「自転車×旅」は魅力でいっぱい
自転車には様々な楽しみ方がありますが、「旅」も欠かせない1つでしょう。
見知らぬ土地を肌で感じたり、綺麗な景色や人との出会いがあったり、グルメを味わったり…。人それぞれの楽しみ方があり、一期一会の体験ができます。
自転車の速度感だからこそ味わえる世界があり、その魅力は一言では語りつくせません。
1泊2日でも楽しめる
「旅」といえば日本一周の様な長期間のものに代表されますが、短期間でも十分に楽しむことができます。
特に初心者の方には、週末のささやかな冒険として、自転車旅にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
走りたいルートを回る本格的なサイクリングはもちろん、気になる土地に自転車で行ってみたり、旅行先を巡る手段にアクセントとしてレンタサイクルを取り入れてみたり…。
始めやすそうな、手軽なものからチャレンジしてみるのも良いですよ。
考えるべき項目は大きく4つ!
「旅の計画」と言うと大がかりに感じますが、考えるべき項目は主に4つ。整理して1つずつ考えれば、案外簡単にプランが決まってしまうものですよ。
①目的地と宿
②ルート設定
③服装と荷物
④自転車の装備
これされ決めれば、あとは旅に出るだけ。では、順を追ってご説明しましょう。
①目的地と宿は?
まずは何と言っても、旅の目的地と宿。計画の基点となるポイントです。
絶景、グルメ、有名コース…目的地はどこ?
「自転車旅」といっても、その目的は様々。どんな旅にしたいのか、まずは目玉を決めましょう。
絶景の峠に登ることを中心にしても良いですし、街を中心にグルメ巡りをするのも良いですね。しまなみ海道の様な、有名なサイクリングコースを辿ってみるのも楽しいでしょう。
レンタサイクル等を利用する場合は、その受け渡し地点や利用時間をもとに、巡れそうなスポットをピックアップしていくと決めやすいです。
迷ったときは、「いま自分が最もそそられるもの」を基準にするのが筆者のおすすめ。もし辛い場面に遭っても、頑張る力の源になってくれるはずです。
宿は、自転車が持ち込めるとベスト!
自転車の旅だと、キャンプや野営などを連想する方もいますが、初心者の方であれば、宿泊はホテルや旅館がラクでしょう。目的に近くの宿を抑えておくと、行程が練りやすいですよ。
予約する前に自転車があることを伝え、できれば部屋やエントランスに持ち込める宿を探せると安心です。断られるのではと不安に思うかも知れませんが、近年では自転車旅に理解のあるホテルが増えていますので、臆せず一言確認をしてみましょう。
「輪行袋に入れればOK」という場合も多いので、愛車が心配な方は袋に入れる提案をするのもの1つの選択肢です。
屋内に持ち運べる場合、ホテル内を汚さないように輪行袋や雑巾などを用意しておくと良いですね。
②ルート設定をしよう
目的地や宿が決まったら、ルートを作成していきます。厳密なルートを決めて走る必要はありませんが、大まかな行程を把握するため、作成することをおすすめします。
距離と獲得標高は控えめで
初心者の方は特に、距離と獲得標高は控えめにした方が、余裕を持って自転車旅を楽しめるでしょう。
巡りたい道を繋いでいると、つい無理ある計画になってしまいがち。筆者の場合、「これじゃ物足りないかな?」と思うくらいのルートの方が、結果的に旅の満足度が高くなることが多いです。

時間や体力に余裕があれば、旅先で見つけた興味あるものに時間を割いたり、寄り道をしたりと、臨機応変にサイクリングを楽しめます。
自宅からの距離が遠すぎる場合は、輪行を活用するのも良いですよ。輪行の方法や注意点はこちらの記事にまとめていますので、参考にしてください。
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ルート作成ツールを使ってみよう!
ルートを作成するのには、専用のツールを使うのがおすすめ。簡単に思い通りのルートを引きながら、距離や獲得標高(道にどれくらいアップダウンがあるか)を確認できます。
おすすめのツールは「Ride With GPS」。Googleマップの地図をベースにルートを作成できるので、調べた旅先の情報をもとにルートを作りやすいです。
詳しい使い方はこちらの記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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③服装と荷物を選ぼう
旅の行程が決まったら、持ち物を確認しましょう。最終的には好みが分かれるところですが、ここでは基本的なコツをご紹介します。
サイクルジャージでなくてもOK!
着ていく服装は、必ずしも専用のサイクルジャージでなくてOKです。
特に、観光地に寄ったり輪行したりする場合は、ハーフパンツやTシャツの様なスタイルの方が、何かと便利なことも。街中になじむ服装になりますし、パンツのポケットは旅先で活躍するからです。
注意点としては、必ず防寒着は持っていくこと。
旅では予定外に長時間のサイクリングになり、日が落ちてから行動することもあります。急な雨に打たれてしまうこともあるでしょう。元の計画になかったとしても、余裕を持った防寒着を持っていくのがおすすめです。
荷物は少なく!配送や現地調達も◎
サイクリング中はなるべく身軽にした方が走りやすいですので、持ち物は極力少なくするのがおすすめ。
例えば、着替えやボディケア用品は、宿泊施設に送ってしまえば持ち運ぶ必要がありません。下着や歯ブラシなどは、もし急遽必要になったとしても、現地のコンビニ等で購入できます。
そうして考えると、自転車旅で持ち運ぶべき装備は意外と少なく出来るものです。
・スマホ
・お金(なるべく現金で多めに)
・モバイルバッテリー類
・鍵
・輪行袋
・防寒着
・常備薬など
道やお店を調べたり写真を撮ったりと、意外とスマホを使う場面が多いため、モバイルバッテリーを持ち運ぶのがおすすめです。また、スマホでナビをしたい方は、スマホホルダーがあると便利でしょう。
注意したいのは、お金を現金で多めに持っていくこと。旅先では現金しか使えないことが多いですし、トラブルが発生した際も選択肢の幅が広がります。
そして、輪行袋や常備薬なども忘れずに。急な天候悪化や体調不良なども起こり得ますので、ホテルや自宅に帰れるような準備を欠かさずしておきましょう。
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④自転車の装備をどうする?
最後に、自転車の装備について。装備を減らしても手ぶらという訳にはいきませんので、その荷物を運搬できる用意をしましょう。
荷物をどうやって積み込む?
旅での荷物は、自転車に取り付けるか、バックパックを背負うかの2つの方法があります。
自転車に取り付けた方が走行中は楽になりますので、走行距離の長い方ほどおすすめです。様々な自転車用のバッグがありますので、1つ用意しておくのも良いでしょう。
バックパックは、観光地などでも身軽に移動できますので、自転車を降りて行動する時間が長い方におすすめ。折りたたみ自転車を使用する方や、レンタサイクルなどを利用する方は、バックパックの方が使い勝手が良いかも知れませんね。
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自転車のトラブルに備えよう
旅先ではパンクなどの、良きせぬ自転車のトラブル(メカトラブル)が起こることもあります。もしもの時のためにも、最低限の工具等は携行しましょう。
必要なものは、ざっと以下の通りです。
・パンク修理キット(予備チューブ)
・携帯ポンプ(CO2ボンベなど)
・工具類
・その他、必要に応じてバイクに合わせたもの
万が一、自転車で走行できなくなった場合は、ロードサービスやタクシーを呼ぶといった選択肢もあります。しかし、携帯の電波の入らない道もあるため、土地勘のない旅先では確実な方法とは言えません。
出先でのトラブルに、ある程度は対応できる用意は欠かせませんね。
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自転車で旅をもっと楽しもう!
旅に自転車を用いることで、新しい出会いや発見があったり、思わぬサプライズに出くわしたりと、旅が唯一無二の思い出になるはずです。
大がかりなものと気負いせず、一歩踏み出してみると、新たな楽しみが待っているかも知れません。輪行を絡めたりレンタサイクルを活用したりして、ハードルの低いところからチャレンジするのも良いですよ。
是非、自転車で旅をもっと楽しんでみてはいかがでしょうか?