自転車に乗っていつもと違う景色へ
自転車に乗って見知らぬ土地へ行く。自転車キャンプにはワクワクな冒険がいっぱいあります。そんなアドベンチャー溢れる自転車キャンプの旅に行ってみませんか?
自転車キャンプに最適な自転車は?
自転車にも、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツタイプから、身近なものまでさまざま。それぞれモデルには特徴があるので、楽しみ方に合った自転車を選びたいですよね。それでは、どんな自転車がキャンプに向いているのか確認していきましょう。
キャンプに最もおすすめなのは、グラベルロード!
最近話題のグラベルロードバイク。オールロードとも呼ばれ、もっとも自転車キャンプに向いている自転車と言えます。
グラベルロードは、キャリアやボトルケージの装着する「ダボ穴」が多いのも特徴で、キャリアを付けて、パニアバッグを装着すれば、キャンプギアをたくさん運べますよ。
また、グラベルロードのフレーム素材はクロモリが多く、クロモリ特有の「しなり」が乗り心地をよくし、長時間のライドでも疲れにくいでしょう。
そして、太いタイヤを履けるモデルも多いので、林道やダートでもパンクのリスクが少なく、安定して走れますよ。
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長い距離を走るなら、ロードバイク
遠いキャンプ場など、長い距離を走るならロードバイクが向いています。よりスピーディに走れるでしょう。
タイヤが細いロードバイクの注意点は、未舗装路が苦手な点。荷物で重くなったロードバイクで、キャンプ場付近の荒れた道を走ると、ハンドルがとられたり、パンクもしやすくなります。
そのような時は、できるだけ太いタイヤを装着して、対応しましょう。
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山を走る自転車キャンプならマウンテンバイク
自転車キャンプで、トレイルやオフロードを多く走るなら、マウンテンバイクが最適です。ロードバイクなどと比べると、舗装路ではスピードが出づらいので、長距離は苦手です。
マウンテンバイクは、乗る時のポジションも前傾がきつくなく、近場でゆっくり行く自転車キャンプには最適ですね。ノブの高いマウンテンバイクのタイヤは耐久性が高いので、パンクのリスクが限りなく低くなります。
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その他の自転車で最適な種類ある?
折り畳み自転車なら、電車を使った輪行なども、手軽にでき、行動の幅が広がるでしょう。自転車キャンプは基本的に普段乗るものなら、どんな自転車でもできます。
BMXやピストバイクは厳しいかもしれませんが、クロスバイクやママチャリでも自転車キャンプは可能ですよ。
自転車のキャンプギア。荷物をどうやって積む?
キャンプに必要なギア。そのギアをどうやって持っていくか悩みますよね。ギアの積み方にも、様々なスタイルがあります。
身軽なバイクパッキング
1泊程度の自転車キャンプなら「バイクパッキング」でギアを積むのがおすすめです。
バイクパッキングとはバッグ類を、直接、自転車のフレームなどに取り付けるスタイルです。基本的なバッグは「フロントバッグ」「フレームバッグ」「サドルバッグ」の3点。
後述のキャリアを使う方法より、積載量は少なめになりますが、身軽でスタイリッシュなのが特徴です。
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大容量を積むならキャリア&パニアバック
2泊以上のキャンプや旅をする人は「キャリア&パニアバッグ」が良いでしょう。
バイクパッキングよりも多く積載できるので、着替えやギアをたくさん積むキャンプに適しています。自転車の前後左右にパニアバッグやキャリアを付けるスタイルです。大容量積める分、車体が重くなるので取り回しには注意しましょう。
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あと少しの荷物に使う裏技!?
パッキングをしてあと少しのところで積めなくなる時は、自分でバックパックを背負うのもありです。上記画像のような、小さく畳めるリュックもあるのでバッグの中に忍ばせておけば、現地でお土産を持ち帰れない場合にも活躍します。またバイクパッキングとパニアバッグのスタイルをミックスするものおすすめですよ。
冬場のバイクパッキングだと荷物が増えるので前後どちらかだけにパニアバッグを装着すれば積載が大幅にアップします。
自転車キャンプに揃えたいギアは?
積載量が限られている自転車キャンプでは、ギア類は軽量でコンパクトを基本にしましょう。必ず揃えたいアイテムは「テント」「寝袋」「調理器具」です。
ソロ用の軽量テント
キャンプ中に家となる大事なテント。自転車キャンプ専用のテントは少ないため、登山用がおすすめです。登山用は軽量コンパクトなUL(ウルトラライト)が多いので自転車キャンプにも、ぴったりでしょう。
テントにはダブルウォールとシングルウォールがあります。シングルの方が軽量ですが、初心者は少し重くなってもダブルの方が快適なのでおすすめです。
NEMO ホーネット ストーム1P
就寝人数 | 1人 |
---|---|
最小重量 | 760g |
素材 | 本体素材 メッシュ/10D ナイロン ・フライ素材 10D Sil/PeUナイロン ・フロア素材 15D Sil/PeUナイロン |
フロア面積 | 2.0㎡ |
前室面積 | 0.7㎡ |
寝具選びは慎重に!シュラフ&マット
快適に眠るための「シュラフ」と「マット」も自転車キャンプでは大きな荷物になります。寒い時期にも使うなら、値段は張りますが、ダウンシュラフが軽量コンパクトになるのでおすすめです。きちんと適応温度を守ったシュラフを選ばないと、冬場は危険なので注意しましょう。逆に夏場の自転車キャンプならシュラフが無くても平気なコトもあります。
体と地面の間に敷くマットは、エアマットやインフレータブルタイプが軽量コンパクトなので、自転車キャンプに適しているでしょう。
調理に使うバーナー&クッカー
キャンプでお湯を沸かしたり、料理に使うバーナー&クッカー。自転車キャンプではカセットコンロのような大きな器具は、持って行けません。なるべく軽量コンパクトなものになると、やはり登山用のクッカーとバーナーがおすすめです。クッカーの中にOD缶やバーナーをスタッキングできるタイプは、さらにコンパクトになり、おすすめです。
SOTO マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター
ゴトク外径 | 直径100mm |
---|---|
発熱量 | 3.3kW(2800kcal/h) |
使用燃料 | OD缶 |
キャンプに持っていくもの、アイテムリスト一覧
テーブルはソロ用のコンパクトなものを選びましょう。チェアは人にもよりますが、より軽量に行きたい人は持っていかない選択もアリです。ライト類も必要最低限を持っていくようにしましょう。焚き火台は重いですが最近は1㎏を切るものもあるので、焚き火がしたい人は軽量なものを選ぶのが良いです。
最後に、持ち物リストをご紹介します。自転車キャンプに持っていく物には、正解はありませんので、参考の一つにしてくださいね。
【持ち物リスト】
- ●テント
- ●シュラフ(寝袋)&マット
- ●クッカー&バーナー
- ●テーブル
- ●チェア
- ●ライト類
- ●焚き火台
【最後に】パッキングは「重心を低く中央に」を意識しよう
パッキング方法にも、ちょっとしたコツがあります。パッキングの基本は、重いものを、なるべく車体の「中心」と「低め」に、パッキングしましょう。
例えばサドルバッグにパッキングするには、クッカーバーナー(重いもの)をサドル側(中心へ)に入れて、衣類(軽いもの)は後ろ側(外側)にパッキングします。
重いクッカーを後ろ側に入れてしまうと、遠心力でサドルバッグが振られてしまい走りにくいのです。重心も低い方が遠心力で振られないので、できるだけ低くパッキングしましょう。出し入れが多いものはトップチューブバッグなどを用意して、そこに収納します。
ワクワクが止まらない自転車キャンプへ出かけよう!
自転車キャンプはソロキャンプをしている人なら、ギアは使いまわせるものが多いと思います。自分の力でペダルを漕いで目的地にたどり着く達成感は、何者にも変えられません。
自転車は子どもも乗ることができるので、距離を短くすれば親子一緒に自転車キャンプをすることだってできます。愛用の自転車にキャンプ用品を積んで自転車キャンプへ行こう!