ヘッドパーツ 自転車

【ハンドリングの要】ヘッドパーツのおすすめと、メンテナンス方法をまとめました

2022/06/03 作成

自転車のハンドルが、ストレスなく動くのは当たり前ですよね。そのスムーズな動きを支えるのが「ヘッドパーツ」。

ヘッドパーツはフレームとフロントフォークを接合する部分に取りつけられ、滑らかなハンドリングをするために不可欠なパーツです。

快適なハンドリングをするためのパーツ、「ヘッドパーツ」の種類やおすすめ製品、メンテナンス方法などをまとめましたので、ヘッドパーツを知りたい方はぜひ参考にしてください。

目次

アイキャッチ画像出典:Flickr/Glory Cycles

ヘッドパーツって、どんなパーツ?

COLNAGO ロードバイク

撮影:筆者

ヘッドパーツは、ハンドル下部のフレーム部分「ヘッドチューブ」にセットし、ハンドルと前輪をつなぐ「フロントフォーク」をスムーズに回転させるパーツです。

ロードバイクのハンドルがスムーズに動くのは、ヘッドパーツのおかげ。「乗りやすさや」、「ハンドリング」に、大きく影響するのがヘッドパーツです。

ヘッドパーツの種類と特徴をおさえよう

ヘッドパーツには規格で複数の種類があります。

ヘッドパーツ交換を考えるなら、同じ規格・サイズのヘッドパーツを準備する必要があります。それぞれの規格の特徴をおさえましょう。

インテグラル

インテグラル 自転車パーツ

出典:楽天市場

アルミやカーボンフレームのロードバイクで使われることが多いタイプ。フレーム内部にベアリングをセットする取付け方法で、ヘッドチューブの上下に取付ける。メーカーごとに違いがあるので互換性は確認が必要。

インテグラル アンカー

特徴としては、ベアリング本体はヘッドチューブに隠れ、カバーがかかっている状態です。


インターナル

インターナル 自転車パーツ

出典:楽天市場

外観・構造はインテグラルと似ていますが、ヘッドチューブを受けるための段差がある。キャップで閉じるような外観のインテグラルと比べ、インターナルは段差部分も露出している。

インターナル 自転車パーツ

ゼロスタック、セミインテグラル、ロープロファイルとも呼ばれます。ベアリング本体はヘッドチューブに隠れていますが、セットした状態でベアリングを押さえるキャップのつばが出ています


アヘッド

アヘッド 自転車パーツ

出典:楽天市場

ヘッドチューブの外部に取付けるタイプで、取付けには「圧入」という作業が必要。構成部品が多く玉当たり調整や、定期的なグリスアップなどのメンテナンスが必要なモデルが多い。

アヘッド 自転車パーツ

ベアリング本体はヘッドチューブの外にあります。取付けは圧入という押し込む作業が必要で、カーボンフレームには使用されません。


ノーマル

ノーマル 自転車パーツ

出典:楽天市場

フォークコラムにネジが切ってあり、ヘッドパーツ上側のボルトで締付けて取付けるタイプ、フォークコラムの中に差し込む「スレッドステム」を取付ける。ピスト、ランドナーやスポルティーフなどのビンテージバイク、ママチャリに多い。

ノーマル 自転車パーツ

上部にはナットがあり、スレッドステムを取付けるタイプです。


剛性の高い「テーパー」というモデルも

テーパー  自転車パーツ

出典:楽天市場

より剛性を高めるために多くなってきているテーパーヘッドは、インテグラル・インターナル・アヘッドの下側を大径にしたものです。上側は31.8mmが主ですが、下側の径は数種類あるので確認が必要です。

テーパー  自転車パーツ

インテグラル・インターナル・アヘッド共に、上部のベアリングより下部のベアリングが大径になっているものです。径は数種類あります。

ヘッドパーツの交換は大変?

インテグラル、インターナルはカートリッジ式が多く、ヘッドチューブ廻りのメンテナンスをされている方なら、交換はそれほど難しくないでしょう。

アヘッド式は圧入という作業が必要で、特殊な工具を使用するので交換する場合はショップに相談が良いでしょう。

ヘッドパーツのサイズ

コラムの外径や、ヘッドチューブ内径によって、ヘッドパーツのサイズも変わります。コラムの外径は大きく分けて25.4・28.6・31.8・38.1があり、ママチャリからスポーツバイクまで、多くの自転車がこのサイズです。

ヘッドチューブ内径は30~40mm前後が大半ですが、規格の違いやメーカーの採用サイズが違います。サイズ選定は実車やメーカー資料を確認したり、不安な場合は自転車ショップに相談しましょう。

インテグラルのヘッドパーツ3選

シールドベアリングを採用している、グレードアップに最適なインテグラル3モデルをご紹介します!

TOKEN(トーケン)/OMEGA C1TBT

金属加工を得意とするパーツブランド、トーケン。オメガシリーズはインテグラルの他にカンパニョーロタイプモデルやテーパーモデルなどを幅広く展開しています。

TOKEN/OMEGA C1TBT

●カラー:マットカーボン
●対応コラム:1-1/8"
●重量:70g

Wolf Tooth(ウルフトゥース)/PremiumIS

軽量で耐久性の高い製品が持ち味のウルフトゥース、テーパーモデルに対応できるよう上部ユニットと下部ユニットは別売りとなっています。

WOLF TOOTH/Premium IS

●カラー:グリーン・シルバー・イエロー・オレンジ・レッド・ブラック・ブルー・パープル
●重量:7mm/52g・15mm/59g・25mm/66g

KCNC(ケーシーエヌシー)/KHS-PT1860C OS TAPERED

削り出しなど制度の高い金属加工製品を造るKCNC。精度の高いベアリングとKCNCらしい美しい仕上がりのトップキャップで、精度だけではなくビジュアル面でも納得の製品です。

KCNC KHS-PT1860テーパー

●カラー:ブラック・レッド
●対応コラム:1-1/8×1-1/2
●重量:92g

インターナルのヘッドパーツ3選

精度の高い製品を制作する3メーカーのインターナル3モデルをご紹介します!

TANGE(タンゲ)/TG36ZSL

歴史のあるメーカーTANGEが確立したヘッドセット・ボトムブラケットを専門に作るメーカーが丹下精機。現在は台湾に拠点を移し高品質なパーツを製造しています。テクノグライドはTANGEの定番ともいえるモデルです。

TANGE/TG36ZSL

●カラー:ブラック
●対応コラム:1-1/8"
●重量:112g


TOKEN(トーケン)/TK035A-55

プレミアムベアリングを採用したトーケンのテーパー対応インターナルモデル。素材にはアルミニウムを採用したトーケンの高品質モデルです。

TOKEN/TK035A-55

●カラー:ブラック
●対応コラム:1-1/8"×1.5テーパー
●重量:130g

CRIS KING(クリスキング)/INSET2

品質の高いヘッドパーツ・ハブなどのベアリング製品を製造し、コアなファンも多いクリスキング。仕上げの美しさとカラー展開で、性能だけではなくビジュアル面も人気のモデルです。

CHRIS KING/INSET2

●カラー:ブラック・シルバー・ネイビー・レッド・ピューター・ピンク・グリーン・ゴールド・マンゴー・ドレッド・パトリオット・ブラウン
●対応コラム:1.5 Tapered Fork
●対応チューブ:上44mm/下56mm

アヘッドのヘッドパーツ2選

アヘッドの定番ともいえる製品3モデルをご紹介します!

CHRIS KING(クリスキング)/NOTHREADSET

クリスキングの定番モデル、外部に取付けるアヘッドは仕上がりの良いクリスキングのカラーとフレームとのマッチングも楽しめます。ベアリング製造にこだわりもあり、性能も満足できるでしょう。

CHRIS KING/NOTHREADSET

●カラー:ブラック・マットマンゴー・ネイビー・シルバー・マットターコイズ・マットジェット・マットスレート・マットパンチ・マットバーボン・バイオレット(1-1/8")
●対応コラム:1-1/8"
●重量:98g

RITCHET(リッチー)/CLASSIC HEAD SET

幅広くクオリティの高いサイクルパーツを展開するリッチー、クラシックヘッドセットはリッチー得意のクロモリフレームにもマッチするシンプルで美しい仕上がりのパーツです。

RITCHETY/CLASSIC HEAD SETS

●カラー:シルバー
●対応コラム:1-1/8

MORTOP(モートップ)/HS-85

製品の設計から制作まで行う2005年に創業された台湾のメーカー、ステム・BB・ホイールなど幅広く金属加工製品を取り扱っています。カラー展開も豊富で、フレームとのマッチングでビジュアル面でもアップします。

MORTOP モートップ ヘッドセット HS-85 ブラック

●カラー:ブラック・シルバー・レッド・ブルー・チタン・ゴールド・ピンク・グリーン
●対応コラム:1-1/8
●重量:85g

ノーマルのヘッドパーツ2選

ヴィンテージやピストにぴったりなノーマルヘッドパーツ2モデルをご紹介します!

DIA-COMPE(ダイアコンペ)/CLASSIC 1″

ランドナーやスポルティーフなどスレッドステムを使用したフレームにベストマッチなヘッドセット。カラー展開も豊富でフレームのアクセントとしても最適です。

DIA-COMPE/CLASSIC

●カラー:CPメッキ・レッド・ブラック・ブルー・ゴールド・ピンク
●対応コラム:1"
●重量:110g

TANGE(タンゲ)/LEVIN

丹下精器の名品レビン。レースでの使用を想定しNJSの認定品でもあります。トラック競技にも、ストリートピストにもおすすめです。

TANGE/LEVIN

●カラー:シルバー
●対応コラム:1"
●重量:170g


ヘッドパーツのメンテナンス

ヘッドパーツの大半は「シールドベアリング」と「ベアリング」のタイプに分かれます。その2タイプの一般的なメンテナンス方法をご紹介します。

「シールドベアリング」を使ったタイプ

シールドベアリング COLNAGO

「アヘッドタイプ」で「シールドベアリング」を使用したヘッドパーツメンテナンス例です。

①ブレーキキャリパーを外しておく。

ブレーキキャリパー 外す

フォークを抜くため、ブレーキキャリパーを外しておきます。Vブレーキ・カンチブレーキは台座から、キャリパーブレーキはフォーク後ろのボルトを外します。

②ヘッドキャップ・ステムを緩め、ステム・スペーサーなどを順に外す。

ヘッドキャップ 外す

ステム・コラムスペーサーの取付け順を覚えておきましょう。忘れないよう、取り付け順を撮影しておいてもいいですね。

ステム スペーサー

パーツは外した順番に置いておくと、取り付け時に便利ですよ。

③上のヘッドパーツを外す。

上のヘッドパーツ 外す

固定されていないので手でも外せますが、固着している時はマイナスドライバーなどの工具を差し込んで外します。その際、カバーやパッキンなどを傷つけないよう注意しましょう。

④フォークコラムを抜き、下のベアリングを外す。

ベアリング 外す

フレームを保持してフォークを抜きます。パーツが緩いとフォークと一緒に外れる場合があるので注意しましょう。

⑤ヘッドチューブ・ヘッドパーツの汚れやグリスを落とす。

パーツ グリス 落とす

ヘッドパーツは複数の部品で構成されているので、順序・上下を確認しましょう。

金属はパーツクリーナーで洗浄できますが、樹脂・ゴム・シールドベアリングはクリーナーでダメージを受ける可能性があるので、使わずに汚れを拭き取ります。

ヘッドチューブ ヘッドパーツ

フォークコラムの汚れや古いグリスを拭き取ります。

ヘッドチューブ ヘッドパーツ

ワン部分は圧入されているので外さず、フレームに付いた状態で洗浄します。

⑥グリスを塗布しながら、順にセットする。

グリス塗布 セット

パーツ類がセットされる部分にグリスを塗布します。

グリス塗布 セット

グリスを塗布しながら、外したパーツを順番に取り付けたいいきます。

⑦最終チェック

シールドベアリング COLNAGO

取り付けおわったら、ガタツキや固くないかをチェックしましょう。

ハンドルを左右に動かし、ハンドルに力をかけたり5cmほど上げて落とすなどして、取付け確認をします。動きが硬かったり、ガタつきや異音がする場合は組み直してみましょう。

ベアリングを使用したタイプ

ベアリング スコット

インターナルタイプ・ボールベアリングを使用したヘッドパーツのメンテナンス例です。

①ブレーキキャリパーを外しておく。

ヘッドパーツ メンテナンス

ロードバイクのキャリパーブレーキは、フォーク裏側の穴の中にボルトがあります。

②ヘッドキャップ・ステムを緩め、ステム・スペーサーなどを順に外す。

ヘッドパーツ メンテナンス

取り外したパーツは順序・上下を確認しておきましょう。

ヘッドパーツ メンテナンス

ハンドルは無理に動かさず、ワイヤーにダメージが無いように気をつけましょう。

③上のヘッドパーツを外す。

ヘッドパーツ メンテナンス

固着している場合もありますが、無理に外すと樹脂類やパッキンがダメージを受けるので、ゆっくりと外しましょう。

ヘッドパーツ メンテナンス

このタイプのベアリングはリングに取付けられているのでバラバラになる心配はありません。

④フォークコラムを抜き、下のベアリングを外す。

ヘッドパーツ メンテナンス

フォークコラムを抜き、ヘッドパーツを外します。

⑤ヘッドチューブ・ヘッドパーツの汚れやグリスを落とす。

ヘッドパーツ メンテナンス 汚れ落とし

取り外したヘッドパーツ部品は順序・上下を確認し並べておきましょう。

⑥取り出したベアリングの洗浄。

ヘッドパーツ メンテナンス 洗浄

他のパーツはシールドベアリングのものと同様ですが、ボールベアリングはパーツクリーナーで洗浄します。

ヘッドパーツ メンテナンス 洗浄

古いグリスや汚れが残るとボールに傷がつき動きが渋くなってしまいます。

⑦グリスを塗布しながら、順にセットする。

ヘッドパーツ メンテナンス

グリスを塗布しながら、ヘッドパーツの部品を組付けます。

ヘッドパーツ メンテナンス

ボールベアリングにグリスが行き渡るよう、少し多めに入れましょう。

⑧最終チェック

ヘッドパーツ メンテナンス

同様に動きのチェックをします。動きが硬い場合はどこかのボルトが締まりすぎていて、ガタつきがある場合はボルトの締めが緩くなっています。

走行前に簡易的チェックもできると◎

ヘッドパーツ メンテナンス

出典:楽天市場

ヘッドパーツは、ヘッドキャップのボルトでコラムを締め、上下からヘッドチューブを挟むように取付けられています。ボルトは締めすぎても緩すぎてもNGです。

走行前点検として、ハンドルに力をかけてみたり前輪を5cmほど上げて落とし、異音やガタつきがないか確認、ハンドルを左右に動かしスムーズに動くかどうかを確認しましょう。

ヘッドパーツにも、こだわりを!

ヘッドパーツ ビアンキ

撮影:筆者

精度の高いヘッドパーツに交換し、定期的にメンテナンスができたら、ハンドリングも快適になり、よりロードバイクを楽しめるでしょう。

ヘッドパーツにも、こだわりが持てたら、ロードバイクのカスタム上級者かもしれませんよ。