MTBサドルを見直してライドが進化!おすすめ8選&用途別の選び方【2025】

MTBサドルを見直してライドが進化!おすすめ8選&用途別の選び方【2025】

MTB(マウンテンバイク)で快適に走るために欠かせないのが「サドル選び」です。トレイルや街乗り、レースなど、走るシーンによって最適なサドルは異なります。サイズ感やクッション性、体重移動のしやすさに加え、素材やレールの種類も乗り心地を大きく左右するポイントです。

この記事では、MTBサドルの選び方をシーン別に解説し、おすすめモデル8選を厳選して紹介します。これからマウンテンバイク用サドルを探している方や、今のサドルに違和感を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

アイキャッチ画像撮影:編集部

走りを快適にするMTBのサドルを選ぼう

撮影:編集部

MTBにはどんなサドルが合うのでしょう?

MTBは山道やトレイルなど未舗装路を走ることが多く、ロードバイクやクロスバイクなど舗装路を走る自転車とはサドルの選び方が異なります。例えば、山道でしっかりペダルを踏んで登ったり、サドルに座らずバランスを取りながら坂道を下ったりなど、舗装路とは走り方が違います。

・立って漕ぐ時の、体重移動の邪魔にならないサイズ感
・荒れた地面からの、衝撃を和らげるクッション性
・ペダリングしやすい形状

上記のように走行時に目まぐるしく変わる姿勢に合わせて、MTBのサドルにはオフロード独特の性能が求められます。もちろん、ロードバイクやクロスバイク向けのサドルをMTBで使っても問題ありませんが、専用モデルを選ぶことでオフロード走行をさらに楽しむことができますよ。

MTBサドルは用途で選ぶ!トレイル・街乗り・レース別ポイント

MTBのサドル選びは、走るシーンによって選ぶポイントが異なります。自分の使い方に合ったサドルを選べば、より快適に走れるでしょう。シーンごとに適したサドルの選び方をまとめました。

トレイルライド:サイズ感とクッション性のバランスを重視

MTBでトレイル走行をする男性

撮影:編集部

アップダウンが多いトレイルをMTBで走る場合は、立ち漕ぎで邪魔にならない「コンパクト性」と、座って漕ぐ時の「クッション性」のバランスを重視してサドルを選びましょう。街乗り用よりコンパクトなサイズのサドルは、立ち漕ぎの際にお尻に当たりにくく下りやすくなります。ただし、トレイルの凹凸の衝撃を吸収してくれる程よい幅やクッション性も重要です。

サイクリングや街乗り:幅が広めでクッションが厚いサドルがおすすめ

MTBでサイクリングする男性達

撮影:編集部

サイクリングや通勤通学などの街乗りでゆっくりと舗装路を走るなら、座面の幅が広くクッションが厚めのコンフォート用サドルがおすすめです。座面が広いサドルはお尻の圧力を分散しやすく、厚めのクッションが路面の凹凸を吸収してくれます。コンフォート用サドルはやや重量が重いモデルが多いですが、平坦路中心のサイクリングや街乗りなら気にならないでしょう。

レースやコース走行:コンパクト&体重移動のしやすさが重要

MTBでレースを行うライダー

スピードが求められるレース競技や専用コース走行では、コンパクトで体重移動しやすいMTB用サドルを選びましょう。座面のクッションが薄く、幅が細いサドルはペダリング効率が高く、体重移動もしやすいためレースシーンなどで有利になります。また、スリムなロードバイク用サドルをMTBレースで使うライダーも多いです。

座る部分やレール素材も大事なポイント

マウンテンバイク

出典:FaceBook/RitcheyLogic

MTBサドル選びでは使われている素材も、耐久性や乗り心地に関わる重要なポイントです。

サドルの「座る部分(カバー)」の素材には、天然革・マイクロファイバー・合皮(PU/PVCなど)があり、クラシカルなクロモリMTBやツーリングモデルではヴィンテージ感のある天然革サドルも人気です。

また、レール素材は大きく分けるとクロモリやチタンなどの金属、カーボンの2種類です。強度や耐久性が重要なトレイルライドでは金属レール、軽さや衝撃吸収性が求められるレースシーンではカーボンレールのサドルを選ぶライダーが多いです。

おすすめMTBサドル8選

各メーカーがオフロードを走るために開発した、MTB向けサドルのおすすめモデル8選をご紹介します!

Sella Italia(セライタリア) X-LR TM AIR-CROSS スーパーフロー サドル

素材 座面/AirCross Tech・レール/マンガンチューブ
サイズ S/131×266mm・L/145×266mm
重量 S/215g・L/224g

快適性が高いエアークロステクノロジー採用

SLRやFliteなどロードサドルの名作が多いイメージのセライタリア。オフロードでレーシングからサイクリングまでをカバーするX-LRシリーズの、マンガンレールを採用したコストパフォーマンスに優れるサドルです。オフロードに最適なパッド配置と穴あきのスーパーフロー形状で快適性を確保し、表面の汚れを落としやすいエアークロステクノロジーを採用しているのもうれしいポイントです。

おすすめポイント

  • オフロード向けの技術を取り入れつつマンガンレールで手に入れやすい価格帯
  • フラット形状でポジションの自由度が高い

SELLE SAN MARCO(セラサンマルコ) Ground Shield Dynamic

素材 座面/シルクフィール・レール/マンガン
サイズ W140×L255mm
重量 280g

オフロード走行時の快適性を重視したモデル

泥がサドルとショーツの間に挟まらないように設計されたシールドをはじめ、快適性にこだわったモデルです。幅広でソフトなノーズや骨盤の動きに追従する低密度フォームパッドなど、過酷な地形を快適に走れるような設計が光ります。

おすすめポイント

  • サドルシェルと一体化したシールドマッドガードで高い耐久性
  • 防水性と耐摩耗性に優れるカバーを採用

Selle SMP(セッレ エスエムピー) TRK

素材 座面/SVT Velvet Touch・レール/スチール
サイズ LARGE/272×177mm
重量 LARGE/410g

厚み&幅がある独特の形状

独特のデザインの製品をそろえる「Selle SMP」の、クッションの厚みがありオフロードにも最適なサドルです。ロードバイク向けのイメージが強いですが、アップライトな姿勢で走る街乗りやトレイルライドでも使いやすいです。なるべく厚みがありお尻が痛くないサドルを探している方にもおすすめ。

おすすめポイント

  • 中央のエアチャンネルがお尻への圧迫を軽減
  • 反射板付きで夜間走行の安全性も考えられている
  • 街乗りや散策トレイルなど、安定感を求める初心者向け

WTB(ダブルティービー) Silverado Cromoly

素材 座面/マイクロファイバー・レール/クロモリ
サイズ Narrow/135×280mm・Medium/142×280mm
重量 Narrow/265g・Medium/270g

シャープなデザインの万能モデル

マウンテンバイクパーツメーカーの名門WTBの代表的なサドルです。シャープなシルエットはXCレーシングやロードバイクにも使いやすく、オフロードでのハードな使用を想定し、破損しやすいテール部に補強を入れるなどオフロードを得意とするメーカーらしいモデルです。

おすすめポイント

  • オールマウンテンやグラベルなど幅広いジャンルに対応
  • スリムなシルエットで走行中にポジションを調整しやすい

TIOGA(タイオガ) D Spyder Saddle

素材 座面/ウェブメッシュ・レール/クロモリ
サイズ L250 x W130 x H43mm
重量 165g

パッド無しの軽量なサドル

タイオガの名作スパイダーシリーズの中で、一番高い耐久性を持つDスパイダーサドル。パッドの無いシンプルなメッシュ構造は軽量で通気性が高く、クロスカントリーにも最適なサドルです。

おすすめポイント

  • 165gと軽量ながら衝撃にも耐える耐久性を確保
  • メッシュ構造で通気性が高く激しいライドでも蒸れにくい
  • 軽量&通気性が高く上級者&レース向け

fi'zi:k(フィジーク) TERRA ARGO X5 S-Alloyレール

素材 座面/ナイロンシェル・タイプ2フォーム
サイズ 140×270mm・150×270mm・160×270mm
重量 140mm/263g・150mm/271g・160mm/275g

安定した着座位置を教えてくれるサドル形状

名作アリオネなどの人気サドルをリリースし、根強いファンの多いフィジーク。テラアルゴはオールテレーンのショートノーズモデルで、着座位置をライダーが調整するのではなく、サドルにピンポイントで着座するというコンセプトで作られています。

おすすめポイント

  • 座骨周辺を厚めに設定しロングライドの快適性を確保
  • 3サイズ展開で骨盤に合わせたサドル幅を選べる

ERGON(エルゴン) SM ENDURO COMP MEN

素材 座面/ナイロンシェル×エアーセルフォーム・レール/クロモリ
サイズ S/M:L266xW135mm・M/L:L266xW148mm
重量 S/M:245g・M/L:250g

快適性を高めるエアーセルフォーム採用

グリップやバーテープなどライダーに接触するアクセサリーやパーツを多く作っているエルゴンは、人間工学に基づいて設計されたサドルラインナップが特徴的。SMエンデューロはナイロンコンポジットシェルに快適性を高めるエアーセルフォームを採用し、長距離に最適な設計がされています。

おすすめポイント

  • V型シェイプとフラットな上面形状で着座位置を移動しやすい
  • 座骨が当たる部分に圧力を分散するパッドを採用

SHIMANO PRO(シマノプロ) STEALTH OFFROAD PERFORMANCE

素材 座面/PU
レール/ステンレス
サイズ W142mm/152mm
重量 233g~

ショートノーズのハイパフォーマンスモデル

多くの自転車パーツを手掛けるシマノPROが、MTBやグラベル向けに開発したショートノズルサドルです。

オンロードモデルであるSTEALTHをベースに、肉厚なEVAパッドによる振動吸収性や排水ポートなどオフロード走行向けに再構築されています。

おすすめポイント

  • ショートノーズでスピードを求めるレースシーンに対応
  • 高めのサイド形状でコーナリング中のコントロール性を高める

サドルの高さを変えられる「ドロッパーシートポスト」が便利

ドロッパーシート ポスト
出典:楽天市場

走行中でも手元でサドル高を変えることができる「ドロッパーシートポスト」。トレイルライドでの登り・下りで最適なサドルポジションを作ることができます。

ドロッパーシートポストを使うことで、登りではサドルを上げてシッティングしやすく、下りではサドルを下げて体重移動やバランスを取りやすく、ポジションを調整できます。トレイルライドなどで活躍するアイテムなので、サドル選びと合わせてドロッパーシートポスト導入も検討してみてください。

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ロードバイク用のサドルはMTBでも使える??

MTB ロード サドル 違い

ロードバイクとMTBのサドルは、それぞれ専用モデルが発売されていますが、レール間隔が同じならどちらも使うことができます。

MTBでも、ロングライドやクロスカントリーでは、ロード向けの細く硬めのサドルを使用している方もいます。

また、ロードバイクサドルのトレンドのショートノーズサドルは、座面が小さくなりますが登りや下りでの体重移動で邪魔になりにくいメリットもありますよ。

ロードバイクやクロスバイクなどを既に持っている方は、お持ちのサドルを一度、MTBで試してみるのもおすすめです。

MTBサドルを選んで快適なライディングを!!

サイクリング マウンテンバイク

MTBはオンロードからオフロードまで幅広く楽しめる自転車です。タイヤにオンロード向けや、オフロード・ダート向けのモデルがあるように、MTBサドルもフィールドや走り方によって最適なものが違います。

走るフィールドに合わせ、ベストなサドルを選びましょう!

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