ロードバイクやクロスバイクのタイヤは、仏式バルブ(フレンチバルブ)が多いです
仏式バルブ(フレンチバルブ)は、ロードバイクやクロスバイク、MTBなどのスポーツバイクに多く採用されているバルブです。
バルブの穴が小さいので、ホイールのリム強度を下げないなど、スポーツバイクにメリットがあります。また、弁を空気圧で閉める構造も特徴的です。
ママチャリなどは、違う種類のバルブです。
自転車のバルブは、仏式バルブ以外にも、「英式バルブ」「米式バルブ」などがあります。
英式(ウッズバルブ・ダンロップバルブ
ママチャリなどシティサイクルに多く、虫ゴムという逆止弁を使った簡易的な構造。高い空気圧では使用しません。
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米式(シュレーダーバルブ・アメリカンバルブ)
MTBやBMXなどオフロード系によく使われるのが、米式バルブ。バルブ内にバネがあり、その力で弁を閉め、中心にある弁棒を押すと開放しエアが抜けます。車やバイクにも使われていて、ガソリンスタンドでも空気を入れる事ができます。
空気入れも、仏式に対応した製品を用意しましょう
空気入れですが、仏式・米式など、それぞれのタイプに合ったヘッドの空気入れが必要です。
新たに空気入れを購入する時は、仏式対応の空気入れ、もしくは変換アダプターが付属している製品を購入しましょう。
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仏式バルブのタイヤの空気の入れ方
仏式バルブへの空気の入れ方をご紹介します。
①バルブを開く
バルブコアの先端をつまみ、バルブを回して開きます。固くなっている場合(固着)もあるので、ゆっくりと力を入れて回しましょう。
②ポンプヘッドをセット
ポンプのヘッドはまっすぐにセットしましょう。斜めに入れるとバルブコアが曲がり、閉まらなくなることがあります。
空気入れによっては、ポンプヘッドのレバーを倒して状態でバルブを差し込み、その後、ポンプヘッドのレバーを起こして、バルブと固定したりします。
③ゲージを確認しながらエアを入れる
仏式用の空気入れはゲージ付きがおすすめです。入れたい空気圧を確認しながらポンピングしましょう。
【豆知識】仏式バルブの構造など
どんな自転車で使われているバルブ?
ロードバイク・ピストバイクやクロスバイクなどのオンロード車に多く、クリンチャー・チューブラー・チューブレスで仏式バルブが使われています。
軽量・高圧・調整しやすく汎用性が高いというバルブの特性から、MTBやグラベルロードなどのオフロード車でも仏式バルブのチューブやリム、チューブレスでも仏式が使われています。
仏式バルブの機能や特徴
仏式バルブは高圧に強く、バルブコアを押すことでエアが抜けるので、他のバルブと比べ微妙なエア圧の調整がしやすい構造です。
また、特徴としては仏式バルブの本体は細く、軽量なのでロードバイクに使用するとリム穴による強度の損失も低く抑えることができます。
仏式バルブの構造は?
仏式バルブにはバルブコアがあり、収納されているコアの軸を、ネジのようにまわすと弁棒が露出し、そこを押すことで開放されエアが抜けます。
バルブコアは取外せるタイプと、取外せないタイプがあり、取外せるタイプはバルブエクステンダーの取付けや、シーラントの注入が容易に出来ます。
バルブ本体にはネジ山のあるタイプと無いタイプ、バルブ長も各種あり、リム高などホイールの特性によって選ぶことができます。
仏式バルブを使うときの注意点
仏式バルブを使うときは、下記の点に注意しましょう。
●仏式バルブを選ぶときは、ホイールのリム高とバルブ長を確認し、ポンプヘッドがセットできる長さを選びましょう。
●リムにチューブをセットする時は、リムに対してバルブが直角になるようにしましょう。
●バルブコアの丸ナットは曲がりやすく、曲がるとバルブが閉まらなくなります。丸ナットを開いている状態では気をつけましょう。
●丸ナット開閉のときにゴミなどが入り込むとバルブが閉まらなくなる恐れがあります。開閉時は異物が入り込まないようにしましょう。
汚れや衝撃に敏感なバルブなので、メンテナンス時や空気を入れる時に、あわせてバルブ回りの汚れを落としたり、軸が回るか・動くかなどもチェックするといいですね。
仏式バルブの理解を深めよう
スポーツバイクに多く使われている仏式バルブは、ロードバイクやMTB、クロスバイクに乗る方には、おなじみのバルブです。
メンテナンスや空気を入れるとき、少し注意してバルブを見ると、新しい発見があるかもしれませんね!