グラベルロードとは?
スポーツバイクの中では新しい分野のグラベルロード 。どのような特徴があるのでしょうか。
砂利道でも、軽快に走るスポーツバイク
「グラベル」(Gravel)とは砂利道のこと。その名の通り、砂利道など未舗装路を走ることを目的としたバイクです。 オフロードだけでなくオンロードも軽快に楽しめる、使い方の幅が広い自転車です。
また、荷物を積むのも得意で、フレームにはバッグなどを取り付ける「ダボ穴」が多く、様々な自転車の使い方ができるでしょう。
ロードバイクとは違うの?
スポーツ自転車を、走る場所(フィールド)別で、分けてみました(上図参照)。
見た目は、ロードバイクに似ているグラベルロードですが、オフロードを走ることができる点では、走れる場所はMTBに似ている部分もあります。
ロードバイクがオンロードを早く走ることが得意であるのに対し、グラベルロードはより広いフィールドをカバーできるのが持ち味です。
グラベルロードの魅力
グラベルロードの特徴的なパーツ構成から、その魅力を読み解きましょう。
①タイヤ:太めのタイヤで、舗装路もデコボコ道も問題なし
各モデルによってバラつきがありますが、タイヤ幅が23Cの細いスリックタイヤから、40〜50Cの太いブロックタイヤまで履けるのが、グラベルロードの特徴です。
舗装路や未舗装路、どんなダートを走りたいかなど、使い方に合わせて、自由にタイヤをカスタムできるのがグラベルロードの大きな魅力です。
大人気のグラベルタイヤ、グラベルキングについてはこちら。
グラベルロード用タイヤについてはこちら。
②ワイドギア:急坂も昇りやすいギア比

スプロケットのロー側(形は大きく、踏むと軽いギア)が34T〜42Tなど、ロードバイクなどに比べてより、大きなギアが装備されています。
急坂でもより軽いペダリングで、登ることができます。
③豊富な「ダボ穴」:バッグ・荷物を取り付けやすい
フォークやステー、トップチューブ、ダウンチューブなどに、ダボ穴が設置されていることが多いです。
そのおかげで、さまざまな場所にバッグやラック、荷物を取り付けることができます。バイクパッキングでのキャンプツーリングやロングツーリングは、グラベルロードにぴったりです。
④フレアドロップハンドル:未舗装路でもハンドリングしやすい
オフロードで激しい走りをするMTBは、車体をしっかり抑えることができる、長めのフラットバーが基本。グラベルロードでは、平坦を走ることも多いため、ドロップハンドルがついています。
けれども、ロードバイクのドロップとも一味違います。正面から見ると、ハの字型に開いた「フレア」型のドロップハンドルが付いているモデルが多いです。
地面からの衝撃で自転車が、上下するような未舗装路でもハンドリングがしやすいうえに、ハンドルバーバッグが取り付けやすいというメリットもあります。
⑤フレーム形状:長距離走行でも疲れにくい
オフロード走行は、身体に振動が伝わるので、疲労に繋がります。MTBでは前や後に装備されたサスペンションが効果を発揮しますが、車体重量増加というデメリットも。
そこでグラベルロードの場合、フレーム自体で振動吸収できるよう、各社設計に工夫が施されたモデルが多くあります。加えて、アップライトな姿勢で長距離走行でも疲れにくいように配慮されています。
グラベルロード の選び方
グラベルロード購入時のモデル選びで、ぜひチェックしたいポイントを挙げてみます。グラベルロードで何をしたいのか、想像しながら読んでくださいね。
フレーム素材

フレーム素材は、「カーボン」、「アルミ」、「クロモリ」がメインです。
●カーボン
振動吸収性が高く、その上軽量なので、グラベルロードにぴったりのフレーム素材といえるでしょう。反面、転倒などの衝撃に弱く、フレーム破損のリスクがあります。荒れた道などでは気をつかうかもしれません。
価格もその他の素材より、高めになるので、初めてスポーツバイクに乗る方は、カーボン以外から選んだほうが安心かもしれません。
⚫️ アルミ
アルミは丈夫で軽量なので扱いやすく、エントリーモデルでも多く使われる素材です。振動吸収性は高くないので、長距離を走ると、カーボンやクロモリより疲労を感じやすいかもしれません。
比較的買いやすい価格帯のモデルも多いので、初心者やメンテナンスに気を使わずガシガシ乗りたい方におすすめです。
⚫️ クロモリ
鉄にクロムとモリブデンという金属を加えて作られた合金です。古くからランドナーなど、旅の自転車にも使われている、歴史が長いフレーム素材です。
振動吸収性が高く、乗り心地は良いですが、重量は重め。また鉄なので、サビに弱いです。こだわりの一台に、じっくり乗りたい、そんな方におすすめです。
タイヤ幅

グラベルロードはかなり太いブロックタイヤを履けることが売りですが、タイヤ幅のクリアランスには注意が必要です。
モデルによって、ロード寄りのものもあれば、MTB寄りのものもあるので、希望の太さのタイヤが履けない可能性もあります。
特にMTBの2インチ(50C)以上を履けるグラベルロードは少ないので、ファットバイクのような太いタイヤを履きたい場合などは、事前にショップの方などに、確認しましょう。
ダボ穴の数などの「拡張性」
ここでの「拡張性」は、荷物やバッグなど、自転車に多くの荷物を積めるか、という点にフォーカスしています。拡張性が高い=荷物がたくさん積める(あるいは、荷物を積む方法がたくさんある)ということ。グラベルロードの拡張性が高いのは、フレームにダボ穴がたくさんあることによります。
ダボ穴があると、ケージを付けたりして、いろいろな場所に荷物を積むことができます。特にバイクパッキングしたいと考えているなら、フォーク横のダボ穴は必須。
また、ダボ穴はフェンダーやキャリアを付けるのにも役立ちます。バイクパッキングではなく、リアキャリアにパニアバッグというスタイルは、自転車旅だけでなく、通勤にも便利です。
バイクパッキングについてはこちら。
コンポーネント
グラベルロードに限らずですが、スポーツバイクのコンポーネントの性能は、価格に大きく関わってきます。
グレードによって価格が大きく変動するので、性能と価格のバランスを考えましょう。
⚫️ グラベルロード専用のコンポ「シマノGRX」搭載モデルか
シマノのコンポーネントGRXシリーズは、グラベル専用に開発されただけあって、細部にまでこだわった設計で、グラベルライドでの操作性は抜群です。
中級モデル以上に装備されていることが多く、本格的にオフロードを楽しみたい方は、GRX搭載モデルをチェックしましょう。
シマノGRXについて、詳しくはこちら。
⚫️ 前のギアが1枚の「フロントシングル」か、2枚の「ダブル」か
グラベルロードでは、現在フロントシングルが人気です。それほど速く走れなくても良いから、荷物を積んでもしっかりと坂を登れる、そんな乗り方ならフロントシングルが適しています。
一方、グラベルだけでなく、オンロードで軽快に走りたいならフロントダブルで、大きめのチェーンリングを確保したいところです。フロントダブルなら、より広い範囲のギアレンジをカバー出来るので、細かなギア操作を楽しみたい人にも良いですね!
フロントシングルについて、詳しくはこちら。
おすすめメーカー6選
グラベルロードの代表的なメーカーをご紹介します。長距離のワインディングロードを走るために誕生したグラベルロードは、MTBをオリジンに持つアメリカンブランドが強いです。
TREK
世界で初めてMTBを作ったゲイリー・フィッシャーを傘下に持つトレック。ロードレースでも高い実績を残しており、まさにグラベルロードに必要なテクノロジーを手中に収めているブランドです。代表モデルは、Checkpoint。グラベルレースやバイクパッキングのためにデザインされています。
トレックのグラベルロードについて、詳しくはこちら。
Cannondale
革新的な技術を生み出してきたキャノンデールは、グラベルロードもとてもユニーク。片持ち(レフティ)のフロントサスペンションや、リアサスペンション搭載モデルもラインナップ。ユニークな製品開発力は群を抜いています。
キャノンデールのグラベルロードについて、詳しくはこちら。
BIANCHI
ロードバイクで大人気のビアンキですが、ロードレースで培った技術をグラベルロードに生かし、高性能なモデルを生み出しています。空気抵抗を低減させる複雑な形状のカーボンフレームのデザインは、美しさも備えています。
ビアンキのグラベルロードについて、詳しくはこちら。
JAMIS
アメリカの3大ブランド(キャノンデール、トレック、スペシャライズド)に比べると知名度が低いですが、質実剛健で高性能な物作りには定評があります。同社のグラベルロード、レネゲードは他社に先駆けて発売されており、高い人気を得ています。同モデルでアルミ、クロモリ、カーボンフレームが用意されているあたり、いかにもユーザーフレンドリーなジェイミスらしさが感じられる商品構成です。
FUJI
フジと言えば街乗りシングルスピードのイメージが強いですが、グラベルロードにも力を入れており、高い人気があります。フジのグラベルロードの名称である「JARI」は、日本語の砂利から取られていますよ。製品化するまで、6種類ものプロトタイプを試作し、テストを繰り返したことにより、細部にまで使いやすさにこだわったグラベルロードが生まれました。
フジのグラベルロードについて、詳しくはこちら。
GT
BMXから始まったメーカーですが、MTBでもレースで輝かしい戦歴を挙げています。トリプルトライアングルなど、独自の技術でMTB界隈では絶大な人気を誇ります。高いフレーム製作の技術を生かしたグラベルロードは、衝撃吸収と安定した走りを高レベルで実現しています。
GTのグラベルロードについて、詳しくはこちら。
扱いやすい初心者モデル5選(10~15万円)
丈夫で扱いやすいアルミフレーム、価格を抑えた機械式ディスクブレーキのモデルが中心です。
FUJI JARI1.7
ハイクオリティーなアルミフレームのエントリーモデル。
グラベルロードの火付け役となった一台です。機械式ディスクブレーキ、クロモリフォーク、18段変速で、価格を抑えていますが、チタンが配合された高性能アルミフレームは上位機種と共通。剛性と振動吸収性を両立し、長距離も快適に走ることができます。トップチューブ下のシリコンパッドで、自転車を楽に担ぐことができるという細かい配慮もFUJIならではです。
フレーム素材 | アルミ |
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フォーク素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 46cm、48cm、52cm、54cm、55.5cm |
カラー | シルクブラック、サビ |
コンポ | シマノ/アリビオ |
変速数 | 2(46-30T)×9 |
ブレーキ | ディスクブレーキ/機械式 |
タイヤサイズ | 700×38C |
重量 | 11.9kg |
参考価格(税込) | 159,500円 |
CANNONDALE(キャノンデール) Topstone4
フロントシングル、ワイドレシオで初心者にも優しい!
フルカーボンのフロントフォークに3つのダボ穴を装備。グラベルらしい積載力です。フロントシングルは、変速のタイミングを迷うこともなく、操作も簡単なので、スポーツバイクやドロップハンドルが初めての方も安心です。サイズ展開が幅広く、147cmから対応するXSが用意されているのはとても貴重です。
フレーム素材 | アルミ |
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フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | XS(147~165cm)、SM(160〜175cm)、MD(170〜185cm)、LG(177〜193cm) |
カラー | ブラック、マンゴー |
コンポ | マイクロシフト/アドベントX |
変速数 | 1×10(40T、11-48T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/機械式 |
タイヤサイズ | 700×37c |
重量 | 未記載 |
参考価格(税込) | 154,000円 |
GIOS(ジオス) MITO CLARIS
GIOS得意のクロモリフレームで、美しいシルエットと乗り心地が魅力
エントリークラスで4130クロモリフレームを用意するとはさすがGIOS。コンポーネントにシマノのクラリス、機械式ディスクブレーキなどグラベルとしての基本性能はきっちり押さえた高コスパモデルです。さらに、タイヤは人気のパナレーサーのグラベルキングSSが装着され、オンもオフも軽快にこなしてくれます。カラーも街に溶け込むアースカラーなので、通勤、通学にもピッタリです。
フレーム素材 | 4130クロモリ |
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フォーク素材 | ジオスオリジナルクロモリ |
フレームサイズ | 48(160~170cm)、51(165〜175cm)、54(170〜185cm) |
カラー | サンド、ダークグリーン |
コンポ | シマノ/クラリス |
変速数 | 2×8(48-32T、11-34T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/機械式 |
タイヤサイズ | 700×38C |
重量 | 12.0kg |
参考価格(税込) | 143,000円 |
MARIN(マリン) FOUR CORNERS
オンロード30%、オフロード70%、MTB要素を盛り込んだバイクパッキングバイク
オフロードに重点を置く走りを求めるライダーにおすすめ。ダブルバテッドのクロモリフレームと短めのクロモリフォークが衝撃を吸収し、ロングライドの走行を支えてくれます。フロントトリプルの27段変速、42Cのタイヤで、オフロードの上りもスムーズ。ダボ穴も豊富で本格的なバイクパッキングも楽しめます。Sサイズには650B、Mサイズには700Cのタイヤが装着され、扱いやすさ、足付きの良さにも配慮されています。
フレーム素材 | クロモリ |
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フォーク素材 | クロモリ |
フレームサイズ | S:650B(157〜168cm)、M:700C(168〜178cm) |
カラー | サテンブラック、グロスグリーン |
コンポ | シマノ/ソラ |
変速数 | 3×9(50-39-30T、11-34T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/機械式 |
タイヤサイズ | 650B/700C×42 |
重量 | 未記載 |
参考価格(税込) | 137,500円 |
JAMIS(ジェイミス) RENRGADE A1
コスパ最高、街乗りに強いグラベルロード
JAMISのレネゲードは人気の高いグラベルロードシリーズ。入門モデルに当たるA1は、街乗りに適したギア構成ですが、グラベルロードとしてのスペックも装備。JAMISならではのSSD技術も取り入れられています。SSDとは、どのフレームサイズでも変わらない乗り心地、乗り味を実現するために、フレームサイズに応じて、ジオメトリーやフレームの太さなどの数値を最適化する技術。どこまでもユーザーフレンドリーなJAMISです!
フレーム素材 | アルミ |
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フォーク素材 | アルミ |
フレームサイズ | 44、48、 51、 54、 56、 58、 61cm(44 はアノパラジウムのみ) |
カラー | アノパラジウム、ブラックパール |
コンポ | シマノ/クラリス |
変速数 | 2×8(50-34T、11-34T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ(機械式) |
タイヤサイズ | 700×37C(44サイズ のみ650×40C) |
重量 | 10.8kg |
参考価格(税込) | 128,800円 |
ワンランク上の中級モデル3選(15~25万円)
この価格帯から、油圧ディスクブレーキ、シマノのグラベル用コンポGRXが搭載されるモデルが登場します。
Cannondale /Topstone1
キャノンデールの技術が生きる、高性能軽量アルミモデル
軽量で、高い俊敏性と剛性を兼ね備えたSmartFormC2アルミフレーム。いきいきとした軽やかな乗り味を実現しています。グラベルロード用に作り上げられたジオメトリーで、オフロードも安定して走ることができます。話題のドロッパーシートポスト内装にも対応。
フレーム素材 | アルミ |
フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | SM(162〜175cm)、MD(170〜185cm)、LG(180〜193cm)、XL(190〜203cm) |
カラー | スレートグレー |
コンポ | シマノ/GRX |
変速数 | 2×11(46-30T、11-34T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/油圧 |
タイヤ幅 | 700×40C |
重量 | 未記載 |
参考価格(税込) | 242,000円 |
KONA/ROVE ST DL
650x47Cタイヤで、オンロードも快適なアドベンチャーバイク
ROVEは、グラベルロードという言葉が定着する前からツーリングアドベンチャーバイクとしてラインナップされてきた息の長いモデルです。頑丈で優しい乗り心地のクロモリ、エアボリュームたっぷりで、荷物を積んでも安定感抜群の650Bホイール。日常使いから週末のアドベンチャーまで存分に楽しめる一台です。
フレーム素材 | クロモリ |
フォーク素材 | クロモリ |
フレームサイズ | 48、50、52、54、56 |
カラー | グロスアズールブルー |
コンポ | スラム/ライバル1 |
変速数 | 1×11(40T、11-42T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/機械式・油圧混合 |
タイヤ幅 | 650×47C |
重量 | 未記載 |
参考価格(税込) | 210,100円 |
NESTO(ネスト) KING GAVEL(キング ガベル)
オンロードもオフロードも快適、正統派グラベルロード
NESTOは日本の自転車メーカー、ホダカのブランドです。誰もがスポーツサイクルを楽しめることを目指すNESTOが作るグラベルロードは、日常使いから本格グラベルへのサイクリングまで、快適に誘ってくれます。操作性の良いシマノGRXを搭載したハイエンドモデルはコスパにも優れています。
フレーム素材 | アルミ |
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フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | 470(155〜165cm)、500(165〜175cm)、530(175〜185cm) |
カラー | プラチナシルバー/ブラックグラデーション |
コンポ | シマノ/GRX |
変速数 | 1×11(40T、11-42T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/油圧式 |
タイヤサイズ | 700×38C |
重量 | 11.1kg(500mm) |
参考価格(税込) | 231,000円 |
性能が高い本格モデル3選(25万円~)
各社、こだわりの高性能カーボンフレームがしのぎを削る価格帯。本格的にグラベルレースを目指すことも可能なハイスペックモデルが並びます。
TREK/Checkpoint SL 5
グラベルロードの良さをフルで楽しめるハイスペックモデル!
TREKが特許を持つ最軽量で丈夫なOCLVカーボン、路面の振動を吸収するIsoSpeed、ダウンチューブの内臓ストレージなど、TREKらしさが溢れるモデルです。タフで軽量なので、通勤からバイクパッキングでのキャンプ、オンロードのサイクリングなど、マルチにこなせます。
フレーム素材 | カーボン |
フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | 49(156 – 165 cm)、52(166 – 172 cm)、54(172 – 177 cm)、56(177 – 182 cm)、58(182 – 188 cm) |
カラー | サテンマーキュリー/サテンカーボンスモーク |
コンポ | シマノ/GXR |
変速数 | 2×11(46-30T、11-34T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/油圧 |
タイヤ幅 | 700×40C |
重量 | 9.7kg(56サイズ) |
参考価格(税込) | 434,500円 |
BIANCH(ビアンキ) ARCADEX(アルカデックス)
個性的なデザインが美しいグラベルロード
ロードレースで存在感を示すビアンキが、レーシングテクノロジーを注ぎ込んだカーボングラベル。カーボンならではの複雑な造形は、細部まで空気抵抗を低減するためのこだわりに満ちています。シマノGRX600を搭載、オンロードとオフロードをシームレスに、そして高速にこなすことができる万能な走りが特徴です。
フレーム素材 | カーボン |
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フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | XS、MS、MD、LG、XL |
カラー | チェレステ/ブルーノート、ゴールドストーム/ブルーノート |
コンポ | シマノ/GRX600 |
変速数 | 1×11(40T、11-42T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/油圧 |
タイヤサイズ | 700X37C |
重量 | 未記載 |
参考価格(税込) | 429,000円 |
GT GRADE CARBON PRO(グレードカーボン プロ)
進化した「フローティングステイ」が、快適な乗り心地を実現
フレーム素材 | カーボン |
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フォーク素材 | カーボン |
フレームサイズ | 48(165~175cm)、51(170~185cm)、55(180~190) |
カラー | ロウ |
コンポ | シマノ/GRX |
変速数 | 1×11(42T、11-42T) |
ブレーキ | ディスクブレーキ/油圧 |
タイヤサイズ | 700 x 40C |
重量 | 8.9Kg(55サイズ) |
参考価格(税込) | 481,800円 |
【買う前に】疑問を解決しよう
欲しいグラベルロードが定まってきた!購入に向けてテンションが上がってきた!そんな購入一歩前の方に向けて、よくあるグラベルロードの疑問点、まとめてみました。
どんな人に向いた自転車?
舗装路も未舗装路も様々なシーンでスポーツバイクを楽しみたい。そんな人に向いています。
ただ、未舗装路と言っても、川沿いの道や比較的平坦な林道など、ソフトな道が適しています。ぬかるみや、急な登り降りを伴うハードな山道を走りたいなら、MTBを選びましょう。
また、グラベルロードは、ロードバイクでは取り付けが難しい「リアキャリヤ」や、「ラック」の装着が可能です。荷物を積むのが大得意なので、泊りがけのロングツーリングやキャンプなどを楽しみたい方にもおすすめです。
ロードバイク化できる?
太めのタイヤが付けられるグラベルロードですが、逆に細めのタイヤを履かせることも可能です。25Cや28Cのスリックタイヤを履かせれば、ロードバイクのような軽い走りに近づくでしょう。
ただロードバイク並みの速度を出したい、ということになると、グラベルロードのギア比は高速走行には向いていないので、スプロケットやチェーンリングなどもロードバイク寄りのものに交換する必要があります。
パーツを変えてロードバイクに近づけることはできますが、変えることができないのが、フレーム重量です。「軽さ」も性能と言えるロードバイク、10kg近いグラベルロードが、6kg、7kg台のロードバイクと同等の速さで舗装路を走るのは、やはり難しいでしょう。
通勤や通学でも使える?
ドロップハンドルがレースっぽく見えるし、太めのタイヤがゴツそうなグラベルロードですが、実は通勤や通学に向いている自転車です。
街中は段差が多く、川沿いのサイクリングロードも舗装路ばかりではありません。段差や砂利道に強い太めのタイヤを履いたグラベルロードは、日本の道路状況にとてもフィットしているのです。
また、荷物を積めるのも、通勤・通学に適している点です。重たいカバンや荷物を積んでも、グラベルバイクなら安定して走ることができます。日常の買い物などにも十分、使えるでしょう。
そして、レーシーなイメージが強いドロップハンドルですが、グラベルロードの場合は、ロードバイクよりもアップライトな設計になっています。ゆったり座ったポジションで乗ることができるし、駐輪時にフラットバーほど場所を取らないので、実は街中でも意外と使いやすいハンドルです。
他のスポーツバイクと悩んだら?
ロードバイクとMTB、それぞれの良さを併せ持ったグラベルロードですが、もちろん万能ではありません。走り方によっては、他のスポーツバイクを選んだ方が幸せになれるかもしれません。
舗装路を速く走るなら「ロードバイク」
グラベルロードは、ロードバイクと比較すると、太いブロックタイヤやフレーム自体も重いので、その結果、漕ぎ出しや登りが重たく感じられることになります。
また、長距離を快適に走ることを優先しているので、加速性に向いているのはロードバイク。舗装路だけを走るならロードバイクがベストです。
激しいオフロードや、山を走るならマウンテンバイク
グラベルロードの幅広で空気たっぷりなタイヤは、ある程度の振動は吸収してくれますが、限界があります。また、MTBのように幅2インチ(50mm)以上のタイヤでしっかりグリップを利かせる、と言った走り方はできません。ギア比も、MTBほど低いギア比にすることは難しいでしょう。
オフロードも走ることができるグラベルロードですが、激しいオフロードとなると、やはりMTBが断然有利です。
シクロクロスでも同じように乗れるの?
太いタイヤを付けたドロップハンドルのスポーツバイクと言えば、オフロード競技の「シクロクロス」というジャンルの自転車があります。
自転車競技のシクロクロスは、出場する車体には制約があり、例えばタイヤ幅は33mmまでしか認められていません。『レース』で勝つことが目的の自転車なので、長距離をゆったり走る設計のグラベルロードとは、違う種類の自転車と考えた方が良いでしょう。
シクロクロスについて、詳しくはこちら
グラベルロード は変幻自在!楽しみ方は無限大!
ロードバイクとMTBの間を取ったグラベルロードですが、その中でも、ロード寄りのモデルとMTB寄りのモデルが存在します。多彩なグラベルロードの中から、自分が希望する乗り方にピッタリな一台を選んで、自分好みの一台にセッティングしていくのも、グラベルロードの醍醐味!世界に一台のバイクで、フィールドを駆け抜けましょう!
グラベルロードについてはこちらもどうぞ。