ロードバイクを縦置きしたい
大事なロードバイクは、室内保管できるのがベストです。しかし「なかなかロードバイクの保管スペースがない」と言う事も、よくあるでしょう。
そこで、おすすめしたいのが縦置き保管。部屋のスペースを占有しないうえ、ロードバイクをインテリアとして飾れる優れた保管方法です。
「縦置きスタンド」と「壁掛け」の、2つの方法をご紹介
「縦置きスタンド」は、自転車の前輪を上にした状態で立たせるためのスタンド。そして、「壁掛け」は、自宅の壁などに設置用の器具などを取り付け、自転車を掛けて保管することです。
今回は、それぞれの方法を詳しくご紹介していきます。
縦置きスタンドとは?
前輪を上にしてロードバイクを立たせた状態で保管できるスタンドのことです。
メリット
①置く場所の自由度が高い
スタンドはその名の通り「その場で立たせる」アイテムです。スペースさえあれば、好きな場所に置くことができ、位置の微調整も簡単です。
②手間いらずで設置できる
縦置き用スタンドは5~15分ほどの組み立て作業で設置ができる製品がほとんどで、導入のハードルも低いでしょう。
デメリット
①製品サイズの、スペースが必要
省スペースとはいっても、転倒防止のため、スタンドの足などは幅が広く設計されています。スタンド製品のサイズ分のスペースが必要になります。
②やや高価になりやすい
商品次第ですが、後述の「壁掛け」のコストと比較すると価格が高くなる傾向があります。壁掛けが約5,000円に対して、縦置きスタンドは約10,000~20,000円かかることがあります。
縦置きスタンドを紹介
縦置きスタンドを2種類紹介します。「まずはスタンドが欲しい」という方にはピッタリのアイテムです。
ミノウラ ディスプレイスタンド DS-2200
縦置き・横置き両対応の省スペースタイプ
縦置き支柱の上のほうに小物用フックがついていて、ヘルメットや鍵などのアイテムを一緒に収納することができます。縦置き・横置きどちらでも対応可能です。
対応タイヤ径 | 18~29インチ |
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設置サイズ | 55×70×129cm |
参考価格(税込) | 15,620円 |
サイクルロッカー クランクストッパースタンド CS-650
クランクを引っかけるだけのシンプルスタンド
自転車のクランクを水平のバーに掛けるだけで、縦置き固定を可能にしたスタンド。バイクをセットするのが簡単なので、ロードバイク初心者にオススメですよ。
対応タイヤ径 | 20~29インチ |
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設置サイズ | 50×60×128.5~153.5cm |
参考価格(税込) | 15,400円 |
「横置きスタンド」もチェックしたい方は、こちらの記事もチェック!
壁掛けとは?
壁面にロードバイクを吊り下げる「壁掛けハンガー」を取り付け、そこにロードバイクをかけて保管する方法です。
ホームセンターで購入できる木材(支柱)を使えば、壁に穴を空けずとも設置ができます。
メリット
①最も省スペースな方法
床面積で考えれば支柱1本分だけで、縦置きすることができます。壁にピタッと沿った場所に設置できるので、部屋のスペースを無駄にしません。
②倒れにくく頑丈
後述しますが、自転車を掛ける壁掛けハンガーなどの設置が緩んでいなければ、基本的に倒れることは、ないでしょう。
③壁や天井に穴をあける必要がない
支柱を立てて壁掛けすれば、穴を開けなくても設置が可能です。天井や壁に直接自転車を吊り下げるわけではないので、賃貸物件にお住まいの方には嬉しいやり方です。
デメリット
①保管場所が固定されるので、模様替えしにくくなる
スタンドのように簡単に移動できるわけではないので、基本的に固定した位置に置くことになります。
②強度のある天井でないと支柱を固定できない
天井に張りが通っていて、強度がないと支柱が立てられません。天井が抜けてしまったり、凹ませてしまうリスクもあります。
③設置に手間がかかる
部屋の天井の高さに合わせた支柱を、ホームセンターなどで用意する必要があります。準備や設置にも、作業が発生します。
DIY方法の紹介
ここからは壁掛けするための、具体的な設置方法を紹介します。「2×4材」と呼ばれる一般的な木材を使用した、壁面突っ張りの方法です。
必要なもの
●プラスドライバーまたは電動ドリル
●2×4材
●アジャスター
若井産業 ディアウォール
内蔵バネで固定するアジャスター
2×4木材を床と天井に突っ張り、DIYの基礎となる支柱をたてるためのアジャスター。内蔵バネでしっかり固定されます。見た目もすっきりとシンプルです。
参考価格(税込) | 1,100円 |
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平安伸銅工業 ラブリコ
調節ねじを回して固定するアジャスター
2×4木材を床と天井に突っ張り、DIYの基礎となる支柱をたてるためのアジャスター。調節ねじを回すだけで、しっかり固定します。ゆるみ防止のバネも内蔵されています。
参考価格(税込) | 1.155円 |
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●壁掛け用ハンガー
OMIX 自転車用 壁掛けフック
シンプルな壁掛けフック
ステンレス製のJ字フックに前輪を掛けることで、縦向きに自転車を掛けることができます。4か所のねじ止めで固定するだけのシンプルな構造のフックです。
参考価格(税込) | 1,100円 |
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作業方法
それでは、実際の作業方法を紹介していきます。まずは、作業前にアジャスターや壁掛けハンガーの説明書をよく読みましょう。アジャスターの向きや、支柱の長さの設定、壁掛けハンガーのネジの止め方など、事前に確認しておくと安心です。
①部屋の寸法と天井の確認
天井が抜けないように梁が通っているかか確認しましょう。
天井が薄い部分になっていないか、手で押して凹まないか、叩いたときに響く音になっていないか、をチェックしましょう。設置場所を間違えると天井が抜ける可能性もあります。
天井に梁や野縁(天井板打ちつけるための下地骨)が通っているかを調べるには、「下地探し」が便利です。
シンワ測定 下地探し どこ太 Basic 35mm
石膏ボード用の下地探し
壁厚35mmまでのボード裏の、木製下地を針で刺して探します。天井や壁の裏の間柱を簡単に見つけることができます。
参考価格(税込) | 1,628円 |
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床から天井までの距離をメジャーで測定します。支柱の長さを決めるために必要な数字なので、メモをしておきましょう。
②ホームセンターで2×4材の購入と切断
ホームセンターで2×4材と呼ばれる木材を購入します。
予め測定した「床から天井の長さ」を参考にします。「床から天井の長さ」=「2×4材+アジャスター」となります。必要な2×4材の長さは、アジェスターの説明書を確認して、計算しておきましょう。
ホームセンターによりますが、購入した木材は、無料または10円ほどでカットしてくれます。
さらに軽トラ無料貸し出しのサービスも多いので、自分の車に入らない場合には、活用しましょう。
③2×4材にハンガーを取り付け
壁掛け用ハンガーを取り付けます。前輪を掛けるためだけなので、1か所だけの取り付けでOKです。
取り付け位置は、床から150~170cmの位置が好ましいですが、自転車の大きさによっても変わるので、一度自転車を立ててみて確認しましょう。
付属していたねじで、2×4材に取り付けます。手作業でもできますが、かなりの労力なので、電動ドリルがおすすめです。
④アジャスター(ディアウォールまたはラブリコ)を、はめ込む
上パッド、下パッド、取付向きを間違えないように、説明書で確認しながら、はめ込みます。
⑤天井を傷つけないよう慎重に2×4材を立てる
長い支柱を立てる際には、周囲にぶつけないように注意しながら作業します。支柱の立て方もアジャスターの説明書に記載されているので、事前にチェックしておきましょう。
⑥自転車を掛ける
自転車を掛けたら完成です!固定力や壁掛けハンガーの緩みがないか確認します。
⑦2台、自転車を並べるなら、高さをズラしてみよう
複数台の自転車を壁掛けするなら、壁掛けハンガーの位置をズラしておいて、ハンドルが干渉しないようにしましょう。
「横向き」に壁掛けをしたいならこちらもチェック!
省スペースで保管しよう
ロードバイクを省スペースで保管するなら、縦置き保管がおすすめです。縦置きスタンドか、壁掛けにするか、自分の部屋に合った方法を選びましょう。