サイクルグローブをつけるメリット
サイクルグローブは、サイクリング用に設計されたグローブです。ファッション要素も大事ですが、まずは機能面でどんなメリットがあるか見ていきましょう!
①衝撃を吸収して、疲れと痛みを軽減できる
手のひらに伝わる衝撃を減らすことができます。ハンドルを握っていると手のひら部分が圧迫されてきます。しかし、クッション性が高いパッド入りのグローブなら、圧迫を緩和できて疲れや痛みが少なくなります。
②転倒時のケガ防止に役立つ
転倒する際には、とっさに手を地面に付いてしまうことが多いです。もし素手だと打撲や擦過傷がひどくついてしまいます。しかしサイクルグローブを着けていれば、万が一の転倒から手を守る役割を果たしてくれます。
③滑りにくくハンドルをしっかり握れる
汗でハンドルが滑りやすくなると、ハンドルから手が外れてしまい事故の原因になります。手のひら部分に滑り止め加工のあるグローブなら、グリップ力が増え、ハンドルをしっかり握れるようになります。
④指先の冷えや寒さ対策ができる
寒い冬に走ると、指先が冷えていき、寒さを感じやすくなります。手がかじかんでしまうと、力が入りにくく、ハンドル操作が鈍くなってしまいます。保温性が高いサイクルグローブなら、冷えを防げて、冬でも快適に走ることができます。
季節に合わせて、2種類を持っておこう
サイクルグローブは、「ハーフフィンガー」と「フルフィンガー」の2つのタイプがあります。
ハーフフィンガー
ハーフフィンガーは、指の先が出ているタイプのサイクルグローブです。「指切りグローブ」とも呼ばれます。
主に春〜秋向けで、蒸れを防ぐ通気性に優れるモデルが多いことが特徴です。指が出ているのでグローブを外さなくても、スムーズにスマホ操作もできます。
フルフィンガー
フルフィンガーは、指先まで生地があるタイプのサイクルグローブです。
夏でも使える薄手モデルもあれば、冬向けの厚手モデルまで幅広く展開されています。フルフィンガーは、指や手の動きが制限されやすいので、選ぶ際には装着感が重要になります。
サイクルグローブの選び方
それでは、サイクルグローブの基本的な選び方をみていきましょう。
自分に合うサイズ
グローブのサイズは、「手囲」を照らし合わせて確認しましょう。上記イラストの部分を、ぐるりと手のまわりを一周した長さのことを指します。
同じサイズ表記でも、各ブランドによってサイズが異なりますが、まずが手囲いを参考にして選びましょう。
動かしやすさ
グローブをつけると、手首や指先の動きが制限されることがあります。
手首の可動域が狭くならないように、手首にベルクロが当たらないタイプを選ぶといいでしょう。またフルフィンガーでは、あまりに厚手生地だと指先が動かしにくいことがあります。実際に試着して、感覚をつかんでみるのをおすすめします。
クッション性
衝撃を吸収するクッション性は特に大切なポイントです。
もし手が痛くなるなら、痛みの程度や、手のひらのどこが痛くなるかを確認しておきましょう。自分の痛みの合わせて、パッド厚さやパッド配置を確認しましょう。
表面に滑りにくい素材が使われているか
滑り止め加工があるサイクルグローブなら、グリップ力も安心です。グローブの表面に、シリコンやマイクロファイバーなど様々な滑り止めの素材が使われています。
洗いやすいか
汗まみれのグローブをそのまま放置していると、臭いや劣化の原因になります。レザーやスウェードのような水洗いできないものより、洗濯機で洗えるものだと、メンテナンスが楽ですよ。
チェックしておこう!定番ブランド
サイクルグローブは主に、スポーツバイクメーカーや、ウェアブランドが作っています。バイクと同じメーカーで揃えてもいいし、お気に入りのブランドから選ぶのもいいですよね。
【定番ブランド】
●GIRO(ジロ)
●KAPELMUUR(カペルミュール)
●PEARL IZUMI(パールイズミ)
●rin project(リンプロジェクト)
●SHIMANO(シマノ)
●cinelli(チネリ)
●SPECIALIZED(スペシャライズド)
●OGK KABUTO(オージーケーカブト)
●Mont-bell(モンベル)
などなど
【春夏版】サイクルグローブのおすすめ9選
まずは、春夏に着用するのにおすすめのグローブをご紹介しましょう。涼しい指切りグローブから、日焼け防止のフルフィンガーまでピックアップしました。
GIRO BRAVO GEL グローブ
ヘルメットやシューズでも有名なアメリカのサイクルブランド「GIRO」。シンプルなデザインで、魅力的なアイテムが多くラインナップされているメーカーです。こちらは軽くて万能な、GIRO定番の指切りグローブ。
カラー | 5色 |
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サイズ | S、M、L |
パット | ゲルパット |
KAPELMUUR サイクルグローブ エンデュランス
「街に溶け込むカジュアルデザインのサイクルウエアブランド」がコンセプトのカペルミュール。操作しやすい指切りタイプですが、手首まで覆われているデザイン。ロゴのラパープリントがポイント。
カラー | ブラック×シャインイエロー |
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サイズ | XXS、XS、S、M、L |
素材 | 甲:ポリエステル・掌:合成皮革 |
仕様 | パッド付き、ロゴラバープリント |
PEARL IZUMI UV フルフィンガー グローブ
国内の老舗サイクルアパレルブランドの「パールイズミ」。ロードバイカーに人気のブランドです。このモデルは薄手のフルフィンガータイプで、手首までしっかりと覆い、日焼け対策もばっちりです。
カラー | 3色 |
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サイズ | S、M、L、XL |
仕様 | 滑り止めシリコン加工、親指に汗拭き用マイクロフリース付き、手の平のパッド厚 2層構造 |
rin project モザイクグローブ No.8042
自転車と旅をテーマにしてサイクルアイテムを作る「rin project(リンプロジェクト)」。カモフラ柄のデザインは、カジュアルな服装とも相性抜群。通気性良く、大量に汗をかくシーズンにぴったり。
カラー | ベージュ、ネイビー、ブラック |
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サイズ | S、M、L |
素材 | 甲:ポリウレタン53%、ナイロン47% ・掌:ナイロン60%、ポリウレタン40% |
SHIMANO グローブ CW-GLBS-TS31M
日本の代表的な自転車総合ブランド「シマノ」。サイクルグローブも数多くのモデルがラインナップされており、安心のシマノブランドの製品と言えるでしょう。こちらは、着脱が楽なベルト仕様。
カラー | レッド、ブルー、ホワイト、ブラック |
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サイズ | S、M、L、XL |
パッド | GEL+EVA パッド |
cinelli GIRO DND ZYDECO GLOVES
おしゃれなスポーツバイクやアパレルを販売する「cinelli」のサイクルグローブ。斬新なデザインで、ファッションアイテムとしても注目したいサイクルグローブです。
サイズ | S、M、L、XL |
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SPECIALIZED BODY GEOMETRY GRAIL GLOVE LONG FINGER
ロードバイクやMTBなど、世界的なスポーツバイクブランドの「SPECIALIZED」。自転車本体のスポーツレース界の実績もさることながら、デザイン性の高いアパレルアイテムにも多くのファンがいます。
カラー | 4色 |
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サイズ | S、M、L、XL |
パッド | Body Geometry Equalizer™ パッド |
仕様 | スマートフォンのタッチスクリーンに対応 |
Liv(リブ)/LIV SUPREME LF GLOVE
自転車メーカーGIANTの女性専用ブランド「Liv」。どれも女性の体型にあわせて作られたアイテムばかり。Livのグローブは、手の小さい女性にも合うサイズ感が特徴です。
カラー | ・ブラック ・ミルキーウェイ ・オーシャンウェーブ |
サイズ | S、M、L |
素材 | Trans Textura |
WORKMEN(ワークマン)/COOL CUT GLOVE
作業服で有名な「WORKMEN」には、安くて機能的なグローブが多数ラインナップ。もっともスタンダードなハーフフィンガーグローブは、普段使いもOK。
カラー | ・ブルー ・パープル ・ネイビー |
サイズ | M、L、LL |
素材 | ポリエステル・ポリウレタン |
【秋冬版】サイクルグローブのおすすめ8選
防寒対策としてグローブは必須アイテムです。指先が冷えて痛くならないよう、デザインだけでなく、機能性も重視して選びましょう。
GIRO PROOF グローブ
GIRO史上、もっとも暖かい冬用グローブ。冷たい雨や、真冬の寒さに耐えうる防風・防水素材を使用。マイクロフリースの裏地により、保温性もばっちり。極寒の中でも走り続けるライダーにおすすめです。
カラー | ブラック |
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サイズ | S、M、L |
パッド | EVA GELパッド |
推奨適応気温 | -4~2度 |
PEARL IZUMI ウィンドブレーク サーモ グローブ
どんどん冷えてくる指先は、中綿入りの二重構造でカバー。「ウィンドブレーク®」素材の優れた透湿機能により、ムレや汗冷えも軽減します。防寒性と快適性を兼ね備えた冬用グローブ。
カラー | ブラック |
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サイズ | S、M、L、XL |
仕様 | 中綿入りの二重構造 |
推奨適応気温 | 0度 |
PEARL IZUMI インナーグローブ
冬用グローブの下へ重ねて着用するインナーグローブは、指先が冷えて辛い人におすすめです。重ねることで、保温力がアップ。サドルバッグに入れておけば、寒くなった時いつでも調節できて便利。
カラー | ブラック |
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サイズ | フリー |
対応手囲 | 19-24cm |
仕様 | 吸湿、発熱が持続する素材ヒートテックセンサー®使用 |
SHIMANO ウインドコントロールグローブ
シマノの秋用グローブ。気温10~15度の肌寒くなってきた季節に最適。自転車をコントロールしやすい、ぴったりフィットしたデザイン。手の甲には、暗くなっても目立つ反射材つき。
カラー | ブラック |
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サイズ | S、M、L、XL |
仕様 | タッチスクリーン対応 |
推奨適応気温 | 10~15度 |
OGK KABUTO SFG-2
ヘルメットブランド「OGK KABUTO」の秋用グローブ。防風素材と、内側にはフリース生地を使用。ヘルメットとお揃いで着用すれば、統一感のあるコーディーネートになりますよ。
カラー | 4色 |
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サイズ | S、M、L、XL ※ブラックのみXS、XXLもあり |
推奨適応気温 | 8~13度 |
mont-bell(モンベル)/クリマバリア サイクルグローブ
アウトドア総合ブランドの「mont-bell」はサイクルウェアも多く販売しています。こちらのグローブは、手のひらにやぎ革を使用することで、グリップ力と耐久性がアップ。
カラー | ・アイボリー ・ブラック |
サイズ | XS、S、M、L、XL |
素材 | ポリエステル100% |
GIRO WOMEN'S CASCADE グローブ
小柄で細身な女性向けに作られた、GIROの女性用ウィンターグローブ。グローブをしたままスマホ操作も可能。スッキリとしたシルエットで、ハンドルが握りやすいのもポイントです。
カラー | ブラック |
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サイズ | S、M、L |
パッド | なし |
推奨適応気温 | 2~7度 |
季節によって最適なグローブは変わる
季節別でも選び方があります。基本の選び方にプラスして、季節ごとのグローブ選びを確認しましょう。
夏用グローブの選び方
夏は、紫外線や汗が気になります。そのため、
- ・吸汗速乾性はあるか
- ・UVカット加工されているか
の2つがポイントです。通気性が良いのはハーフフィンガーですが、日焼け対策をしたいのであれば、生地が薄いフルフィンガータイプがおすすめです。
冬用グローブの選び方
冬のグローブ選びのポイントは以下の3つです。
- ・保温性に優れているか
- ・防風防水はされているか
- ・スマホのタッチパネル対応か
寒い冬には、何よりも保温性が大切です。また、自転車でもっとも冷えるのは、下り道や突然の雨などです。風を直に感じないための防風加工や、雨を弾く防水加工されているかも重要視した方が良いでしょう。
シチュエーションに合わせて、使い分けよう
春や秋など、昼間は暖かくても、夕方から夜になると寒くなる季節は、ハーフフィンガーとフルフィンガー、2種類の準備がおすすめです。
例えばヒルクライムのような、往路が登りで復路が下りだと、昼間の登りは気温も高く、体力も使うので暑くなります。ですが、帰りの下り坂は、気温も低くなり、風と寒さがきつい場合があります。
下り坂はブレーキをきちんとかけないと危ない為、手がかじかまない準備が必要です。このような時は、2種のサイクルグローブを用意して使いわけましょう。
自転車に乗るならサイクルグローブを
自転車を楽しむには、ハンドル操作の手の感覚がとても大切です。夏には汗や日差し、冬には寒さから手を守ってくれるサイクルグローブ。
季節に合わせて最適なものを選ぶことで、より快適な走りを楽しめるでしょう。