爆風のち爆食い! 絶景とソウルフードを巡る、寄り道だらけのビワイチ【1日目】

北海道から沖縄、ときにはモンゴルまで自転車で走ってきた筆者ですが、なんだかんだで「ビワイチ(琵琶湖一周)」をしたことがありませんでした。大阪出身やのに!

いつか行こう、いつでも行ける。そう思って後回しにしてきた関西サイクリストの聖地に、重い腰を上げてようやく行ってきました。

初日はあまりの爆風に心が折れかけたものの、なんとか1泊2日の旅程を無事に完走。

結論、めちゃくちゃ楽しかったです。ビワイチ、めっちゃおすすめです

目次

1泊2日、北湖コースの旅

今回走るのは琵琶湖一周コースではなく、琵琶湖大橋より北を一周走る、いわゆる”北湖コース”

琵琶湖をぐるっと一周すると約200kmの道のりとなりますが、北湖コースだと約160kmに収まります。

ビワイチのルート
今回走ったのは北湖コース。これで一周約160km

琵琶湖沿いには、このあと紹介する歴史スポットや見どころが本当にたくさん点在しています。

なので、それらをしっかり見学する時間を加味すると、個人的には北湖コースのほうがいいかなと思います。

あと、今回は宿泊も予定しています。道中の景色をのんびりと堪能したい派なので!

爆風のビワイチ開幕

朝7時、今回の出発地点にしたJR湖西線・堅田駅近くのコインパーキングに到着。

意気揚々と車から自転車を下ろしますが……すでにこの時点で爆風が吹き荒れており、いきなりイヤな予感しかしません。

車と自転車

琵琶湖大橋を渡って湖の東側へ。少し走ると、「琵琶湖 サイクリストの聖地」と書かれたモニュメントを発見しました。

「琵琶湖 サイクリストの聖地」と書かれたモニュメント

全周コースではなく、あえてこの「北湖コースのスタート地点」とも言える場所にこれがあるということは、琵琶湖側も北湖コースを推しているのでは? という気もしたりしなかったり。

走り出して5分、先ほどの爆風が完全に「向かい風」であることが判明しました。終わった。

時代劇に迷い込んだ? 城下町・近江八幡

気を取り直してペダルを回します。強烈な向かい風とはいえ、空は雲一つない快晴。

ビワイチのルート
サイクリストの聖地と言われるだけあって、道はかなり走りやすい

湖畔のメインルートから少し寄り道をして、近江八幡エリアにやって来ました

近江八幡のマンホール
近江八幡の街並み

ここは豊臣秀次(秀吉の甥)が築いた城下町であり、かつて「近江商人」が栄えた場所。街に入った瞬間、急にタイムスリップしたような空気に包まれます。

使い込まれた木造建築の渋い質感を目の前にすると、ついペダルを止めてカメラを構えたくなってしまいますね。

近江八幡の街並み
このあたりは「歴史的建造物群保存地区」に指定されている
近江八幡の街並みと自転車

なかでも有名なのが、この「八幡堀」。『るろうに剣心』『鬼平犯科帳』『暴れん坊将軍』など多くの時代劇や映画の定番ロケ地らしく、水辺と石垣のコントラストが最高に絵になる風景でした。

八幡堀

荒ぶる琵琶湖と、ローカルラーメン

八幡堀の風情を満喫したあとは、すぐ近くの「ラコリーナ」にもちょっと立ち寄り

ラコリーナ
バームクーヘンで有名な「クラブハリエ」の施設。ジブリ感がすごいです。

その後、再び湖畔のルートに戻ったのですが……相変わらずの爆風。湖面はまるで海のように白波が立っていて、相棒の自転車ごと吹き飛ばされそうです。

琵琶湖と自転車

向かい風と格闘しながらペダルを回し続けていると、快晴なのもあってめちゃくちゃ暑い。汗をかいて体力が削られてくると、無性にガツンとした塩分が欲しくなってきました。

ということで、お昼ご飯はふらっと地元のラーメン屋さんへ。

ラーメン
チャーハンも食べちゃいました

ライド中のお昼ごはんは、ラーメンを食べることが多いです。理由はシンプル、安いしウマいから!

そして、しっかり腹ごしらえをしてお店を出たものの……

琵琶湖と自転車
琵琶湖と自転車

まだまだ琵琶湖は荒れ狂っておりました。勘弁して!笑

黒壁の街、長浜に寄り道

荒波の琵琶湖沿いをひたすら北上し、長浜エリアへ。ここでも少しルートを外れて、「黒壁スクエア」に寄り道してみることにしました。

写真のとおり、このあたりは本当に建物の壁が真っ黒なんですが、そもそも「なんで壁が黒いの?」って話ですよね。実はこの街の中心にある建物(現在のガラス館)は、明治時代に建てられた元銀行なんです。

黒壁スクエア

その外壁が真っ黒な「黒漆喰」で塗られていて、昔から地元の人に「黒壁銀行」と呼ばれて親しまれていたのが、「黒壁スクエア」という名前の由来なんだとか。

そしてここ長浜は、豊臣秀吉が出世の足がかりとした街。駅前には、秀吉と石田三成の出逢いの逸話として知られる「三献の茶」の銅像がありました。三成が秀吉に三杯のお茶を振る舞ったという、あの有名なエピソードです。

「三献の茶」の銅像

そして、個人的に一番テンションが上がったのが「長浜浪漫ビール」の立派な醸造所兼レストラン。実は前から気になっていたクラフトビールで、どうやら店内では「飲み放題」ができるらしいんですよね。

長浜浪漫ビール

いや、自転車なのでもちろん今は飲めないんですが、必ず再訪して浴びるほど飲んでやろうと固く心に誓いました。

滑り込みのサラダパン

寄り道ばっかりしていると、いつの間にか日が傾いてきました。

実はこの日、最後にどうしても寄り道をしたい場所があったので、ちょっとペースを上げます。

ビワイチのルート
夕景に照らされる稲穂

というのも、そのお店は閉店が17時。ギリギリ間に合うかな!?

ビワイチのルート
トラクター
ペースを上げると言ったものの、夕景がキレイすぎてなかなか進まない

そう、そのお店とは、関西ではお馴染みの「サラダパン」を作っている「つるやパン」さんの本店

正直、僕も今まで食べたことはなかったんですが、せっかくここまで自転車で来るなら、どうしても立ち寄りたかったんです。

つるやパンの本店

滑り込みで、無事にゲット!

店内にはこのサラダパン以外にも魅力的なパンがたくさん並んでいて、本当はもっと色々買いたかったです。自転車(積載量の限界)でなければ……。

サラダパン
「サラダ」という名前なのに、中身はなんと「たくあんのマヨネーズ和え」! 次の日の朝に食べましたが、めっちゃ美味しかったです。

絶景の宿と、爆食いの夜

無事にサラダパンも買えたことですし、ここから4km先にある本日の宿へと向かいます。

琵琶湖沿いの道
宿に向かう道が良すぎる

今回宿泊するのは、琵琶湖畔にある「湖桑庵(こそうあん)」。北湖コースのちょうど中間地点にあたりに位置しています。

湖桑庵

写真のとおり、目の前に絶景が広がる最高のロケーションです。

湖桑庵の前の眺め

しかも今回のお部屋は、湖側に窓が設置された「琵琶湖ビュー」。

湖桑庵の部屋からの眺め
湖桑庵の部屋

そして何より最高なのが夕暮れの時間帯。目の前に広がる景色を前に、もう言葉は要りませんね。

湖桑庵からの夕景の眺め
湖桑庵からの夕景の眺め

絶景を堪能したところで、街に戻って夕ご飯を食べます。

向かった先は、地元の人だけでなく旅人からも愛される「びわこ食堂」さん。店内は昭和ど真ん中といった佇まいで、めちゃくちゃ趣があります。

名物の「とりやさい鍋」をがっつりいただいて、1日を締めくくりました。ウマい。

びわこ食堂のとりやさい鍋
これにご飯大盛りに〆のラーメンまでつけて、流石にお腹はち切れそうです。

明日は奥琵琶湖の隠れ里へ

というわけで、ビワイチ1日目はこれにて終了。

朝7時に堅田を出発してから、ここまでの走行距離は約80km

近江八幡でタイムスリップし、ラーメンで補給し、黒壁スクエアで歴史に触れ、サラダパンに滑り込み、夕景に見惚れ、鍋で締める……と、走るというより寄り道しまくった1日でした。

湖桑庵からの夕景の眺め

向かい風と爆食いで、足もお腹も完全に限界。(宿でビールとじゃがりこもキメました)

明日は朝イチで、奥琵琶湖の隠れ里「菅浦(すがうら)の湖岸集落」へ。国の「重要文化的景観」にも選ばれている歴史ある風景を、じっくりと巡りたいと思います。

それでは、おやすみなさい!

Day1 立ち寄りスポットまとめ

近江八幡・八幡堀:時代劇に迷い込んだような歴史的景観。

ラ コリーナ近江八幡:クラブハリエの巨大スイーツ施設。

楽縁(ラーメン屋さん):混ぜ麺がめっちゃ美味しかったです。

黒壁スクエア:レトロモダンな黒漆喰の街並み。

つるやパン 本店:17時閉店。名物サラダパンはマスト。

湖桑庵(こそうあん):琵琶湖ビューが最高の絶景レトロ宿。

びわこ食堂:名物「とりやさい鍋」で腹パンパンに。

寄り道ビワイチ、ここだけは押さえたいポイント

最後に、この1日目で学んだ教訓を、自分への備忘録も兼ねてまとめておきます。

まず、琵琶湖沿いには本当に見どころが多いので、寄り道をフルで楽しもうとすると、1日80kmでも時間的にけっこうギリギリでした。僕みたいなスタイルでビワイチを楽しみたいなら、余裕を持ったプランを立てるのがおすすめです。

琵琶湖と自転車

それから、地方のお店は営業時間が早めに終わったり、急に臨時休業になったりすることも少なくありません。目当てのお店がある場合は、当日の朝にSNSなどで最新情報をチェックしておくと、「せっかく寄ったのに閉まってた……」という悲しい事故を防げます。

そして最後に、今回は運悪く爆風に直撃したわけですが……こればっかりは、正直どうしようもありません。笑

強いて言うなら、当日の朝に天気予報で風向きをチェックして、「あ、今日はダメな日だ」と早めに心を決めておくくらいでしょうか。精神的な下準備、大事です。

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