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コンチネンタル「ULTRA SPORT 3」をレビューします!

筆者がロードバイクのタイヤに求めてきたのは、「ラクに遠くまで走れること」です。
競技には出ないものの、ロングライドを気持ちよく走りたいという理由から、これまでコンチネンタルのハイエンドタイヤであるGP4000、GP5000と乗り継いできました。乗り味も耐久性も好みで、タイヤ選びで迷うことはほとんどなかったというのが正直なところです。
ただ、近年は自転車パーツ全般の値上がりが続いていて、タイヤも例外ではありません。ハイエンドタイヤを前後で交換するとなると、なかなかの金額になります。

ちょうどロードバイクのタイヤが交換時期を迎えたタイミングで、編集部のメンバーからULTRA SPORT 3を借りる機会があったので、レビューしてみることにしました。
実は10年近く前、通勤用のタイヤとしてULTRA SPORTシリーズを使ったことがあり、価格に対する走りの良さに好感触を持っていた記憶があり、あらためてレビューをしていきたいと思います。
ULTRA SPORT 3の基本スペック
コンチネンタル(Continental) ULTRA SPORT 3
| 参考価格(税込) | 4,400円 |
|---|---|
| サイズ | 23c・25c・28c |
| 重量 | 295g(28c) |
| TPI | 3/180 |
| 推奨空気圧(PSI) | 80-116(28c) |
ULTRA SPORT 3は、コンチネンタルのロードタイヤの中で価格が抑えられたエントリーモデルの位置づけです。
同社のハイエンドモデルGP5000と、スペックを比較してみましょう。
| 項目 | ULTRA SPORT 3 | GRAND PRIX 5000 |
|---|---|---|
| 定価(税込) | 4,400円 | 13,750円 |
| コンパウンド | ピュアグリップ | ブラックチリ |
| ケーシング | 3層/180TPI | 3層/330TPI |
| サイズ展開 | 23C・25C・28C | 25C・28C・30C・32C |
| 重量 28C | 295g | 240g |
税込み定価で比較すると価格差は3倍以上。タイヤのしなやかさや転がり抵抗に影響するケーシングの密度は180TPIと330TPIで、数字の上では大きな差があります。
重量も28C同士で55g違い、前後2本なら110gの差です。
なお、ULTRA SPORT 3はサイズ展開が28Cまでで、30C以上の設定はありません。太めのタイヤを使いたい方は、選択肢から外れる点に注意しましょう。
今回のテスト環境

今回のテストに使用したのは、筆者が普段乗っているカーボンロードバイクです。
| 車体 | GUSTO/RANGER |
|---|---|
| ホイール | フルクラム Racing 3 |
| チューブ | ブチルチューブ |
| タイヤ | ULTRA SPORT 3(28C) |
| 空気圧 | 約7bar(約101psi) |
筆者は体重74kg、月に1~2回程度、50~100kmのサイクリングを楽しむホビーライダーです。スピードを求めるタイプではなく、ラクに快適に走ることを目的にしています。

テストコースに選んだのは、サイクリングやロングライド向きの信号の少ない郊外の道です。走行距離は40km、獲得標高は260m程度で、基本は平坦、ところどころに緩いアップダウンが入る構成になっています。
走行速度やタイム、パワーメーターなどの計測は行っていないため、走りの評価はあくまで筆者の主観です。
また、今回走ったのは乾いた路面のみで、ウェット路面は未検証です。走行距離も40kmと短いため、耐久性・耐パンク性能・摩耗の進み方についても評価の対象外としています。タイヤの実力を長期で見る内容ではなく、履き替えた直後の印象として参考にしてみてください。
【40km走行インプレ】ULTRA SPORT 3の走りを体感
ここからは、実際に走ってみて感じたことを詳しくお伝えします。
走り出しから価格以上の軽快さを感じる

走り始めてまず感じたのは、ペダルを踏んだ分だけ素直に進む軽快さです。コンチネンタルの中では価格が抑えられているタイヤにもかかわらず、ロードバイクの走りをしっかり楽しめる印象です。

信号からの踏み出しも重さがなく、サイクリングペースで巡航している範囲では不満を感じる場面はありません。
上り坂でもペダルの重さは感じず、下りでもスムーズにスピードが乗っていく感覚があります。
下りでもグリップは不足なし

グリップについても、乾いた路面であれば不足を感じる場面はありませんでした。街中の交差点はもちろん、スピードが乗る下りのコーナーでもタイヤがしっかり路面をとらえてくれます。下り坂でのブレーキングによる速度調整も、狙ったとおりに効いてくれました。
ピュアグリップコンパウンドという名前のとおり、グリップ性能がしっかり確保されているタイヤという印象です。なお、雨天や濡れた路面については今回試せていません。
乗り心地は軽快で、硬さは気にならない

乗り心地は、筆者が使ってきたGP5000に近い軽快さがありました。路面の細かい凹凸は多少拾う印象があるものの、突き上げるような硬さは感じません。舗装の荒れた区間や排水口の段差を通過しても、必要以上に跳ねる感覚はありませんでした。
コンパウンドやケーシングの数値だけを見るとハイエンドタイヤとは差があるものの、サイクリングペースで走る限り、快適性の面で不満につながる要素は見当たりません。
空気圧を変えると走りはどう変わるか

ここまでは、最初に設定した約7bar(約101psi)でテストしてきましたが、空気圧による走りの変化も試してみました。ちなみに、今回使用した28CのULTRA SPORT 3の推奨空気圧は5.5bar(80psi)~8bar(116psi)です。

まずは、ULTRA SPORT 3の推奨空気圧の上限、約8bar(約116psi)まで入れてみます。空気圧を上げると軽快感は増す印象ですが、路面の凹凸を拾いやすくなりました。硬くて不快なレベルではありませんが、ロングライドだと手やお尻の疲労が蓄積しそうです。

次に、空気圧を約6bar(約87psi)まで下げてみます。路面から伝わる振動が減り、かなり乗り味がマイルドになりました。筆者の体重74kgではタイヤが柔らかすぎることもなく、ペダルが極端に重くなった印象もありません。ロングライドで疲労軽減を狙うなら、6bar前後の空気圧でもいいと感じました。
このように、空気圧でかなり乗り心地が変わってくるので、ご自身の体重や自転車のフレーム・ホイール、走り方に合わせてベストなセッティングを見つけるのがおすすめです。
ULTRA SPORT 3の良い点・気になった点
40kmを走ってみて感じた、ULTRA SPORT 3の良い点と気になった点を整理します。
着脱のしやすさは一般的でスムーズに交換できた

ビードのはめやすさは一般的なレベルで、ホイールへの取り付けは問題ありませんでした。タイヤによっては取り付けが硬いものもあるため、ここはうれしいポイントです。
タイヤとリムの相性によって変わる部分ではありますが、極端に苦労する場面はありません。出先でパンク修理をする状況でも、扱いに困ることはなさそうです。
普段使いのタイヤとしてはハイコストパフォーマンス

ハイエンドタイヤとは3倍以上の価格差があるにもかかわらず、ホビーライダーの走り方の範囲では、価格差ほどの違いを感じませんでした。普段のサイクリングや通勤・通学に使うタイヤとして考えると、コストパフォーマンスの高さは大きな魅力です。
高い速度域では物足りなさを感じることも

サイクリングペースでは十分な性能でしたが、速度を上げていくと、印象が変わる場面がありました。
時速30km前後からさらに加速しようとペダルを踏み込むと、じわりと重さを感じます。サイクリングペースで走っていると気にならなかったタイヤの差が、速度域を上げると顔を出すという感覚でした。
普段のサイクリングでは問題になりませんが、ロングライドでハイペースを維持したい方や、レースを視野に入れている方にとっては、物足りなく感じる可能性があります。
結論:ULTRA SPORT 3はこんな人におすすめ!

40kmの実走を踏まえて、ULTRA SPORT 3がどんなサイクリストに向いているのか、筆者の考えをまとめます。
ULTRA SPORT 3がおすすめな人
- 通勤・通学など、普段使いのタイヤを探している人
- 練習用ホイールに履かせるタイヤを探している人
- 初めてタイヤ交換に挑戦する人
- のんびりサイクリングやポタリングを楽しむ人
スピードやタイムを追求するのではなく、快適に楽しく走ることを目的にしているなら、ULTRA SPORT 3は十分応えてくれるタイヤです。タイヤ交換に慣れていない方にとっても、価格を抑えつつコンチネンタルの走りを試せる選択肢として有力です。
一方、レースやイベントで走行性能を追求したい人や、高い速度で巡航したい人は、より軽くて転がり抵抗が低いハイエンドタイヤの方が向いています。回転部分の重量差は走り出しや上りでのペダルの軽さに影響するため、性能を求めるなら費用対効果が大きいです。
ULTRA SPORT 3はサイズ展開が28Cまでという点も、近年のロードバイクでトレンドの太めのタイヤを検討している方にとっては制約になるでしょう。また、クリンチャー仕様のみのラインナップとなるため、チューブレスタイヤを使いたい方もほかのモデルが選択肢になります。
手頃な価格でコンチネンタルの走りを試すなら、ULTRA SPORT 3

コンチネンタルのGP5000を使ってきた筆者がULTRA SPORT 3で約40km走ってみた結果、普段のサイクリングペースで不満を覚える場面はほとんどありませんでした。
高い速度域では差を感じる瞬間があるものの、価格が3分の1以下であることを踏まえれば、十分すぎる走りだと感じています。
これからタイヤ交換に挑戦するけど、ハイエンドモデルまでは手が出ないという方は、ULTRA SPORT 3を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
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