11種類のサイコンを徹底レビュー!
この記事では、サイコンの人気メーカー6社・計11種のサイコンを、実際に使った感想をレビューしていきます。
まずは、11機すべてのサイコンの評価をまとめました。
商品名 | 詳細 | 視認性 | 操作性 | 機能性 | 拡張性 | バッテリー | 価格 |
GARMIN Edge530 | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
GARMIN Edge130 PLUS | レビューを見る | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ |
wahoo ELEMNT BOLT | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
wahoo ELEMNT ROAM | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
Lezyne MEGA XL GPS | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
Lezyne SUPER PRO GPS | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
Xplova X3 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
Bryton RIDER 750 | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
Bryton RIDER420 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
CATEYE PADRONESMART | レビューを見る | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
CATEYE VELO WIRELESS | レビューを見る | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
この結果を基に、「編集部のおすすめランキング」「個別レビュー」「性能別のランキング」と3つの切り口でレビューしています。
【おさらい】サイクルコンピューターって、どんなもの?
サイクルコンピューターとは、速度・走行距離・標高などの走行データを表示・記録するガジェットです。サイクルコンピューター、略されてサイコンと呼ばれます。
各種センサーと連携して、心拍数・ケイデンス(ペダル回転数)・パワーが測定できたり、サイコンによってはナビ機能があるモデルまで様々です。
リアルタイムで走行の各種データが把握できるだけでなく、データをアプリに残すこともできます。近年のサイコンの機能の主なトレンドは、
・マップやナビ機能が搭載
・センサー(スピードやケイデンス)のデータ送信はワイヤレス
・価格は3,000~100,000円と幅広い
サイコン選びに悩んでいる方向けに、今回は11種のサイコンを徹底レビューしていきます!
サイコンの選び方
サイコン選びの基本は、自分の使い方に合った性能や機能を持つ製品を選ぶことです。
しかし、多少のオーバースペックのモデルを選んでも、後悔が少ないのも、サイコンの特徴です。
選び方として「視認性」「操作性」「機能性」「拡張性」「バッテリー」「価格」の、6つのポイントを意識すると良いでしょう。
●視認性:画面サイズや文字表示が大きいか?表示はカラーか、白黒か?
●操作性:タッチパネルか物理ボタンか。ボタン配置が適切か?
●機能性:計測データ項目がどれだけあるのか?マップやナビ機能があるか?
●拡張性:各種センサーと連携できるのか?専用アプリでスマホとも連携できるのか?
●バッテリー:何時間連続で駆動するのか?バッテリー式か乾電池式か。
●価格:性能に見合った価格なのか?
「スピードと距離か」「各種センサーと連携させて、心拍や出力パワーも知りたいのか」などで、最適なサイコンは違います。各モデル、重量やサイズなどは、大きな違いはありませんが、機能の豊富さは、価格に比例するでしょう。
編集部独自のおすすめランキング
まずは、CYCLE HACK編集部が、実際の使用感などをもとにした、独自ランキングをご紹介します。サイコン選びに、悩んでいる方は必見ですよ。
価格をおさえたモデルなら!「コスパ」ランキング
価格重視でコスパの良いサイコンです。とにかく「低価格で使いやすいサイコン」と思うなら、見逃せませんよ!価格は参考価格です。
順位 | 商品名 | 詳細 | 視認性 | 操作性 | 機能性 | 拡張性 | バッテリー | 価格 |
1 | CATEYE VELO WIRELESS | レビューを見る | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
2 | CATEYE PADRONESMART | レビューを見る | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
3 | Xplova X3 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
①CATEYE/PADRONESMART
参考価格:¥7,878
スマホやセンサーと連携できるサイコンでは最も低価格なモデルではないでしょうか。初めてでも使いやすい操作性で、「サイコンがどんなガジェットで、実際に使いやすいのか試してみたい」という人に向いています。(レビューを見る)
CATEYE PADRONESMART
本体寸法 | 67.5 x 43.0 x 15.6mm |
---|---|
画面大きさ | 2.1inchi |
本体重量(実測) | 30g |
参考価格(税込) | ¥7,878 |

② CATEYE/VELO WIRELESS
参考価格:¥4,988
最低限の機能だけで充分ならVELO WIRELESS一択でしょう。表示項目は「速度、距離、走行時間、カロリー、時計」の5項目だけ。通勤通学など毎日、自転車を乗る方に向いたサイコンです。(レビューを見る)
CATEYE VELO WIRELESS
本体寸法 | 55.5 x 37.0 x 16.5 mm |
---|---|
本体重量 | 26.4g |
参考価格(税込) | ¥4,988 |

③ Xplova/X3
¥21,780
マップやナビを使いたいなら、X3がピッタリでしょう。上記の2機より価格は高くなりますが、ケイデンスやパワーセンサーにも対応可能です。専用アプリを使えばログを記録することもできます。(レビューを見る)
Xplova X3
本体寸法 | 54 x 85 x 22mm |
---|---|
画面大きさ | 2.2inchi |
本体重量 | 80g |
参考価格(税込) | ¥21,780 |

長い距離を走る人はこれ!「ロングライド向け」ランキング
値段はそこそこに、ロングライドに必要なスペックを持つサイコンです。自転車趣味を、より充実したい人は要チェックです!
順位 | 商品名 | 詳細 | 視認性 | 操作性 | 機能性 | 拡張性 | バッテリー | 価格 |
1 | Lezyne MEGA XL GPS | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
2 | wahoo ELEMNT BOLT | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ |
3 | Bryton RIDER420 | レビューを見る | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
① Lezyne/MEGA XL GPS
6つの評価軸で、ほぼ満点だったMEGA XL GPSをNo.1に選びました。参考価格28,600円と今回紹介するサイコンの中では標準的な価格にも関わらず、各種センサー連携が可能で、最大で48時間駆動するバッテリーのタフさも魅力的です。(レビューを見る)
Lezyne MEGA XL GPS
本体寸法 | 57.4 x 78.3 x 26.5mm |
---|---|
画面大きさ | 2.7ichi |
本体重量 | 83g |
参考価格(税込) | ¥29,700 |

② wahoo/ELEMNT BOLT
トータルバランスに優れたELEMNT BOLT。見やすいナビ案内と、操作しやすい画面したボタン配置で、ロングライドには役立つ機能が数多く搭載されています。(レビューを見る)
wahoo ELEMNT BOLT
本体寸法 | 77 x 47 x 21mm |
---|---|
画面大きさ | 2.2inchi |
本体重量(実測) | 69g |
参考価格(税込) | ¥38,500 |

③ Bryton/RIDER420
シンプルさを追求したRIDER420。電動変速コンポのシフティングセンサー(何番目のギアがに入っているか分かる機能)には未対応ですが、バッテリーは最大35時間もの長時間。背面にもボタンが設置されているので、慣れてしまえばボタンも操作しやすいです。(レビューを見る)
Bryton RIDER420
本体寸法 | 49.9 x 83.9 x 16.5mm |
---|---|
画面大きさ | 2.3inchi |
本体重量 | 61g |
参考価格(税込) | ¥21,450 |

機能にこだわりたい人はこれ!「機能充実&高性能」ランキング
価格度外視で「高機能」「高い拡張性」重視して選びました!「とにかくいいサイコンが欲しい!」と考えている方必見です。
順位 | 商品名 | 詳細 | 視認性 | 操作性 | 機能性 | 拡張性 | バッテリー | 価格 |
1 | wahoo ELEMNT ROAM | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★☆☆☆☆ |
2 | GARMIN Edge530 | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
3 | Bryton RIDER 750 | レビューを見る | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
① wahoo/ELEMNT ROAM
2か所のインジケーターを備え、視覚的に変わりやすい工夫がされています。表示項目や対応センサーが豊富で、レース・ロングライド・トレーニングなど様々な場面で活躍する一台です。(レビューを見る)
wahoo ELEMNT ROAM
本体寸法 | 89 x 54.4 x 17.8mm |
---|---|
画面大きさ | 2.7inchi |
本体重量 | 93.6g |
参考価格(税込) | ¥50,600 |

② GARMIN/Edge530
マイナスポイントがほとんどなく、高い性能を誇ります。ユーザーカスタム機能も多く、自分の用途に合わせて自由に設定を変更できます。こちらもシチュエーション問わず、使い勝手がいいこと間違いなしです。(レビューを見る)
GARMIN Edge530
本体寸法 | 50 x 82 x 20mm |
---|---|
画面大きさ | 2.6inchi |
本体重量(実測) | 77g |
参考価格(税込) | ¥52,800 |

③ Bryton/RIDER 750
街乗りからタフなロングライドまで、これ一台でカバーできるほど高い水準で各性能が揃っています。高機能に対して32,780円なので、コスパも充分高いサイコンです。(レビューを見る)
Bryton RIDER 750
本体寸法 | 49.7 x 92.5 x 19.7mm |
---|---|
画面大きさ | 2.8inchi |
本体重量(実測) | |
参考価格(税込) | ¥32,780 |

サイコン11機の個別レビュー!
ここからは各サイコンの特徴的な機能をレビューしていきます!ランキングでも紹介した6つの評価軸のチャートと共に、各アイテムの総評を紹介しましょう。
GARMIN/Edge530
大手アメリカブランドのGARMIN(ガーミン)のミドルグレード。兄弟モデルにEdge1040/830/130がラインナップされています。フラッグシップモデルのEdge1040がおよそ99,800円に対して、Edge530は52,800円と価格が抑えられており、「ハイスペックな機能をもちながらも、価格を抑えたモデル」と言えるでしょう。
走行中の使いやすさや、機能性が優れており、レースから連日のツーリングにも使いやすいモデルです。前モデルより連続使用時間が大幅に伸びたことで、ロングライド用途にも充分使えます。
機能性と拡張性が高いので、幅広いユーザーが満足できる設計でしょう。「いろんな用途で使いたいけど、どれにしたらいいんだろう?」と迷うなら、Edge530がベストバイです。
GARMIN Edge530
本体寸法 | 50 x 82 x 20mm |
---|---|
画面大きさ | 2.6inchi |
本体重量(実測) | 77g |
参考価格(税込) | ¥52,800 |
GARMIN/Edge130 Plus
GARMINと言えば、機能性が高い反面、価格も高くなる傾向がありますが、Edge130 Plusは、そのGARMINらしさとは一線を画したモデルです。
価格を抑えながら、操作性とデザイン性が考えられたモデルです。サイズが小型なため、視認性やバッテリーが、他のサイコンよりも低くなっています。
一番の特徴はその小ささ。本体寸法が41 x 63 x 16mmと小型で、丸いフォルムを活かしたかわいいデザインになっています。ミニベロなどの小径車にもよく似合いでしょう。
GARMIN Edge130 Plus
本体寸法 | 41 x 63 x 16mm |
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画面大きさ | 1.8inchi |
本体重量(実測) | 33g |
参考価格(税込) | ¥28,800 |
wahoo/ELEMNT BOLT
サイコン市場においてもトップクラスの人気を誇るwahoo(ワフー)。ELEMNT BOLTはミドルグレードに位置し、サイクリストに、嬉しい配慮が設計に反映されています。
操作性、機能性、拡張性が満点のサイコンです。今回紹介するサイコンの中では、バッテリー駆動時間は短い方ですが、15時間は持つので、1日のライドであれば充分に持つでしょう。
画面下に表示される「停止/再開/ページ」と、そのすぐ下の3つボタンが連動しているため、直感的に操作しやすいことが特徴です。画面サイズやボタンサイズも大きく、扱いやすいモデルです。
wahoo ELEMNT BOLT
本体寸法 | 77 x 47 x 21mm |
---|---|
画面大きさ | 2.2inchi |
本体重量(実測) | 69g |
参考価格(税込) | ¥38,500 |
wahoo/ELEMNT ROAM
同じくwahooのハイグレードモデル。どんな走り方にも対応できる機能が満載のサイコンです。
視認性や機能性、拡張性などは、どれもが高い水準ですが、サイド側のボタンが硬くやや小さいことから、操作性は低いと感じました。
wahooはマウントにもこだわりがあります。専用マウントに取り付けると、サイコンとマウントが一体化して、エアロ形状になります。トータル設計で見た目もスマートに仕上がっています。
wahoo ELEMNT ROAM
本体寸法 | 89 x 54.4 x 17.8mm |
---|---|
画面大きさ | 2.7inchi |
本体重量 | 93.6g |
参考価格(税込) | ¥50,600 |
Lezyne/MEGA XL GPS
Lezyne(レザイン)は、ライト・ポンプ・ボトルケージなどの自転車用品も手掛けるアメリカブランドです。
レーダーチャートを見て分かるように、どの項目でも高い評価をつけました。ネガティブなポイントが少ないサイコンです。
「視認性のNo.1はwahoo/ELEMNT ROAM」「操作性のNo.1はGARMIN/Edge530」と筆者は評価しており、このLezyne/MEGA XL GPSが他のサイコンよりも突出した特徴があるのではないと感じています。しかし、視認性や操作性全てを鑑みた総合点では、ほぼトップレベルと感じました。
サイコンを押しながら回転することで取り付けするマウントで、簡単には外れない固定力の高さがあります。
Lezyne MEGA XL GPS
本体寸法 | 57.4 x 78.3 x 26.5mm |
---|---|
画面大きさ | 2.7ichi |
本体重量 | 83g |
参考価格(税込) | ¥29,700 |
Lezyne/SUPER PRO GPS
同じくLezyne製で、MEGA XL GPSよりシンプルな性能に絞られています。
バッテリーに関しては、MEGA XL GPSより20時間短い28時間駆動ですが、それでも十二分な駆動時間です。その他の性能についても文句なしで、高スペックなサイコンだと感じました。
Lezyneのサイコンの特徴として、縦・横どちら向きでも取り付け可能なことです。
Lezyne MEGA XL GPS
本体寸法 | 57.4 x 78.3 x 26.5mm |
---|---|
画面大きさ | 2.7ichi |
本体重量 | 83g |
参考価格(税込) | ¥29,700 |
Lezyne SUPER PRO GPS
本体寸法 | 70.6mm x 48.2 x 26.0mm |
---|---|
画面大きさ | 2.0ichi |
本体重量 | 60g |
参考価格(税込) | ¥24,750 |
Xplova/X3
Xplova(エクスプローバ)は、2008年に設立された台湾ブランド。X3は価格と性能のバランスが優れたモデルです。
価格を抑えながら、その性能においても満遍なく及第点を突破しています。とくに機能性(マップとナビ機能)は、他のサイコンと遜色ないほどに、カラーマップでナビ案内対応になっています。
外装のやボタンのデザインがシンプルで、スタイリッシュな印象を受けます。
Xplova X3
本体寸法 | 54 x 85 x 22mm |
---|---|
画面大きさ | 2.2inchi |
本体重量 | 80g |
参考価格(税込) | ¥21,780 |
Bryton/RIDER 750
Bryton(ブライトン)は様々なジャンルのスポーツGPS製品を製造している台湾ブランドです。その中でもRIDER 750はミドルグレードに位置します。
RIDER 750の強みは何といっても、走行中の扱いやすさです。見やすい大きな画面に、直感的にわかるボタン配置、表示項目の多さやマップの見易さなどユーザーフレンドリーな仕様が盛りだくさんです。
街乗りからタフなロングライドまで、これ一台でカバーできるほどです。Brytonで高いコスパを求めるなら、RIDER750になるでしょう。
縦長デザインなので、上ハンの位置に手を置いても邪魔にならず、すっきりした印象を受けます。
Bryton RIDER 750
本体寸法 | 49.7 x 92.5 x 19.7mm |
---|---|
画面大きさ | 2.8inchi |
本体重量(実測) | |
参考価格(税込) | ¥32,780 |
Bryton/RIDER420
こちらもBryton製です。RIDER750よりシンプルさを追求したモデルです。
RIDER750と比較すると、モノクロのマップ表示、表示項目の削減など一部ダウングレードしている箇所があります。しかしバッテリー容量は増え、RIDER750より15時間伸びた35時間駆動が可能です。
裏面にもボタン配置されている面白い設計です。
Bryton RIDER420
本体寸法 | 49.9 x 83.9 x 16.5mm |
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画面大きさ | 2.3inchi |
本体重量 | 61g |
参考価格(税込) | ¥21,450 |
CATEYE/PADRONESMART
日本ブランドで自転車ガジェットを手掛けるCATEYE(キャットアイ)。低価格ながら高い信頼性のアイテムが数多くあります。
PADRONESMARTはコストを抑えながらも、高い拡張性があります。1万円を切りつつ、スマホや各センサー類と連携できるサイコンはとても貴重です。
ワンクリックだけで操作ができるので、ガジェット操作が苦手な人でも使いやすい設計です。
CATEYE PADRONESMART
本体寸法 | 67.5 x 43.0 x 15.6mm |
---|---|
画面大きさ | 2.1inchi |
本体重量(実測) | 30g |
参考価格(税込) | ¥7,878 |
CATEYE/VELO WIRELESS
同じくCATEYE製で。もっともシンプルな機能だけに絞ったVELO WIRELESS。
「5,000円以下」かつ「バッテリーは約1年持つ」という、価格とバッテリーに特化しています。速度・距離・時間だけ分かればいい、と考えるユーザーにはピッタリのスペックです。
小型でシンプルなデザインなので、ハンドル上のスペースでも場所を取りません。
CATEYE VELO WIRELESS
本体寸法 | 55.5 x 37.0 x 16.5 mm |
---|---|
本体重量 | 26.4g |
参考価格(税込) | ¥4,988 |
サイコン11機の個別レビューはここまでです。ここからは、特徴別のランキングを見ていきましょう。自分の用途にぴったりなサイコンが見つけられますよ!
①視認性ランキング
様々なデータが表示されるサイコン。一目でなにが表示されているのかを判別するため、「文字の大きさ、カラー、バックライト」など工夫が施されています。
「画面サイズや文字表示が大きく見やすいか?」「マップはカラー対応で、ルートが分かりやすいか?」を基準に選びました。
1位:wahoo/ELEMNT ROAM
●マップ:カラー
●文字サイズ:可変
●バックライト:あり
視認性の第一位は、wahooのELEMNT ROAMです。
画面サイズが2.7インチと、サイコンの中でも最大級の大きさを誇ります。画面の上部と左側にインジゲーターで速度やパワーが可視化されます。本体サイズが89 x 54.4 x 17.8mmと、やや大型のサイコン。
マップはカラー表示で、ナビも見やすい矢印で表示されます。
表示項目(速度や距離など)は、項目や表示順をカスタマイズできます。表示されている項目自体を、拡大と縮小ができるので、自分好みに変更できます。(レビューを見る)
2位:Bryton/RIDER 750
●マップ:カラー
●文字サイズ:可変
●バックライト:あり
今回紹介するサイコンの中で、最大の画面サイズである2.8インチ。データ数値だけではなく、項目の「速度」「距離」といったテキストも大きく表示されるので、一目で読み取れることが特徴です。
こちらもカラーのマップで、ナビ案内も分かりやすく表示されます。
バックライトもついているので、夜間走行時でも明るく画面が点灯します。(レビューを見る)
3位:Lezyne/MEGA XL GPS
●マップ:モノクロ
●文字サイズ:可変
●バックライト:あり
画面サイズ2.7インチと、こちらも最大級のサイズです。こちらは各データを示す数字の表示が大きく、走行中に頻繁にデータを確認する人向けのデザインになっています。
またサイコン自体を、縦か横のどちらかの向きで取り付けることも可能です(写真では縦向きの取り付け)。自分の見やすい向きにカスタマイズできるサイコンは数が少ないので、珍しい仕様です。
しかしマップがモノクロのため、読み取りくい場面があるかもしれません。(レビューを見る)
②操作性ランキング
走行中に画面を切り替えたい画面がしばしばあるでしょう。「タッチ操作なのか、物理ボタン操作なのか」「ボタンの押しやすさや配置は適切なのか?」など、ライド中の操作のしやすさを紹介します!
1位:GARMIN/Edge530
タッチ操作機能なしで、物理ボタン7か所での操作。スマホ感覚のタッチ操作は、雨など水滴がつくと反応しないこともあり、物理ボタンのみの操作ができるサイコンをトップに選びました。
GARMIN Edge530は今回紹介するサイコンの中でも最多のボタン7か所も配置され、ボタンと操作が1対1対応で使いやすくなっています。「ページ送りならこのボタン」「決定ならこのボタン」などと割り振りが決まっています。
押しミスが起きにくいボタンサイズと配置になっています。(レビューを見る)
2位:wahoo/ELEMNT BOLT
こちらも物理ボタンのみで操作できるうえ、ボタン配置が6か所もあります。
特に優れているのは、画面下の3か所の大型ボタンです。軽い力でクリックできるうえに、ボタンの間に仕切りがあり、“押しミス”をしにくい構造になっています。
兄弟モデルの「ELEMNT ROAM」は、サイド側のボタンが硬く、やや小さいため選外でした。(レビューを見る)
3位:Lezyne/MEGA XL GPS
ボタンのグリップ感と、4か所のボタンが離れて独立していることが特徴です。
フルフィンガーグローブをつけていて指先が覆われていても、ボタンの位置が分かりやすいと感じました。大きく出っ張ったボタン、滑りにくいグリップ感、押し間違いしにくい独立したボタン。直感的に操作できる設計です。(レビューを見る)
③機能性ランキング
「データ項目の多さ」や「マップやナビ機能の有無」などの、機能の豊富さを加点対象に、ランキング付けしました。
1位:GARMIN/Edge530
●ナビ機能:あり
カラーのマップに加えてナビ案内では、進行予定のルートに色を付けて表示します。通過済みのルートはまた別の色がつくので、迷いにくいマップ表示がされています。また専用アプリで「ルート作成」も可能です。(レビューを見る)
2位:Bryton/RIDER 750
●ナビ機能:あり
こちらもカラーマップで、ナビの案内も可能です。見やすいカラーリングと、シンプルなマップ表示で、初めての方でも扱いやすいサイコンでしょう。(レビューを見る)
3位:wahoo/ELEMNT ROAM
●ナビ機能:あり
進行方向が分かりやすい矢印マークで示されます。マップのカラーが落ち着いた色で見やすいことも特徴です。(レビューを見る)
④拡張性ランキング
サイコンだけで完結せず、スマホやセンサー類(スピード、ケイデンス、パワーメーターなど)と連携できるかという点で、拡張性を評価しました。
また「専用アプリでスマホとも連携できるのか?」「アプリは使いやすく見やすい仕様か?」も評価しました。しかし、ここで紹介する3モデルはどれも高い拡張性を持っており、大きな差が見受けられなかったと感じます。
1位:wahoo/ELEMNT ROAM
●対応センサー:心拍数、スピード、ケイデンス、パワー、シフティング
センサー5種類に対応しており、高い拡張性を持っています。レースやトレーニング向けに使いたい人にも、もってこいのサイコンです。
専用アプリでインジケーターの設定も行えます。速度・心拍数など一目でわかる機能が付いており、ユーザーフレンドリーな機能がありがたいですね。(レビューを見る)
2位:GARMIN/Edge530
●対応センサー:心拍数、スピード、ケイデンス、パワー、シフティング
こちらも同様、5種類のセンサーに対応。セットアップもサイコン内に分かりやすく表示されるので、比較的簡単に連携できます。アプリ内でルート作成も可能です。(レビューを見る)
3位:Bryton/RIDER 750
●対応センサー:心拍数、スピード、ケイデンス、パワー、シフティング
専用アプリではデータを記録することはもちろん、アプリ内でルート作成することもできます。対応センサーも豊富です。(レビューを見る)
⑤バッテリーランキング
スマホと同じでサイコンも頻繁な充電が必要になります。そこで「何時間連続で駆動するのか?」「バッテリー式か乾電池式か?」を基に上位モデルをピックアップしました。また充電端子の位置もチェックしていますよ。
1位:Lezyne/MEGA XL GPS
●連続使用可能時間:48時間
●充電端子:Type-B
●充電端子位置:底面
充電式サイコンの中でも、圧倒的に連続使用可能時間が長いのがLezyne MEGA XL GPSです。約48時間も持つので、通勤通学で使うなら1か月は充電不要でしょう。
充電端子位置も背面ではなく底面なので、自転車に取り付けたまま、モバイルバッテリーなどで充電することも可能です。(レビューを見る)
2位:Bryton/RIDER420
●連続使用可能時間:35時間
●充電端子:Type-B
●充電端子位置:背面
こちらも35時間もの長時間、バッテリーが持つことが特徴です。
ただし背面側に充電端子があるので、自転車に取り付けたままだとケーブルが干渉して充電ができない場合があります。純正のアームマウントに取り付けていれば充電可能です。(レビューを見る)
3位:CATEYE/PADRONESMART
●連続使用可能時間:約4か月
●電池種類:ボタン電池CR2032 1枚
なんと約4か月もの間、電池交換の必要がありません。充電切れを心配しないで運用できるのは大きな魅力です。
バッテリー残量表示がないことが、ややマイナスポイントです。(レビューを見る)
⑥価格ランキング
サイコンも千差万別で、低価格なものから10万円近くするモデルまであります。この「価格ランキング」では、価格だけにフォーカスして、低価格モデルを紹介します!価格は参考価格です。
1位:CATEYE/VELO WIRELESS
今回紹介するサイコンの平均価格が26,620円の中、4,988円という群を抜いての低価格です。
CATEYEのサイコンはシンプルで、コストを抑えていることが特徴です。(レビューを見る)
2位:CATEYE/PADRONESMART
こちらも同じくCATEYEのサイコンで、7,878円です。いわゆるサイコンらしい「ケイデンス・心拍・パワー*」が測定できるスペックでありながらも、1万円を切る価格です。*オプションのセンサーが必要。(レビューを見る)
3位:Bryton/RIDER420
2万円を少し超えますが、それでもサイコンの基本的な機能が揃っています。安くて多機能なサイコンが欲しいなら、RIDER420でしょう。(レビューを見る)
用途に合ったサイコンを選ぼう!
性能に千差万別あるのがサイコンです。いままでサイコンを使ったことがない人はまず、低価格なモデルを試してから、自分の用途を改めて考えるのがいいでしょう。
高い買い物になりますが、自分の求めるサイコンで走るようになると、ますます自転車趣味が深まることは間違いありません。自分の欲しいサイコンを手にして、走りに出かけてみましょう!
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