【2024】BMXのタイヤ、おすすめ13選。タイプ別に選び方もまとめました

【2025】BMXのタイヤ、おすすめ13選。タイプ別に選び方もまとめました

BMXのタイヤを交換したいけど、たくさん種類があって分からない・・・。

そんな方のために、ストリート&パーク・フラットランド・レースの3つのジャンルごとに、BMXのタイヤの選び方とおすすめ商品を紹介します。タイヤの太さやトレッドパターンの選び方、乗りやすい空気圧の調整、実際の交換手順も写真付きで分かりやすく解説します。

ライディングスタイルに合うタイヤを見つけて、BMXをさらに楽しみましょう!

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目次

見た目も乗り心地も変わるBMXのタイヤ

BMXのタイヤ

BMXのタイヤの大きさは基本的に20インチです。同じ大きさのタイヤでも、表面のパターンや太さなど様々な種類があり、BMXの乗り心地やトリックの成功率に大きく影響します。

また、タイヤは消耗品でもあるため、最初のカスタムパーツとしてもおすすめです。ブロックパターンやカラーを変えると、BMXの見た目も大きく変化するため、おしゃれにカスタマイズしたい方にもタイヤ交換はおすすめですよ。

【タイプ別】BMX用タイヤの選び方

BMXのライディングスタイルは大きく分けると次の3種類です。

それぞれのライディングスタイルに向いているタイヤの選び方をまとめましたので、自分の走り方、楽しみ方にあうタイヤの選び方をチェックしましょう。

パーク&ストリート

BMXのパーク

ジャンプや回転系のトリックに挑戦するパークやストリートライドでは、タイヤのグリップ力や衝撃吸収性などが重要になります。ほかのジャンルと比べると太めで滑りにくいトレッドパターンのタイヤが好まれ、色付きタイヤでデザイン性にこだわるライダーも多いです。

タイヤ幅は「2.0〜2.4インチ」がおすすめ

ストリートBMXのタイヤ幅

パークやストリートで乗るためのBMXのタイヤは、少し太めの2.0~2.4インチ幅が好まれる傾向があります。

バニーホップなどのジャンプ系トリックでは、エアボリュームが多い太めのタイヤだと着地時の衝撃を吸収しやすいのが大きな理由です。また、太めのタイヤの方が安定性が高く、トリックを決めやすいという意見も多いようです。

滑りにくいトレッドパターンがおすすめ

パークでBMXに乗る男性

パークやストリートではさまざまな路面を高速で走るため、滑りにくいトレッドパターンのタイヤを選ぶことをおすすめします。例えば、ストリートでは路面に砂が浮いていることがあるため、溝が少ないスリックタイヤだとスリップしやすくなります。

しかし、凹凸が大きいブロックタイヤではスピードが出にくいため、程よい溝があるセミスリックのトレッドパターンが最適です。

色付きタイヤで好みのスタイルに

色付きのBMXストリートタイヤ
出典:楽天市場

ファッションやカルチャーとのつながりも深いストリートやパークでのBMXライドでは、色付きのタイヤでおしゃれにカスタマイズするのもおすすめです。

タイヤはパーツの中でも存在感が大きいため、カラーによってBMXの印象がガラッと変わりますよ。ほかのパーツや服装と色を合わせるなど、カラーコーディネートも楽しんでみましょう。

フラットランド

BMXでフラットランドする男性

平らな路面でトリックの美しさを競うフラットランドでは、比較的細めのタイヤが好まれる傾向があります。また、タイヤを足で蹴って進む「スカッフ」のしやすさも重要なポイントです。

タイヤ幅は「1.75〜2.1インチ」がおすすめ

BMXフラットランドのタイヤ

BMXでフラットランドのトリックに挑戦する場合、多くのライダーは安定感とクイックな挙動のバランスを取りやすい、1.75~2.1インチ前後のタイヤ幅を選びます。

細めのタイヤは地面との接地面積が少ないため、スピードが低下しにくく、傾けたときにクイックな挙動が得られる傾向があります。一方、太めのタイヤは安定感が高く、グリップもしやすいため滑りにくくなるのが特徴です。ライダーの好みや挑戦するトリック、ライディングスタイルによって最適なタイヤ幅は異なるため、いろいろな太さを試してみるのがおすすめです。

スカッフしやすいトレッドパターンがおすすめ

BMXでスカッフするトリック

フラットランドでは、タイヤを蹴って進む「スカッフ」という動作が多いため、シューズとタイヤの滑りが良いトレッドパターンを選ぶことをおすすめします。

凹凸が大きいブロックパターンのタイヤだと、タイヤを蹴ったときにシューズの底に引っかかって上手く進めないことがあります。ですので、なるべく溝が浅いセミスリック程度のタイヤを選ぶのが良いでしょう。

レース

BMXのレース

400メートルのオフロードコースでタイムを競うBMXレースでは、スピードを出すために軽量で転がり抵抗が良いスリックタイヤが好まれる傾向があります。

タイヤ幅は「1.5〜1.75インチ」がおすすめ

BMXレースの細めのタイヤ

レースでは軽さと転がり抵抗を重視して、1.5~1.7インチ程度の細めのタイヤを選ぶライダーが多いです。

BMXのレースでは起伏のあるオフロードコースを駆け抜けるため、タイヤの転がり抵抗や軽さがとても重要になります。また、コースの中にはカーブもあるため、細めのタイヤでクイックにコーナリングする重要性も高いです。


「スリック」か「セミスリック」のタイヤを選ぼう

セミスリックのBMXタイヤ
出典:楽天市場

レースで走るコースはオフロードですが、近年は転がり抵抗が少ないスリックやセミスリックタイヤが主流です。なるべく溝や凹凸が少ないタイヤを選んだ方が、効率良くスピードを出せるためレースを早く走れる可能性が高くなります。

高空気圧対応なモデルか確認

BMXのレース

乗り心地よりスピードが重視されるBMXのレースでは、高気圧対応のタイヤを選びましょう。

レース向けのBMXタイヤは、転がり抵抗を軽減してスピードを出しやすいように、80psi以上の高気圧を入れられるモデルが多いです。

おすすめメーカー

BMXのタイヤをラインナップしているメーカーはたくさんあり、それぞれ強みや特徴が異なります。おすすめのBMXタイヤメーカーと特徴をご紹介しますので、ぜひ選ぶときの参考にしてみてください。

メーカー名ロゴ特徴
OdysseyOdysseyのロゴアメリカロサンゼルスのBMXブランドで、ストリート向けのパーツを幅広くラインナップ。BMXライダーのシグネチャータイヤも販売している。
CultCultのロゴストリートライダーから人気が高いアメリカのBMXブランド。おしゃれなデザインのタイヤもラインナップしている。
MaxxisMaxxisのロゴ台湾に本社を構える総合タイヤメーカーで、BMX向けの20インチモデルも開発している。ストリート・パーク・レースなど、幅広いライディングスタイルに対応。
kendakendaのロゴ台湾で創業したタイヤメーカー。独特のブロックパターンのオールドBMX向けのタイヤをラインナップ。
Vee Tire CoVeeのロゴタイで創業したタイヤメーカーを母体に持ち、20インチのBMX向けタイヤも幅広くランナップしている。


タイプ別BMXタイヤおすすめ13選

ここからは選び方でも紹介したBMXの3つのジャンルごとに、おすすめのタイヤをピックアップしてご紹介します。ライディングスタイルやBMXのデザインも踏まえて、お気に入りのタイヤを見つけてみてください。

パーク&ストリートタイヤ5選

パークやストリートでBMXのトリックに挑戦する方におすすめのタイヤをピックアップしました。耐久性やグリップ力が高く、トリックの練習をしやすいタイヤを中心にまとめています。

BSD DONNASTREET

ビード ケブラー
重量 680g(2.3インチ)
太さ 2.3・2.4インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー BLACK
TEAL
SURPLUS GREEN
最高空気圧 110psi

転がり抵抗とグリップ力を両立するトレッドパターン

センターは転がり抵抗を少なく、サイドはグリップ力を高めるために設計されたトレッドパターンが特徴のタイヤです。ストリート・パーク向けのタイヤですが、110psiの高気圧に対応しているので、幅広いライディングスタイルに合わせられます。

BSD Donnastreet Tire
出典:楽天市場

シンプルながらおしゃれなパターン、落ち着きのあるカラーラインナップも魅力です。

おすすめポイント

  • センターはフラットパターンで転がり抵抗を軽減
  • サイドはしっかりグリップするように設計されている
  • トリック時に気持ち良い高音が出るコンパウンド

Salt ストライク

ビード -
重量 594g
太さ 2.2インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 65psi

スピードとグリップを両立

ドイツのBMXパーツブランドSaltの、ストリート向けタイヤです。スピードとグリップを両立するトレッドパターンが特徴。トラクションを向上させるための刻み加工、ラバーサイドウォールによるサイドカット防止など、細かい工夫も盛り込まれています。

おすすめポイント

  • BMXに馴染むシンプルなトレッドパターン
  • センターはフラットで転がり抵抗を軽減している
  • ラバーサイドウォールによる高い耐久性

MAXXIS GRIFTER

ビード ケブラー
重量 505g(2.3インチ)
太さ 1.85・2.1・2.3インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 110psi

軽量なケブラービード&しっかりグリップ

タイヤ総合メーカーMAXXISのテクノロジーを凝縮した、軽量&ハイパフォーマンスなBMXタイヤです。デュアルコンパウンドで着地時にしっかりグリップし、軽量なケブラービードでさまざまなトリックをスムーズにこなせるように設計されています。110psiの高気圧に対応しているため、挑戦するトリックに合わせて調整できるのもうれしいポイント。

おすすめポイント

  • 最高のBMXフリースタイルタイヤをつくるために技術をつぎ込んでいる
  • 2種類のコンパウンドを使いしっかりグリップする設計
  • 2.3インチで505gと軽量

KENDA K-RAD

ビード ワイヤー
重量 470g(1.95インチ)
太さ 1.95・2.125・2.35インチ
トレッドパターン ブロック
カラー ブラック
最高空気圧 65psi

独特のトレッドパターンがおしゃれ

ストリート&パークBMXライダーの間で定番のBMXタイヤです。

KENDA BMXタイヤ K-RAD

独特のトレッドパターンはBMXのおしゃれなアクセントになり、ストリートやパークで必要になる転がり抵抗やグリップ力もしっかり考えられています。ワイヤービードですが比較的軽量で、価格帯が安いため練習用タイヤにぴったり。

おすすめポイント

  • 1.95インチで470gとワイヤービードの割に軽量
  • 独特のトレッドパターンがBMXライダーの間で人気
  • 転がり抵抗、耐久性、グリップ力のバランスが良いコンパウンド

ARES BIKES A-CLASS TIRE 45psi

ビード ワイヤー
重量 700g
太さ 2.3インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 45psi

フラットランドで人気のARES BIKESのストリート仕様

フラットランドで人気の高いARES BIKESがラインナップする、2.3インチのストリート用タイヤです。

ARES BIKES A-CLASS TIRE 45PSI

ストリートでのトリックはもちろん、スカッフしやすいトレッドパターンなのでフラットランドも練習したい方にもおすすめ。ブランドの頭文字をイメージしたトレッドパターンもおしゃれです。

おすすめポイント

  • フラットランドで人気のタイヤをストリート仕様に
  • ストリート&フラットランドの練習を両立したい方におすすめ
  • ハイグリップ仕様で安定感のあるライディング

フラットランドタイヤ5選

フラットランド向けのタイヤは、スカッフしやすいトレッドパターンのモデルを中心にピックアップしています。太さにも注目して、乗り味も含めて選んでみてください。

ARES BIKES  A-CLASS TIRE

ビード ワイヤー
重量 500g (1.90インチ)
太さ 1.75・1.9・2.1インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 125psi

フラットランドの人気タイヤ

フラットランドライダーの間で使用率が高い人気タイヤです。国内外のプロ選手も数多く使用しており、ライディングスタイルに合わせて太さを選べるのも人気のポイント。ワイヤービードのモデルは比較的価格がリーズナブルなため、タイヤの消耗が激しいスカッフ系トリックの練習にもぴったりです。

おすすめポイント

  • スカッフしやすいトレッドパターンとコンパウンド
  • プロ選手も使用するクオリティとパフォーマンス
  • ワイヤービードで価格を抑えている

ECLAT MUGEN TIRE

ビード ワイヤー
重量 420g(1.75インチ)
太さ 1.75・1.9インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 110psi

転がりとグリップ力を両立したフラットランドタイヤ

ストリートBMXで人気のパーツメーカーECLATが開発した、フラットランド用のタイヤです。ロードレース向けのタイヤでも採用されるコンパウンドで、転がりやすさとグリップを両立しているのが特徴。フラットランド向けの凹凸の少ないトレッドパターンですが、さりげなくおしゃれなアクセントにもなりそうです。

おすすめポイント

  • 1.75・1.9インチの太さを選べてクイックな乗り味を求める方におすすめ
  • 転がりとグリップのバランスにこだわったコンパウンドを採用
  • シンプルながらおしゃれなトレッドパターン

TIOGA POWERBLOCK TIRE

ビード ワイヤー
重量 325g(1.75インチ)
太さ 1.75・1.95インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 65psi

フラットランドの練習用にぴったり

元々レース用につくられたタイヤですが、癖が無く扱いやすいトレッドパターンのためフラットランドライダーにも使われているモデルです。連続するセンターブロックで転がり抵抗を減らし、サイドのパターンでグリップ力もしっかり確保しています。ワイヤービードながら300g台と軽量なのも使いやすいポイント。

おすすめポイント

  • フラットランドに使いやすい1.75、1.95インチをラインナップ
  • レース用に開発されているため転がり抵抗が少なく軽量
  • スカッフしやすいシンプルなトレッドパターン

Panaracer HP406

ビード ワイヤー
重量 380g
太さ 1.75インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー 黒・白
最高空気圧 85psi

BMXに合わせて選べる2色展開

日本メーカーパナレーサーがつくる、BMX向けタイヤです。転がりが良くスカッフしやすいトレッドパターンで、フラットランドの練習用タイヤにぴったり。

パナレーサー HP406
出典:Amazon

定番の黒のほかに白のトレッドカラーもあり、好みに合わせてチョイスできるのもうれしいポイントです。タイヤサイドのスキンカラーも、ほかのライダーと差別化したい方におすすめ。

おすすめポイント

  • 細身の1.75インチでスピン系トリックの練習におすすめ
  • おしゃれな2色展開でコーディネートも楽しめる
  • ワイヤービードで380gと軽量

ARESBIKES A-CLASS KEVLAR

ビード ケブラー
重量 約345g(1.75インチ)
太さ 1.75・1.9・2.1インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 110psi

フラットランド定番タイヤの軽量バージョン

フラットランドで定番のタイヤを、さらに軽量にしたケブラービード版です。ARESBIKEとIRCの共同開発で、特殊コンパウンドによりグリップ力が強化されています。折りたためるため保管の場所を取りにくく、スペアタイヤとして練習に持っていくことも可能です。

おすすめポイント

  • 軽量なケブラービードでさまざまなトリックの負担を軽減
  • 折りたためるため保管や持ち運びが容易
  • 125psiまでの高気圧に対応し、幅広いライディングスタイルに合わせられる

レースタイヤ3選

スピードとグリップ力が求められるレース用タイヤは、軽量で転がり抵抗が少ないモデルをピックアップしました。トレッドパターンや重量にも注目してみてください。

MAXXIS DTH

ビード ワイヤー
重量 570g(2.2インチ)
太さ 1.5・1.75・2.2インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 110psi

BMX北京オリンピックのために開発されたレースタイヤ

2008年の北京オリンピック、BMXレースのために開発されたタイヤです。デュアルコンパウンドで転がりやすさとコーナリングのグリップを両立。110psiまでの高気圧対応で、コースやライディングスタイルに合わせたセッティングも可能です。

おすすめポイント

  • 3種類の太さで好みやライディングスタイルに合わせて選べる
  • 2.2インチで570gと軽量に仕上げられている
  • 耐サイドカット性能を高めたEXOプロテクションモデル

MAXXIS Torch

ビード ワイヤー
重量 340g(1.5インチ)
太さ 1.1・1.3インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 85~110psi

スプリント向けの軽量レースタイヤ

細め&軽量のBMXレース用タイヤで、全力スプリントでスピードを求めるライダー向けのモデルです。MAXXIS独自のシルクワームテクノロジーを採用し、耐パンク性能と転がり抵抗の軽減を実現しています。

おすすめポイント

  • デュアルコンパウンドでコーナリングからゴール前のダッシュまでサポート
  • 耐パンク性能を高めレース中のトラブルリスクを軽減
  • 凹凸の少ないセミスリックパターンで転がりやすい

IRC Siren Pro

ビード アラミド
重量 400g(1.9インチ)
太さ 1.75・1.9インチ
トレッドパターン セミスリック
カラー ブラック
最高空気圧 100psi

BMXレース向けチューブレスレディタイヤ

トレッドパターンやコンパウンドをトップBMXライダー監修のもと開発されたレース用タイヤです。転がり抵抗を軽減するためにチューブレスレディ構造を採用しているのが特徴。ハンドリング性能や乗り心地など、レースのパフォーマンスを求める方におすすめの一本です。チューブを入れて、従来のように使うことも可能です。

IRC Siren Pro Tire
出典:Amazon

軽量でしなやかなアラミド繊維のビードを採用しており、折りたたんでコンパクトに保管できるのも特徴です。

おすすめポイント

  • センター部分はスリックでスピードを出しやすいパターン
  • サイド部分はコーナリング時のグリップが考えられている
  • チューブが無いためリム打ちパンクのリスクがない

BMXのタイヤの交換方法

実際にBMXのタイヤを交換するときに必要になる道具、手順を写真を見ながらチェックしていきましょう。

用意するもの

BMXのタイヤ交換に必要な道具
撮影:筆者

BMXのタイヤを交換するときは、次の道具を用意しましょう。

タイヤ交換に必要な道具

  • タイヤレバー
  • 15mmのディープソケット&エクステンションバー&ラチェットレンチ(ペグ付きの場合)
  • 15mmのメガネレンチまたはコンビネーションレンチ(ペグ無しの場合)
  • 空気入れ(米式バルブ用)
  • 空気圧ゲージ

ホイールを外してタイヤを交換するためには、上記の道具があればOKです。ペグ付きBMXの場合は、ナットがペグの奥にあるため、ディープソケットとエクステンションバーが必要です。

また、BMXのホイールは15mmのナットが付いていることが多いですが、異なるサイズの場合もあるので、必ずサイズを確認してから道具を用意しましょう。

交換手順

BMXのタイヤ交換前
撮影:筆者

今回はペグ付きBMXのフロントタイヤ交換の手順を解説します。

手順1:ホイールを外す

ひっくり返したBMX
撮影:筆者

ホイールを外す前に、まずはBMXをひっくり返しておきましょう。ひっくり返すとハンドルとサドルの3点で自立して、ホイールを外しやすくなります。

BMXタイヤのバルブ
撮影:筆者

次に、ホイールのバルブキャップを外してタイヤの空気を抜きます。タイヤの太さによっては、タイヤを外す際にブレーキに引っかかってしまうため、空気を抜いておく必要があります。バルブの真ん中の出っ張りを押して空気を抜きましょう。

BMXのペグの取り外し
撮影:筆者

次に、ディープソケットとエクステンションバー、ラチェットレンチを使って、ペグの奥にあるナットを緩めます。直接目視できない部分なので、しっかりソケットがナットにはまっていることを確認してから力をかけてください。

BMXホイールナットの取り外し
撮影:筆者

ペグ無しBMXの場合は、メガネレンチだけでナットを外すことができます。

BMXのホイールを外す
撮影:筆者

ペグとナットが外れたらホイールを上に引き抜くと外れます。

手順2:タイヤを外す

BMXタイヤにレバーを差し込む
撮影:筆者

ホイールが外れたら、ホイールからタイヤを外していきます。まず、タイヤレバーをリムとタイヤの間に差し込みます。タイヤの一番内側の「ビード」と呼ばれる部分に、レバーの先端をしっかり引っ掛けるのがポイントです。レバーとビードの間にチューブが挟まるとパンクの原因になるので、しっかり目視で確認してください。

BMXタイヤとレバー
撮影:筆者

タイヤレバーを起こして、テコの原理でビードをリムから外します。タイヤレバーはスポークに引っ掛けられるようになっていることが多いため、手を離しても戻らないように固定してください。最初は少し固いことが多いため、滑らないようにしっかりレバーを握りましょう。

BMXタイヤにレバーを差し込む
撮影:筆者

隣のスポークの位置に2本目のタイヤレバーを差し込んで同じ作業をします。

BMXタイヤをレバーで外す
撮影:筆者

3本目のタイヤレバーも同じように作業し、真ん中のレバーを抜いて隣のスポークに移動していきます。繰り返すことでビードがリムから外れていき、最後は手でも外せるようになります。

ビードを外したBMXタイヤ
撮影:筆者

上の写真のように、片側のビードがすべてリムから外れた状態にしましょう。

BMXタイヤのビード取り外し
撮影:筆者

次に、奥側のビードをリムから外します。バルブから一番遠い場所を手でつかみ、横方向に引っ張ることで徐々にビードが外れていきます。上の写真ぐらいまで外れるとタイヤ全体がすぽっと外れるようになるので、バルブをホイールの穴から外して分離しましょう。

BMXタイヤのチューブ取り外し
撮影:筆者

タイヤの中からチューブを外したら、タイヤの取り外しは完了です。

手順3:タイヤの取り付け

BMXのホイール
撮影:筆者

タイヤを取り付ける前に、ホイールの内側にキズやゴミ、サビなどが無いか点検しておきましょう。

BMXタイヤのチューブ入れ
撮影:筆者

新しいタイヤの内側にチューブを入れます。ねじれたり折れ曲がったりしないように、少しだけチューブに空気を入れると正しくセットしやすいです。

BMXタイヤのはめ込み
撮影:筆者

バルブをホイールの穴に通したら、奥側のビードを手で入れていきます。

BMXタイヤのビード取り付け
撮影:筆者

手前側のビードは、最初にバルブ部分をホイールにセットしましょう。バルブ部分から左右に移動しながらビードをホイールにはめていきます。

BMXタイヤの取り付け
撮影:筆者

最後は少し固くなりますが、工具を使わずに手でホイールにビードをはめましょう。タイヤレバーを使うとチューブを挟みやすく、パンクの原因になります。固くてうまく入らないときは、ホイールとビードを水で濡らすと滑って入りやすくなります。

BMXタイヤのチェック
撮影:筆者

ビードがすべてはまったら、チューブを挟んでいないか一周ぐるっとチェックしましょう。あとはホイールを逆の手順でBMXに取り付けます。

BMXタイヤの空気圧チェック
撮影:筆者

ホイールを取り付けたらBMXをもとの向きに戻して、空気を入れれば完了です。空気を入れた後に、正しくタイヤがセットできているか、漏れていないか確認しましょう。

慣れないうちは適正な空気の量が分かりにくいため、空気圧ゲージを使って数値で管理するのがおすすめです。うまく乗れた時のセッティングを覚えておけるので、練習効率もアップしますよ。


よくある質問

BMXのタイヤ選びや使い方について、よくある質問をまとめました。

ビード素材の「ケプラー」や「ワイヤー」の違いは何?

BMXタイヤのビード
撮影:筆者

タイヤの一番内側でホイールと組み合わせる部分であるビードには、ワイヤー・ケプラーの2種類の素材があります。

素材特徴
ワイヤービード金属・頑丈で耐久性が高い
・重い
・価格がリーズナブル
ケプラービード繊維・軽量で折りたためる
・価格が高い

金属製のワイヤービードは頑丈でハードなライディングやトリックに向いていて、価格帯も比較的リーズナブルなのが特徴です。ジャンプや回転系のトリックでタイヤに負担がかかりやすいストリートやパークライドでは、ワイヤービードを選ぶライダーが多いようです。

強化繊維で作られているケプラービードは、軽量でタイヤ自体を折りたためるのが特徴。軽さやスピードを求めるレース、クイックな乗り味を求めるフラットランドライダーに好まれる傾向があります。

空気圧はどれくらいがおすすめ?

適正空気圧のBMXのタイヤ

BMXの適正な空気圧は、ライディングスタイルやライダーの体重によって変わります。

BMXタイヤ空気圧の目安

  • ストリート:40~60psi前後
  • パーク:60~70psi前後
  • フラットランド:70~100psi前後
  • レース:60~100psi

段差や凹凸をバニーホップなどで飛び越えることが多いストリートやパークでは、比較的低めの空気圧を好むライダーが多いようです。パークは少しスピードが必要になることも多いため、ストリートより高めにセッティングすることも。

タイヤの転がりが求められるフラットランドは、比較的タイヤの空気圧を高めにセッティングするライダーが多いようです。ただし、挑戦するトリックやライディングスタイルによって、低めの空気圧を好むライダーもいます。

スピードが求められるレースでは空気圧を高めにセッティングして、転がり抵抗を少なくするケースが多いようです。このようにBMXの乗り方や目的によって適正な空気圧は異なります。タイヤの空気圧は簡単に調整できるポイントなので、いろいろ試して自分に合うセッティングを見つけてみてください。

チューブとチューブレス、どちらが良い?

BMXタイヤのチューブ

現在BMXのタイヤは、チューブタイヤ、チューブレスレディタイヤの2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、ライディングスタイルや予算に合わせて選ぶことが大切です。

メリットデメリット
チューブタイヤ・種類が多い
・価格が安いものもある
・パンク修理しやすい
・リム打ちパンクしやすい
・パンクすると空気が一気に抜ける
チューブレスレディタイヤ・転がりやすくグリップ力が高い
・パンクしにくい
・軽い
・脱着やメンテナンスが大変
・マメな空気圧管理が必要
・価格が高い

チューブタイヤは、タイヤの中にチューブが入っている昔ながらの構造で、価格帯が幅広く種類も多いため選びやすいのがメリットです。段差や着地時の衝撃でリム打ちパンクするリスクはありますが、修理キットや替えのチューブがあれば比較的簡単に修理可能です。

一方、チューブレスレディタイヤは、チューブを省いてタイヤの中にシーラントと呼ばれる液体を入れて、空気の漏れを防ぐ構造です。チューブが無いためホイール周りが軽量になり、転がり抵抗が少ないためスムーズに走れると言われています。ただし、タイヤ自体が固いため脱着が難しく、シーラントの量や空気圧の管理などがシビアなので、初心者の方には少しハードルが高いかもしれません。

始めのうちは扱いやすいチューブタイヤで練習して、より高度なトリックやレベルの高いレースに挑戦する段階で、チューブレスタイヤを検討してみるのがおすすめです。

空気入れはどのタイプ?

BMXタイヤの米式バルブ
撮影:筆者

BMXのタイヤに使う空気入れはバルブの種類によってタイプが変わりますが、基本的には「米式」が主流です。空気入れも米式バルブ、またはアメリカンタイプと表記されたものを選べばOKです。ロードバイクやクロスバイクなどで主流の「仏式バルブ」用の空気入れは使えないため注意しましょう。ただし、最近は米式・仏式両方に対応している空気入れも増えています。

▼自転車用空気入れについてはこちら!

交換時期はいつ?

交換時期を迎えたBMXのタイヤ
撮影:筆者

BMXのタイヤは、表面がすり減って溝が無くなってきたタイミングで交換するのがおすすめです。溝が無くなると本来のグリップを発揮できなくなるため、スリップによる転倒のリスクが高くなってしまいます。また、タイヤ自体が薄くなって乗り心地が変化し、パンクのリスクも増加します。

ライダーの中には、タイヤのゴムがすり減って中の繊維(ケーシング)が見えるまで使い切るという意見もありますが、初めのうちは溝が無くなってきたタイミングで交換を検討しましょう。

寿命を延ばすコツ

BMXタイヤの屋外保管

BMXのタイヤは消耗品ですが、なるべく寿命を延ばして長く使いたいですよね。BMXのタイヤの寿命を延ばすためには、直射日光や雨がかからない場所で保管するのがおすすめです。

タイヤは紫外線や雨などを受けると劣化が進み、摩耗しやすくなったりひび割れしたりすることがあります。BMXを屋外保管する場合は、屋根のある場所でカバーをかけておくとタイヤの寿命を延ばせるかもしれません。また、長期間BMXに乗らないときは、定期的に空気を入れておくのも寿命を延ばすコツです。タイヤが潰れた状態だとサイドウォールがひび割れやすくなるため、空気を入れておくことで防ぎやすくなります。

フロント・リヤどちらかのトリックを集中して練習する場合は、前後のタイヤをローテーションするのも、寿命を延ばすテクニックの1つです。

BMXのタイヤ交換でトリックやレースをもっと楽しもう!

タイヤ交換したBMXに乗る男性

BMXのタイヤは消耗品であり、乗り心地やパフォーマンスを大きく変える重要なパーツです。タイヤがすり減ってきたり、トリックがうまくいかなかったりするときは、タイヤ交換を検討してみると良いかもしれません。ご自身のライディングスタイルに合うタイヤを見つけて、さらにBMXライフを楽しんでください!

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