シマノ チェーン

『シマノのチェーン』を比較!選び方やグレードの違いをまとめました

人気のシマノチェーンですが、様々な規格やグレードがあり、「どんな違いあるんだろう」「自分の自転車に合うのかもよく分からない」という方も、多いのではないでしょうか?

この記事では、シマノのチェーンを比較して、最適な選び方と、おすすめ製品を解説していきます。

目次

アイキャッチ画像Amazon

シマノのチェーンがおすすめな理由

シマノは言わずと知れた自転車用コンポーネントメーカー。世界のプロ選手からホビーサイクリスト、街中のママチャリユーザーまでがシマノ製品を利用しています。

そんなシマノが手掛けるチェーンは、品質も性能も非常に高く、「王道中の王道」のチェーンと言えるでしょう。

シマノチェーン

出典:Amazon

チェーンとコンポーネントのブランドは統一するのが基本ですので、シマノの変速機系を使用しているなら、チェーンもシマノ製を選んでおくのが安心です。(他社製のコンポーネントを使用しているなら、そちらのブランドに合わせましょう。)

ブランドを統一すれば相性もバッチリですので、パーツの性能を十分に引き出すことが出来ますよ。

性能の違いは、グレードで確認

シマノのチェーンは、グレードの違いで、様々なスペックや価格が異なるモデルが展開されています。シマノのチェーンの特徴を確認していきましょう。

表面の加工

シマノのチェーンには、錆びを防止したり、変速性能や走行性能を向上させたりする「表面処理」がされています。この表面処理の種類や範囲が、チェーンのグレードにより異なります。

自転車 シマノ チェーン

出典:Shimano

シマノが用いている表面処理は、以下の5つ。

・クロマイジング:クロム拡散滲透層を生成させる表面処理。耐摩耗性、耐腐食性が高い。

・SIL-TEC:フッ素加工によるコーティング。低摩擦、高耐久、泥はけ性能の向上を実現。耐腐食性も高い。

・亜鉛合金メッキ:耐腐食性を高める。

・グレー:耐腐食性を高める加工で、色はシルバーからグレー。ブラウンより優れる。

・ブラウン:耐腐食性を高める加工で、色はブラウン。

グレードの高いチェーンでは「クロマイジング」や「SIL-TEC」が用いられ、グレードが下がるにつれて「亜鉛合金メッキ」「グレー」「ブラウン」が用いられるようになります。

高グレードに用いられる処理ほど高性能で、錆びを防ぐ耐腐食性に優れるほか、耐久性が高いため長寿命、駆動時の抵抗も小さいなどの特徴があります。

重さ

自転車 シマノ チェーン

出典:Amazon

グレードの高いチェーンは、プレートやピンに肉抜き加工を施し、軽量化が図られています。小さなピン1つ1つにまで中空構造を採用するなど、徹底した設計と加工技術がされています。

車体の「軽量化」は、速く走りたいサイクリストに不可欠なカスタムですので、見逃せないですね。

自分のバイクとの互換性をチェック!

シマノのチェーンの中にも、パーツごとに規格と互換性があります。選ぶ際は適合する製品を選びましょう。

リアの変速段数を確認

互換性があるかどうかは、基本的に「リアディレイラーの変速段数」で確認します。例えばリアディレイラーが11段変速なら、シマノの「11速用」チェーンを選びます。

スプロケット 自転車

撮影:筆者

リアの変速段数はスプロケットの歯の枚数を数えれば分かりますし、リアディレーラーの裏側に型番が書いてありますので、その型番をもとに探しても良いでしょう。

10速は要注意

先ほどご説明した通り、基本的にはリアの変速段数さえ合わせれば、チェーンを使用する事が出来ます。

しかし10速の場合は、昔ハイエンドで用いられていた10速用(便宜上「旧10速」と呼びます)と、現在ミドルグレードで用いられている10速(便宜上「新10速」と呼びます)では、互換性がありません。

詳しい型番と適合については、後述の一覧表にまとめていますので、そちらをご覧ください。

自転車 チェーン

人気チェーンをピックアップ

では、シマノの人気チェーンを変速段数ごとに、ピックアップしていきましょう。

この次の項目にはスペック比較用に一覧表もご用意していますので、そちらも併せて参考にしてみてくださいね!

製品説明にある「リンク数(L)」は、チェーンの長さを表しています。チェーンはバイクによって適切な長さが異なりますが、一般的なロードバイクでは114Lあれば足りると考えて良いでしょう。

シマノ CN-M8100

シマノのセカンドグレードである「Ultegra」や「Deore XT」にあたる12速用チェーンです。


消耗の激しいインナーリンクの処理に、高耐久のクロマイジングを施しています。

重量252g(114L)
リンク数116L
付属品クイックリンク付属

シマノ CN-M7100

ミドルグレードにあたる「105」「SLX」のチェーン。こちらはSIL-TEC加工がされており、高い性能を発揮しつつも価格を抑えています。

重量252g(114L)
リンク数116L
付属品クイックリンク付属

シマノ CN-HG901-11

ハイエンドである「Dura-Ace」グレードの11速チェーン。


インナーリンクからアウターリンク、ローラーに至るまでSIL-TEC加工を施し、ピン1つ1つを中空構造にし、軽量化も図られています。

重量247g(114L)
リンク数116L
付属品クイックリンク付属

シマノ CN-HG601-11

「105」グレードの11速チェーン。SIL-TEC加工をインナーリンクのみに限定し、価格と性能のバランスをとっているモデルです。

重量257g(114L)
リンク数116L
付属品クイックリンク付属

シマノ CN-HG95

新10速用のチェーン。4700系の「Tiagra」や10速の「GRX」10速の「SLX」や「Deore」で使用可能です。


SIL-TEC加工がインナーリンク、アウターリンク共に施されているにも関わらず、低価格のためコストパフォーマンスの高いチェーンと言えるでしょう。

重量273g(114L)
リンク数116L
付属品クイックリンク付属

シマノ CN-HG93

9速のロードバイク、MTB、クロスバイクなどに用いるチェーンです。


下位グレードよりも錆に強い加工がされているため、屋外保管の多い方は特にこちらを選ぶと良いでしょう。

重量299g(114L)
リンク数118L
付属品アンプルピン付属

シマノ CN-HG71

8速~6速のドライブトレインで使用可能なチェーンです。耐久性に優れ、防錆加工も施されています。

重量324g(114L)
リンク数116L
付属品アンプルピン付属

シマノのチェーン一覧表

では、シマノのチェーンのスペックを、一覧表で比較してみましょう。

チェーンは「アウターリンク」「インナーリンク」「ローラー」「ピン」といったパーツに分解できます。

自転車 シマノ チェーン 種類

出典:Shimano

グレードにより処理が変わるのは主に「アウターリンク」と「インナーリンク」です。

また、ハイエンドに当たる「CN-M9100」や「CN-HG901-11」には、「ローラー」部分にもSIL-TEC加工が施されています。

変速段数型番アウターリンク処理インナーリンク処理ローラー処理重量(114L)価格
 12速 CN-M9100 SIL-TEC クロマイジング SIL-TEC242g¥7,817
 CN-M8100 グレー クロマイジング –252g¥5,861
 CN-M7100 グレー SIL-TEC –252g¥4,693
 CN-M6100 グレー ブラウン –不明¥3,608
 11速 CN-HG901-11 SIL-TEC SIL-TEC SIL-TEC247g¥6,606
 CN-HG701-11 SIL-TEC SIL-TEC –257g¥5,234
 CN-HG601-11 グレー SIL-TEC –257g¥4,005
 10速(新) CN-HG95 SIL-TEC SIL-TEC –273g¥3,302
 CN-HG54 グレー ブラウン –273g¥2,809
 10速(旧) CN-6701 亜鉛合金メッキ グレー –267g¥3,379
 CN-4601 グレー ブラウン –277g¥3,422
 10速(旧トリプル) CN-6600 亜鉛合金メッキ グレー –275g¥3,285
 9速 CN-HG93A 亜鉛合金メッキ グレー –299g¥3,313
 CN-HG53 グレー ブラウン –299g¥3,061
 8/7/6速 CN-HG71 グレー グレー –324g¥3,156
 CN-HG40 グレー ブラウン –324g¥1,701

チェーンの交換方法

チェーン 交換方法

チェーン交換は、それほど難易度が高い作業ではないので、メンテナンスに興味のある方は、チャレンジしてみても良いでしょう。

もちろんお店で交換してもらうことも出来ますので、信頼できるショップに相談してみてくださいね。

チェーンの交換方法は、こちらの記事にも詳細がありますので、ぜひチェックしてみてください。

▼▼関連記事はこちら▼▼