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「105(イチマルゴ)」はなぜ人気?どんなコンポ?

ロードバイク経験者におすすめのコンポを聞くと、コストパフォーマンスと性能のバランスに優れたコンポとして「105」は勧められることが多いコンポです。
| グレード | 読み方 | 型番 | 変速段数 |
| DURA-ACE | デュラエース | R92〇〇 | 2×12 |
| ULTEGRA | アルテグラ | R81〇〇 | 2×12 |
| 105 | イチマルゴ | R71〇〇 | 2×12 |
| Tiagra | ティアグラ | 47〇〇 | 2×10(3×10) |
| SORA | ソラ | R30〇〇 | 2×9(3×9) |
| Claris | クラリス | R20〇〇 | 2×8(3×8) |
| CUES | キューズ | U○000 | 2×9~11(1×9~11) |
シマノのロードバイク向けコンポーネントは上記の7種類あり、105は上から3番目のグレードです。上位グレードのDURA-ACE(デュラエース)・ULTEGRA(アルテグラ)と変速段数が同じなので、レース向けコンポの入門モデルと言われることが多いです。
▼シマノのコンポについてはこちら!
ロングライドやレースなど走行性能を追求したいなら「105」がおすすめ

105コンポを搭載したロードバイクは、休日のロングライドやレースなど、走りの良さを追求したい方におすすめです。
前述したように105は上位グレードと同じ変速段数なので、細かいギアチェンジで効率的な走りができるのが特徴です。ロスを抑えて効率的に走りたいロングライドや、スピードが求められるレースシーンでは、105コンポの変速段数や性能が頼りになります。
また、105は上位グレードのDURA-ACEやULTEGRAとパーツの互換性があるため、レベルアップに応じてアップグレードしていけるのも人気のポイントです。
105搭載のロードバイク選びのポイント
実際に105を搭載したロードバイクを選ぶときは、次の3つのポイントをチェックしましょう。
105コンポ搭載ロードバイク選びのポイント
変速方式:電動か機械式か

105コンポは変速方式によって電動・機械式の2種類に分かれるため、ロードバイク選びでチェックすべきポイントです。電動・機械式はそれぞれメリット・デメリットがあり、価格帯や操作方法も異なります。
| メリット | デメリット | |
| 電動変速(Di2) | ・ボタン操作のみで簡単に正確な変速ができる ・ワイヤー調整が不要 ・指先の負担が少なくロングライドで疲れにくい | ・価格が高め ・バッテリーの充電が必要 |
| 機械式変速(ワイヤー) | ・価格が安い ・バッテリー切れの心配がない ・シンプルな構造でメンテナンスしやすい | ・ワイヤーの伸び調整が必要 ・レバーを押し込んで変速する必要がある |
電動変速はSTIレバーと呼ばれる操作部のボタンを押すだけで変速でき、ロードバイク初心者の方でも素早く正確な操作ができるのが大きなメリットです。ただし、コンポ自体の価格が高めなので、ロードバイクの価格帯もミドルクラス以上になり購入のハードルが上がるのがデメリット。
一方、昔ながらの機械式変速は比較的リーズナブルなロードバイクに搭載されていることが多いため、変速性能も十分なので予算を抑えたいならこちらがおすすめです。バッテリー切れの心配がなく、シンプルな構造のためメンテナンスしやすいのも特徴。ワイヤーの伸び調整が必要ですが、比較的簡単なメンテナンスなので自分で覚えるのもおすすめです。
パーツ構成:オール105かミックスか

ロードバイクのコンポは複数のパーツで構成されているため、105がどこに使われているのかも要チェックポイントです。
105コンポのパーツ構成
- STIレバー(デュアルコントロールレバー)
- 変速機(フロント・リアディレイラー)
- クランク
- チェーン
- カセットスプロケット
- ブレーキキャリパー
105コンポのロードバイクでも、すべてのパーツに105が使われている場合と、一部に他社のパーツを使ってコストダウンしている場合があります。例えば、STIレバーや変速機は105を使っていて、クランクのみ他社のパーツが使われているケースも。
105以外のパーツが使われているロードバイクがNGというわけではありませんが、統一感にこだわる方はチェックしてみてください。
フレーム素材:予算や目的に合わせて選ぶ

105コンポのロードバイク選びでは、フレーム素材もチェックすべきポイントの1つです。同じ105コンポを搭載したロードバイクでも、フレームの素材によって重さや乗り心地、デザインなども変わってきます。
| フレーム素材 | 特徴 |
| アルミ | ・コストパフォーマンスが高く購入しやすい価格帯のモデルが多い ・軽量でダイレクト感のある乗り心地 ・金属フレームだがサビにくい |
| クロモリ | ・しなやかで乗り心地の良いモデルが多い ・細身のパイプでクラシカルなデザイン ・重量はやや重いが耐久性が高く、長く使える ・サビやすいため屋外保管や雨天走行の際はこまめなメンテナンスが必要 |
| カーボン | ・ミドルクラス~ハイエンドモデルのロングライドやレース向けモデルが多い ・重量が軽く振動吸収性など性能のバランスに優れる ・フレームの形状の自由度が高くデザインも魅力 |
一般的には、レースやロングライド向けで軽快な走りができるロードバイクは、リーズナブルなアルミフレーム、性能のバランスが良いカーボンフレームが選ばれることが多いです。一方、細身のフレームによるクラシカルなクロモリフレームも、おしゃれなロードバイクを好む方に人気です。
どのフレーム素材が向いているかは、目的や予算によって変わります。コンポだけでなく、フレーム素材にも注目してロードバイクを選びましょう。
▼ロードバイクのフレーム素材についてはこちら!
105搭載のロードバイクおすすめ10選
ここからは、編集部がピックアップした105コンポ搭載のおすすめロードバイクをご紹介します。比較的購入しやすいアルミ・クロモリフレーム、性能と価格のバランスが取れたカーボンフレームなど幅広くピックアップしました。街乗りやサイクリング、レースやロングライドなど、目的に合わせてお気に入りのロードバイクを見つけてください。
BRIDGESTONE(ブリヂストン) RL6D
| 参考価格(税込) | 264,000円 |
|---|---|
| フレーム素材 | アルミ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 24段(2×12) |
| 重量 | 9.6kg(480mm) |
アルミフレームのハイコスパモデル
日本の人気ロードバイクブランド、BRIDGESTONEがラインナップするアルミフレームのエントリーモデルです。機械式変速の105コンポを搭載して価格を抑えつつ、ダウンチューブ下にボトルケージ穴を設けるなどバイクパッキングスタイルにも対応。
日本メーカーがしっかりつくり込んでいるため、初めてのロードバイクにおすすめの1台です。
おすすめポイント
- 機械式105コンポ+アルミフレームで20万円台の価格帯
- フレームサイズに合わせてクランク長を変更し乗りやすい設計
- スプロケやチェーンなど細かいパーツも105を採用
MERIDA(メリダ) Scultura 400
| 参考価格(税込) | 199,900円 |
|---|---|
| フレーム素材 | アルミ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 22段(2×11) |
| 重量 | 9.2kg(SM) |
手に入れやすい型落ちハイコスパモデル!
コストパフォーマンスに定評がある台湾のMERIDAのエントリーロードで、型落ちの11速105コンポを搭載したお買い得モデルです。独自の塗装処理や軽量につくられたアルミフレームモデルですが、お買い得に入手できるため予算を抑えてロードバイクを始めたい方におすすめ。
おすすめポイント
- レースモデルで培ったノウハウを引き継いだアルミフレーム
- クランクはシマノ製別グレードでコストパフォーマンスを高めている
- サドルやシートクランプなどに自社パーツを多用
KHODAABLOOM(コーダーブルーム) STRAUSS DISC 105
| 参考価格(税込) | 264,000円 |
|---|---|
| フレーム素材 | アルミ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 22段(2×11) |
| 重量 | 8.8kg(500mm) |
日本メーカーのハイコスパアルミロード
日本メーカーのコーダーブルームの、レース向けアルミロードバイクです。型落ちの11速105搭載モデルですが、レースやロングライド用途にしっかり応えてくれるつくりになっています。

日本人プロライダーのフィードバックを反映したフレームは早く走ることを追求した設計で、軽量化にもこだわっています。ホイールやタイヤ、日本人の体格に合わせたハンドルサイズなど、そのままレースで戦えるパーツ構成も魅力。
おすすめポイント
- レーシングロードらしい剛性にこだわったフレーム設計
- トッププロも使用するサドルを標準装備
- 軽量で振動吸収性に優れるカーボンシートポスト採用
NESTO(ネスト) ALTERNA DISC 105
| 参考価格(税込) | 195,800円 |
|---|---|
| フレーム素材 | アルミ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 22段(2×11) |
| 重量 | 9.1kg (510mm) |
20万円以下で最初の1台にピッタリ
日本メーカーのNESTOのレーシングアルミロードバイクで、105コンポを採用しながら20万円を切る価格設定が魅力。

ただ価格を抑えるだけではなく、剛性の高いプレスフィットBBを採用するなど、走行性能にもしっかりこだわられています。105コンポは11速の型落ちモデルですが、手軽に走行性能が高いロードバイクを購入したい方におすすめの1台です。
おすすめポイント
- 価格を抑えつつ前後スルーアクスルなど現行規格を採用
- 軽量なアルミフレームとフルカーボンフォークの組み合わせ
- フレームサイズごとにクランク長を変える細かい調整
SPECIALIZED(スペシャライズド) Allez Comp
| 参考価格(税込) | 247,500円 |
|---|---|
| フレーム素材 | アルミ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 24段(2×12) |
| 重量 | 9.09kg(56) |
人気メーカーの軽量アルミロードバイク
ロードバイク北米3大メーカーの1つと言われるスペシャライズドの、105コンポを採用した軽量アルミモデルです。

40年の歴史を持つAllezシリーズの中で最軽量の最新モデルは、週末のサイクリングからロングライドまで幅広く使える設計が魅力。最大タイヤクリアランス35mmと太めのタイヤを装着できるため、グラベルロード的なカスタムも可能です。
おすすめポイント
- 乗り心地に優れる30mm幅のタイヤを標準装備
- フェンダーやラックマウント搭載で普段使い向けのカスタムも可能
- スペシャライズドならではのスタイリッシュなデザインも魅力
GIOS(ジオス) FELLEO 105
| 参考価格(税込) | 205,700円 |
|---|---|
| フレーム素材 | クロモリ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 22段(2×11) |
| 重量 | 8.7kg |
クロモリフレームの貴重な105モデル
あざやかなジオスブルーと、細身のクロモリフレームが特徴的なロードバイクです。ただクラシカルなだけのロードバイクではなく、旧モデル11速の105コンポをメインに現代的な走行性能にもこだわっているのが特徴。おしゃれな街乗り派の方にはもちろん、ロングライドにもおすすめの1台です。
おすすめポイント
- 歴史と実績のあるCOLUMBUS社製クロモリチューブを採用
- クロモリながら完成車重量9kgを切っている
- ジオスならではのあざやかなブルーカラー
BASSO(バッソ) VIPER 105
| 参考価格(税込) | 217,800円 |
|---|---|
| フレーム素材 | クロモリ |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 22段(2×11) |
| 重量 | 9.5kg |
コストパフォーマンスに優れるクロモリ105モデル
イタリアメーカーのバッソがラインナップする、貴重なクロモリフレームの105組みロードバイクです。リア11速の型落ち105コンポですが、リムブレーキモデルになっているのが特徴。昔のリムブレーキホイールを活用するなど、旧モデルならではのカスタムも広がります。
おすすめポイント
- クラシカルなだけではない現代的なフレーム形状
- リムブレーキモデルでカスタムやメンテナンスの難易度が低い
- 老舗鋼管メーカーREYNOLDSのパイプを使用
BIANCHI(ビアンキ) Sprint Disc
| 参考価格(税込) | 360,800円 |
|---|---|
| フレーム素材 | カーボン |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 24段(2×12) |
| 重量 | - |
チェレステカラーのカーボン105モデル
街乗り自転車で人気のおしゃれなチェレステカラーを選べる、ビアンキの105搭載カーボンロードバイクです。ケーブル内装でスッキリしたデザインのカーボンフレームは、平地から上りまでしっかり楽しめる設計。ホイールやタイヤなどパーツ構成までこだわっていて、レースやロングライドなどの用途にもしっかり応えてくれる1台です。
おすすめポイント
- 最大タイヤ幅32cで快適性を高めるカスタムも可能
- 機械式105コンポで価格を抑えたハイコスパモデル
- 男女問わず人気のチェレステカラーを選べる
ANCHOR(アンカー) RE8
| 参考価格(税込) | 489,000円 |
|---|---|
| フレーム素材 | カーボン |
| 変速方式 | 電動 |
| 変速段数 | 24段(2×12) |
| 重量 | 8.5kg(450mm) |
電動変速105コンポのハイスペックモデル
BRIDGESTONEのレース技術をもとに、遠くまで快適に走れるよう設計されたコンフォートロードバイクです。

カーボンフレームならではの空力性能や振動吸収性などにこだわりつつ、電動の105コンポ搭載で40万円台の価格は魅力です。カーボンフレームや電動変速の性能を感じつつ、ロングライドに挑戦したい方におすすめ。
おすすめポイント
- 左右非対称チェーンステーで剛性バランスを調整
- レースモデルの走行フィーリングと快適性を両立
- 旧モデルから空気抵抗が15%減少
MERIDA(メリダ) SCULTURA 4000
| 参考価格(税込) | 360,800円 |
|---|---|
| フレーム素材 | カーボン |
| 変速方式 | 機械式 |
| 変速段数 | 24段(2×12) |
| 重量 | 8.5kg(S) |
ハイコスパなミドルクラスカーボンロード
内装ケーブルや空力性能に優れるフレーム形状など、ロードバイクのトレンドを抑えたミドルクラスカーボンモデルです。上位モデルと同じフレーム設計に、機械式105コンポを組み合わせて購入しやすい価格帯を実現。6つのフレームサイズがあるため身長に合わせて選びやすく、ロングライドやレースを見据えるライダーにおすすめです。
おすすめポイント
- 9kgを切る軽量な車体
- プロチームが使用するレースモデルと同じジオメトリーを採用
- ケーブル内装でスッキリしたデザイン
よくある質問
実際に105コンポ搭載のロードバイクを選ぶとき、よくある質問をまとめました。
サイクリング目的なら105はいらない?

105コンポはレース向けの入門モデルと言われているため、近場へのサイクリング程度ならいらないのでは?と考える方も多いようです。確かに、シマノのロードバイクコンポーネントは、105以下のグレードでも変速性能や信頼性は十分なので、サイクリング目的なら無理に選ぶ必要はないでしょう。
ただし、スムーズな変速性能や握りやすいブラケット形状など、普段使いやちょっとしたサイクリングでも105を選ぶメリットはあります。また、最初はサイクリング目的でも、ロードバイクに乗り込むうちにロングライドやレースに挑戦したくなるケースも多いです。105コンポなら後々いろいろな使い方が広がるので、予算が許すなら選ぶのもアリです。
型落ちモデルはあり?

現行の105コンポはリア12速のR7100系ですが、型落ちモデルのロードバイクに11速の旧モデル、R7000系が搭載されていることもあります。型落ちであるR7000系の105コンポは、リアの変速段数が少ないですが安い価格で販売されていることが多いのが魅力。実際、筆者もR7000系の105コンポを使っていますが、普段のサイクリングやロングライドなら性能は十分なので検討するのもアリです。
ただし、R7000系の105コンポは現行パーツとの互換性がない点に注意が必要です。部分的にR7100系のパーツに交換したり、現行の12速DURA-ACEやULTEGRAに部分的にアップグレードすることはできません。速さや性能を求めないなら型落ちの11速105コンポもアリですが、レース出場を視野に入れるなら最新スペックの12速R7100系を検討しましょう。
安いロードバイクを105にカスタムできる?

Tiagra(ティアグラ)などのコンポを搭載した安いロードバイクを購入して、将来的に105にカスタムすることは可能です。ただし、変速段数が違うとパーツの互換性がなく、105コンポセットを購入して丸ごと載せ替えになる可能性が高いです。
手持ちのロードバイクを105にアップグレードするのはありですが、わざわざ安いロードバイクを買ってカスタムするメリットはありません。105コンポにこだわるなら、最初から搭載されたロードバイクを買うのがおすすめです。
105コンポのロードバイクで充実したサイクルライフを!

105コンポは、レース向けの上位グレードの設計や性能を引き継ぎつつ、手に入れやすい価格のロードバイクが多いのがメリットです。普段のサイクリングから、ロングライドやレースまで対応できる性能がありますので、1台のロードバイクでいろいろなことに挑戦したい方におすすめ。ぜひコストパフォーマンスが高い105コンポのロードバイクで、いろいろなサイクルライフを楽しんでみてください。
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