エアロハンドルで、かっこよく速く走ろう
エアロダイナミクスに優れたエアロハンドル。見た目がかっこよくて、いかにも速く走れそうな雰囲気がありますよね。今回は、エアロハンドルのメリットや選び方、それにおすすめモデルをご紹介します。
最大の特徴は、扁平形状のシルエット
エアロハンドルは、前方から受ける空気抵抗を減らすため、上ハンドル部分が薄く扁平形状になっているのが最大の特徴。風洞実験やCFD(流体解析)などを駆使して設計されたシルエットは、まるで飛行機の翼のような形をしています。
エアロハンドルの効果とメリット
ほとんどの入門用モデルには、ノーマルの丸ハンドルがついています。エアロハンドルに交換すると、どんな効果やメリットがあるのでしょう。
最大の特徴は空気抵抗の削減
ハンドルは車体前方にあり、フロントホイールの次に風をダイレクトに受ける部分です。エアロハンドルは上ハンが扁平形状になっているため空気抵抗を削減でき、特に高速巡行のときに大きな効果を発揮しますよ。
見た目もかっこよくなる
実際には見た目のかっこよさが一番重要かもしれませんね。ケーブルが内蔵化できるタイプもあり見た目がスッキリします。平たい上ハンドル部分、そこに描かれた大きなメーカーロゴなど、ノーマルハンドルとはちょっと違うところが、イイ感じを出してくれるでしょう。
ハンドルの剛性も問題なし
はっきり言えば丸ハンドルのほうが構造的にシンプルで、剛性が高いと言えるでしょう。しかし最近のエアロハンドルは、カーボン素材や成型方法の進化により、プロのスプリントにも十分耐えうる剛性を持っています。逆に剛性を調整することで振動をうまく吸収し、乗り心地を重視したエアロハンドルもあります。
エアロハンドルの選び方
それでは、自分に合ったエアロハンドルを見つけるためのポイントを紹介していきましょう。
ハンドル幅
ハンドル幅が狭いほうがライダーの前方投影面積が小さくなるので、空気抵抗の面ではより有利なのですが、窮屈なポジションになりがちで、ハンドリングが不安定になることもあります。そうなると疲労もたまりやすく、せっかくのエアロ効果も台無し。まずは今ついているハンドル幅を基準にして、操作性に不安があれば広めを、キッチリ乗りこなせているなら同じ幅か狭めを選んでみるとよいでしょう。
ハンドル重量
エアロハンドルは複雑な形状ゆえに、丸ハンドルと比べると重量が増してしまいがち。特にレースやスプリントのためにガッチリとした剛性を求めるなら、重くなるのはしょうがないでしょう。ヒルクライムやロングライドなら、エアロ効果と軽量性を両立したモデルを選ぶとよいでしょう。
フィット感も確かめたい
ハンドルはライド中常に体が触れる部分になるので、フィット感が重要。特にエアロハンドルでは上ハンの握り心地が変わるため、要チェックです。もちろんブラケットポジションや、下ハン、そして幅も含めて、できれば購入前に実物でフィットするか確認しよう。
アクセサリがつくかどうかにも注意しよう
上ハン部分は、ライトやベル、サイコンといったアクセサリを付ける場所になっていますよね。エアロハンドルは上ハン部分が平らで大きいものが多く、ベルトで固定するタイプのアクセサリがつけられないこともあるので注意しましょう。
エアロハンドル、おすすめ5選
それでは、有名メーカーのおすすめエアロハンドルを5モデルご紹介します!なおハンドル幅の数値はブラケット部のC-C(芯~芯)で表記しています。
シマノプロ VIBE エアロパシュート
上ハン部分が前方に傾斜しているフロントスウィープ形状を取り入れたアルミエアロハンドル。ケーブル内蔵のためのインテークホールを備え、アルミならではの剛性感も十分です。
素材 | アルミ |
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クランプ径 | 31.8mm |
ハンドル幅 | 380mm、400mm |
重量 | 330g(380mm) |
参考価格(税込み) | 16,500円 |
イーストン EC70 AERO ロードバー
エアロダイナミクス形状、ケーブル内蔵式のカーボンエアロハンドルが、EC70 AERO ロードバー。マキシマム・コンタクト・ドロップ(MCD™)を採用し、持ちやすさ・快適さを向上させています。上位モデルのEC90 AEROと同一形状なので、エアロ性能も同一。重量がやや増えますが、コスパに優れたモデルです。
素材 | EC70カーボン |
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クランプ径 | 31.8mm |
ハンドル幅 | 400mm、420mm、440mm |
重量 | 255g(420mm) |
参考価格(税込み) | 30,800円 |
3T AEROFLUX LTD
全面投影面積を小さくして空気抵抗を低減するトップ部分のデザインと、ケーブルフル内蔵対応のカーボンエアロハンドル。ドロップ部は握りやすいデザインで、快適性も兼ね備えています。
素材 | カーボン |
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クランプ径 | 31.8mm |
ハンドル幅 | 380mm、400mm、420mm |
重量 | 226g(400mm) |
参考価格(税込み) | 49,500円 |
ZIPP SL-70 AERO HANDLEBAR
カーボンホイールで有名なZIPPのSL-70 AERO HANDLEBARは、特徴的な上ハン部分のウイング形状により、一般的な丸ハンドルに比べて6.4Wのエネルギーを節約することが可能。剛性と軽量性も兼ね備えたカーボンエアロハンドルです。
素材 | カーボン |
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クランプ径 | 31.8mm |
ハンドル幅 | 380mm、400mm、420mm、440mm |
重量 | 240g(420mm) |
参考価格(税込み) | 45,430円(Matte Black Decal) 、41,558円(Matte White Decal) |
スペシャライズド/S-WORKS AEROFLY II CARBON HANDLEBARS
スペシャライズドの風洞施設「Win Tunnel」での長時間の実験から作られたエアロハンドルがS-WORKS AEROFLY II。抜群のエアロ性能はもちろん、上ハン部は表面がテクスチャー加工されていることで手が滑りにくくなっているので、快適なライドが楽しめるでしょう。
素材 | カーボン |
クランプ径 | 31.8mm |
ハンドル幅 | 380mm、400mm、420mm、440mm |
重量 | 235g(420mm) |
参考価格(税込み) | 35,200円 |
自分に合ったエアロハンドルを見つけよう
エアロダイナミクスに優れ、見た目もかっこいいエアロハンドルですが、フィット感も重要です。自分にピッタリのエアロハンドルを見つけて、快適なライドを楽しもう!
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