自転車のペダル交換を詳しく紹介!工具や手順を確認しよう

自転車のペダル交換を詳しく紹介!工具や手順を確認しよう

ママチャリやシティサイクルだとペダル交換をあまり行いませんが、クロスバイクやロードバイクの場合、「かっこ良いペダルに変えたい」、「ビンディングペダルに変えたい」と考える人も多くなってきます。今回は、工具別に2種類のペダル交換の方法を、わかりやすくご紹介します。

目次

なぜペダル交換するのか

お洒落なペダルや機能的なペダルにカスタマイズ!

出典:楽天市場

ペダル交換の主な目的は、オシャレなペダルで「かっこ良い見た目にしたい」、ビンディングペダルなどで「速く快適に走りたい」などが多いでしょう。

そんな自転車の楽しみ方の幅が拡がるペダル交換は、自分で出来ればコストもかからず、好きな時に交換できるようになります。ぜひ、挑戦してみましょう。

2つの交換方法

代表的な交換方法の2つをご紹介します。作業前に、持っている工具や、自分の自転車を確認して、合う方法でペダル交換をしましょう。

方法その①:ペダルレンチを使う方法

ペダルのねじをレンチを使って、取り外しする方法です。自転車のペダル交換は、15mmのサイズのレンチが必要ですが、少し特殊なサイズです。汎用的な工具セットの中に無いことも多いので、お手持ちの工具を確認しましょう。またレンチのヘッドに厚みがあると、ナット部分に入らないこともあり、注意が必要です。

そこでおすすめなのは、自転車専用のペダルレンチ。サイズや厚さ、強度などがペダル交換に適した設計になっているので、一つ持っておいても良いでしょう。

▼▼ペダルレンチの詳しい記事はこちら▼▼

方法その②:アーレンキー(六角棒レンチ)を使う方法

スポーツバイクなどのピンディングペダルは、アーレンキーを使った方法でも、ペダル交換ができます。ビンディングペダルはねじ元にレンチをかける面が無い場合もあり、その時はアーレンキーを使ってペダル交換を行いましょう。

用意するアーレンキーは、柄が長いタイプが力が入れやすく、おすすめです。ペダル部分は、6mm、8mmなどのサイズが多いですが、事前に自分の自転車を確認して用意しましょう

Garage Zero L字六角レンチ 9本セット

サイズ1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mm(ボールポイント)

▼▼アーレンキーの詳しい記事はこちら▼▼

その他で準備したいもの

工具以外にも、あると便利なものがいくつかあります。

グリス

取り付けるペダルのねじにグリスを塗るのがおすすめです。グリスを塗らずに取り付けると、外すときに固着して取りづらくなる可能性があります。


潤滑スプレー

屋外保管の自転車など、ペダルのねじ部分がサビると、固着してハズレにくい場合があります。その時はネジ部分に潤滑スプレーを吹きつけ、数分放置させると外しやすくなります。必要に応じて準備しましょう。


自立スタンド

自立できるスタンド付きの自転車なら必要ないですが、スタンドがないロードバイクなどは作業時に自立させるスタンドがあると良いでしょう。

新しいペダルはネジの大きさに注意!

ネジの大きさ

新しく用意するペダルのネジのサイズが自分の自転車に合っているか確認しましょう。ペダルのねじサイズは一般的なシティサイクル、ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクであれば、ほぼ9/16インチです。ですが、BMXやビーチクルーザーなどの一部のペダルのサイズは、より細い1/2インチです。

それでは、実際のペダル交換の手順をご説明していきます!

ペダル交換の手順

では、交換の方法を手順を追って、ご紹介します。

まずは自転車を倒れないようにセット

まずは自転車を倒れないようにセット

作業に入る前に、自転車を自立させます。作業しやすい場所を確保して、自転車スタンド等でセッティングしましょう。

ベダルを取り外す

では、ついているペダルを取り外していきましょう。ペダルはきつく締められていますので、工具を使って緩めていきます。ペダルレンチ、アーレンキーを使ったそれぞれの方法を紹介します。

ペダルレンチで緩める場合

●レンチをかける位置を確認

ペダルの軸のクランク寄りのレンチをかける位置を確認しましょう。

●レンチをかける

位置を確認したら、レンチをかけます。この時、力が入れやすいレンチの角度やペダルの位置に合わせて、レンチをかけましょう。

●力が入る位置でナットを回して緩める

●力が入る位置でナットを回して緩める

ペダルレンチをナットにかけたら、体重をかけながらナットをゆっくりと回しながら緩めて行きます。右足のペダルは反時計回り、左足のペダルは時計回りに緩めます。この時、左手で逆側のペダルを抑えるなどし、ゆっくりと力をかけて回して緩めていきましょう。

また、固くて回らない場合は潤滑スプレーをねじ部分に吹き付けてもよいかもしれません。

アーレンキーで緩める場合

次にアーレンキーを使う方法です。

●アーレンキーを入れるナット位置を確認

アーレンキーで緩める場合は、ペダル側の反対側を確認して、六角穴の位置を確認しましょう。

●力が入る位置でナットを回して緩める

●力が入る位置でナットを回して緩める

アーレンキーをナットにセットしたら、ゆっくりと体重をかけながらナットを回し緩めて行きます。ペダル側から見て、右足のペダルは反時計回り、左足のペダルは時計回りに緩めます。

ナットが緩んだら、手でクランクを回して外すのが簡単!

②ナットが緩んだら、手でクランクを回して外すのが簡単!

ペダルレンチもしくはアーレンキーでねじが緩んだら、そのまま工具を回して、最後までねじを緩めてペダルを外しても良いですが、ペダルの軸を手に持って、進行方向にクランクを回すと簡単に外れます。

ペダルの取り外しが完了!

③ペダルの取り外しが完了!

ぐるぐるペダルを回すと、ペダルが取り外されます。左側のペダルも同様の手順でナットを緩めて、外していきましょう。

新しいペダルの取り付け

いま付いているペダルが外れたら、次は新しいペダルを取り付けて行きます。

ペダルの左右の確認

ペダルは左右で違う

ペダルは左右でネジを回す方向が違います。右側のペダルは一般的なねじと同じで、時計回りで締まり、反時計回りで緩みます。左側のペダルは、その逆で、いわゆる「逆ねじ」になっています。

その為、左右を間違えると、入らないだけでなく、ねじ山が潰れるなど破損の原因になります。ナット部分等に「R」(右)と「L」(左)などが、刻印されていたりするので、良く確認しましょう。

取り付けるペダルのねじ山にグリスを塗る

①取り付けるペダルのネジ山にグリスを塗る

新しく取り付けるペダルのねじ部分には、たっぷりグリスを塗りましょう。はみだしてしまったグリスは拭き取ってしまえば問題ないので、多めに塗るのがポイントです。また、クランク側のねじ穴に付着している古いグリスを、布なので拭き取ってしまいましょう。

まずは手で取り付けていく

②まずは手で取り付けていく

取り付けるペダルの左右を確認します。左右の確認ができたら、ペダルのねじをクランクのネジ穴に手でセットし、最初は指先でくるくる回してねじ穴に入れましょう。

ペダルを手に持ち、クランクを回して締めていく

③ペダルを手に持ち、クランクを回して締めていく

ねじ穴にペダルがはまったら、クランクを回して締めていきます。外す時と逆まわり(反時計回り)にクランクをまわして、締めていきましょう。

ある程度回し、クランクを回すだけでは締まらなくなったら、最後は工具で締めていきます。

④しっかり工具で締め付ける

最後はレンチもしくはアーレンキーを使って、しっかりと締めましょう。

●『ペダルレンチ』で締め付け

●『ペダルレンチ』で締め付け●『アーレンキー』で締めつけ

●『アーレンキー』で締めつけ

ペダル交換作業が完了!

⑤ペダル交換作業が完了!

工具できつく締め上げたら、ペダルの取り付けが完了です!慣れてしまえばとても簡単な作業なので、ぜひ自分で作業してみましょう!

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