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スペシャライズド、コットンタイヤが新時代へ——「Cotton TLR」登場

スペシャライズドから、ロードレース向けの新タイヤ「Cotton TLR」が発売されました。伝統のコットンケーシングに最新のチューブレステクノロジーを融合した1本で、しなやかな乗り心地と低い転がり抵抗を両立しています。サイズは700×28c〜32cの3展開、価格は税込14,850円です。
商品詳細

- 商品名称
- Cotton TLR
- 用途
- ロードレース・ロードライド
- サイズと参考重量
- 700x28c(280g)、700x30c(290g)、700x32c(320g)
- 価格
- ¥14,850(税込)
しなやかさと速さを、ひとつのタイヤに

核となるのは、320TPIのコットンケーシングです。ポリエステルとコットンを組み合わせたハイブリッド構造で、ポリエステルが転がりの速さを、コットン繊維が豊かな路面感覚をそれぞれ担っています。ひび割れた路面でも細かな振動を吸収しながら、スムーズに伸びていく乗り味は、コットンケーシングならではです。

トレッドには、センターに転がり抵抗の低いT2コンパウンド、ショルダーにコーナリング性能の高いT5コンパウンドを配置。直進での伸びと、レーススピードでのコントロール性を両立しています。
ワールドツアーで使われるタイヤと比較しても、極めて低い転がり抵抗を達成しているとのことです(TT専用タイヤを除く)。
コットンケーシングのタイヤとは
タイヤの骨格となる「ケーシング」に、コットン(綿)繊維を使ったタイヤのことです。繊維が細かく柔軟なため路面への追従性が高く、タイヤが無駄に跳ねにくいのが特徴です。乗り心地のしなやかさと、力が逃げにくい転がりの良さを両立できる素材として、古くから高級タイヤに採用されてきました。
一方で素材コストが高く、耐久性はナイロンやポリエステルのケーシングより低い傾向があります。そのため普段使いよりもレースや本格的なライドを想定した製品に使われることが多く、価格帯も上位グレードに位置します。
SPECIALIZEDのコットンタイヤの歴史

スペシャライズドのコットンタイヤの歴史は、2012年にさかのぼります。トニー・マルティンが初代Cotton Clincherを履いて世界選手権で金メダルを獲得し、クリンチャータイヤがトップレースで初めてチューブラータイヤを上回るという新時代の幕を開けました。
当時のタイヤは、ラテックスを染み込ませたコットンケーシングに手作業でトレッドを貼り付けて作られていました。
現在は最新の製造技術によってバルカナイズ製法を採用し、手作業ならではのしなやかさを残しながら、接着強度と転がり抵抗の一貫性をさらに高めています。そして今回、チューブレス対応という新たな進化を遂げたのがCotton TLRです。ワールドツアーの最前線で磨かれてきた技術が、また一段階上へ進みました。