ストライダーにペダル、後付けできるの?
ストライダーは、自転車トレーニング用の乗り物で、ペダルやブレーキがついていないキックバイクの一種。
ところでストライダーは自転車に似ていることから、ペダルを後付けして、自転車として使おうとしている人もいるかもしれません。ストライダーにペダルを後付けすることは、できるのでしょうか?
12インチのストライダーには、ペダルを後付けできません
ストライダーには、定番のクラッシックモデルや、スポーツモデルなど、各種モデルがありますが、「12インチのストライダー」には、ペダルを後付けすることができません。
記事後半でご紹介しますが、12インチのストライダーは、あくまで「初めてのキックバイク」としての性能に特化しているため、ペダルをつけられない仕様になっています。
ですが、ペダルが予め装備されているストライダーもあります。
ペダル付きモデル「ストライダー14X」
12インチの各種ストライダーには、ペダルを後付けすることができませんが、後付けできるモデルが1つだけあり、それが「ストライダー14X」です。
「ストライダー14X」は、キックバイクと自転車の2WAY
ストライダー14Xは、タイヤが少し大きく、14インチのキックバイクです。ペダルが付属していて、「キックバイク」と「自転車」の二通りの使い方ができます。キックバイクに慣れてきたら、ペダルを後付けして、自転車として使うことができますよ。
「スポーツモデル」と「ストライダー14X」の違い
ベストセラーである「ストライダースポーツモデル」と、「ストライダー14X」の、各スペックを比較しましょう。
ストライダースポーツモデル | ストライダー14X | |
対象年齢 | 1歳半〜5歳 | 3歳半〜7歳 |
適応身長 | 70〜115cm | 95〜125cm |
重量 | 3kg | 5.5kg(ペダルなし) |
後付けペダル | ☓ | ◯ |
タイヤ | EVAポリマータイヤ | ゴムタイヤ |
ブレーキ | ☓ | ◯ |
公道走行 | ☓ | △(ペダルありの場合) |
まず、ストライダー14Xは、対象年齢が3歳半からと、スポーツモデルより少し大きいお子さん向けとなっています。
また大きな違いのひとつがタイヤ。スポーツモデルは、パンクせず、空気入れも不要なEVAポリマー(プラスチック製)タイヤですが、ストライダー14Xは、一般的な自転車とと同じゴムタイヤ。クッション性があり、地面からの衝撃を和らげてくれるでしょう。
さらに、ストライダー14Xには、ブレーキがあります。キックバイクよりもスピードが出る自転車に、ブレーキは欠かせません。ブレーキが上手になったら、ペダルを付けて自転車仕様にしても、安心ですね。
スポーツモデルなど、12インチのストライダーは、公道走行ができません。一方ストライダー14Xは、ペダルを装着すれば、公道走行もOKです。
ただし安全上、ストライダー公式サイトでは、小学生以降の公道走行が推奨されています。慣れるまでは、スポーツモデルと同じように、公道を走らせず使うことになるでしょう。
3歳半以上なら、ストライダー14Xが最適
12インチのストライダーを卒業して、自転車デビューさせたい場合はもちろん、お子さんの年齢・身長が対象範囲の場合、12インチのストライダーを飛ばして、ストライダー14Xを購入するのも良いかもしれませんね。
ペダルなしの状態なら、地面に足をすぐ着けられるので、安心して自転車トレーニングを行えますよ。
ペダルを取り付けるタイミングは、いつ?
ストライダー14Xへ、ペダルを取り付けるタイミングは、悩みどころです。まずはこちらで、目安となる年齢や身長などを、確認してみましょう。
ペダル取り付け目安は、4歳半以降
ペダルを取り付ける目安の年齢は、4歳半以降が目安です。身長は95〜100cm以上が推奨されています。ただし、お子さんのバランス感覚や、性格などにもよります。状況によっては、目安の年齢より大きくなってから、ペダルを付けても良いでしょう。
ストライダー14Xは、サドルの調整をすれば、4〜8歳ぐらいまで使えます。お子さんの状態を見ながら、焦らずペダルを取り付けましょう。
ストライダーを乗りこなせていることも大切
ストライダーを乗りこなせているかどうかも、ペダルを付ける目安になります。次のステップを踏んで、慣れてきているか確かめましょう。
- ステップ①バランスの練習(走行時、両足を浮かせてバランスが取れる)
- ステップ②ハンドリングの練習(左右、どちらにもスムーズに曲がれる)
- ステップ③ブレーキの練習(両足で止まる練習→両手でブレーキを握って止まる練習)
まずは足でスピードをつけて走行し、フットステップに両足をのせられるように練習させましょう。慣れてきたら、方向転換の練習です。曲がりたい方向に、目線を向けさせます。
方向転換ができたら、両足を地面につけてスピードを落とす練習を。できるようになったら、ブレーキを握って止まる練習をしましょう。
どの練習も問題なくできるようになったら、ペダルを付けるタイミングですよ!
ストライダーはどこで買える?購入の注意点は?
ストライダー14Xなど、ストライダーは、実店舗でもネットでも購入できます。それぞれのメリットや、購入時の注意点を紹介します。
ネット購入の場合
実店舗に行く時間がない、近所に購入できるショップがない場合は、ネット購入が便利。ただ、ネットで買うと、自分で組み立てる必要がある場合もあるので、注意しましょう。
実店舗購入の場合
ストライダーを取り扱うショップなら、組み立てや調整、そしてメンテナンスなどの相談を聞いてくれるかもしれません。また試乗ができる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
ストライダー主催で、「アドヴェンチャーゾーン」とよばれる、週末試乗会も行っています。ストライダー未経験者(1歳半〜5歳程度)を対象に、参加費無料で、試乗させてもらえますよ。日本各地で行われているので、興味がある人は、ストライダー公式サイトを確認してみましょう。
並行輸入品に注意
ネットでも実店舗でも、並行輸入品には注意しましょう。「並行輸入品」とは、正規ディーラー(取扱店)を通さずに、海外から直接輸入している商品のこと。正規品と同じ場合もありますが、パーツの素材など細部が異なっている場合もあります。
また並行輸入品は、正規品にはついてくる保障やアフターサービスがないことも。そのため、購入はストライダージャパンの公式ショップや、正規ディーラーが安心です。
防犯登録や、オーナー登録をしよう
ストライダー14Xは、ペダルを付けたら公道走行できるため、防犯登録をしておくと安心です。「自転車防犯登録所」と明記されたショップであれば、ストライダー購入時に登録ができます。ネットで購入する場合も、後から自転車防犯登録所で登録できますよ。
またストライダーを購入したら、ストライダージャパンの公式サイトにて、オーナー登録をしておきましょう。オーナー登録をすると、アフターサービスを受けられますし、イベント情報などをお知らせしてもらえますよ。
別売りのペダル(スペアパーツ)もあります
ストライダー14Xには、最初からペダルが付属していますが、万が一、破損、紛失などでペダルが使えなくなったら、公式サイトで正規品の別売りペダルユニットを買うことができます。ペダルキット(チェーン付き)のほか、リアチェーンカバー、反射板セットが含まれています。ちなみに日本仕様以外のストライダー14Xには、取り付けできません。
非正規品も売られていますが、サイズや仕様が違い、安全面のことを考えると、正規品が安心ですね。
3分でできる!ペダルの後付け方法
ペダルを後付けする方法をご紹介します。購入時、ストライダー本体が入っているダンボール箱の横に、小さなダンボール箱が貼り付けてあります。
その中に後付けペダルセットが入っているので、中身を確認してみましょう。
①フットステップとギアカバーを取り外す
六角レンチを使い、フットステップの裏側にあるネジを半時計回りに回して、フットステップを取り外します。そして、後輪のギアカバーも、外します。
②ペダルのチェーンを取り付ける
後輪のスプロケット(歯車)に、ペダルユニットのチェーンを引っかけます。
③ペダルユニットを装着する
ペダルをストライダーにはめます。六角レンチを使い、時計周りでボルトを締めて、取り付けましょう。ボルトと車体の間に、隙間がある状態が正解。締めすぎないようにしてください。
④チェーンカバーを装着
後輪の近くのチェーカバーのネジを外し、チェーンカバーを装着します。はまったら、先程のネジを使って固定します。
⑤反射板を装着する
反射板は、ハンドル用(1個)、サドル用(1個)、車輪のスポーク用(前・後輪の計4個)があります。それぞれの場所にはめ込みましょう。
説明書もついていますが、わかりにくい場合は、ストライダー公式サイトにある動画も参考にしてみてくださいね。
一緒に買うと、便利なアイテム
ストライダー14Xを購入するなら、次にあげるようなアイテムも一緒に買うといいでしょう。
子ども用ヘルメット
道路交通法では、13歳未満の子どもの保護者は、「子どもにヘルメットをかぶらせる」努力義務があります。かぶらなくても法律で罰せされることはありませんが、自転車トレーニングに転倒はつきもの。安全のためにも、必ず用意したいですね。
子ども用ヘルメットについてはこちら
プロテクター
自転車の練習中は、バランスがとれずに転んでしまうことも。手や膝などを守ってくれるプロテクターも、あると良いでしょう。
ストライダーで転んで痛い思いをすると、次に乗るのをイヤがられることもあります。プロテクターをしていれば、ケガを防ぐだけでなく、痛みを軽減してたくさん練習してくれるかもしれませんよ。
ベル(公道では必須)
自転車は、道路交通法でベル(警音器)の装備が義務付けられています。そのため、ストライダー14Xにペダルをつけて、公道を走る時にも、ベルの装備が必要です。
グリップ
ハンドルのグリップは、滑りにくくしてくれるだけでなく、ストライダーを自分らしくカスタムするにも便利なアイテム。車体の挿し色としても使えますね。
ストライダー グリップ(クラシックモデル、14X専用)
かっこよく・かわいくコーディネートできます
ストライダーのクラシックモデル、14Xに対応したグリップです。ハンドルバーに差し込むだけで、簡単に装着でき、握りやすいです。レッド、グリーン、オレンジ、イエローなど鮮やかなカラーが揃っているので、お子さんの好みに合わせて「かっこよく」または、「かわいく」カスタムできます。
カラー | レッド、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、ピンク、ホワイト |
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サイズ(内径) | 22.2mm |
参考価格(税込) | 1,078円 |
キックスタンド
キックスタンドは、キックバイクを横に倒さないで、立てたまま駐輪できるアイテム。ペダルをつけたストライダー14Xは、横に倒して保管しようとすると、ペダルが挟まって、不安定になるので、スタンドがあると便利でしょう。
ストライダー キックスタンド(ストライダー14X専用)
自転車のようにどこでも駐輪が簡単
ストライダー14X専用のキックスタンド。専用なので、ストライダーの車体にもよく合うデザインで、ペダルユニットを固定するボルトを外して、取り付けるだけだから簡単。スタンドを立てる時、最初は少し硬いようですが、その分ストライダーをしっかりと支えて倒れにくいです。
カラー | ブラック |
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参考価格(税込) | 2,090円 |
マルチバイクスタンド
キックスタンドは、自転車に装着して使いますが、マルチバイクスタンドは、家庭内での保管や、ディスプレイ向けです。小さなお子さんでも、簡単にストライダーを置くことができますし、少し大きくなってストライダーを使わなくなった時には、思い出の品としてディスプレイするためにも使えます。
ストライダー マルチバイクスタンド
室内保管にも便利なスタンド
12インチのストライダーと14Xの両方に対応したマルチスタンド。立てた状態で、収納や保管ができ、後輪を乗せるだけなので、小さなお子さんでも簡単に駐輪できます。安定性も高く、室内で保管する時も、床に傷が付きにくい所も魅力です。
カラー | ブラック |
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参考価格(税込) | 2,970円 |
米式バルブの空気入れ
ストライダー14Xは、ゴムタイヤを使用しているので、空気入れが必要です。ストライダー14Xに対応したバルブは、「米式」なので、米式バルブの空気入れを選びましょう。
ちなみに、シティサイクルのバルブは基本「英式」です。空気入れの中には、英式、米式など複数のバルブに対応している製品もあるので、参考にしてみてください。
自転車の空気入れについてはこちら。
ペダル付き「ストライダー14X」で自転車デビューしよう
「ストライダー14X」は、キックバイクと、自転車の2WAYで使えるモデル。すでにストライダーを使っているお子さんはもちろん、これから自転車デビューのお子さんにもおすすめです。ストライダー14Xで、楽しみながら自転車の練習をさせてあげませんか。
ストライダーについてはこちら。
ストライダーの乗れる「道の駅ちくら(千葉県南房総市)」についてはこちら。