

BMXはジャンプの着地など衝撃を受けやすいですが、頑丈なストリートフレームは長く使うことができるでしょう。

カスタムの幅が広い

ビーチ仕様にカスタムしたBMX

ストリートBMX用のパーツは国内外たくさんのメーカーがリリースしていて、カスタムの幅が広いのもメリットです。

最初はパーツが一式そろっている完成車を購入して、カスタムしていくうちに、全く別のBMXになっていくことも珍しくありません。ライディングスタイルに合わせてポジションを調整したり、カラーコーディネートで自分だけの一台に仕上げたり、カスタムの自由度が高いのもストリートBMXの魅力です。

ストリートBMXのデメリット

ストリートBNXに乗る男性

ストリートBMXには次のようなデメリットもあり、用途によっては使いにくいケースもあります。

変速機が無くスピードは出しにくい

シングルギヤのBMX

BMXは基本的に変速機を持たないため、ロードバイクやマウンテンバイクのようなスピードを出しにくいのがデメリットです。

ギヤ比を調整することは可能ですが、最高速度を重視したセッティングだと漕ぎだしが重くなり、トリックの幅も狭くなってしまいます。ストリート向けのギヤ比でも練習場所まで自走するのはそれほど難しくありませんが、スピードが出ないので長距離移動には向いていません。

サドルに座りにくい

シートにすわりにくいストリートBMX

ストリート向けのBMXはトリックをやりやすい設計になっていて、サドル位置が低いため座りにくいのもデメリットと言えます。

シートポストを長いものに交換すれば座ることも可能ですが、サドル位置が高いとバニーホップなど大きな動きのトリックがやりにくくなります。ストリートで乗りやすいサドル位置だと常に立ち漕ぎになるため、やはり長距離移動は難しいです。

ストリートBMX完成車の選び方

ストリートBMXの完成車

ストリートBMXは一つずつパーツを組み上げる方法もありますが、初めての方は完成車を選ぶのが良いでしょう。完成車もたくさんのメーカーと種類があるため、目指すライディングスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。

具体的なストリートBMXの選び方を、重要度が高い順番で一つずつチェックしていきましょう。

ホイール&タイヤサイズ

20インチのBMXホイール

BMXのホイール&タイヤサイズは重要度が高く、最初に決めるべきポイントとなります。ホイール&タイヤサイズはフレームで決まるため、パーツ交換で変更することができません。ライディングスタイルに大きく影響するので、しっかり検討しましょう。

BMXのホイールサイズ種類
・20インチ
・24インチ
・26インチ
・29インチ

BMXのホイールサイズは20~29インチがあり、一般的なストリートBMXでは20インチが主流です。しかしBMXの本場アメリカでは、24インチ以上のビッグホイールを選ぶストリートライダーも増えているようです。

小さいホイールサイズのBMXは、前後長が短くなるため180などの回転系トリックがやりやすくなると言われています。一方ホイールサイズが大きくなると安定性が増し、ウイリーやマニュアルなどのトリックがやりやすい傾向があるようです。

これからBMXを始める方は、基本的に20インチのストリートBMXを選ぶのがおすすめです。ただし大きなホイールのBMXに乗っているライダーをマネしたい方は、他のサイズも検討してみてください。

フレームサイズ

ストリートBMXのフレームサイズ

ストリートBMXの中心パーツであるフレームは、サイズで乗り味が変わるので購入前に必ずチェックしましょう。BMXのフレームはさまざまな数値がありますが、初めて選ぶ方はトップチューブ・チェーンステーの2か所をチェックしてください。

トップチューブ

BMXのトップチューブ

トップチューブサイズはハンドルの付け根からシートの付け根までの距離のことです。BMXのトップチューブサイズはインチ表記で、ストリートの場合20.5・20.75・21インチが主流となっています。18~19インチのトップチューブが短いフレームはフラットランド向きのBMXになるので注意しましょう。

トップチューブが長いと体を動かすスペースが広くなり、バニーホップがやりやすくなると言われています。逆にトップチューブが短いと、180やテールウィップなど自転車を回転するトリック向きになります。

チェーンステー

BMXのチェーンステー

チェーンステーはホイールの中心からクランクの中心までの距離のことです。ストリートBMXのチェーンステーは12~14インチが主流です。チェーンステーが長いと安定感が高くなり、ジャンプやハイスピードからのトリックがやりやすいと言われています。逆に短くなるとフロントアップしやすくなり、回転系トリックにも有利なようです。

BMX完成車を比較するときは、トップチューブ・チェーンステーに注目してどんな特性のフレームなのかチェックしてみましょう。また初めて選ぶときは、気になるライダーのBMXサイズをチェックしてマネするのもおすすめです。

フロントフォークオフセット

BMXのフロントフォークオフセット
出典:楽天市場(加工:筆者)

ハンドルとホイールをつなぐフロントフォークにはオフセットという数値があり、BMXの乗り味が変わるためチェックしたいポイントです。

オフセットはフロントフォークの先端の突き出し距離のことで、BMXによって数値が違います。

フロントフォークオフセットの傾向
オフセット大:安定性が高い
オフセット小:クイックなハンドリングになる

一般的にはオフセットの数値が大きくなると安定性が高くなり、小さくなるとクイックなハンドリングになると言われています。

オフセットの数値に決まりはありませんが、ストリートBMXでは15~30mm前後のフロントフォークが多いです。0~15mm前後のフロントフォークが付いているBMXは、フラットランド向けの可能性が高いので注意しましょう。

ブレーキ

私有地で乗るパークやレースBMXはノーブレーキ仕様を選ぶライダーも多いですが、公道を走るストリートではブレーキ付きの完成車を選ぶ必要があります。

ストリートBMXのジャイロブレーキ

またハンドルを回転させるバースピンに挑戦したいなら、ジャイロブレーキ付きのモデルを選ぶのがおすすめです。

ジャイロブレーキでやりやすくなるトリックの例
・バースピン
・フットジャムテールウィップ
・バニーホップテールウィップ

ジャイロブレーキはハンドルを回転してもワイヤーが絡まらない仕組みなので、バースピントリックの幅が広がるのがメリット。またハンドルを持ったまま自転車を一回転するテールウィップ系トリックもやりやすくなります。

ただしジャイロブレーキが付いてない完成車でも、後付けできるケースもあります。欲しいBMXにジャイロブレーキが付いてない場合は、後でパーツを買って追加するのもアリです。

ハブ

BMXのハブ
出典:楽天市場

ストリートBMXの乗り味やトリックの幅を左右する、ハブも要チェックポイントです。ハブとはホイールの中心についているパーツのことで、BMX用は二種類あります。

BMXのハブの種類
カセットハブ:タイヤを逆回転するとペダルも一緒に回る構造
フリーコースターハブ:タイヤを逆回転してもペダルが回らない構造

二種類のハブは構造に違いがあり、後ろ向きに走行するフェイキーというトリックをするとき、ペダルの動きが変わります。

カセットハブは一般的な自転車と同じ構造で、BMXでフェイキーをするときは、ライダーがペダルを逆回転しなければいけません。

フリーコースターハブはフェイキーのときペダルを逆回転する必要がなく、トリックの幅が広がります。フリーコースターハブは元々フラットランドBMXの必須装備でしたが、ストリートでも取り入れるライダーが増えてきました。

ただしフリーコースターハブは構造上踏み込みの「遊び」が大きく、慣れないとペダルを踏んだときガクッと体制が崩れる可能性があります。またホイールが空転しているとき「チチチ」と聞こえるラチェット音が出ないため、ライダーによって好き嫌いが分かれるようです。

フリーコースターハブでやりやすくなるトリックの例
・フェイキー
・バックワードマニュアル
・スライダー

上のような後ろ向きに走るトリックに挑戦する場合、ペダルを逆回転しなくて済むフリーコースターハブの方がやりやすくなる可能性が高いです。カセットハブでもできますが、フリーコースターハブの方が習得は早くなるかもしれません。

おすすめブランド

ストリート向けのBMXをリリースしているおすすめのブランドをピックアップしました。

Kink

KinkのストリートBMX
出典:Facebook/Kink BMX

ニューヨーク発祥のKinkは、ストリートBMXの現役ライダーが商品を開発しているブランドです。完成車はもちろんアフターパーツもリリースしているので、レベルアップしながらBMXをカスタムしていくことも可能です。

Kinkの公式サイトはこちら

WeThePeople

WeThePeopleのストリートBMX
出典:Facebook/WeThePeople

WeThePeople (ウィーザピープル)はドイツのBMXブランド。ドイツらしい質実剛健なストリートBMXが多いと評判で、新しい技術もどんどん投入しています。

WeThePeopleの公式サイトはこちら

DURCUS ONE(ダーカスワン)

durcusoneの街乗りBMX
出典:楽天市場

日本のブランドDURCUS ONEは、チームライダーとテストを重ねたストリートBMXを販売しています。初めてストリートBMXに乗る方のことも考えたフレーム設計も特徴的です。

DURCUS ONEの公式サイトはこちら

SUNDAY BIKES

SUNDAY BIKESのストリートBMX
出典:Facebook/SUNDAY BIKES

独創的なBMXをつくりたいという想いで設立されたSUNDAY BIKESは、革新的な製品をリリースするブランドです。丈夫で軽く、一般的な価格で購入しやすいBMXをつくっているのも特徴。

SUNDAY BIKESの公式サイトはこちら

JYU

JYUのストリートBMX
出典:楽天市場

BMXの輸入を手掛けるモトクロスインターナショナルという会社が、エントリーユーザー向けに立ち上げたオリジナルブランドです。ストリートのトリックに耐える強度のBMXを、手が届きやすい価格でリリースしています。

JYUの公式サイトはこちら

おすすめのBMXストリート

実際におすすめのストリートBMXをピックアップしてご紹介します。

DURCUS ONE MOTO

ホイールサイズ 20インチ
トップチューブ 19.5・20.5・20.75インチ
チェーンステー 12.9~13.38インチ
フロントフォークオフセット 28mm
ブレーキ フロント・リヤ(ジャイロなし)
ハブ カセットハブ
カラー マットブラック、マットロー、グロスイエロー、マットアーミー
重量 11.6kg
参考価格(税込) 49,500円〜

ストリートライダー大霜優馬と共同開発のBMX

国内ブランドのDURCUSONEがつくる、初心者向けのストリートBMXです。エントリーモデルらしく初心者に乗りやすい設計で、幅広いライディングに対応。

DURCUSONE RAW

ホイール&タイヤ 20インチ
トップチューブ 20.3・20.7インチ
チェーンステー 12.9〜13.38インチ
フロントフォークオフセット 28mm
ブレーキ フロント・リヤ(ジャイロ無し)
ハブ カセットハブ
カラー マットブラック、マットロー、マットアーミー、グロストランスオーシャンブル
重量 11.6kg
参考価格(税込) 74,800円〜

初心者にもおすすめのハイエンドストリートBMX

DURCUSONEのストリートBMXの中でもハイエンドモデルですが、初心者のことも考えられた乗り味の一台です。より耐久性の高いパーツを使っているので、たくさん練習して早くうまくなりたい方にもおすすめ。

JYU V2

ホイール&タイヤ 20インチ
トップチューブ 20.5インチ
チェーンステー -
フロントフォークオフセット 28mm
ブレーキ フロント・リヤ(ジャイロ無し)
ハブ カセットハブ
カラー Bright Grey、Matte Beige、Blue Grey、Matte Purple、Black、Chrome
重量 -
参考価格(税込) 37,180円~

リーズナブルな初心者向けストリートBMX

エントリーユーザーのために開発されたリーズナブルなBMXは、これからストリートに挑戦するライダーにピッタリ。あまりお金を掛けられない方、続くか分からないので安くBMXを手に入れたい方にもおすすめ。

NOUS Story

ホイール&タイヤ 20インチ
トップチューブ 19.5インチ
チェーンステー 12.9~13.38インチ
フロントフォークオフセット 28mm
ブレーキ フロント・リヤ(ジャイロブレーキ)
ハブ フリーコースターハブ
カラー ブラック、シルバー
重量 12.3kg
参考価格(税込) 60,500円~

ストリートもフラットも挑戦できるBMX

ストリートのトリックはもちろん、1台でフラットランドにも挑戦できるBMXです。フリーコースターハブ、ジャイロブレーキを搭載し、ストリートトリックの幅も広がります。

GT PERFORMER

ホイールサイズ 20インチ
トップチューブ 20.5・21インチ
チェーンステー 13.19インチ
フロントフォークオフセット 31mm
ブレーキ フロント・リヤ(ジャイロ無し)
ハブ カセットハブ
カラー ブラック、グリーン、サン
重量 -
参考価格(税込) 60,500円

ライダーのテクニックを育てるストリートBMX

丈夫なフレームやクロモリ3ピースクランクなど、ライダーがどんどん新しいトリックに挑戦しやすいストリートBMXです。

SUBROSA WingsPark

ホイールサイズ 20インチ
トップチューブ 20.2インチ
チェーンステー 12.7インチ
フロントフォークオフセット 30mm
ブレーキ リヤ(ジャイロブレーキ)
ハブ カセットハブ
カラー black、trans purple、matte raw
重量 11.79kg
参考価格(税込) 88,000円

パークからストリートまでおすすめのBMX

ジャイロブレーキを搭載し、パークライディングからストリートまで幅広くこなせるBMXです。

WE THE PEOPLE THRILLSEEKE

ホイールサイズ 20インチ
トップチューブ 19・20・20.5・21インチ
チェーンステー 12.75インチ
フロントフォークオフセット 26mm
ブレーキ リヤ(ジャイロ無し)
ハブ カセットハブ
カラー Sサイズ:ブラック、グリーン
Mサイズ:ブラック
Lサイズ:ブラック、レッド
XL:サイズ:ブラック
重量 11.51kg
参考価格(税込) 79,200円

4サイズラインナップの初心者向けストリートBMX

4種類のフレームサイズをラインナップするBMXで、身長や求めるライディングスタイルに合わせやすいため初心者の方にピッタリ。

どんな人にストリートがおすすめ?

ストリートBMXのアップ

ストリートBMXは次のような方におすすめです。

ストリートBMXがおすすめの方
・トリック練習をしたい
・パークにも興味がある
・スケボーやストリートファッションが好き

前述したトリック練習をメインに考えている方はもちろん、たまにパークにも行ってみたい方にもストリートBMXはおすすめです。ストリートで磨いたテクニックはパークでも使えるので、両立しているライダーも多いです。

BMXを街乗りに使う男性

またBMXはストリートファッションやスケボーとも相性が良いので、トリックをしない方にもおすすめです。BMXは街乗りでもかっこいいので、おしゃれにカスタムして普段使いする方も少なくありません。ただし通勤通学など街乗りメインで考えるなら、安定性の高い24インチ以上のクルーザータイプを選ぶのが良いでしょう。

ストリートのBMXで、トリックに挑戦しよう

ストリート向けのBMXはサイズやパーツによってやりやすいトリックが変わるため、目指すスタイルやライダーに合わせて選びましょう。トリックに適した専用設計のBMXは、きっと成長をサポートしてくれるはずです。デザインも含めて、お気に入りの一台を見つけてみてください。

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