ディスクブレーキで輪行しよう!手順や必要なアイテムを徹底解説

ディスクブレーキで輪行しよう!手順や必要なアイテムを徹底解説

ディスクブレーキの輪行、初めての方は「ディスクの輪行は難しいって本当?」「リムブレーキとの違いは?」「パッドスペーサーってなに?」など、不安に思うことが多いですよね。しかし、注意点さえ押さえてしまえば、それほど難しくはありません。

この記事では、ディスクブレーキの輪行に必要なアイテムや、輪行の手順について詳しく解説します。これからディスクブレーキの輪行にチャレンジしたい!という方は、ぜひご覧ください!

目次

ディスクブレーキの自転車で輪行してみよう!

ディスクブレーキ自転車の輪行

スポーツ自転車に乗り始めて走れる距離が伸びてくると、輪行でもっと遠くのエリアまで行ってみたくなりますよね。しかし、最近主流のディスクブレーキを搭載したモデルだと、「ディスクの輪行ってなんだか難しそう・・・」と、イメージを持つ方も多いようです。

確かに、リムブレーキの車種に比べると少しだけ手順が増えますが、必要なアイテムを揃えて気をつけるべきポイントを把握すれば、それほど難しいものではありません。輪行ができると行動範囲が広がって自転車ライフがさらに楽しくなりますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

リムブレーキタイプとの違いは、主に3つ

ディスクブレーキとリムブレーキの輪行で、違うポイントは主に3つ。次に紹介するアイテムが必要になりますよ。

リムブレーキタイプとの違い

  1. パッドスペーサー」が必要
  2. ローターカバー」も必要
  3. エンド金具」はスルーアクスル用

1. 「パッドスペーサー」が必要

ディスクブレーキの自転車を輪行する際は、パッドスペーサーが必要です。ホイールを外した状態でブレーキを握るとピストンが飛び出して、バッドが閉じてしまいます。油圧ディスクブレーキの場合、パッドが閉じてしまうと元に戻すのが難しく、ホイールがはまらなくなってしまうんです。

そこで、パッドの間にパッドスペーサーを挟むことで、ピストンの飛び出しを防ぐことができますよ。

2. 「ローターカバー」も必要

ブレーキローターを汚れから守るために、ローターカバーも必要です。輪行でホイールを脱着する際、ブレーキローターに汚れやオイルが付くと、音鳴り・制動力低下に繋がってしまうからです。そのため、ブレーキローターを保護するためのカバーが必要なんです。

また、ローターとスプロケットどちらにも使える「フリーカバー」も販売されていますよ。

3. 「エンド金具」はスルーアクスル用

ディスクブレーキ仕様の車種は、ホイールの固定にクイックリリースではなくスルーアクスルを採用していることがほとんど。そのためエンド金具を選ぶときは、スルーアクスル用を選びましょう

ただし、稀にですがディスクブレーキでクイックリリースを採用している車種もあるので、念のためご自身の自転車を確認するようにして下さい。

【おさらい】輪行に必要なアイテム

輪行 マナー ルール
出典:編集部

ディスクブレーキ・リムブレーキ共通で必要な「基本アイテム」「あった方がいいアイテム」を、おさらいしておきましょう。

基本アイテム

基本アイテムは「輪行袋」「スプロケットカバー」の2種類。自転車のタイプに問わず、必ず必要なアイテムですよ。

輪行に必要な「基本アイテム」

  • 自転車を入れる「輪行袋
  • フレームとの干渉防止「スプロケットカバー

自転車を入れる「輪行袋」

自転車を公共交通機関で輪行するためには、専用の「輪行袋」に入れる必要があります。輪行袋からフレームやパーツがはみ出していると電車などに乗れないため、車体をすっぽり包み込むサイズを選びましょう。

輪行袋には、「ホイールの固定用」「肩に担ぐ用」のバンドも基本的に同梱しています。また、「ディスクブレーキ専用の輪行袋」というのは特にありません。リムブレーキの車種で使っている輪行袋と同じでOKです。

フレームとの干渉防止「スプロケットカバー」

スプロケット(歯車)がフレームに当たって傷がつくのを防ぐため、スプロケットカバーも必要なアイテムです。スプロケットのギヤ数によってサイズが異なるので、ご自身の自転車のサイズを確認してから選んでくださいね。

あった方がいいアイテム

「フレームカバー」「チェーンカバー」は必須ではないものの、キズや汚れから自転車を守るためにあった方がいいアイテムです。

輪行に「あった方がいいアイテム」

  • フレームを保護する「フレームカバー
  • 油の付着を防ぐ「チェーンカバー

フレームを保護する「フレームカバー」

フレームに傷をつけないようにするには、フレームカバーを使用しましょう。ローターやスプロケットにカバーをかけても、うっかり壁にぶつけたりして傷がつく可能性があります。「絶対にフレームに傷をつけたくない!」という方は、フレームカバーの使用を検討してみてください。

油の付着を防ぐ「チェーンカバー」

手やフレームに油が付かないように、チェーンカバーを使用するのもおすすめです。チェーンの油が手につくと、知らないうちに他の場所にも広がっていることってありますよね。さらに、フロントのギヤもチェーンカバーで隠せるので、ホイールに傷がつくのを防げますよ。

ディスクブレーキの輪行手順を解説!

ここからは、ディスクブレーキの自転車を輪行する手順を1つずつ解説します。ロードバイク・マウンテンバイク・クロスバイクなど、どの自転車も輪行手順は基本的に同じなので、ぜひ参考にしてください。

当日にいきなりチャレンジすると、時間がかかりトラブルが発生することも考えられるので、自宅などで練習しておくのがおすすめですよ。

1. ボトルやライトなどは外しておく

ヘルメットやサングラス
撮影:編集部

最初に、自転車に取り付けられているボトルやライトなどのアクセサリーを外しましょう。作業中にフレームを逆さまにすることがあるため、これらのアクセサリーが落ちて壊れたり紛失したりするリスクがあるからです。

2. ギアを「アウタートップ」に入れる

ディスクブレーキ自転車の輪行手順②ギヤをアウタートップに入れる
撮影:編集部

輪行時はフロントのギヤをアウター(外側の大きいギア)、リアのギヤもトップ(外側)に入れてください。フロント・リア両方とも「一番外側のギヤに入れる」と覚えておきましょう

フロントをアウターにするとギヤの歯が隠れるので袋が破けにくくなり、リヤをトップにするとホイールを外しやすくなります。

3. ホイールをはずす

ディスクブレーキ自転車の輪行手順③ホイールを外す
撮影:編集部

自転車をひっくり返した状態でホイールを外します。ハンドルやサドルをキズ・汚れから守りたいときは、下に輪行袋を敷くのがおすすめ。自転車やホイールが倒れて傷がつかないように、安定した場所に置いて作業しましょう

また、フレームやディスクローターを傷つけないように、まっすぐ外すことを心がけてください。

▼ ホイールの外し方について、詳しく解説している記事はこちら!

4. パッドスペーサーをつける

ディスクブレーキ自転車の輪行手順④パッドスペーサーをつける
撮影:編集部

ホイールが外れたら、ブレーキパッド同士のすき間にパッドスペーサーを入れます。奥までしっかり差し込みましょう。油圧式の場合、パッドスペーサーを入れる前にレバーを握ると、元に戻らなくなってしまうので注意してください
油圧ディスクブレーキの自転車を長時間輪行する場合は、パッドスペーサーを付けた状態でレバーを固定しておくとエア噛み防止になります。

5. エンド金具をつける

ディスクブレーキ自転車の輪行手順⑤エンド金具を付ける
撮影:編集部

リヤホイールを外した部分にエンド金具を取り付けて、ディレイラーやフレームを保護します。地面に対してまっすぐになるよう調整してから、エンド金具がずれないようにしっかり固定しましょう。ここで、フレームを縦にして安定して自立するか確認してください

チェーンフックでたるみを取ったり、チェーンカバーで保護したりしておくとさらに安心です。

▼ エンド金具の付け方について、詳しく解説している記事はこちら!

6. スプロケットとローターにカバーを装着

ディスクブレーキ自転車の輪行手順⑥ローターカバーを付ける
撮影:編集部

外したホイールのスプロケットとローターにカバーを装着します。スプロケットカバーとローターカバー兼用のものを使うときは、混同しないように気をつけましょう。スプロケットのオイルがブレーキローターに付着すると、音鳴り・制動力低下に繋がってしまうからです。

また、ローターカバーをつけるときも、手で触らないように気をつけてくださいね。

7. ホイールをフレームに固定する

ディスクブレーキ自転車の輪行手順⑦ホイールを固定する
撮影:編集部

フロント・リア両方のホイールを、ブレーキローターを外側にしてフレームを挟み込むように固定します。スプロケットが内側に来るので、フレームと干渉してキズが付かないようにしっかり確認・保護しましょう

輪行袋に付属するバンドで、ダウンチューブ・シートステー・サドルの3か所を固定します。まずは緩めに仮止めして固定具合や干渉していないかを確認し、問題なければ本締めするとスムーズですよ。

8. 輪行袋に収納して完成!

ディスクブレーキ自転車の輪行手順⑧輪行袋に収納する
撮影:編集部

最後に、輪行袋に収納します。輪行袋の底に、自転車の置き方が指示されていることがあるので、確認しながら広げていきましょう

また、自転車をかつぐためのショルダーストラップをフレームにつけたら、輪行袋のストラップを通す穴があるので、先端を通して背負いやすい長さに調整してくださいね。袋を全体に被せたら、ひもを結んで完成です。

ディスクブレーキの輪行に関する、よくある質問・疑問

実際にディスクブレーキの輪行をするとき、疑問に感じることが多いポイントをまとめました。

ディスクブレーキ輪行の注意点は?

パッドスペーサーを付ける前にブレーキを握るのはNG
作成:編集部

油圧式のディスクブレーキを搭載した車種は、ホイールを外した状態でブレーキレバーを握らないように注意してください

ホイールを外したままレバーを握ると、ピストンが飛び出た状態で固定されてしまいます。飛び出たピストンとブレーキパッドを元に戻すのは大変なので、パッドスペーサーを挟むまでは必ず、レバーを握らないように気をつけましょう。

機械式と油圧式、輪行手順は同じ?

機械式・油圧式ディスクブレーキの輪行手順の違い
作成:編集部

自転車のディスクブレーキには機械式・油圧式の2種類ありますが、輪行の基本的な手順は同じです。ただし、機械式ディスクブレーキはホイールを外した状態でレバーを握ってもピストンが元の位置に戻るので、パッドスペーサーを挟む必要がありません

輪行のアイテムをそろえる前に、ご自身のディスクブレーキが機械式・油圧式のどちらなのか確認しましょう。

ディスクブレーキ輪行に挑戦して、行動範囲を広げよう!

ディスクブレーキ自転車を輪行する男性
撮影:編集部

ディスクブレーキの輪行は、注意すべきポイントもありますが、基本的な手順とコツを覚えてしまえば難しくはありません。本番前に練習しておけば、駅などで輪行するときも慌てずスムーズにこなせるでしょう。

ぜひ輪行をマスターして、自転車ライフをさらに楽しんでみてくださいね!

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