大阪から約1時間。「紀見峠」が峠サイクリングにうってつけ

大阪周辺で、気軽に走れる近場の峠をリサーチをしていると、自転車を始めた小さな頃、走ったことがある紀見峠を見つけたのが今回のサイクリングのきっかけでした。
紀見峠は現在、並行するようにバイパスが整備されて車の交通量も減ったという情報があり、今回紀見峠のサイクリングを企画しました。
実際に走ってみたところ、ロードバイクを購入して峠サイクリングに挑戦したい方でも走りやすい峠ルートだったので、ご紹介します。
長い歴史を持つ峠「紀見峠」
紀見峠は、大阪府河内長野市と和歌山県橋本市の県境に位置する峠で、古くは平安時代の頃から親しまれてきた峠道だそうです。
大阪市内から電車でアクセスしやすく、峠を登ったあとは南海高野線で輪行で帰ることもできるので、ロードバイク初心者からベテランサイクリストの練習までおすすめできる峠です。

今回のルート紹介(河内長野駅〜紀見峠〜橋本駅)
今回走ったルートをご紹介します。スタート地点は河内長野駅を出発し、旧紀見峠道を経由して紀見峠へ。
峠を越えたあとは橋本市街へ下り、景色やグルメを楽しみながら橋本駅を目指す約25kmのワンウェイルートです。橋本駅からは電車輪行で戻る予定です。
【実走レポート】紀見峠サイクリングスタート!
それでは、紀見峠のサイクリングの実走レポートをご紹介していきます。
「河内長野駅」から出発

今回のスタート地点は南海高野線・近鉄長野線の河内長野駅。大阪・難波駅からは、南海高野線で約40分でアクセスできます。

河内長野駅を出発したら、まずは国道310号を南に進みます。
多少のアップダウンを繰り返しながら真っ直ぐ進むと、走り出して10分も経たないうちに緑に包まれていきます。

この辺りは谷のような地形になっていて風の通り道となっており、追い風のときは涼しく走りやすいです。
信号は少ないですが、車通りも多く、またカーブも多いため、注意しながら走行しましょう。

途中ルートには、国宝の仏像と美しい紅葉で有名な大阪の古寺「観心寺」があります。
国宝の如意輪観音像は毎年4月17日、18日のみ拝観できるので、その時期に走りにくるのも良いですね。

観心寺の駐車場にはサイクルラックも完備されていました。トイレもあり、最初の小休憩スポットとしてもおすすめです。
上りのトンネルは要注意! 国道371号方面への分岐

しばらく直進すると国道310号と国道371号方面への分岐が出てきます。この分岐を右折し「南河内グリーンロード」を進むと、すぐにトンネル(鳩原トンネル)へと入っていきます。

このトンネルは暗くてなかなかの傾斜でした!
トンネルを抜けるとしばらくは上り坂が続きますが、実はここが今回のルートで1番傾斜がきついスポット。
今回のルートに限らず、様々なところにあるカタカナの「〇〇ロード」という名称の道は、アップダウンがあり走りごたえがある道が多いんですよね。
所々7〜8%の傾斜がありますが、長くはありません。ギアを落とすか、ダンシングをして登り切ってしまいましょう。

南河内グリーンロード頂上付近に到着。左右の切り通しが美しいですね。
真っ直ぐな道と苔の壁のコントラストが独特の雰囲気で、つい写真を撮りたくなってしまうスポットです。
また風通しも良く涼しくて、車の往来がないタイミングなら、ペダルをとめて一息つくと気持ちいい場所でした。
動物に気をつけて!南河内グリーンロードダウンヒル

ここからしばらくはダウンヒルが続きます。トンネルと南海高野線を越えて、国道371号に合流します。
このダウンヒルの区間は路面が綺麗なため、ぐんぐんスピードを出したくなりますが、ブラインドになるカーブも多く、動物が道路脇から出てくることもあるようです。
スピードの出しすぎには注意して進みましょう。
天見駅を通過して、国道371号に合流!流れるようにスイスイ進もう。

南河内グリーンロードを降り切ったあとは、371号を南に進みます。線路沿いには自転車通行が可能な遊歩道もあるのでゆっくり走りたい時は遊歩道を走っても良いでしょう。
このあたりは温泉などもある天見エリア。途中にある天見駅は、とても風情がある駅舎でした。

天見周辺は、紀見峠へ続く高野街道の歴史や文化を知ることができるスポットもあり、ふらりと立ち寄ってもいいかもしれません。

またこの辺りの景色は、山々と住宅、鉄道、水田が美しく、大阪にいるとは思えない景観でした。
なんだか田舎の親戚の家に遊びにきたような、そんな懐かしい気持ちになります。

国道371号はここ数年で並行バイパスが開通しているので、二車線の国道ですが、車通りはとても少ない印象でした。
「この車の少なさ」が今回のルートのおすすめポイントの一つで、走りに集中してヒルクライムをすることができます。
国道371号、旧道入り口へ。いよいよ紀見峠へ向かいます

国道371号をさらに和歌山方面に進むと、バイパスが開通する前に使用されていた工事中の旧トンネルがあるので、そのトンネルが見えたら右側の細い道へ進んでいきます。ここから紀見峠の入り口です。
ちなみに旧トンネルについては2026年夏頃まで工事のため通行止めとなっていますが、もうすぐ開通予定です。
紀見峠ヒルクライム開始!

紀見峠へは約1.6kmほど。獲得標高は約100mです。
ここからラストスパート。平均5.8%の勾配で、比較的距離自体は短いので、疲れていても頑張れるはずです!

頂上の手前には登山者用のトイレもあります。
実は筆者も小学生の時に父親に連れられて、この峠を越えたことで自転車に興味を持ちました。父親に置いて行かれないように、ヒイヒイ、半ベソをかいてのぼりきった思い出があります。
紀見峠に到着!

坂を登りきって、頂上に着くと紀見峠の看板がありました。達成感を味わいながら一休み。

峠の標識の裏にある道を少し上がって進むと、まさに”紀見峠”の名前どおりの、橋本市内を一望できるスポットがありました。
峠をこえたら、和歌山側へ下っていきます
傾斜はそこまできつくありませんが、付近の山々を登る登山者の方もいるので、スピードを出しすぎないように気をつけてダウンヒルしていきましょう。もちろん歩行者だけでなく、動物や車にも注意が必要です。
立ち寄りスポット芋谷の棚田
木々の生い茂るダウンヒルが終わると少し減速して左折します。細い路地を直進すると5分もしないうちに昔ながらの里山の風景が現れました!

ここで小休憩すると、棚田と谷の美しさに心が癒されます。まるで日本の原風景ですね。
自然に癒されたあとは、左折したポイントまで戻って、国道に合流しましょう。

少し寄り道になりますが、棚田の道路の終点には芋谷の手彫りトンネルというトンネルもありました。
車が発達するまではこのトンネルを越えて、隣の街まで歩いて移動していたそうです。

現在は中が崩れてしまっており、入ることができませんが、この地域の歴史を感じることができます。
見逃し注意!国道371号御幸辻交差点。
国道に合流してから橋本駅までは基本下りです。時間がなければ紀見峠駅や林間田園都市駅など途中の駅から輪行もできます。
ここからはバイパスから合流してくる車も多いので少し気をつけて下りましょう。

国道371号を進み、コンビニがある御幸辻交差点に到着したら、交差点を左に曲がります。
左に曲がったあと、1つ目の信号を右折し橋本駅まで向かいます。
橋本駅に到着してゴール!

橋本駅に到着して今回のサイクリングのゴールです!橋本駅からは南海高野線で輪行して帰宅します。

南海高野線は、日中はすいていることも多いですが、途中の急行停車駅で徐々に人も増えてくるため、あらかじめ端の方の車両に自転車を乗せておくことが安心です。
ルート周辺のおすすめ休憩スポット
河内長野駅近辺の「古民家カフェへのへの」

ルート序盤にある古民家を改装したおしゃれなカフェ。サイクルラックもあります。
JAZZを聴きながらゆっくりご飯を食べてスタートするのもアリですよ。

天見駅近辺の「Tako-chu」

南河内グリーンロードから旧国道371号に合流する際に出てくるたこ焼き屋さん。
残念なことに私たちは朝8時ごろに行ったのでまだ閉まっていました。気になる方は、事前に最新の営業時間を確認して訪問しましょう。
週末は紀見峠で”ちょうどいい峠サイクリング”を楽しもう!

関西近郊でちょっとしたサイクリングに、おすすめできる「紀見峠」。いかがでしたでしょうか。
棚田などの美しい景色を堪能できる紀見峠サイクリングですが、私も久しぶりに走ってみて、車が少なくとても走りやすいルートだと感じました。ルート近くに鉄道も通っているため、柔軟に輪行を活用できるのもとても便利です。ぜひ、皆さんも一度走ってみてください!