自転車用アーレンキーおすすめ19選!ロードバイクに必要なサイズや選び方のポイント

自転車用アーレンキーおすすめ19選!ロードバイクに必要なサイズや選び方のポイント

アーレンキーはロードバイク・クロスバイク整備の必須工具ですが、たくさん種類があってどれを選べば良いのか分かりにくいですよね。

そこでこの記事では、サイクリング用の携帯マルチツールセット・自宅整備用のアーレンキーなど、目的別の選び方とおすすめ商品を紹介します。初心者の方におすすめの価格帯や使い方の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

アーレンキーとは?

アーレンキーで自転車の整備
撮影:筆者

アーレンキーとは、ロードバイク・マウンテンバイク・クロスバイクなどのスポーツサイクルに使われている六角ボルトを回すための工具です。「六角レンチ」と呼ばれることも多く、アーレンキーは自転車業界独自の呼び方です。

スポーツバイクではほとんどのパーツの固定に六角ボルトが使われているため、アーレンキーは基本工具の一つとなります。パーツ交換・調整・メンテナンスなどさまざまなシーンで必要になるので、自転車本体と一緒に購入するのがおすすめです。

アーレンキーの選び方

アーレンキーの内容
撮影:筆者

一口にアーレンキーと言ってもさまざまな種類があり、利用シーンによって選び方が変わります。例えば自宅整備用・サイクリング時の携行用では、必要な機能や選び方が違います。選び方のポイントを一つずつチェックしていきましょう。

自宅用アーレンキーの選び方

自宅で自転車を整備するためのアーレンキーは、持ち出すことがないので作業効率を重視して選びましょう。予算や使い方に合わせて、「L字型」「T字型とY字型」「ソケット型」の3種類から選ぶのがおすすめです。

汎用性が高くコスパが良い「L字型」

L字型のアーレンキー

シンプルなL字型のアーレンキーは、幅広いシーンで使える汎用性とコストパフォーマンスを持ち合わせており、初めてのアーレンキーにおすすめです。

シンプルで使いやすいので、これから自転車の整備を覚える初心者の方にピッタリです。きちんとした工具メーカーのアーレンキーでも比較的リーズナブルな価格で手に入るのもうれしいポイント。

作業のしやすさなら「T字型」と「Y字型」

自分でスポーツバイクのメンテナンスを頻繁に行う方は、作業性に優れるT字型とY字型のアーレンキーがおすすめです。

T字型のアーレンキー
出典:楽天市場

T字型のアーレンキーはトルクをかけやすく、ボルトをくるくると素早く回せるので確実かつ効率的な作業ができます。L字型のアーレンキーより長いものも多く、狭い場所の作業にも使いやすいです。

Y字型のアーレンキー
出典:楽天市場

Y字型のアーレンキーは3つのサイズがワンセットになっているので、ほかのサイズに持ち替える手間が無く、一本でいろいろな整備をこなせるのがメリットです。

カーボンパーツの締め付けは「ソケット型」

ソケット型のアーレンキー
出典:楽天市場

フレームやパーツにカーボンが使われているスポーツバイクをお持ちの方は、トルク管理ができるソケット型のアーレンキーを選びましょう。

カーボンパーツは締めすぎると破損するリスクがあるため、ソケット型アーレンキーとトルクレンチで確実に作業する必要があります。ソケット型のアーレンキーはハンドルを付け替えることができ、トルクレンチと組み合わせればボルトを締める力を数値で管理できるので破損リスクを回避できます。


▼ 自転車用トルクレンチの詳しい記事はこちら

持ち運び用アーレンキーの選び方

サイクリングなど外出時に持ち運ぶアーレンキーは、作業性より携帯性を重視して選びます。

コンパクトで便利「携帯マルチツールセット」

携帯マルチツールセット

持ち運び用のアーレンキーは、複数のサイズやツールがまとめられている携帯マルチツールセットを選びましょう。セットになっている工具は製品によってさまざまで、必要最小限のアーレンキーだけのもの、メンテナンスに必要な機能が充実したものなどがあります。

自宅用のアーレンキーは別で用意する予定なら、携帯マルチツールセットは必要最小限のコンパクトな物を選ぶのがおすすめ。逆に、たくさんの機能を持つ携帯マルチツールセット一つで、自転車整備を覚えながら後で自宅用の工具を買い足していくのも一つの方法です。

【自転車でよく使うサイズ】4、5、6mmはマスト

4.5.6mmサイズのアーレンキー

どの形状のアーレンキーを選ぶ場合も、必ず4・5・6mmのサイズが含まれているものを選びましょう。スポーツバイクには4~6mmの六角ボルトが使われていることが多く、このサイズがあれば、ほとんどのメンテナンスはこなせます。

海外製品などインチ規格のアーレンキーもあり、間違って購入すると使えないケースもあるので注意してください。

ペダル交換もするなら8mmも

8mmアーレンキーでペダル交換
撮影:筆者

基本メンテナンスに加えて、ペダル交換も行うなら、8mmサイズが含まれているアーレンキーを選びましょう。

製品によってはペダルレンチが使えないケースもあり、その時は8mmサイズのアーレンキーが必要です。ただし、ペダルによっては6mmサイズやアーレンキーが使えないものもあるので、交換前後の製品を確認してみてください。


▼ 自転車ペダル交換についてはこちら。

ボールポイントタイプは使い勝手が◎

ボールポイントタイプのアーレンキー

作業効率を重視するなら、ボールポイントタイプのアーレンキーを選ぶのがおすすめ。ボールポイントタイプのアーレンキーは少し斜めの角度でもボルトを回せるため、手が入りにくい狭い場所の作業効率が良いのです。

L字型・T字型のアーレンキーにはボールポイント機能が付いていることが多いので、選ぶ時に注目してみましょう。

価格の目安は?

お金

同じサイズ・形状のアーレンキーでも価格帯はかなり幅広いですが、携帯マルチツール・L字型セットなら2,000円以上のものを選ぶのがおすすめです。この価格帯なら工具メーカーのアーレンキーが選べるので、精度や耐久性の心配が少なく、ボルトを舐めずに長く使うことができます。逆に相場より安すぎる海外製品は、精度や耐久性に難がある可能性があり、注意してください。

さらに精度や耐久性が高いハイエンド価格帯のアーレンキーもありますが、使用頻度が高いプロ向けなので、まだ初心者の方などは、そこまでは必要ないでしょう。

アーレンキーのおすすめ19選

先ほど解説した選び方に合わせて、形状別におすすめのアーレンキーを合計19個ご紹介します

スポーツバイクの基本メンテナンスに必要な4・5・6mmが含まれているものをピックアップしています。使い方や目的に合わせて、8mmサイズやボールポイントなどプラスαの機能に注目してみてください

L字型アーレンキーのおすすめ4選

L字型アーレンキーは、自宅整備に使いやすく精度が高いアイテムをピックアップしました。

TONE ロングボールポイントL形レンチセット BPLT90

日本メーカーの高品質なアーレンキーセット

自転車整備に必要なサイズとボールポイント機能がセットになったアーレンキーです。耐摩耗性を高めていて、長く使えるのもうれしいポイント。

重量(g)470
材質‎合金鋼
8mmサイズ
ボールポイント
長さ(mm)138~180
セット内容

GRUNGE カラーボールヘックスレンチ

サイズが分かりやすいカラー付のアーレンキー

サイズごとに色分けされていて、作業中の使い分けが便利なアーレンキーセット。コンパクトなサイズ感で、細かい自転車の整備に使いやすいです。

重量(g)-
材質-
8mmサイズ
ボールポイント
長さ(mm)-
セット内容1.5mm、2mm、2.5mm、3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mm

PARKTOOL ヘックスレンチセット

自転車工具メーカーならではの高精度アーレンキー

1963年から自転車工具をつくっているPARKTOOLのアーレンキーで、高い精度と耐久性が魅力。価格は少しだけ高めですが、そのぶん長く使えますよ。

重量(g)-
材質-
8mmサイズ
ボールポイント
長さ(mm)-
セット内容-

HOZAN ボールポイントレンチセット W-111

狭い場所で使いやすい首下ショートタイプ

L字型の短辺側がショートになっているので、狭い場所のボルトが多い自転車整備にピッタリ。ねじれにくくなるので、トルクをかける整備にも使いやすいです。

重量(g)117
材質特殊合金鋼
8mmサイズ×
ボールポイント
長さ(mm)142~180
セット内容-

T字型アーレンキーのおすすめ4選

T字型のアーレンキーは、複数サイズのセットで自転車整備にすぐ使えるものをピックアップしました。ボールポイントの有無やグリップの形状に注目して選んでみてください。

GORIX 六角レンチセット GX-HW63

スタンド付きの便利なT字型アーレンキーセット

専用スタンド付きなので、必要なサイズをサッと選びやすいのがうれしいですね。壁や棚に固定して使うこともできるので、おしゃれな自転車用ガレージにもピッタリです。

重量(g)-
材質-
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容トルクスT25

TRUSCO T型ボールポイント六角棒レンチセット 8本組

ボールポイントタイプのT型アーレンキーセット

約25度まで傾けて作業ができる、ボールポイントタイプの便利なT型アーレンキーセットです。軸を持って素早く回しやすいハンドル形状なので、作業効率を重視したい方におすすめ。

重量(g)947
材質クロムバナジウム鋼
8mmサイズ
ボールポイント
長さ(mm)-
セット内容-

シャンディーニ T型 六角レンチ セット

収納バッグ付きのT型レンチセット

収納バッグが付いているので無くしにくいT型レンチセットです。コストパフォーマンスが高いので、最初のワンセットにおすすめ。

重量(g)860
材質CRV
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)100~150mm
セット内容-

TONE グリップヘキサゴンレンチセット TGHW700

滑り止め加工されたグリップが握りやすい

グリップ部分に滑り止め加工されていて、確実に作業しやすいT字型アーレンキー。二方向を使い分けられるので、細かい作業やトルクをかけるときなどさまざまなシーンで活躍します。

重量(g)940
材質-
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)203mm
セット内容-

Y字型アーレンキーのおすすめ4選

自転車整備に必要なサイズがワンセットになったY字型アーレンキーは、シンプルなもの、作業効率が良いものなどをピックアップしました。

BBB スリースター ヘキサレンチ BTL-28

シンプルで癖のない使いやすさ

自転車整備に使いやすい、シンプルな形状&デザインのY字型アーレンキーです。オランダの自転車パーツメーカーBBBの製品なので、精度や品質も安心ですね。

重量(g)
材質
8mmサイズ×
ボールポイント×
長さ(mm)
セット内容

VESSEL スリーポイントヘックスドライバー TD-240G

手になじむ形状で力をかけやすい

エルゴノミックハンドル形状で手になじみやすく、力をかけやすいY字型アーレンキーです。リーズナブルな価格も魅力。

重量(g)
材質
8mmサイズ×
ボールポイント×
長さ(mm)
セット内容-

TOPEAK Y ヘックス スピード レンチ 4/5/6mm

早回しで効率的に作業できる!

ボルトを早回しできるスピードスリーブ機能搭載で、効率的に作業できるアーレンキーです。クロムバナジウム素材で耐久性にもしっかり配慮されています。

重量(g)90
材質クロムバナジウム
8mmサイズ×
ボールポイント×
長さ(mm)
セット内容

PARKTOOL Y型ボールポイントヘックスレンチ 4/5/6mm AWS-8

ボールポイントタイプの使いやすいY字型アーレンキー

自転車整備に必要な4・5・6mmのアーレンキーがワンセットになっているので、基本的な整備なら工具を持ち替える必要がありません。斜め作業できるボールポイントタイプになっているので、手が届きにくい場所でも使いやすそうです。

重量(g)-
材質-
8mmサイズ×
ボールポイント
長さ(mm)-
セット内容-

ソケット型アーレンキーのおすすめ3選

ソケット型アーレンキーは、ラチェットハンドルタイプでスピーディーに作業できるもの、トルク管理ができるものをピックアップしました。

DuraTech ソケットレンチセット 20点組

サイズ豊富で幅広い整備に対応

必要なアーレンキーのサイズを網羅しつつ、比較的リーズナブルな価格で購入しやすいソケットレンチセットです。

重量(g)670
材質高品質鋼
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容トルクス(T10・T25・T30)

TONE ヘキサゴンソケットレンチセット H2072

自転車整備に必要なサイズがワンセットに

基本整備からペダル交換までカバーできるサイズがそろった、ソケットアーレンキーのセット品です。エクステンションバーも付属しているので、狭いところの作業にも対応しやすいです。

重量(g)800
材質Multiple
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)
セット内容

CYCLISTS トルクレンチセット

カーボンパーツの締め付けに使えるトルクレンチセット

2~24Nのトルク設定で、カーボンパーツを確実に固定できるトルクレンチセットです。自転車整備に必要なサイズのアーレンキーが最初からセットになっているので、購入してすぐに使うことができます。

重量(g)694
材質-
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容トルクス(T20・T25・T30)

携帯マルチツールセットのおすすめ4選

サイクリングのお供に持っていく携帯マルチツールは、最小限の機能で軽量なもの、一通りの整備ができる機能性重視のアイテム、自転車のスタンドにもなるアイデア商品などをピックアップしました。

EIGHT マルチツールセット KPH-1

シンプル&軽量でサイクリング用にピッタリ!

自転車の整備に必要なアーレンキーがそろった、シンプルかつ軽量なセットで、サイクリングに持っていくのにぴったり。六角レンチ専門メーカーのEIGHTが精度にこだわって作っているのもうれしいポイント。

重量(g)112
材質合金鋼
8mmサイズ×
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容※アーレンキーのみ

TOPEAK MINI9

必要な機能を備え100を切る重量

自転車整備に必要なアーレンキーサイズを網羅しつつ、アルミ合金製で重量を抑えているのが特徴。持ち運び用のネオプレーンケースも付属します。

重量(g)92
材質アルミ合金
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容プラスドライバー・トルクスT25

CRANK BROTHERS MULTI-20

自転車整備に必要な機能が充実のマルチツールセット

マウンテンバイクのパーツで人気が高いCRANK BROTHERSがラインナップする、機能充実の携帯マルチツールセットです。20通りの機能にはチェーンツール・チューブレスタイヤ修理ツールなど含まれていて、自転車整備を一通りこなせる内容です。

重量(g)203
材質-
8mmサイズ
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容プラスドライバー・マイナスドライバー・トルクス(T10・T25)・オープンレンチ・チェーンツール・タイヤプラグ・バルブコア抜き・ローターストレイテナー・スポークレンチ

MINOURA ペダルスタンド付き携帯工具 HPS-9

アーレンキーとスタンド機能がセットになったアイデア商品

アーレンキーとペダル型のスタンド機能がセットになったアイデア商品です。スタンドの無いクロスバイク・ロードバイクでお店などに立ち寄ることが多い方におすすめ。

重量(g)162
材質-
8mmサイズ×
ボールポイント×
長さ(mm)-
セット内容プラスドライバー・タイヤレバー・ペダルスタンド・自画撮り用スタンド

アーレンキーの使い方

アーレンキーの正しい使い方を知ることで、正確かつ効率的なメンテナンスをすることができます。使用頻度が高いL字型・Y字型の使い方をそれぞれチェックしておきましょう。

L字型の使い方

まずは基本的なL字型アーレンキーの使い方を覚えておきましょう。携帯マルチツールセットを使うときも基本的な考え方は同じです。

手順1:サイズにあったアーレンキーを選ぶ

アーレンキーの使い方手順1
撮影:筆者

まずは六角ボルトの穴に合うサイズのアーレンキーを選びます。サイズが大きいアーレンキーは穴に入らず、小さいと空回りしてボルト穴を舐めてしまう可能性があります。「舐める」とはボルト穴が削れてしまうことです。大きいサイズから一つずつ小さくしていくと正しいサイズを確実に見つけやすく、間違えるリスクを抑えられます。

正しいサイズのアーレンキーは力を入れずにセットでき、ほんの少しだけカタカタと動く「遊び」がある状態になります。

手順2:長い方を持って、ゆっくり回す

アーレンキーの使い方手順2
撮影:筆者

ボルトを緩めるときは力をかけやすいように、アーレンキーの短い方を穴に差し込み、長い方を持って回します。穴に対してアーレンキーをまっすぐ、奥までしっかり差し込んでください。差し込みが浅かったり、斜めになったりすると、ボルトを回したとき頭を舐めてしまう可能性が高くなります。

手順3:ボルトを緩める

アーレンキーの使い方手順3

ボルトを緩めるときは反時計回り、締めるときは時計回りに回します。アーレンキーの中心をまっすぐに保ち、円を描くように回転させるようにしてください。

ボルトが一気に緩むと手をぶつけてケガをしたり、自転車のフレームやパーツを傷つけたりする可能性があります。進行方向に障害物がないか確認してからアーレンキーに力をかけましょう。

手順4:最後は持ち替えて作業すると効率的

アーレンキーの使い方手順4
撮影:筆者

六角ボルトが緩んで軽い力で回るようになったら、アーレンキーの長い方を穴に差し替えたほうが効率的に作業できます。締める作業のときは、最初に長い方を穴に差し込んである程度回してから、短い方に差し替えて力をかけましょう。

簡単に回るくらいまで緩んだら、アーレンキーを使わず手で回した方がボルトを落下させずに無くすリスクを軽減できます。

Y字型の使い方

3つのサイズのアーレンキーがセットになったY字型は、複数のボルトがある場所をメンテナンスするときに使う効率的です。

手順1:サイズにあったアーレンキーを選ぶ

Y字型アーレンキーの使い方手順1
撮影:筆者

Y字型アーレンキーも、ボルト穴に合うサイズの見つけ方はL字型と同じです。穴に対しまっすぐにアーレンキーをセットし、正しいサイズを選べているか確認しましょう。

手順2:包み込むように握って回す

Y字型アーレンキーの使い方手順2
撮影:筆者

写真のように、Y字型を包み込むように握ると効率的に力をかけやすいです。ボルトが固着してうまく緩まないときは、ムリせずY字型ではなくほかのアーレンキーを使いましょう。

手順3:緩んだらY字の中心をくるくる回す

Y字型アーレンキーの使い方手順4
撮影:筆者

ボルトが緩んだら、写真のようにY字型の中心をつまんでくるくる回すと効率的です。ある程度緩んだらボルトを手で回して落下を防ぎましょう。

アーレンキーのよくある疑問

アーレンキーを選ぶとき、使うとき、疑問に感じる方が多いポイントについて解説します。

アーレンキーと六角レンチは同じ物?

アーレンキーのセット

「アーレンキー」「六角レンチ」「ヘキサゴンレンチ」「ヘックスレンチ」などはすべて同じ物を指しています。アーレンキーは自転車業界独自の呼び方で、、アメリカの工具メーカー「AllenManufacturing Company」が発明したことが由来と言われています。

100均のアーレンキーは自転車メンテナンスに使える?

サビた100均のアーレンキー
撮影:筆者

100均やホームセンターなどで売っている安いアーレンキーでも、自転車のメンテナンスをすることは可能です。ただし、安いアーレンキーを使うと、様々なリスクがあるので要注意。

例えば、安いアーレンキーは強度・精度が低いものが多く、六角ボルトの頭をなめてしまうリスクが高くなります。また表面のメッキやコーティングが弱いと、アーレンキー自体がサビてしまう可能性も。サビたアーレンキーをほかの工具と一緒にしておくと、サビが移ってしまうこともあります。

撮影:筆者

工具メーカーのアーレンキーは耐久性が高く、長く使うことができるので結果的にはお得になります。上の写真の携帯マルチツールセットは、筆者が初心者の頃に購入してから15年近く使い込んだものです。サビや摩耗などもなく、まだまだ現役で使える状態です。

アーレンキーとトルクスレンチは違う物?

アーレンキーとトルクスレンチ

撮影:筆者

トルクスレンチはアーレンキーと見た目やサイズが似ていますが、違う物で互換性がないので注意しましょう。

上の写真は、左がアーレンキー、右がトルクスレンチです。トルクスレンチを使うボルトは、ブレーキディスクの締め付けに使われていることが多いです。マルチツールセットに含まれていることもありますが、ブレーキの整備を自分でしない方は優先しなくても大丈夫です。

自転車のどのパーツでアーレンキーをよく使う?

自転車のブレーキをアーレンキーで調整
撮影:筆者

スポーツ自転車のパーツには六角ボルトがたくさん使われていて、次のような場所を整備・調整するときにアーレンキーが必要になります。

アーレンキーを使うパーツの例

  1. シートクランプ
  2. サドル
  3. ブレーキ・シフトレバー
  4. ハンドル・ステム
  5. ブレーキ

特にサドルの高さや前後位置、ブレーキ・シフトレバーの位置調整などの整備で、アーレンキーを使うことが多いです。パーツ交換・調整・メンテナンスなど、さまざまなシーンでアーレンキーを使うので、前述したように4~6mmのサイズをそろえておきましょう。

使いやすいアーレンキーで楽しい自転車ライフを

自転車用アーレンキーのセット

自転車整備の基本工具の一つであるアーレンキーは、形状や機能のバリエーションがたくさんあります。目的に合わせたアーレンキーを選ぶことで、自転車整備が効率的に・楽しくなりますよ♪使いやすいアーレンキーを見つけて、自転車ライフをさらに楽しみましょう。

アーレンキーの人気売れ筋ランキング

楽天市場、Yahoo!ショッピングの人気売れ筋ランキングも、ぜひチェックしてみてください。

「アーレンキー」に関する おすすめ記事はこちら

アーレンキーに関して、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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