どんな時、ロードバイクのハンドルを交換する?
完成車のロードバイクには、各モデルのグレードや特徴にそった標準的なハンドルが選ばれることが、ほとんどです。
ですが、人によって体型や走り方も千差万別。ハンドルの幅や、「ラウンド」や「アナトミック」などの、ハンドル形状が変われば、乗りやすさも走りやすさも、また違ってくるでしょう。
自分に走り方に合うロードバイクにカスタムしたい方や、ハンドルの見た目を変えたい時などは、ロードバイクのハンドル交換を検討しましょう。
ハンドル交換に必要なもの
まず、ハンドル交換作業を行う前に、準備するものを確認しましょう。
●六角レンチ(4mm・5mm)
●バーテープ交換に使うもの(ハサミ・カッター・ビニールテープか自己融着テープ)
上記をそろえ、その他、トルクを管理する「トルクレンチ」、セッティングのためにメジャーや水平器などがあると良いでしょう。
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いざ、ハンドル交換してみよう!
それでは、写真と合わせて、ロードバイクの交換作業を説明していきましょう。
バーテープをはがす
最初にバーエンドキャップを外します。
バーテープを剥がしていきます。
レバーを外す
ブラケットをめくり六角レンチで、緩めましょう。画像は旧式のシマノのSTIレバーですが、旧式も現行も固定ボルトはブラケットカバーの中にあります。
レバーを外したらワイヤーに負担がかかったり、曲がらないように注意しましょう。
レバーもはずしたら、ハンドルを車体から外していきます。
ステムから、ハンドルを外す
ステムのボルトを緩める際は均等に緩め、最後に4本まとめて外すとハンドルに負担がかからず、ボルトも紛失しにくくなりますよ。
ボルトを外したら、ハンドルを取り外します。
ハンドルを取付ける
新しいハンドルを、おおよその位置でセットし、ステムのボルトを仮締めします。
セッティング→センター合わせ・ハンドル角・レバー位置
大半のハンドルには、センターを出すためのマークがあります。そのマークを基準にしましょう。
ハンドルをセンターを合わせたら、ハンドル角を決めます。ステムと平行になるのが一般的ですが、好みの高さで微妙に調整してみても良いですね。
ハンドルのセンターと角度が決まったら、ステムのボルトをしっかり締めましょう。
また、トルクレンチがあればトルク管理を行いましょう。特にカーボンのハンドルは、強く締めると破損するので、トルク管理を行うのがおすすめです。
ハンドルを固定したら、レバーを取付けて位置決めします。
左右のセンターと高さを合わせるので繊細な作業になりますが、製品によっては位置決め用の目盛りがあるので参考にしましょう。実際にロードバイクのフレームにまたがり、左右のハンドルを握って違和感がないか確認しましょう。
アウターケーブルを付ける
大半のハンドルにはアウターケーブル用の溝があります。溝にアウターケーブルを沿わせてテープで固定します。
バーテープを巻く
新しいバーテープはSILVAのFORI GRIP、しっとりとした握り心地でグリップ力の高いモデルです。
ハンドル交換、完成!
今回は完成車についていた400mmから420mmのアナトミックシャローに交換しました。ロングライドを快適にする狙いがあるので、乗り出しが楽しみです。
ハンドル交換の注意点
ハンドル交換では、以下の点を注意&チェックをしましょう。
ハンドルセンター・ハンドル角度・レバー取付け位置は、ライディングに直結します。
自分に合った位置なのはもちろんですが、左右で違っていると、走りに違和感が出てしまったり、フォームを崩しかねません。特にレバー位置は、バーテープを巻いてしまうと調整できないので注意しましょう。
不安な時は自転車ショップに相談を!
ロードバイクのハンドル交換は、難易度はそれほど高くありませんが、確実に取付けないと事故にも繋がることもあります。自信がない場合や取替え後のチェックなど、不安な場合は、ショップに相談してみましょう。
【合わせてチェック】どんなハンドルを選んだら良い?
ロードバイクのハンドルには色々なサイズ・タイプがあります。ハンドルを選ぶ代表的な要素として、
- ●ハンドル幅
- ●ドロップ幅
- ●ハンドル形状
があります。また、使われている素材も「カーボン」「アルミ」などの違いや、エアロハンドルなどの特徴的な形状のハンドルもあります。以下の記事にも選び方の詳細があるので、参考にしてください。
▼▼ロードバイクのハンドルの選び方はこちら▼▼
ハンドル交換で快適な、ライディングを!
ハンドルには多くの種類があり、最適なハンドルも、ライディングスタイルや体型で違ってきます。
ロングライドで前傾が深すぎて疲れてしまう、肩を狭めている感じがして乗りにくいなど、それらの原因がハンドルのことも。
自分にあった最適なハンドルを見つけて、よりロードバイクを楽しみましょう!