ロードバイクのフレーム最高峰「カーボン」
ロードバイクのフレームには大きく分けて「アルミ」「クロモリ」「カーボン」の3種類あり、走行性能が高い多くのロードバイクには、カーボンフレームが使われています。
●カーボン
カーボンは「炭素繊維強化プラスチック」のこと。3つの素材の中で最も軽い素材で、フレーム加工も行いやすく、本格的なロードレーサーやプロなども使用します。衝撃吸収性も高く、乗り心地も良いロードバイクになります。
●アルミ
アルミは低価格帯のエントリーモデルにも使われています。安いですが軽量な素材で、多くのユーザーが愛用しています。
●クロモリ
クロモリの最大の特徴は「しなやかさ」と表現される振動吸収性。また、耐久性が高いため適切にメンテナンスすれば長期間使えるのが特徴です。
「軽く」「速い」ロードバイクならカーボンフレーム
カーボンフレームはとにかく軽いので、スピードを求める人におすすめです。上級者向けであるカーボンフレームについて、詳しく見ていきましょう。
圧倒的な軽さ
ロードバイクにとって。重量はパフォーマンスに大きく関わってきます。ロードバイクを構成する要素はフレームだけではありませんが、フレームの軽さが与える影響はとても大きいです。レースやタイムにこだわる人であれば、軽いカーボンフレームがおすすめです。
デザインの自由度が高い
カーボンフレームは「加工しやすい」という特徴があり、クロモリフレームと比較するとデザインの幅が広いです。そのため、後述するエアロロードなど、特徴的なスタイルのモデルが多くあります。
カーボン製ロードバイクの選び方
カーボンフレームのロードバイクにもさまざまな種類があるので、選び方を押さえておきましょう。
速さとデザインを重視するならエアロロード
エアロロードは空気抵抗を減らす設計をした、速さを追求したロードバイクのこと。空気抵抗を減らすため縦長に平べったいフレームが、エアロロードの独特なスタイルです。
▼▼エアロロードの詳しい記事はこちら▼▼
軽量さ・推進力があるロードバイクはヒルクライム向け
峠や山を登る「ヒルクライム」。カーボンのロードバイクの中でも軽量な事はもちろん、ペダルの力を推進力に変える性能もあるロードバイクです。
▼▼ヒルクライム向けのロードバイクの詳しい記事はこちら▼▼
長い距離のロングライド向きは、楽な姿勢を取りやすいロードバイク
ロングライド向けのロードバイクを選ぶときは、疲れにくいものを選ぶのが大切です。各メーカー、「エンデュランス」モデルと言う名称で、ラインナップしてたりします。上体を起こした体勢を取りやすいものだと、腰・背中・肩の疲れを軽減できるため、長い距離を走るのに向いています。
▼ロングライドのロードバイクの詳しい記事はこちら▼
【10万円台】カーボン製ロードバイクのおすすめモデル
それでは価格別に、おすすめのカーボンのロードバイクを紹介していきます。まずは、10万円台のモデルから!
TREK(トレック)/Émonda SL 5
TREKの軽量なカーボンロードバイク。軽さ・丈夫さ・安定さを求める人におすすめです。ヒルクライム・ロングライドなどオールマイティに活躍するモデルです。
重量 | 8.68㎏ |
参考価格 | 196,240円(税込み) |
GUSTO(グスト)/RCR Team DURO Sports
カーボンロードバイクのエントリーモデルとして、コストパフォーマンスが非常に高いモデルです。コンポとホイール以外は、同社のフラッグシップモデルと同一仕様。特徴的な左右非対称のカラーリングも、個性が光ります。
重量 | 8.2㎏ |
参考価格 | 206,800円(税込み) |
【20万円台】カーボン製ロードバイクのおすすめモデル
ここからは20万円台のカーボン製ロードバイクを紹介します。
GIANT(ジャイアント)/TCR ADVANCED 2 KOM SE
上位グレードの「アドバンスド プロ」と同じフレームを使ったロードバイクです。パワーメーターも装備され、価格以上に充実装備の1台と言えるでしょう。

重量 | 7.9㎏ |
参考価格 | 231,000円(税込み) |
MERIDA(メリダ)/ロードバイク REACTO 4000
メリダの走行性能が高いフルカーボン仕様のエアロロードバイク。独特の「NACA FASTBACK形状」で、高い空力性能を実現ています。ロードレースからロングライドにまで幅広く楽しめるでしょう。
重量 | 8.4kg |
参考価格 | 328,900円(税込み) |
【30万円以上】カーボン製ロードバイクのおすすめモデル
予算30万円以上になると、高スペックなロードバイクが増えてきます。
Bianchi(ビアンキ)/ロードバイク ARIA DISC 105
ビアンキのカーボンロードバイクの中では高性能ながら、低めに設定された価格帯のモデル。デザイン、性能、価格のバランスが良く、初めての本格エアロロードとしても、おすすめできる1台です。
重量 | - |
参考価格 | 352,000円(税込み) |
SPECIALIZED(スペシャライズド)/Tarmac Disc Comp
SPECIALIZED最上位グレードのS-Worksと同じ特徴を多く持つ高性能なモデルです。軽量性と振動吸収性のバランスが良く、高い走行体験が出来るでしょう。
重量 | - |
参考価格 | 411,400円(税込み) |
PINARELLO(ピナレロ)/PRINCE
PINARELLOのロードバイクで代表的なモデル。高いレベルで、あらゆる要望に応えるオールラウンダーな1台。ピナレロならではの美しいデザイン、スタイルも人気があります。
重量 | - |
参考価格 | 478,500円(税込み) |
LOOK(ルック)/785 ヒュエズ 105
フレーム単体では990gと非常に軽いのが特徴。峠を走るなら、最適な1台と言えるでしょう。ヒルクライムは軽快に、ダウンヒルは安定して、ロードバイクを楽しめるでしょう。
重量 | 8.52㎏ |
参考価格 | 374,000円(税込み) |
DE ROSA(デ・ローザ)/IDOL

重量 | - |
参考価格 | 473,000円(税込み) |
cervelo(サーヴェロ)/R2
R2はcerveloの中でも高性能な万能タイプです。剛性・軽量性・エアロダイナミクスなど各性能は高く、ハイスピードなレースから長時間のライディングにも適しています。
重量 | - |
参考価格 | 352,000円(税込み) |
カーボンの「ちょっとマイナス」なところ
カーボンフレームは優秀な素材ですが、デメリットもあるので、知っておきたいポイントも確認しましょう。
1点に力がかかると割れる可能性が
カーボンは剛性は高く頑丈ですが、1点に強度を超える衝撃が集中して加わると裂けるように割れてしまう可能性があります。
もちろん通常の走行や多少の転倒であれば問題ないですが、アルミやクロモリだと、割れたり裂けたりはないので、カーボン特有の性質と言えます。他にもネジを締め過ぎるなどて、1点に力がかかると破損のリスクもあるのも同様です。
価格が高めに。。
カーボン素材の最大のデメリットは、高価になってしまうこと。なかには100万円を超えるモデルもあります。
カーボンフレームのロードバイクは、10万円台もありますが、20万円以上からが、メインのラインナップ。予算が豊富にあれば別ですが、最初の1台でとりあえずロードバイクを乗ってみたい!と言う人は、アルミやクロモリのロードバイクでも良いと思いますよ。
カーボンのロードバイクで極上の走りを
スピードや快適さを求めるなら、カーボンのロードバイクでしょう。「エアロロード」や「ヒルクライム」など、走りのこだわりに応じた、各モデルも展開されています。ロードバイクの楽しさを追求したい人は、ぜひカーボンのロードバイクで、ロードバイクの楽しみ方を広げましょう!