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ワークマンのインナー、暑い夏の自転車で使えるか?

最高気温が30℃を超えるような夏のサイクリングでは、ウェアによる暑さ対策が重要です。汗冷えを防ぐ吸汗速乾性、強い紫外線を遮るUVカット機能など、体力を温存し快適に走るためには高機能ウェアが欠かせません。
中でも、肌と直接触れるインナーは重要なアイテムの1つ。しかし、高機能なスポーツブランドのインナーは、安いものでも数千円以上します。それだけの価格には理由がありますが、「とりあえず試してみたい」「練習用に1枚追加したい」という場面で、気軽に手が出る金額ではないのも正直なところです。
そんなときに立ち寄ったワークマンで見つけたのが、「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」でした。税込980円で自転車に欲しい機能が一通りそろっていて、夏のサイクリングに使えそうです。
980円という価格に、とりあえず試してみようと購入してみました。
商品スペックをサイクリスト目線でチェック
実際にワークマンのインナーを使う前に、サイクリスト目線で機能や素材などをチェックしてみました。
自転車ウエアに必要な機能がそろっている

今回購入した「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」は、低価格ながら夏サイクリングで欲しい機能が充実しています。
| 機能 | 夏サイクリング中のメリット |
| 接触冷感 | ひんやりとした触り心地で暑さをやわらげ、快適性をサポートしてくれる |
| UVカット | 紫外線による日焼けやダメージを軽減できる |
| 脇メッシュ | 汗をかきやすい部分が蒸れにくく、不快感や肌荒れの軽減が期待できる |
| コンプレッション | 適度な圧力による疲労軽減や、風によるバタつきを抑えられる |
特に暑い夏のサイクリングで役立つのは、接触冷感とUVカット機能です。ひんやりとした触り心地と紫外線をカットする機能の組み合わせで、涼しさをキープするのに役立ちそうですね。
また、蒸れや肌荒れを軽減する脇メッシュや、一般的に疲労軽減効果があると言われているコンプレッション機能も自転車向きだと感じました。適度なコンプレッションウェアは、風でバタつきにくいため、スピードが出るクロスバイクやロードバイクでも使いやすそうです。
素材も問題なし

「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」に使われている素材は化学繊維で、たくさん汗をかく夏のサイクリングにもピッタリです。
素材の構成
- 本体:ナイロン85%+ポリウレタン15%
- メッシュ:ポリエステル80%+ポリウレタン20%
夏のサイクリングでは、綿などの天然素材のウェアを使うと汗が乾きにくく、濡れた状態が続くと汗冷えの原因になります。長距離や高強度のライドでは、汗冷えは体力消耗や体調不良につながるリスクもあるため、サイクルウェアには化学繊維が基本です。
ワークマンのインナーにメインで使われている化学繊維のナイロンは、汗をかいても乾き、肌をドライに保ちやすい特性があります。また、ポリウレタンは伸縮性が高く、体の動きにフィットし、コンプレッション機能を支える役割を担っています。サイクリングに求められる「動きやすさ」と「汗への強さ」を両立した組み合わせですね。
ただし、同じ化学繊維でも、ナイロン素材は通気性という点でポリエステルに劣る面があります。多くのサイクルウェア専用ブランドは通気性と速乾性を重視してポリエステルをメイン素材に採用していることが多いですが、ワークマンのインナーは少しコストダウンの影響が見られます。
脇メッシュにはポリエステルが使われていて蒸れ対策はされているものの、ヒルクライムや長時間のライドでは汗の貼りつきや蒸れを感じる場面もあるかもしれません。
フィット感と縫製も自転車向き

前述したように、「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」はコンプレッションタイプのインナーで、体にしっかりフィットする設計です。ばたつきが少ないため、スピードが出やすいクロスバイクやロードバイクでも快適に使えそうです。また、シルエットがすっきりしているため、スポーツ向けのTシャツや半袖のサイクルジャージの下にも合わせやすそうです。
縫製には、縫い目を平らに仕上げるフラットシーマーが採用されています。一般的な縫製に比べて凸凹が少ないため、長時間同じ姿勢を取るサイクリングで摩擦を軽減する効果があり、長距離ライドでも肌への負担を抑えられます。
また、バックパックやサドルバッグを背負うシーンでも、縫い目の凹凸が少ないことはショルダーベルトとの擦れ軽減につながります。
実際にサイクリングで使ってみた

実際に約20kmのほぼフラットなサイクリングコースを往復、合計40km程度のライドでワークマンインナーを使用してみました。5月中旬の日差しが強い日で、最高気温は30℃と、真夏まではいきませんが初夏のような気温です。
ロードバイクでのんびり走るポタリングペースで、途中に休憩や昼食を挟みながらのライドです。上にはTシャツタイプの半袖サイクルジャージを重ね着しました。
サイズ選びは、やや注意が必要

最初にサイズ感についてお伝えしておきます。「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」のサイズ展開は4パターンです。
| サイズ | M | L | LL | 3L |
|---|---|---|---|---|
| 対応身長 | 165〜175 | 175〜185 | 175〜185 | 175〜185 |
| 対応胸囲 | 88〜96 | 96〜104 | 104〜112 | 112〜120 |
| 身幅 | 43 | 45 | 47 | 49 |
| 身丈 | 67 | 69 | 71 | 73 |
| 肩幅 | ラグラン袖 | ラグラン袖 | ラグラン袖 | ラグラン袖 |
| 裄丈 | 73 | 74 | 76 | 77 |
身長180cm・体重74kgの筆者はLサイズをチョイスしました。実際に着用したところ、胴回りは少し緩め、腕と肩幅はややきゅうくつに感じます。腕と肩幅に合わせてサイズを上げると胴回りがさらに緩くなってしまうので、コンプレッションウェアとしては選び方が難しいところです。
着用できないほどではありませんが、体型によってはサイズ選びに迷うかもしれません。購入前にサイズ表をしっかり確認することをおすすめします。
冷感・涼しさは快適なレベル

日差しが強いサイクリングコースを約半日走りましたが、接触冷感はしっかり体感できました。走行風と組み合わせるとひんやり感はかなりのもので、半袖のサイクルジャージ一枚で走った同行者が暑そうにしているシーンでも、快適に走れました。木陰に入ると少し冷えるほどで、接触冷感の効果はかなりありそうです。
汗をかいてからも冷感は持続しました。今回試したのは5月中旬で、真夏の40℃近い環境での性能は未検証ですが、走行風によるひんやり感は走っている限り続いた印象です。
脇メッシュの効果を劇的に感じるシーンはありませんでしたが、40kmのライドを通じて蒸れをほとんど意識しませんでした。「蒸れが気にならなかった」という意味では、脇メッシュの通気性が機能していたのかもしれません。
着心地・フィット感は標準的

サイクリング中の着心地やフィット感については、可もなく不可もなくといったところです。最初は肌にペタペタと張り付くような感触がありましたが、走っているうちに慣れてきました。
ただし、休憩中や昼食時などのシーンでは、肌触りのペタペタ感がやや気になります。スポーツブランドの専用インナーと比べると肌触りの差は感じますが、不快感まではなく980円という価格を考えれば十分納得できるレベルです。
フィット感については、サイクリング中に気になる場面はありませんでした。前傾姿勢でハンドルに手を伸ばした状態でも突っ張りや違和感はなく、動きを妨げる部分はゼロ。コンプレッションタイプらしくばたつきもないため、ジャージの下に着るインナーとしては十分機能していました。
UVカット効果はしっかりある

半日ほどのライドを終えて気づいたのは、日焼けの境目がくっきりできていたことです。インナーで覆われていた部分とそうでない部分で、はっきりと差が出ています。日焼けした手の部分はかなり熱を感じますが、インナーで守られていた腕の部分は問題ありませんでした。
UVカットがしっかり機能しているので、日焼けから肌を守るだけでなく、直射日光が強い夏のサイクリングでも疲労軽減に役立ちそうです。
サイクルウェア専業ブランドと比べてどうか?

結論としては、ワークマンの「冷感コンプレッション 長袖クルーネック」は、夏のサイクリングに十分使えるアイテムだと感じました。ただし、自転車専用ウェアとの差も感じる部分があったので、良い点・気になった点を正直にまとめてみます。
実際に使ってみた印象では、980円という価格を考えると十分な機能性でした。接触冷感・UVカット・脇メッシュ・コンプレッションと、夏のサイクリングに必要な機能が一通りそろっており、40kmのポタリングペースのライドでは快適に使用できました。自転車ウェアのインナーとしての基本的な役割は、しっかり果たしてくれます。
一方で、正直に物足りなかった点として、着心地のペタペタ感や素材の通気性など、細かい部分は専用ブランドと比べると差を感じます。レースや長距離ライドなど、大量の汗をかく高強度の走行では、専用ウェアに分があるかもしれません。
ワークマンのインナーが向いているのは、これから夏のサイクルウェアをそろえる方や、練習用・予備のインナーを探している方です。980円であれば試しやすく、万が一合わなくても損失は少ない。本番レースや長距離ライドは専用ウェアを使いつつ、普段の練習やポタリングはワークマンで、という使い分けもおすすめです。
ワークマンの夏用インナーで猛暑でも快適に走ろう

ちょっとした思い付きから試してみたワークマンの夏用インナー、自転車用として機能は十分で、コストパフォーマンスが高いアイテムだと感じました。
夏のサイクリングに必要な機能はひと通りそろっていて、ポタリングペースであれば十分快適に走れます。着心地や通気性など細かい部分で専用ブランドとの差はありますが、それを差し引いても980円という価格は魅力です。
夏のサイクルウェアをこれから試してみたい方、練習用の予備インナーを探している方は、ぜひワークマンの夏用インナーを試してみてください。