メンテナンススタンドで自転車を整備!
ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクは、日々のメンテナンスが欠かせません。でもメンテナンスする時に、自転車を横倒しにしたり、壁に立てかけたりすると、作業効率も悪くなりますし、倒れると自転車が傷ついたりしてしまいます。
そんな時、メンテナンススタンドがあると、自転車を固定することができるので、メンテ効率もモチベも上がること間違いなし!。1つ持っておいて損はありませんよ。
メンテナンススタンドの種類
メンテナンススタンドには、しっかり自転車をつかんで固定するワークスタンドとも呼ばれるタイプと、簡易的に自転車を立たせておくディスプレイスタンド兼用タイプの、大きく2タイプがあります。それぞれに特徴があるので、紹介しますね。
【定番】クランプで固定して吊り下げるタイプ
シートポストやトップチューブをクランプで固定して吊り下げるタイプのメンテナンススタンドで、1か所をクランプするだけで簡単に自転車を固定できるのがメリット。エアロロードに多い、平たいシートポストやトップチューブのロードバイクの場合、使えないこともあるので、注意が必要です。
【本格的】ホイールを外して固定するタイプ
ホイールを外して、エンド(ホイールを取り付ける車軸の部分)を固定するタイプの、本格的なメンテナンススタンド。BB(ボトムブラケット:クランク軸を支える部分)とエンドの2か所でしっかりと自転車を固定することができ、自由に回転させたり傾きを変えることで、自転車をメンテしやすい位置にできます。
【簡易的】クイックリリース部分を挟むタイプ
後輪のクイックリリース部分を挟むタイプのメンテナンススタンドは、簡単に自転車を立てておくことができ、メンテ以外にも自転車の保管用にも使えます。価格が安いのも魅力。一方でクイックリリースの形状によってはうまく、はまらなかったり、また最近増えてきたスルーアクスルには専用タイプが必要だったりするので、自分の自転車に合うか、よく確認しよう。
【超簡単】シートステー・チェーンステーを引っ掛けるタイプ
シートステーとチェーンステーをスタンドのフックに引っ掛けて、自転車を立たせておくタイプのメンテナンススタンドは、引っ掛けておくだけなので、ほぼどんな自転車にも使うことができます。自転車をセットするのも簡単。もちろんディスプレイスタンドとして、自転車を部屋置きするときにも便利ですよ。
メンテナンススタンドの選び方
メンテナンススタンドの種類はわかったけど、どのタイプを選べばいいのか?という部分を、ご紹介します。
しっかりメンテナンスなら「ワークスタンド」
パーツの取り付け、取り外しなどしっかりメンテするなら、「ワークスタンド」と呼ばれるクランプして吊り下げるタイプや、フレームエンドを固定するタイプがいいでしょう。なんといってもしっかり自転車が固定されているので、ボルトをしめつけたり、細かい調整をしたり、作業がしやすく、いろいろなメンテをこなすことができますよ。
簡易スタンドにはちょっと注意
ハブを固定するタイプや、シートステーとチェーンステーで引っ掛けるタイプのディスプレイスタンド兼用タイプは、基本的には自転車を立たせているだけで、固定する力はありません。力を入れた作業や、ホイールを外しての作業には向いていません。また商品によってパンク修理やディレーラー調整を推奨していないものもあります(故障の危険あり)。超基本的なメンテはできるけど、作業には注意しましょう。
作業スペースの確保も忘れずに
自転車のメンテは意外と場所をとるもの。自転車をメンテナンススタンドに固定したり、タイヤ・パーツを外したりするには、広い作業スペースが必要です。作業によっては、オイルやダストで汚れることも。外したパーツが見つからない!なんてことが無いように、作業スペースを忘れずに確保するようにしよう。
本格的にメンテナンスしたい人にはコレ!
まずは、とことんいじりたい人むけの、メンテナンスをご紹介していきます。
ミノウラ RS-1800 ワークスタンド
WAKO'Sでお馴染みの和光ケミカルの経験とアイディアを活かして共同開発された、フレームエンド固定タイプのワークスタンドがミノウラの「RS-1800」。 スタンド上部を自由に水平回転させて、左右両面の作業を行うことが可能です。
対応アクスル | フロント:9mmクイック、12mmスルー、15mmスルー・リア:126/130/135mmクイック、12mmスルー(142mm) |
---|
GORIX(ゴリックス) メンテナンススタンドST-2
折りたたみ可能で、使わないときはコンパクトに収納できるGORIX(ゴリックス)のフレームエンド固定タイプのワークスタンドST-2。組み立て工具不要で、高さも800mmから1,060mmまで調整可能です。自転車のメンテや掃除に便利な高さで、作業もはかどります。
対応アクスル | フロントクイック100mm・リアクイック130/135mm |
---|
ミノウラ W-3100 自立式ワークスタンド 工具皿付
MINOURA(ミノウラ)のW-3100は、クランプ吊り下げタイプの 自立式ワークスタンドです。重量のあるスチールを素材で、どっしりと安定した作業環境を実現。本体を持ち上げるだけで脚をすぼめることができ、家具の隙間やベッドの下などにコンパクトに収納しておくことができます。
クランプ高さ | 1410mm(固定) |
---|---|
設置寸法 | W660xD600mm |
耐荷重制限 | 30kgまで |
重量 | 8.0kg(部品皿を含む) |
お手頃で簡易的なメンテナンススタンドならコレ!
続いて、ディスプレイスタンドとしても使え、簡単なメンテナンスをする時に便利なスタンドをご紹介します。
MINOURA(ミノウラ) DS-30BLT
リアハブをはさんで、自転車を立たせるスタンド。 本体の開く方向を変えることにより ワンタッチで2段階の高さを選択できます。
対応アクスル | クイックリリース |
---|
GIZA(ギザ) 1915メンテナンススタンドスルーアクスル用
スルーアクスル専用の、リアハブを挟み込むタイプのスタンドです。スチール製の本体に、ハブに傷をつけにくいレジンクランプを採用しています。
対応アクスル | スルーアクスル |
---|
MINOURA(ミノウラ) DS-520 ワークスタンド
フレームのリア三角(シートステーとチェンステー)の2箇所をフックに差し込むだけで 自転車を自立させることのできる、最も装着に力が要らないタイプのスタンドです。
基本的なメンテナンス項目
メンテナンススタンドを手に入れたら、さっそくメンテしてみましょう。ここではロードバイクの基本的なメンテナンス項目について、ご紹介します。
頻繁に行いたいメンテナンス
●タイヤの空気入れ
タイヤの空気入れは、ロードバイクに乗る前には必ず行っておきたいメンテです。空気を入れるついでに、タイヤがすり減ったり、ひび割れたりしていないか、異物などが刺さっていないかも、チェックしておこう。
●チェーン洗浄&注油
自転車をメンテスタンドにセットしたら、ゆっくりチェーンを回しながら、チェーンの洗浄と注油を行おう。チェーン洗浄はクリーナーをつけたウェスで拭くだけでも、かなりきれいになります。べったり汚れてしまう前に、こまめに洗浄&注油することが大事です。
●車体の拭き掃除
車体の拭き掃除もしっかりやっておこう。自転車は道路のほこりや泥だけでなく、汗やこぼれたドリンクで結構汚れるもの。水拭きしたあと、しっかり乾拭きしておくことで、自転車をきれいに、そしてサビを防ぐコツです。
▼▼関連記事はこちら▼▼
定期的に行いたいメンテナンス
●がっつり洗車
バイクの隅々まで洗剤やクリーナをつかって、がっつり洗車しよう。チェーンやギヤ周りは歯ブラシなどを使って、奥のほうの汚れをかき出すように。最後にたっぷりの水で洗い流してから、キッチリ拭き上げて乾燥させましょう。
●各ボルトの締め付け
走行中の振動で、バイクのボルトが緩んでいたりすると、トラブルのもと。各ボルトが緩んでいないか、締め付けてチェックしましょう。ただし締め付けすぎは厳禁。とくにカーボン素材のフレームやパーツは、締め付けすぎると割れたり、ヒビが入ったりすることも。自信がなければ、自転車ショップに依頼しましょう。
●チェーンの伸びチェック
チェーンの伸びも定期的にチェックしておきたいですね。チェーンは使用しているうちに、少しずつ伸びていきます。伸びたチェーンは、チェーン落ちしやすくなったり、変速が悪くなったり、最悪切れてしまうことも。チェーンチェッカーで伸びをチェックして、限度を超えていたら交換しよう。
▼▼関連記事はこちら▼▼
効率のよいメンテナンス作業で、自転車を長く快適に
自宅メンテナンスに、1つは持っておきたいメンテナンススタンド。日々のメンテから、がっつりメンテまで、メンテナンススタンドがあれば、作業効率もアップして、自転車を良いコンディションに保つことができます。大切な自転車をしっかりメンテして、長く快適に乗ろう!