MKS「ALLWAYS」購入したので、レビューします!

MKSのALLWAYSを買うことにしたきっかけを、少し振り返ってみます。
ALLWAYSが気になっていた理由
今まで、折りたたみ自転車やロードバイクでもMKSのフラットペダルを愛用してきました。「MKSのペダルは、とにかく良く回る!」という評判をよく聞くし、他社にはないクラシカルなデザインが気に入っていました。
ロードバイクで使っているペダル「UB-LITE」や、折りたたみ自転車で使っている「PROMENADE EZY」は、回転軸の仕様が「カップ&コーンベアリング」というグレード。MKSの中ではスタンダードなペダルに多く採用されている仕様です。


そんなMKSの中でもALLWAYSは「トリプルシールドベアリング」という最高レベルの回転性能を持っているとのこと。トリプルシールドベアリングってどんな感じなのだろうと、ずっと気になっていました。
ですが、ALLWAYSがとても気になりつつも、全体的にかなり大ぶりでMTBペダルのような印象があり、ロードバイクには合わないかな?と、購入には至りませんでした。
なぜ、ALLWAYSペダルを購入したのか

ではなぜ購入したのか?と言いますと、ズバリ、セールに遭遇したから!とある自転車ショップの閉店セールで、在庫処分特価になっているALLWAYSを見つけてしまったのです。
筆者のような川沿い派のんびりライダーなら、いっそALLWAYSのような大型の高性能フラットペダルに変えるのもアリかな、いや、結構カッコ良いのじゃないか!と思った勢いで、ALLWAYSを握りしめてレジに向かっていました!
ALLWAYSはこんなペダル!
ここであらためて、ALLWAYSの基本スペック、特徴をご紹介します。
MKS ALLWAYS
カラー | シルバー、ブラック |
---|---|
ボディ素材 | アルミ |
ベアリング | トリプルシールドベアリング |
重量 | 381g |
サイズ | W84×L110 |
踏み面 | 両面 |
フラットペダルなのにオールラウンダー

出典:Amazon
ALLWAYSは、「All Ways」=「すべての道」と名付けられている通り、あらゆる道、あらゆるジャンルのサイクリングに適している、オールラウンダーなペダルであるのが、一番の特徴です。もう少し細かく特徴を見ていきましょう。
高精度ベアリングで回転がなめらか

ペダルの「回転」にこだわるMKSの技術が結集されたトリプルシールドベアリングが採用されたALLWAYS。なめらかで快適なペダリングを実現しています。
トリプルシールドベアリングとは、ペダルの軸に3つのシールドベアリングが内蔵されている仕組みです。根元に2つ、先端に1つ配置されており、滑らかな回転性能と高い耐久性を実現します。
ワイドな踏み面と程よいグリップピン

出典:Amazon
ゆったりした大きな踏み面が、足裏全体を安定して受け止めてくれます。ただ大きいだけでなく、ペダル中心に向かってわずかに凹状にデザインされているので、程よい長さのグリップピンと相まって、スニーカーが吸い付くようなグリップ感をもたらします。
大型のわりに軽量

アルミ素材で大きく中抜きもされ、重量はペアで381gと、400gを切っています。すごく軽量!という訳ではありませんが、パッと見の印象よりも軽く感じます。やはり軽量な方が長距離走行での負担を軽減してくれます。
日本が誇る「MKS」製

ALLWAYSのメーカーであるMKS(三ヶ島製作所)は、創業70年以上の歴史を持つ日本の老舗ペダルメーカー。国内生産にこだわり、高度な技術と職人技で作られるペダルは、滑らかな回転と高い耐久性を両立しています。確かな品質で、国内だけでなく、世界中で高い人気を誇っています。
▼MKSの本社工場、取材記事はこちら
MKS「ALLWAYS」、実際に使ってみた!
それでは、実際にALLWAYSを使ってみた感想をお伝えしていきます!
まずは、外観チェック!

存在感のある大きさですが、大胆に中抜きされたデザインがとてもカッコ良い!ユニークで、一目でALLWAYSと分かります。
カラー展開はブラックとシルバー。ALLWAYSのシルバーは、「ショットブラスト仕上げ」というマットな質感で、かなり鈍い銀色です。クラシカルと言うより無骨なイメージ。
筆者のロードバイクはクランクがシルバーなので、シルバーを選びたいところでしたが、在庫はブラックのみ。ハンドル、ステム、シートポストはブラックなので、トータルで見れば悪くなさそうです。
スニーカーでサッと乗れてしっかり踏める

今までと比べて大きな踏み面。自転車にまたがったときに「デカッ!」と感じました。けれどもペダルにスニーカーを乗せて漕ぎ出すと、ピタッと吸い付くような感覚。いきなり驚かされました!
ピンが絶妙にスニーカーを捉えてくれるので、引き足のときにもペダルが一緒に引き上がってくる感じ。ペダル中心に向かってわずかに凹状にデザインされていることの効果もあるのかも知れませんが、このペダルとの一体感は、初めて味わうものでした。
「とにかく気持ちいい」ペダルリング体験
トリプルシールドベアリングの回転性能がとにかくすごい!滑らかにヌルっと回って、気持ち良いペダリングが出来ます。どんどん回したくなる、もっと走りたくなる。ペダルの回転性能の違いを、初めて明確に感じることができたのは感動的でした!
登り坂に強い!

まだ30km程度しか走っていないのですが、そんな中でも、明らかに坂を楽に登ることができました。画像は、いつも「嫌だな…」と感じる、1.2kmほど続く登り坂です。標高20mから53mまで登ります。ところがALLWAYSのおかげで元気一杯で登り切ることができました!ギア1枚、ひょっとすると2枚くらい違うような感触です。
これにもビックリ。力が逃げないのでしょうか?いつもなるべく登り坂を避けて、川沿いの道を探す筆者ですが、ちょっとだけヒルクライムしてみたい、などという気持ちが芽生えました!
だから、こんな人に超おすすめ!
オールラウンドなALLWAYS、実際に使ってみて感じた「こんな人におすすめ!」を挙げてみます。
ロードバイクだけどフラットペダル派

ロードバイクといえばビンディングペダル、というイメージが強いですが、フラットペダルで気楽に楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。そんな方にはALLWAYSはかなりおすすめ。フラットペダルの気楽さに、「ロードバイクでの爽快な走り」という楽しさが加わるのが大きなポイントです。
街乗りもツーリングも楽しみたい

信号など、止まることが多い街乗りでは、フラットペダルが有利です。一方、長距離を走るツーリングならビンディングペダルが圧倒的に有利。
街乗りもツーリングも楽しみたい場合、ペダルを付け替えるのがベストですが、かなり面倒です。そんなときは、ALLWAYSが最適解かもしれません。もちろん、純粋に「長距離を走る」という点ではビンディングペダルにはかないませんが、ALLWAYSなら高い走行性能を持ち、ツーリングにも貢献してくれる上に、観光や買い物をする際にはスニーカーで機動力を発揮することもできます。
長く使える、質のいいペダルが欲しい人

例えば、クロスバイクを買ったときに付属しているペダルを、指で弾いて回そうとしても、クルクルっと何回も回ることはあまりありません。そういうペダルだと回すのに余計に体力を使うことになります。
スポーツ自転車の走行性能を楽しむためには、ペダルは重要なパーツです。MKSのペダルなら、回転性能、耐久性にも信頼感があります。どうせ買うならトリプルシールドベアリングのALLWAYSはおすすめです。指で軽く回しただけで、クルクル気持ちよく回ります!長く使うことを考えるなら、お買い得です。
「ALLWAYS」の気になる点は?
実際に使ってみて感じた、ちょっと気になる点を挙げてみます。
ピンが靴を選ぶかも

ピンの数はスチールピン6本と本体と一体になっているピンが6本、合計12本あります。これらのピンをアップで見ると、なんと面取りされていました!靴のソールを傷づけない細かい配慮がされているところはさすがMKS。
ただ実際に乗ってみると、かなり食い付きが良いので、革靴や柔らかいソールは注意が必要かもしれないと感じました。
本体がキズつきやすいかも

大型のアルミボディなので、傷は付きやすいです。右ペダルをスタンド代わりに使ったところ、早速キズが。シルバーの方が傷が目立ちにくいかもしれませんね。
足に当たると痛い
大型で、ピンが12本付いているので、足に当たると痛いかもしれません。止まるとき、漕ぎ出す前など、注意した方が良さそうです。
「ALLWAYS」があれば、もっと自転車が楽しくなる

実は筆者が働いている自転車ショップの同僚にもALLWAYS愛用者が多かった!ある先輩の通勤号(快速仕様のクロスバイク)にはALLWAYSが付いていました。100km以下ならALLWAYS一択でしょ、という意見。
その先輩に「ALLWAYS、どこがすごいんでしょう?」と聞いてみたところ、とにかく剛性が高く、踏み込んだ力が逃げない、との答えが返ってきました。
街乗りもツーリングも、最高に楽しめるフラットペダル、ALLWAYS。自転車の楽しみ方が大きく広がる推しペダルです!
関連記事はこちら
※記事内で紹介している商品を購入した際、売上の一部がCYCLE HACKに還元される場合があります。
※各商品に関する情報は、実際に商品を使用したうえでの見解に加え、ブランド・ECサイトなどの情報を参照して記載しています。
※掲載されている情報は、記事執筆時点でCYCLE HACKが独自に調査したもの、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し、自動で生成しているものです。 掲載価格の変動や登録ミスなどの理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細などについては、各ECサイト・販売店・ブランドよりご確認ください。