5kmのちいさな旅「皇居サイクリング」のすゝめ。東京のど真ん中は緑あふれる歴史スポット

5kmのちいさな旅「皇居サイクリング」のすゝめ。東京のど真ん中は緑あふれる歴史スポット

東京の中心にありながら、豊かな緑と歴史ある景観に囲まれた皇居。その周囲をぐるりと囲む道路は、一周約5kmと短めながら信号が少なく、自転車でも走りやすいおすすめのコースです。緩やかなアップダウンと皇居ならではの景色が続くため、誰でも楽しめます。今回は、実際に皇居を一周して感じたコースの魅力や観光スポットを紹介していきます!

目次

アイキャッチ画像撮影:筆者

東京の中心で、歴史と緑を感じる「皇居サイクリング」

桜田門から見る国会議事堂
撮影:筆者

皇居といえばランニングコースとして有名なスポットですが、実はサイクリングにもおすすめのコースです。

東京の中心部とは思えない開放感と、東京ならではの歴史と雰囲気を同時に味わうことができるのも、皇居サイクリングの大きな魅力です。

1周5kmの開放感あるサイクリングコース

皇居案内図
撮影:筆者

皇居サイクリングコースは、皇居の外周をぐるりと囲む約5kmの周回コースです。

道路の幅は広く、信号も少ないため、一度走り始めるとテンポよくペダルを回せます。都心部でありながら交通量が落ち着いていることも多く、自転車で走りやすい環境が整っています。

距離 5km
獲得標高 30m
目安時間 0.5h
レベル
★☆☆☆☆

コース全体は緩やかなアップダウンがあるものの、急な坂はほとんどありません。体力に自信がない人でも、自分のペースで走れば十分楽しめるでしょう。

「東京は車が多くて走りにくそう」というイメージを持っている人ほど、この開放感には驚くはず。ビル群を眺めながらも空が広く感じられ、都心とは思えない心地よさがあります。

日本を代表する歴史スポット

皇居お堀とビル群
撮影:筆者

皇居を周回する道路のすぐ脇には、江戸城の名残を感じさせる石垣やお堀が続き、その向こうには皇居の豊かな森が広がります。

一方で視線を少し上げれば、高層ビルが立ち並ぶ丸の内の街並みが目に入り、歴史と現代が自然に同居する東京ならではの風景が広がっています。

皇居周辺には桜田門や二重橋をはじめ、日本を代表する歴史的スポットも点在しています。教科書で見た場所を実際に自転車で巡れるのも、このコースならではの楽しみです。

実際に走って分かった!皇居サイクリングコースの楽しさ

皇居一周は単調な周回コースではなく、区間ごとに景色や道路の雰囲気が大きく変わります。実際に走ると、それぞれの区間に異なる楽しさがあることが分かりました。

歴史の舞台からスタート/桜田門

桜田門前とロードバイク
撮影:筆者

スタート地点としておすすめなのが桜田門です。

「桜田門外の変」で知られる場所として、日本史の授業で習った記憶がある人も多いでしょう。実際に目の前に立つと、重厚な石垣と堂々とした門構えに歴史の重みを感じます。

門の周辺は皇居らしい景観が広がり、写真映えするスポットとしても人気があります。桜田門は二つの門で構成されています。外側の高麗門(こうらいもん)をくぐると右手に渡櫓門(わたりやぐらもん)があります。

桜田門 渡櫓門
撮影:筆者

桜田門は自転車でくぐることが可能なので、ライド前後に記念撮影をするのにもぴったりです。ここから反時計回りに走り始めると、自然な流れでコースを楽しめます。

皇居らしい開放感を満喫する/祝田橋〜竹橋

皇居前内堀通り
撮影:筆者

桜田門から400mほど直進し、祝田橋を左折すると、竹橋にかけての平坦区間へ入ります。

この区間は皇居外周サイクリングコースの中でも特に開放感があり、広い道路を気持ちよく走れる人気エリアです。

視界が大きく開け、皇居前ならではのスケール感を味わえます。

休日には観光バスが並び、東京観光を楽しむ人たちの姿も多く見られます。東京の中心にいることを実感できる区間といえるでしょう。

また、この道路では日曜日を中心に「パレスサイクリング」が実施されることがあり、車道の一部が自転車に開放されます。タイミングが合えば、普段とはひと味違う特別な皇居サイクリングを楽しめます。

都心とは思えない落ち着いた雰囲気の道/竹橋〜代官町

代官町あたり
撮影:筆者

竹橋を過ぎると、コース唯一といえる上り区間が始まります。

勾配は決して急ではありませんが、それまで平坦だったこともあり、少し脚を使う感覚があります。スピードを出しすぎると、意外と疲れを感じる区間です。

周囲は木々が多く、道は片側一車線となり、先ほどまでの丸の内側とは雰囲気が一変します。落ち着いた空気が流れ、都心とは思えない静けさを感じながら走れるのも印象的でした。

無理に頑張るよりも、景色を楽しみながらゆっくり登るくらいがちょうどいいでしょう。

水辺の景色を楽しむ/代官町〜千鳥ヶ淵〜半蔵門

千鳥ヶ淵の遊歩道
撮影:筆者

上りを終えると、代官町から千鳥ヶ淵、半蔵門にかけては再び走りやすい平坦区間になります。

このエリアは桜の名所として全国的にも有名ですが、新緑の季節や秋にも美しい景色を楽しめます。

特にお堀沿いの景観は皇居外周の中でも屈指の美しさ。水面に映る木々や石垣を眺めながら走る時間は、スピードよりも景色を楽しみたくなる区間です。

写真を撮るなら、このあたりの遊歩道で少し立ち止まってみるのもおすすめです。

爽快なダウンヒルで一周を締めくくる/半蔵門〜桜田門

半蔵門からの下り
撮影:筆者

半蔵門を過ぎると、ゴールへ向かって緩やかな下り坂が続きます。

ここまで走ってきた疲れを忘れるような爽快感があり、自然とスピードに乗っていきます。ただし、交通量も多いため、周囲をよく確認しながら安全第一で走りましょう。

やがてスタート地点の桜田門が見えてくると、「もう一周走りたい」と思えるほど充実感のある一周が終わります。

短い距離の中に平坦、上り、下り、歴史ある景色、豊かな自然が詰まっているからこそ、皇居サイクリングは何度走っても飽きないコースなのだと実感しました。

皇居サイクリングとあわせて立ち寄りたい東京の名所

皇居サイクリングの魅力は、コースそのものだけではありません。少し足を延ばせば、東京を代表する建築や街並みが点在しており、サイクリングとあわせて観光も楽しめます。

東京駅丸の内駅舎

東京駅丸の内駅舎
撮影:筆者

皇居からほど近い場所にある東京駅丸の内駅舎は、ぜひ立ち寄りたいスポットのひとつです。

1914(大正3)年に開業した赤レンガ造りの駅舎は、国の重要文化財にも指定されています。駅前広場も美しく整備されており、高層ビルとのコントラストが印象的です。

皇居から東京駅までは自転車で数分ほど。日本の玄関口ともいえる風景を間近で眺められるのは、このコースならではの楽しみでしょう。

最高裁判所

最高裁判所
撮影:筆者

皇居の西側へ少し足を延ばすと、三宅坂付近に最高裁判所があります。

花こう岩を用いた重厚感のある建物は、日本の司法の最高機関にふさわしい威厳を感じさせます。普段はテレビやニュースで目にすることが多い建物ですが、実際に訪れると、そのスケールの大きさに驚かされます。

観光地というイメージはあまりありませんが、「東京らしい建物」を巡るという意味では、一度見ておきたいスポットです。

国会議事堂

国会議事堂
撮影:筆者

さらに南へ向かえば、日本の政治の中心である国会議事堂があります。

左右対称の美しい外観は、ニュースでも良く見ますよね。周囲の道路はゆったりと整備され、緑が美しく配置されています。日本の中枢へ続くという独特の雰囲気がありました。

国会議事堂へ向かう道
撮影:筆者

皇居からも近く、自転車なら短時間で立ち寄れるため、サイクリングとあわせて巡るのがおすすめです。

皇居サイクリングで気を付けたい3つのポイント

皇居周辺は非常に走りやすいコースですが、都心ならではの交通環境や利用者の多さから、気を付けたいポイントもあります。安全に楽しむためにも、事前に知っておきましょう。

土日はランナーがとにかく多い

休日の皇居ランナー
撮影:筆者

皇居外周は、日本でも有数のランニングスポットとして知られています。特に休日の午前中は、ランナーが途切れることがない印象でした。

車道を走っている限り、ランナーと交錯する場面はほとんどありません。しかし、写真撮影や休憩のために歩道へ上がると、多くのランナーが行き交っています。

ランナーは基本的に反時計回りで走る人が多いため、横断するときや立ち止まる際は、進行方向を確認して走行の妨げにならないよう配慮しましょう。

都会特有のインターチェンジに注意

首都高代官町インター
撮影:筆者

初めて走る人が戸惑いやすいのが、代官町付近の首都高速インターチェンジ周辺です。

道路左端を走っていると、道の色が紫色(インターチェンジに入る路線)になります。

撮影:筆者

そこで、そのまま車道を行くなら、インター入口前にある横断歩道を渡って、インターチェンジをパスする必要があります。

代官町インターチェンジ
撮影:筆者

この横断歩道の信号は押しボタン式なので、待つことになるケースが多いのと、ここからの歩道は自転車も走ることができると言う標識(普通自転車歩道通行可)があるので、この区間だけ歩道を走行するという選択肢もあります。

代官町インター付近の歩道
撮影:筆者

ただし歩道なので、あくまで歩行者優先です。歩行者、ランナーの妨げにならないよう、ゆっくりと走りましょう。

車道を行くか、歩道を行くかは、そのときの歩道の状況によって判断することをおすすめします。

自転車は入れないエリアに注意

桜田門内の自転車立ち入り禁止の看板
撮影:筆者

皇居周辺には、自転車が立ち入れない場所があります。皇居外苑の砂利敷きエリア・芝生・林内など、自転車の立ち入りが禁止されています。

せっかく立ち寄ったスポットで困らないよう、現地の案内板や標識を確認しながら散策しましょう。

皇居サイクリングで休憩するなら?おすすめスポット

一周約5kmとはいえ、景色を楽しみながら走っていると、どこかでひと息つきたくなるもの。皇居周辺には、サイクリング途中に立ち寄りやすいカフェや公園があります。

北の丸公園「CAFE 33」

北の丸公園内の「CAFE 33」
撮影:筆者

今回利用したのは、北の丸公園内にある「CAFE 33」です。

位置的には靖国通りに面した田安門からの方が近いですが、皇居外周を走っている場合は代官町インターに近い北桔梗門(きたはねばしもん)からの方がスムーズにアクセスすることができます。

北の丸公園 北桔梗門
撮影:筆者

日本武道館の目の前にありながら、公園内ということもあって落ち着いた雰囲気。

撮影:筆者

都心の喧騒を忘れられるような静かな空間で、ゆっくり休憩できます。

ランチメニューや軽食、ドリンクも用意されているため、サイクリングの途中で食事を済ませるのにもぴったりです。

CAFE33のメニュー
撮影:筆者

駐輪場は特にないのですが、お店の方に伺ったところ、目の届くところに停めてOKとのことでした。また、店内にはトイレはありませんが、すぐ隣に設置されていました。

皇居外周コースから少し入るだけで立ち寄れるアクセスの良さも魅力。休日でも比較的混雑が少なく、ゆったり過ごせたのが印象的でした。

楠公レストハウス

楠公レストハウス
撮影:筆者

皇居外苑にある「楠公レストハウス」は、桜田門や二重橋からほど近い場所にある休憩スポットです。

目の前には、楠木正成の騎馬像があります。1900(明治33)年に建立。皇居外苑を代表するランドマークのひとつで、力強い騎馬姿は多くの観光客が足を止める人気の撮影スポットになっています。

撮影:筆者

軽食やドリンクを楽しめるほか、トイレも利用できます。お土産も充実しているため、サイクリングの途中だけでなく、皇居観光の拠点としても利用しやすい施設です。

手ぶらでも楽しめる!皇居周辺のレンタサイクル・シェアサイクル

「自転車を持っていない」「旅行中なので愛車は持っていけない」という人でも心配ありません。皇居周辺にはシェアサイクルやレンタルサイクルが充実しており、手ぶらでも気軽にサイクリングを楽しめます。

皇居周辺のシェアサイクル

九段下のドコモバイクシェアポート
撮影:筆者

気軽に利用したいなら、シェアサイクルがおすすめです。特にドコモ・バイクシェアは、皇居周辺や東京駅周辺に複数のポートがあります。

スマートフォンで予約・決済でき、利用後は近くのポートへ返却するだけ。電動アシスト付き自転車が中心なので、アップダウンも快適に走れます。観光の途中に少しだけ皇居を走ってみたいという人にもぴったりです。

スポーツバイクを借りるなら「CycleTrip BASE Akihabara」

スポーツバイクで皇居を満喫したいなら、「CycleTrip BASE Akihabara」がおすすめです。

CycleTrip BASE Akihabara
出典:CycleTrip BASE Akihabara

クロスバイクやロードバイク、E-bikeなどをレンタルでき、皇居までは自転車で約10〜15分。ヘルメットなどのレンタルも用意されているため、旅行中でも本格的なライドを楽しめます。

ロードバイクで気持ちよく周回したい人や、スポーツバイクを体験してみたい人には、こちらを選ぶと満足度が高いでしょう。

皇居サイクリングで、東京の新たな魅力を発見しよう

緑のお堀とロードバイク
撮影:筆者

皇居サイクリングは、一周約5kmという手軽な距離でありながら、東京の歴史や自然、そして都市のスケールを一度に体感できる特別なコースです。

広々とした道路を気持ちよく走り、石垣やお堀を眺め、少し足を延ばせば東京駅や国会議事堂など、日本を代表する建物にも出会えます。初心者でも走りやすく、サイクリングと観光を一緒に楽しめるのも大きな魅力です。

東京を訪れた際はもちろん、都内に住んでいる人も、普段とは少し違う目線で街を眺められるはずです。

ぜひ自分のペースで皇居を一周し、東京の新たな魅力を発見してみてください。

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