RIDLEYってどんなブランド?
RIDLEY(リドレー)は、1997年に設立された、ベルギーのブランド。石畳の区間がある有名ロードレース「ツール・デ・フランドル」など、ベルギーには、古い街並みや石畳の道が、数多くあります。
RIDLEYは、そんなベルギーの石畳で走行試験を行うなど、過酷な環境下でも戦えるバイクの開発技術を行ってきました。
気になる、RIDLEYのテクノロジー
創業から短期間のうちに、世界的メーカーとなったRIDLEY。ここでは、そのRIDLEYの開発技術をご紹介します。
RIDLEYの高いカーボン技術
異なるカーボングレードを、様々な形状に、3次元的に貼り合わせる技術が、RIDLEYがもつ強みの一つです。
カーボン繊維をジグソーパズルのように組み合わせ、最大のパフォーマンスが発揮されるように仕上げられているのが、RIDLEYのロードバイク。使用されるカーボン繊維は、日本の東レ製「60T、50T、30T、24Tタイプ」のカーボンです。
引張強度が高い60Tは、軽量で剛性も確保できますが、乗り心地が不快になりやすくなります。そのため、快適性が担保できる24T、30T、50Tカーボンもミックスさせて、剛性/重量/快適性の全体のバランスを取っています。
隠された成形加工技術、バテッド
チューブの厚みを変化させることを、「バテッド」と呼びます。
上の画像のフレームチューブは、一見すると普通の丸チューブに見えます。しかし、チューブの中央部を薄くして軽量化を図り、一方で剛性が必要な端部は、厚みを持たせています。
RIDLEYは1本のチューブの中に、3種類の厚みを持たせるトリプルバテッドを採用することで、軽量化と高剛性の両立を図っています。
進化したエアロ、F-Tubing
RIDLEY の「F-Tubing」は、あらゆる角度からの気流に対して、優れたエアロ効果を発揮します。
従来の”ティアドロップ形状”では、垂直方向以外からの気流に対して、乱気流の抑制ができませんでした。そのティアドロップ形状をより進化させた”カムテール形状”に、2か所のくぼみをつけることで、あらゆる角度からの気流に対しても、乱気流が発生しにくくなりました。
この技術を、RIDLEYの「F-Tubing」と呼び、50km/h走行で、約4.03%の空気抵抗の低減を実現しています。
独自のパーツキットBike Craft
RIDLEYの販売形態は、大きく分けて3つあります。
1.フレームセット
フレームとフォークだけのセット。
2.完成車
ほぼすべてのパーツが組まれて、ほぼ完成した状態のセット。(ペダルは付属しない)
3.Bike Craft対応
フレームセットに、コンポーネントが付属するパーツキットセット。
好きなパーツを選んで、自分だけの一台を作り上げられるセットが、「Bike Craft」です。すべての自転車でなく、Bike Craft対応のモデルだけに適応されます。
Bike Craft対象のコンポーネントは、以下の4種類です。
【コンポーネント】
- SHIMANO DURA-ACE R9270 Di2
- SHIMANO ULTEGRA R8170 Di2
- SHIMANO ULTEGRA R8000
- SHIMANO 105 R7000
コンポーネント内容は一般的に、グループセットと呼ばれるパーツが入っています。ただしBB(ボトムブラケット)は付属していません。
【パーツ】
- STIレバー
- フロントディレイラー
- リアディレイラー(R8000/R7000のみ)
- クランクセット
- カセットスプロケット
- ブレーキキャリパー
- チェーン
- ブレーキローター
- フラットマウント取付ボルト
※Di2には、バッテリー、充電器も付属します。
体格や使用用途に合わせて、クランクの長さや歯数、カセットスプロケットの歯数なども選べます。必要最小限のパーツキットなので、ホイールなど既に持っているパーツを組めば、購入予算を抑えられるでしょう。
各シリーズを見てみよう
RIDLEYのロードバイクは、3つのモデルに分かれています。
- ●プロ仕様エアロバイク:「Noah(ノア)」
- ●軽量オールラウンダー:「Helium(ヘリウム)」
- ●エアロエンデュランスレーサー:「Fenix(フェニックス)」
NoahとHeliumは各1モデル、Fenixは3モデルあり、全5モデルのラインナップ。上位4モデルのフレームはカーボン素材で、最廉価モデルの「Fenix SLA Disc」のみアルミ素材です。
Noah Fast Disc
オールラウンドな、エアロカーボンロード。メーカー独自のテクノロジーである、気流の乱れを防ぐ「F-Surface Plus」が、ロードバイク前面に採用されています。軽量フレームなので、エアロロードが苦手とする登りでも、アドバンテージを得られるでしょう。
細身でコンパクトなリアトライアングルは、「エアロ効果」「快適性」「反応性」のバランスを兼ね備えています。
サイズ | XS/S/M |
カラー | ・Lotto Team (R-NFD09As) ・Silver-Black-Red (NFD02As) |
フレーム素材 | カーボン |
フレーム重量 | 1,000g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 440g |
最大タイヤ幅 | 28mm |
体重制限 | 110kg |
フレームセット価格 | 539,000円(税込) |
完成車価格(DURA-ACE Di2) | 938,300円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA Di2) | 771,100円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA) | 653,400円(税込) |
完成車価格(105) | 613,800円(税込) |
Helium SLX Disc
レースで勝つためのクライマーバイクとして生まれた、軽量オールラウンダー。フレーム素材には、弾性率が異なる3種類のカーボンを使用。ダウンチューブはテーパー形状を採用することで、軽さと剛性を最適化しています。また、シートステーを極限までシェイプさせ、快適性と反応性も確保されています。
軽量でスパッと走れるバイクを求めるなら、Helium SLX Discでしょう。
サイズ | XXS/XS/S/M |
カラー | ・Battleship Grey (HXD05As) ・Violet-Ciclomino (HXD05Bs) |
フレーム素材 | カーボン |
フレーム重量 | 805g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 355g |
最大タイヤ幅 | 28mm |
体重制限 | 110kg |
フレームセット価格 | 407,000円(税込) |
完成車価格(DURA-ACE Di2) | 812,900円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA Di2) | 645,700円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA) | 528,000円(税込) |
完成車価格(105) | 488,400円(税込) |
Fenix SLic
レースバイク「Fenix SL Disc」の技術をベースとして、エアロバイク「Noah Fast Disc」のエアロ技術を採り入れたモデル。「エンデュランス×エアロ」のいいとこ取りをしています。
荒れた路面でも走りやすく、長距離ライドでの疲労がたまりにくいように設計されたバイク。長めのホイールベースなので、直進安定性が体感できるでしょう。湾曲したトップチューブは、剛性と快適性を向上させています。
サイズ | XS/S/M |
カラー | ・Black-Red (FSD30As) ・Pearl White-Gold (FSD30Bs) |
フレーム素材 | カーボン |
フレーム重量 | 1,006g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 379g |
最大タイヤ幅 | 28mm |
体重制限 | 110kg |
フレームセット価格 | 324,500円(税込) |
完成車価格(DURA-ACE Di2) | 734,800円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA Di2) | 567,600円(税込) |
完成車価格(ULTEGRA) | 449,900円(税込) |
完成車価格(105) | 410,300円(税込) |
Fenix SL Disc
Fenix SL Discは、石畳のクラシックレースでプロ選手の走りを支えた、エンデュランスレーサーモデルです。RIDLEYの名作「Damocles」の技術を受け継ぐ、ダイヤモンドシェイプチューブ(断面が5角形になったチューブ)を、トップチューブとダウンチューブに採用することで、高剛性かつ、強度も安心のバイクとなりました。
優れた走行性能を活かして、荒れた路面でも、ロングライドからレースまで幅広く使用できる一台です。
サイズ | XS/S/M |
カラー | Red-Silver (FSD08Cs) |
フレーム素材 | カーボン |
フレーム重量 | 1,100g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 420g |
最大タイヤ幅 | 28mm |
体重制限 | 110kg |
完成車価格(105) | 363,000円(税込) |
Fenix SLA Disc
フレームにアルミ素材を使用した、エントリーロードバイク。通勤通学にもおすすめです。フレームは、上位モデルにも採用されている”トリプルバテッド加工(チューブの厚みを部位によって変えた加工)”により、強度と軽さの両立を実現しています。
フレームカラーは全3色。ケーブルを内蔵することで、見た目も本格的に、美しく仕上げられています。
サイズ | XXS/XS/S/M |
カラー | ・Black-Grey (FAD02As) ・Anthracite (FAD02Bs) ・Bordeaux Red (FAD02Cs) |
フレーム素材 | アルミ |
フレーム重量 | 1,512g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 430g |
最大タイヤ幅 | 28mm |
体重制限 | 110kg |
完成車価格(Tiagra) | 242,000円(税込) |
グラベルロードバイクも登場
ロードバイクといえば、細くてフラットなタイヤが一般的ですが、デコボコした太いタイヤを装着した「グラベルロードバイク」なら、砂利道もガンガン走れますよ。
RIDLEYのグラベルロードバイク「Kanzo(カンゾー)」は、乗るシーンや用途にあわせた全5車種があります。エントリーグレードの「Kanzo A」は、初めてのグラベルロードバイクにピッタリ。泥除けやキャリアを取り付ければ、アドベンチャーライドを楽しめるでしょう。
サイズ | XXS/XS/S/M |
カラー | ・Silver (KAA03As) ・Belgian Blue (KAA03Bs) ・Bordeaux Red (KAA03Cs) |
フレーム素材 | アルミ |
フレーム重量 | 1,570g(Sサイズ) |
フォーク重量 | 480g |
最大タイヤ幅 | 40mm(700c)/55mm(650b) |
体重制限 | 110kg |
完成車価格(Tiagra) | 253,000円(税込) |
RIDLEYは、全国に取り扱いショップがあります
RIDLEYの取り扱いショップは、全国各地にあります。大きな都市に集中しているので、都市部の方はアクセスしやすいでしょう。店舗が少ない地域の人は、まず公式HPを見て、気になるモデルに目星をつけてみてはいかがでしょうか?
ぜひ店舗へ足を運び、カラーやサイズ感を確かめてみましょう!
エンデュランス×エアロバイクのRIDLEY
RIDLEYは、悪路もへっちゃらなエンデュランスバイクの技術に、エアロ技術を取り込み、死角なしの軽量エアロエンデュランスバイクを開発しています。
レースにもロングライドにも投入できるバイクで、自分が思い描く走りを体験してみませんか。