ヒルクライムには軽くて高剛性なロードバイクを!
坂や山をスポーツバイクで走るヒルクライム。軽くて剛性の高いロードバイクがあると、もっと速く楽に進めますよ。まずは、ヒルクライムを楽しむためのロードバイクの選び方を紹介します。
ヒルクライム用ロードバイクの選び方
坂に強いロードバイクはどんな特徴があるのでしょうか。ヒルクライムにふさわしい条件を見ていきましょう。
軽さは正義!フレームはカーボンやアルミがおすすめ
フレーム素材で特に軽いのはカーボンやアルミ。本格的にヒルクライムを始める人はカーボン、初心者や予算を抑えたい人はアルミがおすすめです。
カーボンはボトムブラケット周りの剛性が高く、ペダルを楽に踏み込みやすいでしょう。もっとも軽い素材ですが値段はお高め。アルミはお手ごろな製品が多いですね。
軽くて剛性の高いホイールがベスト!
ホイールも軽くて剛性が高いモデルを選びましょう。ただしホイールまでヒルクライム向けに揃えると、予算では足りなくなるかもしれません。後から交換する手もありますよ。
ディスクブレーキなら下り坂も安心
ロードバイクには大きく分けて2種類のブレーキがあります。安くて軽いリムブレーキと、制動力があるディスクブレーキです。
ヒルクライムには、ハンドルを握り続ける下りでも、軽いタッチで扱えるディスクブレーキがおすすめ。路面が濡れている時もリムブレーキより制動性が高く安心感があります。
コンポーネントは「105」以上のグレードを
コンポーネント(コンポ)のグレードは、国内メーカーで定番のシマノ製コンポなら、「105」以上から選んでみましょう。グレードが高いほど軽くてパワーのロスが少なくなります。
スペックと価格のバランスのいいグレードは「アルテグラ」、「105」ですね。
装備充実の完成車の方が、コスパがよくなることも
ヒルクライムのためにロードバイクを買うなら、予算はしっかり取るのがおすすめ。ヒルクライム用のロードバイクなら、後々、高性能なパーツへ交換することも少なく、結果として出費が抑えられます。
ヒルクライム向けロードバイクのおすすめ10選
ヒルクライム向けロードバイクは各メーカーから豊富にラインナップされています。ここでは特に高スペックなモデルを価格帯もさまざまに紹介します。
COLNAGO/C-RS
イタリアの自転車メーカーCOLNAGOがつくるカーボンフレームのロードバイク。剛性を高めるため、フレームの一部であるダウンチューブの形が角断面になっています。タイヤは28ミリまで履けるため、長く走る人は太めの幅を選んでみるのもおすすめ。
参考価格:240,900円(税込み)
BMC/2020 Teammachine ALR Disc Two
人気マンガの主人公が乗るロードバイクとして、日本でも知名度が上がったスイスブランド、BMC。こちらは剛性が上がるスムーズウェルド溶接で組むなど、製造技術でアルミフレームの軽さと丈夫さがより強化されています。断面がD型のシートポストは振動を吸収するため、長く乗っていても快適に感じられるでしょう。
参考価格:297,000円(税込み)
MERIDA/SCULTURA 400
台湾メーカーMERIDAは、MTBで世界トップクラスの「メリダ・チーム」を抱えています。SCULTURA 400は、ブランド独自開発の高剛性な形をしたアルミフレームScultura liteが使われています。コンポは11速のシマノ新型105。国際自転車競技連盟UCI承認のフレームと、ペダルの重さを細かく調整できるコンポでレースでも活躍するでしょう。
参考価格:225,500円(税込み)
TREK/Émonda SL 5 Disc
有名選手の自転車も手掛けるアメリカのTREK。Émonda SL 5 Discはヒルクライムに適した軽いカーボンフレーム、105のコンポ、さらにディスクブレーキのなかでもより制動性の高い油圧式で設計されています。振動を吸収するチューブレスレディーホイールで乗り心地もいいですよ。
参考価格:308,000円(税込み)
TREK/Émonda ALR 5
カーボンのようなすっきりとした見た目のアルミフレーム。見た目だけでなく、カーボンの強みであるハンドリングのしやすさまで再現されているんですよ。ディスクブレーキ、105のハイグレードなコンポ付きで、TREKでは手ごろな価格。初めてのヒルクライム用ロードバイクとしてもおすすめです。
参考価格:240,900円(税込み)
SCOTT/ADDICT RC
スイスの自転車メーカーSCOTTのロードバイク。軽さはもちろん、独自で製造する強靭なHMXカーボンで、ヒルクライムにも挑戦しやすいでしょう。フレームの形はエアロ性を意識しているため、平地でも速く走れますね。
参考価格:514,800円(税込み)
GIANT/TCR ADVANCED 2 KOM SE
GIANTは自転車メーカーが凌ぎを削る台湾でシェアNo.1。高価になりがちなフルカーボンで105のコンポがついていますが、20万円代で買うことができますよ。ローギアでより軽く漕げるワイドレシオ仕様のため、激坂も乗り越えやすく、ヒルクライムをこれから始める人にもやさしい自転車と言えます。
参考価格:231,000(税込み)
CANYON/Ultimate CF SL 7.0
ドイツの自転車メーカーCANYONは直販にこだわっているため、高品質な自転車をお手ごろに買えますよ。Ultimateシリーズは平均7.54kgの軽いカーボンフレームに、105のコンポと合わせたシフトレバー、リアディーラーを選んでいるため、ヒルクライムに向いたロードバイク。独自開発の振動に強いカーボンシートポストで、長い下りも快適に走れるはず。
参考価格:185,900円(税込み)
SPECIALIZED/ALLEZ ELITE
業界でも真新しい考え方で、速くて快適な自転車を開発し続けるアメリカのSPECIALIZED。Allezシリーズはロードバイクのエントリーモデルとしても人気ですが、薄くすっきりとした軽いアルミフレームやハンドリングしやすいカーボン製のフォークで、ヒルクライムにもぴったり。フレームのデザインが豊富で、選ぶ楽しみがあるのもAllezならでは。
参考価格:180,290円(税込み)
CANNONDALE/SuperSix EVO
アメリカの自転車メーカーCANNONDALEは、アルミフレームの質の良さで知られています。SuperSix EVOは丈夫で軽いアルミフレームの技術を活かし、独自開発のカーボンで仕立てたモデル。105のコンポやディスクブレーキなど、ヒルクライムにぴったりのスペックですが、速く走るためのエアロ性が高いフレーム構造で、平地では小さいパワーでより速く走れるようになるでしょう。
参考価格:286,000円(税込み)
ヒルクライムの自転車と言えば「TREK」
ヒルクライム向けのロードバイクは世界中あまた。選ぶのに悩むなら、ヒルクライムに強いモデルが売りのメーカーから探してみましょう。なかでもTREKはプロチームも御用達のメーカーで、専門ショップで買えばアフターケアまで丁寧にフォローしてくれますよ。
カーボンモデルはお高めですが、アルミフレームも十分なスペックのため検討してみてくださいね。
お気に入りのロードバイクでヒルクライムを楽しもう
軽くて剛性の高いロードバイクは、ヒルクライムでも頼もしい相棒になってくれます。高価でも、素材やパーツにこだわったモデルを選ぶと長く乗れるでしょう。素材やコンポに注目して探してみてくださいね。