レザー用品で垢抜けバイクに大変身!
自転車遊びのひとつにカスタムする楽しさがあります。機能性やデザイン、素材……選び方は人それぞれですが、「革製品(レザー)」という選択肢はいかがでしょう?
今回は革製品と自転車用品という観点でアイテムを集めてみました。パーツを交換するもよし、新たにアイテムをプラスするもよし。使い込んであなただけのとっておきの一台に仕上げてくださいね。
自転車に取り入れたい革パーツたち
長く使えば使うほど味わいが増す革製品は、自転車のパーツとしても相性が良い素材のひとつです。特にサドル、バーテープはサイクリストの体が自転車と接するスポット。
これからじっくりと育てていくという感覚で選ぶのも楽しいかもしれません。
サドル
BROOKS(ブルックス)
イギリス発の世界的な革×自転車用品メーカーのBROOKS。
サドルのモデルやグレードの幅も厚く、ロードからツーリングバイク、小径車まであらゆる車種に対応しています。初めて革サドルを選ぶなら、まずは王道メーカーから探しをしてみるのも良いかもしれません。
◎selle san marco(セラ・サンマルコ)
イタリアの老舗サドルメーカー、セラ・サンマルコ。1935年の創業以来、常にライダーの要望を汲み上げ、最新の研究結果を取り入れより良いサドルを目指しています。
近代的なレーシーモデルも多くリリースされる中で、クラシックなデザインのレザータイプも多数。中でも「コンコール」「リーガル」「ロールス」の3シリーズはセラ・サンマルコを代表する名サドルと言われています。
◎selle anatomica(セラ・アナトミカ)
セラ・アナトミカはアメリカ発のハンドメイド革サドルメーカー。長距離を走るウルトラサイクリストのトム・ミルトン氏によって2007年に設立されて以来、1つひとつハンドメイドで作られています。
セラ・アナトミカが快適なサドルを設計する上で注目したのが人間の体の動き。今日では「世界で最も快適なツーリング革サドル」とも呼ばれ、世界中の長距離を走るサイクリストから支持されています。
◎selle italia(セラ・イタリア)
100年以上の歴史を誇るセラ・イタリア。GEL入りサドルや中央に穴が開いたサドル、カーボンサドルなど世界に先駆けて発売し、快適なライドをサポートし続けています。
ターボシリーズは80年代を代表するレーシングサドルを忠実に再現しています。クロモリロードレーサーはもちろん、ビンテージバイクにはぴったりのサドルです。
◎KASHIMAX(カシマックス)
競輪界屈指の国内サドルメーカー「加島サドル製作」ことKASHIMAX(カシマックス)。ピストバイクやBMX、ママチャリ用など幅広いサドルを作り続けています。ピストバイクやシングルスピードバイクにぴったり。
好みのベースとトップカバーを組み合わせたオリジナルサドルもオーダーしており、幅広いユーザーがサドル選びを楽しめるのが魅力です。
ハンドルまわり
◎BROOKS(ブルックス)
ブルックスからはレザーバーテープも幅広く登場。定番カラーのブラウンやブラックのみならず、レッド、グリーンなど幅広いカラーリングを展開しています。
またフラットバーにも対応した本革グリップも。「SLENDER LEATHER GRIPS」は張り替えも可能な14色展開です。
◎SimWorks by gunung
世界中のサイクル用品を日本で販売する代理店SimWorksのオリジナルバーテープ「SimRoll」もお見逃しなく。
牛革を高級感あるクロコダイル柄のエンボス加工に仕上げたバーテープは、ブラウン・ネイビー・グリーン・ホワイトの4色展開。
オリジナル刻印が入ったバーエンドキャップが他に類を見ないアクセントです。
フレームカバー
◎maware(マワレ)
横浜発のレザーブランドmawareは、自転車に特化したレザー専門メーカーです。自転車パーツをはじめとしてウェアやバッグ、家具まで手がけています。
mawareのフレームカバーは、国産の豚革を使用。スエード面とスムース面がリバーシブルとなっており、好みによって使い分けも可能です。カラーはブラック・ブラウン・キャメル・ベージュの4色。
またミニベロ(ブロンプトン用)のフレームカバーもリリースされており、手持ちのバイクに合わせて購入できます。
自転車に寄り添う革小物たち
自転車のアクセントになる革小物はいくつ持っていても飽きないもの。その日のライドスタイルによってカスタマイズする遊び方を覚えてしまったら……もう後戻りはできません。
バッグ類
◎BROOKS(ブルックス)
ブルックスのサドルを選んだのなら、サドルバッグもブルックスで合わせるのもひとつの手です。さまざまなモデル、容量がリリースされています。
「CHALLENGE LARGE TOOL BAG」は容量1.5リットルで、サイクルロックや薄手の上着、工具セットなどを収納できます。
BROOKS CHALLENGE LARGE TOOL BAG
容量 | 1.5リットル |
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カラー | BLACK/BROWN/AGED DARK TAN/HONEY |
◎maware(マワレ)
革×自転車の専門メーカーmawareからはフレームバッグ、サドルバッグがそれぞれ登場。
フレームバッグはサドルバッグやフロントバッグとしても使用できる上に、持ち手が付いているためそのまま持ち運びも可能です。カラーはブラック・ブラウン・キャメル・ベージュの4色展開。
サドルバッグもトップチューブにぶら下げることも、ハンドルに吊ることもでき、汎用性は抜群。スペアチューブやタイヤレバー、工具などを収納できます。
また自転車への脱着もワンタッチで、貴重品を入れてすぐに持ち出すことも可能です。カラーはフレームバックと同じく4色展開。
maware Saddle Bag
重さ | 120g |
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サイズ | 幅15cm、高さ10cm、マチ6cm |
カラー | ブラウン/ブラック/キャメル/ベージュ |
ペダル(トゥークリップ)
◎MKS(三ヶ島製作所)
プロの競輪選手の足元を支える日本屈指のペダルメーカー、三ヶ島製作所の伝統的なトゥークリップ。シューズの種類を問わず、快適なペダリングを可能にする古き良きアイテムのひとつです。
トゥークリップをカバーする革は靴の保護のために1つひとつ手縫いされています。靴が傷みたくなる上に、クラシカルなデザインが魅力です。
サイクルロック(自転車用鍵)
◎maware(マワレ)
レザー自転車用品メーカーmawareからは、レザータイプの自転車用鍵も登場。チェーンタイプ、Uタイプの2種類、それぞれ7色展開です。
豚革に包み込まれたロックはバイクのフレームと鍵本体の干渉を和らげ、自転車を傷つけることなく優しく自転車を守ってくれます。
サドルやバッグと合わせて揃えてもよし、おしゃれな自転車仲間への贈り物としてもぴったりです。
身に纏う革アクセサリたち
バイクの温度感に合わせて、服装をコーディネートするもまたよし。自転車に乗っている間だけではなく、降りたあとも楽しめるのがレザーアクセサリの魅力かもしれません。
シューズ
◎STOMP LOX(ストンプロックス)
STOMP LOX(ストンプロックス)は、静岡発のスポーツ自転車用(ビンディングシューズ)ブランド。自転車を降りたあとの煩わしさからの解放をテーマに、カジュアルなビンディングシューズを作り上げています。
「SLAK」はスポーツライドと、街乗りとしてのストリートライドの両方を100%楽しめるビンディングシューズです。
日本人に合わせた幅広甲高な足型形状を考慮した作りは国内メーカーならではのプロダクトといえます。また片側350gという軽量を実現し、歩行時の快適性も確保しています。
◎LAKE
1982年にアメリカで生まれたサイクリングシューズ専門ブランド「LAKE」。すべてのサイクリストの足にフィットするシューズをコンセプトに、最高級のフィッティングが用意されており、それぞれの足の形状に合ったハイクオリティなシューズを送り出しています。
「LAKEといえばカンガルー革」というイメージが強いように、主要モデルでは軽量性、強度、耐久性にも優れた天然カンガルー皮革を使用しています。
カンガルー皮革使用モデルの他に、高級牛革となるフルグレインカウレザーを採用したモデルも発売中。
レザー製品ならではの高いデザイン性はもちろんのこと、快適なライドをアシストする機能性も持ち合わせた心強いビンディングシューズです。
グローブ
◎maware(マワレ)
自転車×革専門メーカーmawareから、街乗りに特化したレザーグローブが登場です。ドレッシーなデザインながら、自転車用の機能を考慮した作りとなっているのが特長です。
ハンドルの握りやすさを考え立体裁断を施し、内縫いすることでブレーキングや変速の際にもスムーズに行えるように工夫されています。また親指と人差し指には誘電素材を用いており、スマートフォンの操作も可能に。
スーツやジャケットなどビジネスにも使えるデザインなので、自転車通勤の最適解かもしれません。
ヘッドまわり
◎rin project(リンプロジェクト)
「自転車といっしょに暮らし旅するサイクルグッズを作る」というコンセプトのもと、ウェアやアクセサリーを開発・製造する国内メーカーrin project。
自転車旅のお供として活躍するプロダクトの数々には日本らしいモチーフが散りばめられており、今日まで多くのサイクリストの心をくすぐってきました。
1990年頃までロードレースで使用されていたカスクを本革で復刻したモデルです。
軽量でコンパクトな収納ができるため、輪行でのツーリングやポタリングに最適。ウレタンと衝撃吸収シートの2層構造で頭部を守ってくれます。
【おまけ】革×自転車の究極系「Ascari」
ここでひとつ、革×自転車の究極系を形作っているとも言えるハンドメイドバイクをご紹介。これがレザーとバイクの融合を突き詰めたひとつの答えなのかもしれません。
Ascari bicycle(アスカリ・バイシクル)
アメリカを拠点とするフレームビルダー、ヘリオ・アスカリ氏によるブランド「Ascari bicycle(アスカリ・バイシクル)」。
フレームからフォーク、ステム、ブレーキレバーに至るまでアスカリ氏によるハンドメイド品です。
ハンドルやシートチューブ、ステムが革巻きされているほか、木材や宝石といった異素材もふんだんに使用しており、自転車というよりもはや工芸品というべき領域でしょう…。
実際に乗ることのできる機会は滅多に訪れませんが、一生に一度は目にしてみたいマニア向けバイクでした。
まだまだあるよ自転車×革小物
古くは自転車業界でスタンダードな素材だった皮革も、今や新素材の開発により数が減ってきているのが事実。しかしながら、革ならではの風合いや雰囲気は、他の素材に取って代われない唯一無二のものがあります。
今回紹介したのは、自転車革製品のほんの一部。それぞれのバイクに合ったとっておきのアイテムを探してみてくださいね。