クロスバイクは、メンテナンスが大切です
通勤通学や、街乗りで乗っているクロスバイク。乗りっぱなしにしていませんか?
調子が悪くなって、修理が必要になってからショップに頼むと、費用がかかるほか、修理期間は愛車に乗れない事になってしまうかもしれません。そうならないために、日々メンテナンスすることをおすすめします。
こまめなメンテナンスで、愛車の寿命を延ばそう
こまめにメンテナンスをすれば、劣化を防ぎ、消耗パーツの交換頻度も減るでしょう。ほかにもタイヤのパンクリスクを減らせるなど、メリットがたくさんあります。
故障してしまう前に、自分でできるメンテナンスを試して、いつでも安心して走れるようにしましょう。
最低限!こまめに行いたい3つのメンテナンス
メンテナンスといっても、自転車ショップのように工具を揃えて、専門的に行う必要はありません。
乗る前や乗った後に気軽にできる、簡単なメンテナンスでも、十分に効果があります。ここからは、最低限やっておきたい簡単なメンテナンスを3つご紹介します!
【週1回〜】タイヤの空気圧チェック
まず、週に1度、乗る前に、メーター付きの空気入れで、タイヤの空気圧をチェックしましょう。適切な空気圧を守ることで、パンクのリスクが少なくなります。
シティサイクル(ママチャリ)は、タイヤを触って、柔らかかったら空気を入れますが、クロスバイクでその状態だと、空気はほとんど入っていないでしょう。そのまま乗れば、パンクや、ホイールを傷つけてしまう可能性が大です!
タイヤによって空気圧は異なるため、空気を入れる前に、適正値を確認しておきましょう。適正空気圧は、タイヤ側面に刻まれていることがほとんど。たとえば28Cのタイヤなら、80~90psiくらいを目安にした製品が多いですよ。実際に触ってみるとわかりますが、適正値まで空気を入れると、けっこうカチカチです。
▼▼空気の入れ方の詳細はこちら▼▼
【月1回、雨が降ったあと】チェーン洗浄&注油
走行中、地面からホコリや砂を巻き上げたチェーンは、どんどん黒くなっていきます。そのままにしていると、変速がスムーズにいかないなど、快適に走れない原因になるので、月に1回はチェーンの洗浄をしましょう。
また、チェーンが乾燥していると、ギアの歯が削れて変速の調子がおかしくなる、チェーンが伸びる、サビやすくなるなど、トラブルに繋がります。濡れた路面を走ったあとも、チェーンの汚れをよく拭き取り、注油しておきましょう。
チェーンの洗浄や注油は難しいイメージがあるかもしれませんが、実際にやってみると手順は単純。慣れればあっという間にできる作業なので、ぜひチャレンジしてみてください!
▼▼チェーンの洗浄・注油方法の詳細はこちら▼▼
【汚いと感じたら】車体の拭き掃除
砂ぼこり、泥はね、チェーンオイルの飛び散りなど、自転車は乗るだけでも汚れてしまいます。汚れたままのフレームは傷つきやすく、金属パーツはサビが発生することも。
そのため、フレームが汚れていると感じたら、タオルや専用クロスで拭いてあげましょう。とくに雨が降った後などで濡れているなら、放置せず、水気がなくなるまで拭き取ってください。チェーンやネジなど、金属部分は、拭いた後に注油しておくと、サビにくくなりますよ。
ひどい泥汚れの場合は、そのまま拭くとフレームが傷ついてしまうため、水で洗い流してから拭きましょう。またリムブレーキのクロスバイクだと、ホイールのリム部分が汚れているとブレーキの利きが悪くなるので、きれいに拭きましょう。
余裕があるときの3つのメンテナンス
時間があるときは、しっかりしたメンテナンスにもチャレンジしてみませんか?
少し手間はかかりますが、その分、日々のメンテナンスの効果がさらにアップしますよ。
車体をがっつり洗車
拭くだけでなく、車体用洗剤を使って車体を洗うと、こびりついた汚れもきれいになるかもしれません。
ホイールを外し、車体を逆さにすれば、手が届きにくいところも作業しやすくなります。仕上げにワックスやコーティング剤を塗ってあげれば、新車のようにピカピカに仕上がるかも?!
各ボルトの締め直し
ボルトは、しっかり締めていても、乗っているうちに徐々に緩んできます。事故やケガの原因につながるので、定期的に六角レンチ(アーレンキー)で、緩みを確認しておきましょう。
とくに、ブレーキ・ハンドル・サドル・ペダルは、要チェック。ただ、力任せに思いっきり締めると、ひび割れや変形してしまう場合があるので、ゆっくりと締めることを心がけてくださいね。
チェーンの伸びをチェック
経年劣化でチェーンが伸びてくると、変速がスムーズにいかなくなります。変速の調子がおかしいと感じたら、「チェーンチェッカー」を使って、伸びを確かめてみましょう。
また使用頻度にもよりますが、走行距離3,000kmを目安にチェーンを交換してしまうのがおすすめです。
メンテナンスに便利なアイテム
クロスバイクに乗るなら持っておきたい、基本のメンテナンスアイテムをご紹介します。いつでも作業できるように、ぜひ参考にしてみてください。
空気入れ
メーター付きのポンプなら、簡単に空気圧もチェックできますよ。持ち運びしやすい携帯ポンプもありますが、自宅で使うなら、一度にたくさんの空気が入るフロアポンプが便利です。
パナレーサー ゲージ付アルミ製フロアポンプ
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メンテナンススタンド
クロスバイクを自立させるスタンド。後輪を浮かせた状態で作業ができるため、チェーンの確認など、メンテナンスがしやすくなります。
Veloline 折り畳み式メンテナンススタンド
後輪ハブを挟みこんで固定するスタンド。保管、展示用ディスプレイスタンドとしても使用可能。
タイヤサイズ | 22インチ~27.5インチ |
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クイックレバー幅 | 13mmまで対応 |
材質 | スチール、樹脂 |
重量 | 約1kg |
本体折畳時サイズ | 約42cm(縦)x34.5cm(横)x4.5cm(厚さ) |
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六角レンチ(アーレンキー)
ボルトを締めるときに欠かせないツール。自転車のボルトの多くは、六角形の穴がついていますが、サイズはいろいろ。複数のサイズがセットになった六角レンチを選ぶといいでしょう。
PBスイスツールズ ボール付ロングショートヘッドレインボー六角レンチセット
PBスイスツールズ ボール付ロングショートヘッドレインボー六角レンチセット
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パーツクリーナー
フレームのちょっとした汚れを拭き取りたいときにおすすめ。バイクの仕様によっては、擦りすぎると塗装が剥げてしまう場合があるので、様子を見ながら使ってくださいね。
ワコーズ BC-9 ブレーキ&パーツクリーナー
速乾性タイプのブレーキ・パーツ洗浄スプレー。ブレーキ周りの脱脂洗浄や機械部品に付着した油脂類の洗浄・脱脂に効果を発揮します。特にゴム・プラスチックに対して影響が少ないので、電子部品等の脱脂洗浄にも効果的です。逆さでの使用も可能です。
内容量 | 650ml |
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チェーンオイル
チェーンオイルは種類がありますが、自転車専用の製品が長持ちでおすすめです。さらに水置換性のあるタイプは、コマに入りこんだ余分な水分を排出するため、サビにくくなりますよ。
ワコーズ チェーンルブ
フッ素樹脂を配合し、潤滑性・耐摩耗性・浸透性 付着性に優れ、長期間潤滑効果を発揮します。ロングライドに耐え、日々変わる風雨の中での走行や 高速レースでも飛散しにくく、薄い被膜で砂や埃等が 付着しにくい特性を持っています。ハーフウェットタイプのチェーン用防錆潤滑剤です。
容量 | 180ml |
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自力で難しい箇所は、ショップにお願いしよう
ブレーキやギア周りなど、自分でメンテナンスするのが難しい箇所は、対応してくれるショップで頼みましょう。とくに変速機は、細かいパーツが多く、どこか悪くなっていても判断しづらいかもしれません。
また、見落としていたパーツが故障していた!なんてことも少なくないので、定期的に点検に行くのがおすすめです。新車は、2か月以内に一度、初回点検をおこないましょう。また毎日乗るなら、1か月に一度くらいの頻度で。そうでなくても100kmほど走ったら、ショップの点検を受けると安心です。
ただし点検作業の内容は、ショップにより異なります。無料で点検してくれることもあれば、工賃がかかる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
メンテナンスをして、安全に愛車と走ろう!
自分で愛車のメンテナンスができるようになると、さらに愛着が湧いてくること間違いなし。手をかけるたびピカピカになる愛車を見ていると、なんだか嬉しくなりますよね。
ちょっとした心がけで、故障しにくくなり、性能も長持ちするクロスバイク。せっかく乗るなら、乗りっぱなしではなく、こまめなメンテナンスをおこない、快適な走りを楽しみましょう!