こまめな水分補給の必要性
サイクリングは、想像以上に汗をかきます。一方で汗をかいても風で乾いてしまうので、ついつい水分補給を怠ってしまいがち。脱水症状にならないためにも、十分な水分補給が必要ですが、一度に体内に吸収できる水分量は限られているため、のどが渇く前に少しずつとることがポイント。
ロードバイク専用ボトル(サイクルボトル)があれば、走行中でもこまめに水分補給しやすいでしょう。
ロードバイク用ボトルの種類
多くの種類があるロードバイク用ボトル。主に「保冷・保温」の性能の違いと、「飲み口の形状」の違いによって分けられます。
保冷性、保温性があるか
夏は冷たく、冬は温かい状態で飲める、保冷性と保温性は重要です。プラスチック製ボトルの場合、保温性や保冷性は期待できないでしょう。また、保温性や保冷性があるボトルにも2種類あります。
簡易2層構造ボトル
比較的安価で、軽量。片手で押すと中身がでてくるので、走行中でも飲みやすいでしょう。
しかし、保温保冷効果はあくまで簡易的なので、長時間持ち運べば常温に戻ってしまいます。
本格的なステンレス構造
魔法瓶のような構造で、一日中保温・保冷できます。
一方で重さがあり、簡易タイプと比べると高価でしょう。飲み口の形状が独特な製品も多く、走行中は飲みづらく感じるかもしれません。
飲み口の形状の違い
ロードバイク用ボトルは、飲み口の形状が主に3つのタイプに分かれています。
プル式
飲み口を引っ張ることで開閉するタイプ。指でつまむか、歯で軽く挟んで引っ張ると、飲み口が開きます。
ジェットバルブ式
ボトルを握ると中身が出て、逆さまにしても、漏れないタイプです。飲み口についているパーツを回すと、完全に閉めることができます。
ウォーターゲート式
飲み口は、引っ張ることで開閉するプル式。逆さまにしてもこぼれない、ジェットバルブ式を合わせたタイプです。まさに、いいとこ取り!
ロードバイク用ボトルの選ぶポイント
今度は、自分に合ったボトルを選ぶためのポイントを見ていきましょう。
清潔に使えるか、洗いやすいか
ロードバイク用ボトルは、高温になりやすく、雑菌が繁殖しやすいです。そのため、こまめに洗って清潔を保ちましょう!
プラスチックのニオイが飲み物にうつることもあるので、注意が必要です。飲み口と本体を分解できると、洗いやすくておすすめ。
容量は600mlが主流
ボトルの容量で迷ったら、600mlを選ぶのが無難でしょう。長距離を走るなら、コンビニや自動販売機がすぐに見つからないことも想定して、大きいサイズを選ぶ方が安心です。夏と冬では、必要な水分量が違うため、季節で大きさを変えてもいいですね。
気に入ったデザインを見つけよう!
ボトルは、多数のメーカーが販売しているので、デザインもいろいろ。ネットでも購入できますが、自転車ショップや、イベントで限定デザインなどが販売されていることもあるので、お気に入りを見つけましょう。写真は、SPECIALIZEDの「江戸」をテーマにした限定デザインボトルです。
【定番サイズ】おすすめのロードバイク用ボトル8選
ではここで、500mlペットボトルからの詰め替えにも便利な、定番サイズのボトルをご紹介しましょう。
CAMELBAK ポディウム アイス 21 OZ /.62L
プラスチック製ボトルに比べて、約4倍もの保冷力を発揮する製品。ジェットバルブ式の飲み口なので、中身が漏れる心配もありません。内部は、嫌なニオイがしにくい構造です。
カラー | 全5色 |
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容量 | 620ml |
機能 | 保冷 |
飲み口の形状 | ジェットバルブ式(別売りのシャワーキャップ対応) |
CAMELBAK ポディウム チル 21 OZ /.62L
同じく、定番メーカーであるキャメルバッグのボトル。こちらは、プラスチック製に比べて保冷力約2倍と、先ほどご紹介した「ポディウム アイス」には劣りますが、お手頃価格で購入できる人気モデルです。
カラー | 全14色 |
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容量 | 620ml |
機能 | 保冷 |
飲み口の形状 | ジェットバルブ式(別売りのシャワーキャップ対応) |
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POLAR BOTTLE Breakaway Muck Insulated
飲み口に、ホコリが入らないようカバーが付いているタイプの保冷ボトル。サイズは、700ml、600ml、400mlの3種類から選べます。ボトルを逆さにしても漏れにくい「Surge Valve(サージバルブ)」を採用。
カラー | 全4色 |
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容量 | 600ml |
機能 | 保冷 |
飲み口の形状 | ウォーターゲート式 (吸い口への汚れ防止キャップ付き) |
ELITE FLY 550ml
柔らかさと、握りやすさに特化したELITEのボトル。飲み口はプル式ですが、押して出てくる流量が多いのが特徴です。重さも約54gと超軽量なので、走行中も気にならないでしょう。飲み口は広いので、洗いやすいですよ。
カラー | 全10色 |
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容量 | 550ml |
重量 | 約54g |
飲み口の形状 | プル式 |
SHIMANO ドリンクボトル
ロードバイクの「コンポーネント」でもお馴染みの、SHIMANOのボトル。中身が見えるクリアタイプなので、ドリンクの種類を分けて飲む人におすすめ。広口のキャップで、お手入れもしやすいでしょう。
カラー | クリア |
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容量 | 500ml |
飲み口の形状 | プル式 |
KOALA BOTTLE コアラボトル ケージセット
専用ボトルケージがついている、KOALA BOTTLE。ボトルのくびれ部分には、マグネティックリングを採用し、専用ケージと磁気接続できるようになっています。漏れにくいのに開閉しやすい、ウォーターゲート式の飲み口です。
カラー | 全7色 |
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容量 | 650ml |
飲み口の形状 | ウォーターゲート式(ボトルとボトルケージがセット) |
fabric CAGELESS BOTTLE
ボトルケージなしで、直接フレームに取り付けできるボトル。付属品の専用スタッズをフレームに取り付け、そこにボトルを引っかけて使用します。できるだけ車体重量を軽くしたい人、必見!
カラー | 全8色 |
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容量 | 600ml |
重量 | 3g |
飲み口の形状 | プル式 |
THERMOS 真空断熱ケータイマグ FJF-580
魔法瓶で知られる、THERMOSが自転車専用に作った保冷・保温ボトル。真夏のライドでは冷えたドリンクを、寒い季節にはあたたかい飲み物を入れて持ち歩けます。飲み口は従来のボトルと違いますが、片手でオープンできるワンタッチ式です。
カラー | ブラック、ホワイト |
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容量 | 580ml |
重量 | 280g |
機能 | 保冷、保温(保冷効力(6時間):10℃以下、保温効力(6時間):70℃以上) |
【たっぷり飲める大容量】おすすめのロードバイク用ボトル5選
つぎに、長距離サイクリングや夏場に重宝する、大容量のボトルをご紹介します。フレームによっては、ケージに入れて持ち歩けない場合もあるので、愛車との組み合わせを確認しましょう。
POLAR BOTTLE Sport Insulated– Big Bear
保冷効果に優れたPOLARの大容量ボトル。気温32度の場所で、約2時間以上保冷できる実力です。飲み口は広いため、洗いやすく、大きな氷も入れられます。ブランドマークのクマが描かれた、かわいいデザインですね。
カラー | コバルトブルー |
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容量 | 700ml |
機能 | 保冷 |
飲み口の形状 | プル式(持ち運びに便利なループハンドル付き) |
Zefal Sense Pro 80
様々なアウトドア用品を販売している、Zefalのボトル。800mlの大容量なので、長距離を走る時にもおすすめ。飲み口はプル式で、流量が多く、一気に水分補給できるでしょう。
カラー | 全4色 |
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容量 | 800ml |
重量 | 85g |
飲み口の形状 | プル式 |
ELITE JET 950ml
950mlの超大容量ボトル!ドリンクの残量を気にする必要なく、ごくごく飲めますね。長距離ライドや、夏場のサイクリングに頼もしいボトルです。
カラー | クリア |
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容量 | 950ml |
飲み口の形状 | プル式 |
素材 | 生分解性プラスチック |
SPECIALIZED(スペシャライズド)/PURIST MFLO 26oz
アメリカの三大スポーツバイクメーカーである、SPECIALIZED。ボトルにドリンクの色が付いたり、風味が残らないよう、内側にコーティングを施したボトルです。ガラスに似た仕上がりは、プラスチック容器のニオイが飲み物に移ることも防いでくれます。
カラー | 全3色 |
容量 | 約768ml |
飲み口の形状 | プル式 |
Rapha(ラファ)/ビドン・ラージ
おしゃれなサイクルウェアをつくる、イギリスのメーカー。スタイリッシュな形に、シンプルなカラーリング。大きくプリントされたロゴが目を引くボトルです。クロモリフレームのような、クラシカルなバイクともよく合うでしょう。容量は、625mlと750mlの2種類。
カラー | ブラック、クリア |
容量 | 625ml、750ml |
飲み口の形状 | プル式 |
ロードバイク用ボトル、どうやって持って行く?
ロードバイク用ボトルは、大きく2通りの持ち運び方があります。
専用ボトルケージを使う
専用ボトルケージがあれば、すぐにボトルに手が届くので、慣れれば走行中でも水分補給できるでしょう。
一方で、外気温の影響をダイレクトに受けるため、ボトル内の温度が変化しやすいのがデメリットでもあります。
▼▼ボトルケージの詳しい記事はこちら▼▼
バッグに入れる
リュックなどの手荷物にボトルを入れれば、外気や直射日光を避けられ、温度も変わりづらいでしょう。
しかし、ボトルを取り出す手間がかかります。また、万が一ボトルキャップが緩んでいると、荷物が濡れてしまうかもしれません。
ロードバイク用ボトルを活用して、安全に楽しく走りましょう!
ロードバイクでの走行中、脱水症状を防ぐために、ドリンクは必要不可欠。ただ、ペットボトルでは、キャップを外すなど手間がかかりがちです。ロードバイク用のボトルがあれば、もっと手軽に水分補給できて、より安全に走れるかもしれませんよ。