輪行のお供「エンド金具」
上記画像のようにフレームやフォークの先(エンド)に取り付けるアイテムが「エンド金具」です。ホイールを外して、自転車を持ち運ぶ「輪行」で、大切な自転車を守ってくれる重要なアイテムです。
縦方向の輪行袋等では、特に用意したい!
ホイールを外すと、ディレイラーなどもむき出しになった状態になります。もし、この状態でどこかにぶつけてしまうと、フレームの変形やディレイラー故障につながってしまうことも。
縦型の輪行袋や、フレームが地面にふれる輪行袋などでは、特にマストなアイテムです。
エンド金具の種類を確認しよう
エンド金具には、取り付け箇所や、自転車の種類によって、それぞれに合ったタイプがあります。
フロント用とリア用
ホイールを取付けるエンド部分の幅は、フロントとリアで違います。ですので、エンド金具もそれぞれ合ったサイズがあります。
クイックリリースだと、フロントが100mm。ロードバイクのリアは130mm、マウンテンバイクは135mmになるので、それぞれのサイズに合ったエンド金具を使います。
スルーアクスルには専用のエンド金具を
「スルーアクスル」の自転車の場合、クイックリリース用のエンド金具は使えません。スルーアクスル対応か、クイックリリース対応かを確認しましょう。
それぞれ、整理すると
「前輪が後輪か」、「クイックリリースかスルーアクスルか」で、エンド金具が変わります。エンド金具を探す時は、以下の表の数値を目安に参考にしてください。
シャフト径 | リアエンド | フロントエンド | |
クイック リリース | 9mm | 130mm | 100mm |
スルー アクスル | 12mm | 142mm | 100mm |
また、スルーアクスルでも、リアシャフト径が9mmのロードバイクや、マウンテンバイクでも、上記以外の規格もあるので、事前に必ず確認しましょう。
エンド金具の取り付け方
それでは、エンド金具の使い方を、リア用のクイックリリースタイプでご紹介していきます!
各パーツを確認して、車体にとりつける準備をしよう
「エンド金具(金属製の枠)」、「クイックリリース」、「筒状のパーツ」があります。
①エンド金具の左右の穴にクイックリリースを通す。
②エンド金具の内側に収まるように、筒のパーツをクイックリリースに通すようにはめる。
上記手順で、取り付ける準備をします。穴の位置で2段階の高さがあるので、ディレーラーの大きさに合わせて、組み立てましょう。また、エンド金具は、収納時はコンパクトに折りたたむことができたりします。
エンド金具をチェーンに通して組み立てると◎
エンド金具を組み立てる時に、上記画像のようにチェーンを通すように、組み立てると、セットしたときにチェーンにテンションがかかり、フレームや輪行バッグへの干渉を防げますよ。
取り付け⇢クイックレバーで固定する
エンド金具をフレームにセットしたら、クイックレバーを閉めてセットします。この時に「エンド金具の角度」が大切になってきますが、まずはチェーンステイと直線になるように取付け、後から微調整しましょう。
エンド金具の角度を調整
実際に置いてみて、サドルとエンド金具で自立できる角度(地面に直角になるように)に調整するのがポイントです。
エンド金具の取り外し方
基本的には取付け手順を逆にしますが、レバーを開放するとフレームが落ちてくる場合があります。フレームを安定させながら、リリースレバーを開きましょう。
王道のエンド金具なら、オーストリッチ
輪行に必要なアイテムはすべて揃っている、オーストリッチのエンド金具をご紹介します!
OSTRICH エンド金具 リア用 130mm
輪行アイテムの定番、ロードバイクのエンド幅130mmに対応するモデルです。フレームがあり自立するので、輪行袋を地面に置いてもリアディレーラーが保護されます。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 130mm |
高さ | 約110mm |
OSTRICH エンド金具 リア用 135mm
130mm用と同様ですが、マウンテンバイクのエンドに対応する135mmモデルです。リアディレーラーが長いマウンテンバイクの輪行におすすめです。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 135mm |
高さ | 約110mm |
OSTRICH エンド金具 フロント用 100mm
ロードバイク・マウンテンバイクともに、クイックリリース仕様の100mm幅に対応するモデルです。衝撃に弱いフロントフォークを保護しますので、万一に備えてあると安心なアイテムです。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 130mm |
OSTRICH エンド金具 リア用 12mm スルー
ディスクブレーキ仕様のロードバイクに多い、12mmスルーアクスルに対応するエンド金具です。付属のスペーサーで各エンド幅に対応できますが、自分のエンド幅に対応しているか確認しましょう。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 142mm |
高さ | 約110mm |
OSTRICH エンド金具 フロント用 12mm スルー
12mmスルーアクスルに対応した、フロント用のエンド金具です。製品はパイプ部分のみで、スルーアクスルは自転車に付属しているものを使用します。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 100mm |
BBBやTIOGA(タイオガ)のエンド金具もおすすめ
サイクルパーツとして人気が高い「BBB」と「TIOGA」のエンド金具をご紹介します!
BBB フォークグリップ BTL-49
ロードバイク・マウンテンバイクのエンド幅100mmに対応したモデルです。付属のディスクブレーキ用スペーサーは、ディスクブレーキ車の輪行には必需品です。
エンド幅 | 100mm |
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付属品 | ディスクブレーキスペーサー |
BBB チェーングリップ BTL-50
チェーンガイドが付くので、セットした時に無駄なチェーンの遊びが防げます。130mmと135mmのモデルがあるので、購入のときは確認しましょう。フレームが無いので、輪行袋を置くときは注意が必要です。
エンド幅 | 130mm・135mm |
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TIOGA フォークホルダーⅡ
付属のアダプターで、各シャフト径に対応するので、ロードバイクにもマウンテンバイクにも使用可能です。フロントフォークの形状によって、向きを変えて高さを変更できます。
材質 | アルミ |
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エンド幅 | 100mm |
対応シャフト径 | 5mm・12mm・15mm |
TIOGA リアエンドホルダーⅡ
クイックリリース・12mmスルーアクスルに対応し、エンド幅も4種類に使用できるマルチなモデルです。コンパクトに収納もできるので、輪行のお供に最適です。
材質 | アルミ・プラスティック |
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エンド幅 | 130mm・135mm・142mm・148mm |
対応シャフト径 | 5mm・12mm |
エンド金具は輪行に絶対必要?
エンド金具がなくても、適切な輪行袋を使えば、鉄道会社の規定等に違反することはないでしょう。ですが、輪行中は地面に置いたり、担いでいるときも不意に壁などに、ぶつかってしまうこともあるので、使用することを推奨します。
エンド金具で、安心の輪行を
もしエンド金具がない状態で、万が一リアディレーラーが壊れたり、エンドが曲がってしまうと、輪行どころではありません。エンド金具の使い方をマスターして、安心して輪行を楽しみましょう!
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